就活で不安になる本当の理由と原因別の解消法

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「第1志望の企業から内定をもらえるか不安」
「就活の進め方が分からない」

就活を進めるなかで、このような悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。

今後の人生に大きく影響する就活に不安を感じるのは当然のことですが、焦ってしまえばますます不安は膨らむばかりです。前向きに就活を進めるためには、不安に対して適切な対策をとる必要があります。

この記事では、就活で不安になる本当の理由から、原因別の解消法まで詳しく解説します。就活の不安に関するよくある相談・質問にもお答えするので、不安への効果的な対策方法を考えていきましょう。

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(※1) OfferBox 2024年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した企業数で、直近で利用していない企業含む(2024年10月時点現在)

就活で約90%の学生が不安を感じている

就職関連サービスを提供する株式会社ディスコが実施した、『2024年卒学生9月後半時点の就職意識調査』によると、就職活動への不安について、「とても不安」「やや不安」を合わせて、約9割が「不安がある」と回答(計 89.6%)しています。

不安の内容は、「夏インターンの選考に大量に落ちたので本選考が不安」「選考の早期化の影響で修士研究との両立が大変」など多岐にわたります。

調査結果から分かるのは、不安の内容にこそ違いはあれど、就活に不安を感じるのは特に珍しくないということです。

そのため、自分だけが不安を感じている、就活がうまくいっていないなどと考えず、誰しも不安を感じながら就活を進めていると理解しておきましょう。

就活で不安になる本当の理由

まずは、どんな理由から就活で不安を感じるのかを知っておきましょう。適切な対策をとるためには、不安の原因について正しく理解する必要があります。

決められた正解がないから

就活では確実に正解といえるルートがないため、不安を感じやすい傾向にあります。受験を例に挙げると、受験では「偏差値」という基準で目標とする学校がある程度決まるのに対し、就活ではその基準がありません。

偏差値のような基準で業界や企業を絞れないため、どのように選んでいいのか分からず、不安になる学生が多いようです。あらゆる業界・企業から自分に合った職場を探せるのが就活の魅力ですが、同時にそれが就活の難しさともいえるでしょう。

周囲と比べてしまうから

目標が決まらなければ、どうしても自分と周囲を比較してしまいがちです。

「あの人はもう内定をもらっているのに自分はまだ1つももらえていない」「友人と比べて自分には面接で話せるようなエピソードがない」など友人や周囲の就活生と比べ、不安になる学生が多く見られます。

また、ネットやSNSの情報を見て、自分はたいしたことがないと落ち込んでしまう学生もいます。周りと比べて自分を否定し、どんどん自信がなくなっていくのが就活で不安になる理由の1つです。

何を評価されているか分からないから

選考に対して不安になる場合は、自分の何を評価されているか分からないのが主な要因です。

企業が評価する基準が分からないため、「どこを見られるのだろうか」「何を準備しておけばいいのだろうか」といった不安を感じてしまうケースがあります。

基準が分からないということは、落ちた際に「自分はダメな人間なのかも」と自己否定してしまいがちです。自己否定によって自信をなくし、自信がない状態で次の選考を受けてまた落ちる、という負の連鎖にはまり込んでしまいます。

不安の原因が自分で突き止めづらいから

適切な対策をとるためには原因について正しく理解する必要がありますが、そもそも「自分で何が不安なのか分からない」ために解消できずにいる学生が多く見られます。

さまざまな不安が複雑に絡み合って大きな不安になっているため、根本的な原因を突き止めるのは困難ですが、不安の多くを占めている原因を推測することは可能です。

続いて紹介する不安の主な原因から、自分はどれに該当するのかチェックし、1つずつ解消していきましょう。

これらの不安は完全には解消できない

これまで就活で不安になる4つの理由を紹介しましたが、これらの不安を100%根本解決するのは困難です。就活が続く限り、どんなに前向きな人でも少なからず不安は付きまとうでしょう。

ただし、完全には解消できなくても、不安を和らげることは可能です。例えば、選考に不安を感じているのであれば他の人以上に準備を徹底的におこない、自信をつけていく方法が考えられます。

不安を和らげるためには、行動によって自信をつけていくしかないでしょう。

よくある就活の不安の原因と解消法

ここからは、よくある就活の不安の原因と解消法を紹介していきます。不安の原因を就活の流れに沿って順に紹介していくので、自分に当てはまるかどうか1つずつチェックしてみてください。

  • ①いつから何をするべきか分からない
  • ②自分のやりたいことが見つからない
  • ③自分の強みや長所が見つからない
  • ④志望動機が浮かばない
  • ⑤インターンシップの選考で落ちた
  • ⑥適性検査で落ちた
  • ⑦エントリーシート・書類選考で落ちた
  • ⑧グループディスカッションで落ちた
  • ⑨一次面接・二次面接で落ちた
  • ⑩最終面接・社長面接で落ちた

①いつから何をするべきか分からない

就活をこれから始めようとしている人は、いつから就活を始め、どの時期に何をすればいいか分からずに不安になることがよくあります。就活をしないといけないのは理解しているけど、やることが多すぎて何から手を付けていいのか分からない状態です。

【対策】
就活について情報を集めないことには対策のしようがないので、まずは全体のスケジュールを把握しましょう。インターンシップの開催時期や就活情報の解禁日、選考の募集時期などを確認し、そこから逆算して予定を立てていきます。

就活の全体のスケジュールについてはこちらの記事で紹介しています。
就活スケジュールと流れ|いつから始めるべきか2024卒2025卒別に解説

「自分で情報を集めるのが難しい」「やり方が合っているか不安」という人は、就活を経験した先輩や就活エージェントなどに定期的に相談するのがおすすめです。人に相談しながら就活を進めれば、間違ったやり方を早期に発見できます。

②自分のやりたいことが見つからない

企業探しや職種探しの段階では、自分のやりたいことが見つからずに不安になるケースがあります。やりたいことが見つからないままなんとなくで就活を進めた結果、なかなか内定をもらえないというのがよくある失敗の1つです。

【対策】
やりたいことは自分が知っている情報の中からしか見つからないため、なるべく幅広い企業や社会人に話を聞くべきです。社会に存在する業界や企業、職種を知れば視野が広がり、やりたいことが見つかる可能性が高まります。

具体的な方法としては、会社説明会、インターンシップ、OB・OG訪問などがおすすめです。企業のホームページを見るだけでは得られない情報も多いため、ぜひ企業で働く社会人と直接対面して話を聞いてみてください。

③自分の強みや長所が見つからない

選考の対策を始めた学生によく見られるのが、自分の強みや長所が見つからないという悩みです。これまで自分のことを客観的に分析する場面がなかったために、自分でも自分がよく分かっていない学生は少なくありません。

【対策】
強みや長所を発見するためには自己分析が欠かせません。過去に経験した出来事を振り返りながら思考を整理し、自分の性格と価値観を明らかにしていきましょう。

頭の中だけで考えるのは難しいため、自己分析の際は自己分析ツールを活用するのが効果的です。自己分析ツールは自己分析を効率的に進めるためのツールで、主観的ではない、客観的なデータをもとに分析できます。

OfferBoxで利用可能な「AnalyzeU+」では、社会人基礎力11項目+次世代リーダー力14項目の他、役割思考タイプ、認知・思考スタイル、職種適性の計28項目という詳細な診断結果が得られるので、ぜひ自己分析に活用してみてください。

自己分析ツールの活用方法については以下の記事を参考にしてください。
無料の自己分析ツール、適性診断AnalyzeU+で、企業も納得の自己PRをつくる方法

④志望動機が浮かばない

自分の強みや長所が見つからないのと同様に、志望動機が浮かばないのも選考の対策段階でよく見られる悩みです。「なんとなくこの企業いいな」と魅力を感じていても、いざ選考となるとその理由をうまく言葉にできない学生が多く存在します。

【対策】
企業に評価される志望動機を考えるコツは、「なぜ他の企業でなくその企業なのか」の視点を持つことです。似たような企業があるなかで、なぜわざわざその企業を選んだのかを突き詰めることが選考突破の鍵になります。

具体的な方法の1つは、複数の企業の比較です。1つの企業だけを見てもその企業ならではの価値を発見しにくいものですが、複数の企業を比較しながら研究していけば、他の企業にはない特徴や強みを発見しやすくなります。

志望動機の探し方や、浮かばないときの対処法は以下の記事を参考にしてください。
志望動機がない…|探し方や対処法、NG例などご紹介

⑤インターンシップの選考で落ちた

熱心に対策を進めてきたつもりでも、インターンシップの選考で落ちてしまうケースがあります。自分の何が良くなかったのか分からず、このままでは本選考にも落ちるのではないかと不安になってしまうでしょう。

【対策】
インターンシップは本選考より倍率が高いケースも多いため、落ち込みすぎないことが大切です。書類選考の段階で落ちたのならエントリーシートの見直し、面接の手ごたえが悪かったなら面接対策を重点的にするなど、本選考に向けて気持ちを切り替えましょう。

また、そもそも自分に合ったインターンシップを選べていない可能性があります。インターンシップの選考で落ちてしまったときは、エントリーシートや面接の内容だけでなく、選び方から見直してみましょう。

自分に合ったインターンシップの選び方については、以下の記事を参考にしてください。
インターンシップの選び方|参加目的に合ったプログラムに応募しよう

⑥適性検査で落ちた

エントリーシートや面接の対策に比べ、疎かになりがちなのが適性検査の対策です。自分は大丈夫だと思ってあまり対策せずに臨んだ結果、適性検査ならではのやり方に対応できず、落ちてしまう失敗が見られます。

【対策】
適性検査の種類に応じた対策が必要になりますが、対策自体はそれほど難しくありません。まずはSPIや玉手箱など適性検査の種類ごとの特徴を知り、必要な対策を進めていきましょう。

問題は小学校から高校までに習った知識で十分解けるレベルですが、1つの問題にかけられる時間が非常に少ないのが適性検査の難しさです。解き方のパターンを覚えるのはもちろん、すばやく解く練習が重要になります。

以下の記事を参考に、ひと通りの対策をしておきましょう。
適性検査対策|いつから始めるべき?落ちる理由と合格のコツを紹介

⑦エントリーシート・書類選考で落ちた

面接試験に臨む前に、履歴書やエントリーシートによる書類選考があります。1社や2社落ちただけならともかく、いくら応募しても書類選考にまったく通らないような状態であれば不安が大きくなるのは当然です。

【対策】
内容の見直しだけでなく、文章の読みやすさや文字の綺麗さにも気を配りましょう。履歴書やエントリーシートは自分の第一印象を決める重要な書類ですから、細かな点まで気を配る必要があります。

ただ、履歴書やエントリーシートは提出数が多いため、自分の出来に関係なく落ちることも多くあります。落ちた原因を知るために反省と振り返りをするのは大切ですが、あまり引きずりすぎないようにしましょう。

エントリーシート作成の準備と作成方法は以下の記事を参考にしてください。
エントリーシート攻略法!ー例文あり

⑧グループディスカッションで落ちた

なかには、面接試験の一種としてグループディスカッションを取り入れている企業も見られます。選考までに複数の人と議論や協働作業をした経験がない学生にとっては、苦手意識を持ちやすい選考といえるでしょう。

【対策】
企業側の評価の観点を知り、適切な行動・対策をとる必要があります。ほとんどの学生が苦手意識を持つグループディスカッションは、評価を高める以上に落ちないことが重要です。どんな点が見られ、どんな言動がマイナス評価になるのかを知っておきましょう。

また、グループディスカッションも書類選考と同様に選考人数が多く、落ちやすい傾向にあります。そのため、落ちてしまったとしても、次の選考に向けた良い練習になったと前向きに捉えることが大切です。

グループディスカッションの対策方法については以下の記事を参考にしてください。
【人事コンサル解説】グループディスカッション対策!進め方/役割/練習

⑨一次面接・二次面接で落ちた

面接試験では、「終始いい雰囲気で進んだのに不合格だった」というように、自分の手ごたえと結果が一致しないケースが多々あります。選考の対策のなかでも特に時間がかかるのが面接試験ですから、落ちてしまったときの失望は非常に大きいでしょう。

【対策】
言葉遣いや身だしなみ、立ち振る舞いなどの基本要素を押さえたうえで、評価ポイントを理解することが重要です。企業が評価していないポイントをアピールしても高評価にはつながらないため、何を知りたがっているのか、どんな能力を見極めているのかを正しく理解しましょう。

また、同じ面接試験とはいっても、一次面接と二次面接では評価ポイントが異なります。それぞれの違いや対策方法についても合わせて確認しておきましょう。

一次面接と二次面接それぞれの対策方法は以下の記事を参考にしてください。
一次面接の質問集|対策や回答例、質問数なども解説
二次面接の質問内容|逆質問例文や対策、落ちる理由も紹介

⑩最終面接・社長面接で落ちた

一次面接・二次面接は通るのに、最終面接・社長面接でいつも落ちてしまう学生も見られます。選考の終盤までいけるということは、最低限の能力や社会人としてのマナーが備わっている証明ですから、落ちてしまうのはあと一歩の何かが足りないためです。

【対策】
あと一歩の何かとして、最もイメージしやすいのが志望度です。「優秀ではあるものの、志望度が低いために内定辞退や早期退職のリスクが付きまとう」という理由から、採用を避けられています。

熱意を評価してもらうためには、「なぜ他の企業でなくその企業なのか」に加えて「将来どんなことを実現したいのか」を伝えるのがポイントです。明確な将来のビジョンを持っていれば、内定辞退や早期退職への不安が減り、採用してもらいやすくなります。

最終面接・社長面接の対策方法は以下の記事を参考にしてください。
現役人事が伝授!新卒最終面接で聞かれること・心構え・向き合い方【30の質問例・逆質問例付】

就活の不安に関するよくある相談・質問

最後に、就活の不安に関するよくある相談・質問にお答えします。不安を抱えたときに相談すべき相手と合わせて、面接での答え方も確認しておきましょう。

誰に相談したらよい?

身近な人に相談しやすい人もいれば、自分のことを知らない人のほうが相談しやすい人もいます。そのため、まずは身近な先輩や友人、自分のことを知らない就活エージェントの両方に相談してみて、より自分が話しやすいほうに相談すると良いでしょう。

身近な人であれば自分の性格や価値観に沿ったアドバイス、自分のことを知らない人であれば客観的なアドバイスをもらえるのがそれぞれのメリットです。

面接で不安障害は打ち明けるべき?

面接において「不安障害があるから落とす」ことは基本的になく、受け答えの内容が評価されています。打ち明ける義務はないので、採用担当から聞かれない限り無理に答える必要はないでしょう。

それを踏まえたうえで、自分が話しやすくなる場合は、不安障害を打ち明けても問題ありません。例えば、不安障害を乗り越えたエピソードを、自己PRや学生時代に頑張ったこととして伝えれば説得力のあるアピールになるでしょう。

不安を1人で抱え込みすぎてしまえば、体調を崩したりこころの病を発症したりするケースがあります。しっかりと健康を維持して就活に励むためにも、不安障害の自覚がある人は厚生労働省の相談窓口から気軽に相談してみてください。

面接で「不安なこと」を聞かれた際の答え方は?

面接で不安なことを聞かれる際は、就活についてではなく、「入社するにあたって不安に感じていること」であるケースがほとんどです。職場の環境や業務内容など、何か不安や疑問を感じている点があれば質問してみましょう。

自社のことをより知ってもらったうえで、不安なく入社できるようにするのが企業の目的なので、正直に相談すれば不安を解消できる情報を提供してもらえる場合があります。

就活で不安なときも立ち止まらない

以上、就活で不安になる本当の理由と原因別の解消法を紹介しました。

将来働く職場をどのように選んでいいのか分からず不安になったり、自分と周囲を比べて不安になったりする気持ちは分かりますが、就活ではほとんどの学生が少なからず不安を感じています。

悩んでばかりでは失敗をするリスクが高まるため、不安なときも立ち止まらず、原因を1つずつ取り除きながら就活を進めましょう。

自分1人で就活を進めることに不安がある人は、就活サイトや就活エージェントを活用するのがおすすめです。例えばOfferBoxでは、プロフィールを登録しておくだけで、自分に合った企業からオファーをもらえます。

企業探しに役立つほか、自己分析に役立つツールも用意されているので、「自分に合う企業が分からない」「自分の強みや長所が見つからない」などと不安を感じている人はぜひ登録してみてください。