内定承諾の決め手になったスカウト採用とは?若手社員にインタビューしました。

田中工務店利用学生アイキャッチ
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「求めている学生は競合他社に取られてしまう」
「学生が何を決め手に入社を決めているのかわからない」
「入社まで漕ぎ着けるのはなかなか難しい」と感じている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

近年では、内定を複数保有し、その中から「本当に入社したい会社」を選ぶ学生も多く、“最後に選ばれる”ことがたいへん難しくなってきています。

本記事では、最初は全く知らなかった企業へ「1通のスカウト」によって入社を決めた若手社員(2021年卒の元学生)にお話を伺いました。

新卒向けダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」経由で、株式会社田中工務店に内定、入社した波岡さんは、スカウトを受け取った当時、既に4社の内定を所持していました。

「どのタイミングで、何をきっかけに心が動いたのか」リアルな学生目線の声をお届けします。

学生の内定承諾の決め手がわからないとお悩みの方はぜひお読みください。

また、代表取締役と採用担当者の方へのインタビュー記事では、認知の壁を乗り越えて波岡さんの採用に成功した方法を紹介しています。

登壇者プロフィール

波岡 梨乃 氏(株式会社田中工務店 プランナー)

2021年卒の元就活生。大学では空間デザインを専攻。就職活動を開始し、4社の内定を獲得。第一希望の企業が決まっている中、全く知らない「株式会社 田中工務店」からスカウトを受ける。当初入社意欲は全くなかったにも関わらず、コミュニケーションをとる中で内定を承諾。

インタビュアープロフィール

鷹野 翔太(株式会社i-plug)

新卒で通信端末を代理販売する商社へ入社。「学生と企業、双方にとってより良い採用の在り方を広げたい」という想いから、2019年に逆求人型新卒採用ツール「OfferBox」を運営する株式会社i-plugへ入社。現在は関西企業様を中心に、OfferBoxのご提案と新卒採用成功に向けた運用サポートを担当。

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大学3年の夏から就職活動を開始

学生時代はどんなことをされていましたか?

鷹野

大学ではどんなことを学んでいましたか?

波岡氏

大学では、空間デザインの勉強をしていました。建築のテクニカルな部分を学ぶというよりは、理想の空間を考えたりと、文系寄りの建築の勉強をしていました。

鷹野

元々学生時代から建築の道一本で就職を考えていたんですか?

波岡氏

がっつり建築に興味があったわけではないですね。 ただ、お家やインテリアが好きだったので、学生の頃から、ぼんやりと建築系の職につけたらいいなと思っていました。

就職活動を始めた時期と最初の活動内容とは?

鷹野

いつ頃から、どのように就職活動をスタートしましたか?

波岡氏

3年生の夏、2つのインターンシップに参加しました。 大学では、元々空間デザインとプロデュースのどちらも勉強していたのですが、3回生の途中から始まるゼミの専攻に迷っていて。そこで、デザインの設計事務所のインターンシップと、プロデュース系の会社でのインターンシップに参加しました。
ナビサイトやOfferBoxといった就活媒体を使い始めたのは、3年生の秋頃からです。

OfferBoxを使い始めたきっかけは?

鷹野

3年生の夏頃から、自分で積極的に企業にアプローチしていたということですが、OfferBoxを使い始めたきっかけは何だったのでしょうか?

波岡氏

学校のキャリアセンターの就活講話で、OfferBoxが紹介されていました。それで、その日のうちに「ちょっとやってみようかな」と思って登録しました。

いくつかの媒体をどのように使っていましたか?

鷹野

ナビサイトなど、媒体を色々併用して就職活動をするにあたって、どういう使い分けをしていましたか?

波岡氏

特にどれかに重きを置いて使ったわけではないですね。興味がある企業があれば、そこを受けるという感じでした。この企業はこのサイトから、この企業はこのアプリから……というように、各社最初に登録した媒体でやりとりしていました。

会社選びの基準は?

鷹野

どのような基準で会社を選ぶようになりましたか?

波岡氏

私は今まで、自分の人生の道を決めるとき「ワクワクする方向を選びたい」といつも考えていました。なので就活でも、「人生が楽しくなりそうだな」と思える会社を見つけたら、絶対受けようと決めていました。

プロフィールの自分らしさを受け止めてもらえた

プロフィールを入力する際に工夫したことは?

鷹野

OfferBoxでは登録時、プロフィールの記入が必要ですよね。 プロフィールを作成する際、「こんなふうに見られたい」など、特に意識したところはありますか?

波岡氏

「一生懸命書いているな、この子はちゃんとしているな」と思われたかったので、丁寧に書くこと、文字数をきちんと埋めることで、自分の素直な気持ちを伝えられるように工夫しました。

「プロフィールを読んでくれたな」という実感はありましたか?

鷹野

自分のことを理解してくれた企業からオファーが届いたという実感はありましたか?

波岡氏

OfferBox経由で出会った人事の方々は、寄り添ってくれる方ばかりでした。私が「前向きに仕事に取り組みたい」という感じをアピールしていたからか、人事の方もみなさん前向きな方が多かったですね。

鷹野

「The面接・面談」というような固い雰囲気ではなく、波岡さんのキャリアビジョンに寄り添った話もしてくれたんですね。

最初に田中工務店からのスカウト(オファー)を受け取ったときの印象は?

鷹野

田中工務店から、最初のスカウト(オファー)を受け取った時、どんな印象を受けましたか?

波岡氏

とても長かったんですよ。3スクロール分はありましたね。 他の文章と比べて、圧倒的に私のプロフィールを読み込んでくださっているのがわかりました。
私の出身高校の記載から、住んでいた町のことを調べてくださった上で「こんな町で育ったんですね!」と書いてあったり。 びっくりしましたが、嬉しかったです。

田中工務店の人事担当者が、波岡さんの心を射止めたスカウト文面を作成した方法は、こちらの記事(リンクを挿入予定)をご覧ください。

鷹野

長いオファー文面の中で、「この企業の話を聞きたい」と思えたのはどんな部分からだったのでしょうか?

波岡氏

田中工務店の仕事自体に興味が湧いたというよりは、オファー文章を書いてくれた人や、その動機が気になったという側面の方が大きかったですね。 田中工務店のオファー文章は、それほど自社の紹介は書かれておらず、私が書いたことに対する内容が多かったです。
その時実は、既に4社から内定をいただいていて、その中で迷っている状況でした。でも、これほど自分のことを見てくれる企業があって嬉しかったので、「お礼が言いたい」という気持ちになりました。

鷹野

田中工務店からオファーを貰わなかったら、他の企業に内定承諾していたかもしれないと。

波岡氏

絶対そうだったと思います。

出会ったその日に内定承諾を決断

最初の面談ではどのように迎え入れられましたか?

田中工務店 田中氏・波岡氏・野本氏
代表取締役 田中氏(画像左)、人事担当 野本氏(画像右)と。

鷹野

最初の説明会の時、何をどんな雰囲気で話したのか、気になります。

波岡氏

「私服でいいよ」と言われたので、私服で行きました。田中工務店のモデルハウス内のテラスで、採用担当者の方が焼いてくださったピザをみんなで食べましたね。全く「面接」っぽさはありませんでした。 4人の社員の皆さんがとにかく楽しく働いている感じがあって、素敵だなという印象を受けました。

鷹野

説明会というより、カジュアルな座談会というイメージでしょうか。

波岡氏

はい!一番気になるはずの、会社の形態や給料の話もなく、私も聞くのも忘れていました。そのくらい楽しかったんです。普通に素敵なお家に遊びにきたというような印象でした。

内定承諾を決めたタイミングは?

鷹野

他にも内定している企業がある中で、「田中工務店に入社したい」と思ったターニングポイントはありますか?

波岡氏

モデルハウスに行った、まさにその日ですね。帰ってすぐに「行きたいところ決めた!」母に連絡しました。
親に「大学入学させてよかったな」と思ってほしくて、元々は大手企業に入りたいと考えていたんです。それほど強い目標があったわけではなく。
田中工務店に入社したいと伝えたら、「ちょっと待って、どこそこ!?」「大丈夫!?」と最初は不安がられましたが、「でも多分そこに行くと思う」と宣言しました。

鷹野

社員さんのお話を全部踏まえて、「ここだ!」と思える瞬間があったということですね。

波岡氏

それまであまり自分が働いている未来が見えていなかったんですが、田中工務店に来てはじめて、自分の未来がパアッと見えたような気持ちになったので、即決しました。

田中工務店で働く上での今後の目標は?

鷹野

田中工務店で今後も働く上で、目指す将来像はありますか?

波岡氏

今一緒に働いている4人の方は、みなさんそれぞれの持ち味があり、「この人が抜けたらダメだ」と感じることが本当に多いです。
なので私も、私にしかできないポジションを見つけて、「私が抜けたらダメだ」と思ってもらえるくらい活躍することを目標に頑張っています。

鷹野

素敵な目標ですね。

学生目線で考える、企業と学生の関わり方

学生に対して企業がやるべきこととは?

鷹野

入社された現在、企業が学生に対してやるべきことはなんだと思いますか?

波岡氏

学生さんの文章を読んで、「どうしてあなたのことが良いと思ったのか」を具体的に伝えてあげることだと思います。学生も、「自分のことを見てくれたんだ」と思うことができるので。
田中工務店からオファーをいただいた時、「もし自分が入社しなかったとしてもこの人たちに会えてよかった」と思いました。また、OfferBoxを通じて会った他社の人事の方の中には、内定辞退後もずっと関わってくださる方もいらっしゃり、本当にすごいなと。 「その人たちに会えてよかった」と思えるような関わり方をしてくださると、学生もありがたいと感じると思います。

どのような学生にOfferBoxをおすすめしたいですか?

鷹野

改めて学生の価値観を思い返すと、どんな学生にOfferBoxをおすすめしたいですか?

波岡氏

私も学生時代、自分にどういう会社が合うのかわかリませんでしたし、そもそもどんな会社があるかを知りませんでした。 そういう、何から始めればいいのかわからない学生におすすめしたいです。 そして「絶対自分に合った企業を見つけたい!」と思う人にもおすすめしたいです。

鷹野

それを踏まえると、学生は「まだ知らない企業との出会い」を求めているということですね。
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まとめ

元21卒学生の波岡さんは、第1志望が他にあったにもかかわらず、他社の複数内定と比較した上で、田中工務店に入社を決めました。波岡さんが「ここだ!」と思えるに至ったポイントを以下にまとめました。

  • 自分のプロフィールを読み込んでくれたことが伝わる、熱の込もったスカウト(オファー)文面を受け取ったこと
  • スカウトしてくれた人事担当者のことが気になり、お礼を言いたいと思ったこと
  • アットホームな座談会形式で、会社の雰囲気を知れたこと

自分自身のことを知り、受け止めようとする企業や人事の姿勢は、学生の内定承諾の大きな決め手になります。また、会社のリアルな雰囲気を見せる選考フローの設計も重要です。

学生の認知がなくても、「本当に欲しい」学生の採用をあきらめる必要はありません。新卒採用で、最後に振り向いてもらえなくて悩んでいる採用担当者の方は、今回ご紹介した成功事例を参考にしていただければ幸いです。

人事ZINE 編集部

人事ZINE 編集部

人事・採用担当者の悩みに寄り添うメディア「人事ZINE」の編集部です。 新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を提供する株式会社i-plugが運営しています。