選択肢外だった企業に迷わず内定承諾したきっかけとは?内定者の本音と採用担当者の工夫|トレンドマイクロ社インタビュー

「最近の学生は何の軸で企業選びをしているのだろうか?」
「自社の魅力を伝えるには、どのようなコミュニケーション設計が必要なのだろうか?」
このような悩みを感じていらっしゃる採用担当者の方も多いのではないでしょうか?
学生の売り手市場が続き、内定を出しても内定承諾まで至らないケースも増えているかと思います。
人事ZINEは今回、トレンドマイクロ株式会社様(以後、「トレンドマイクロ社」)へのインタビューを行いました。
本記事では、選択肢になかった企業からOfferBoxを通じてオファーを受け取り、内定承諾を即決するまでになった学生の声を紹介します。
また、採用担当者の方にも、オファー送信からフォローまでの採用フローで工夫したポイントを伺いました。
自社の採用フローや学生とのコミュニケーション設計の見直しの参考になれば幸いです。
人事ZINEでは「2024卒の採用市場から学ぶ!Z世代×新卒採用」という資料を提供しています。こちらの資料もダウンロードしてお読みいただき、今後の新卒採用の業務に役立てていただけたら幸いです。

内定者 / 採用担当者の方のプロフィール

楮木 蒼汰さん(トレンドマイクロ株式会社 2024卒 内定者)
経済学部からIT業界、技術職を志して就職活動に励んだ24卒就活生。就職活動初期にOfferBox経由でトレンドマイクロ株式会社に出会う。長期にわたって密に社員の方々と接する中で、その価値観に共感し、入社を決意。
柿木 彩那氏(トレンドマイクロ株式会社 人事総務本部 採用・人材開発グループ)
OfferBoxをきっかけに教育学部より2019年にトレンドマイクロ株式会社に入社。新卒採用を中心に、コロナ禍による採用市場の変化に向き合いながら、これからのトレンドマイクロを担う多様な人材の採用に向けてチャレンジしている。
内定者(24卒)に聞く就職活動の本音
2024年からトレンドマイクロ社に入社予定の楮木さんに、就職活動を始めたタイミングや企業選びの軸、使用した媒体を伺いました。
就職活動を始めたタイミングと企業選びの軸について

編集部

楮木さん
人事ZINEの記事「新卒採用市場の動向・変化を考察」でも取り上げていますが、新卒採用においては早期化が進んでおり、学生側もその意識は高まっています。
楮木さんも3年生の夏にはベンダーやSIer企業など、IT業界のインターンシップに積極的に参加していたそうです。

楮木さん
・ベンダー企業で自社製品・事業がある
・やりたいこと(技術職の仕事)ができる
・一緒に働きたい人がいる
最も重要視していたのは、「一緒に働きたい人がいるか」というポイントでしたね。
就職活動で利用していた媒体について

編集部

楮木さん
大学2年生の時点で自己分析や業界研究を早めに進めていたため、行きたい企業の軸はある程度具体化できていた、とのこと。そのため、ナビサイトよりもOfferBoxのようなオファー型採用サービスを利用することが多かったそうです。
選択肢になかった企業からオファーをもらう
就職活動におけるOfferBoxの活用について

編集部

楮木さん
一通一通の質が高いため、真剣に企業と向き合うことができたと思います。

編集部

楮木さん
「認知度が低い」とお悩みの企業にもおすすめの「OfferBox」

OfferBox は、新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービスです。学生のプロフィールや就職活動の軸、適性検査の結果などをもとに、「会いたい学生」の情報を検索。直接オファーを送ることで、効率的にコンタクトを取ることができます。
楮木さんがおっしゃっていたように、企業側はプロフィールを読んで学生一人ひとりに対して個別のメッセージを送信するため、学生に「本気度」が伝わるオファーが可能になります。
送信したオファーが開封されやすい仕組みになっているので、母集団形成しやすくなります。「学生の応募数が少ない」「知名度が低く学生から認知されていない」とお悩みの企業様には特におすすめです。
資料をダウンロードするトレンドマイクロ社からオファー
就職活動を始めた当初、(リサーチ不足ゆえに)トレンドマイクロ社は全く選択肢に入っていなかったという楮木さん。オファーを受け取ってからイベント参加や選考に進み、内定承諾に至るまでの経緯を伺いました。

楮木さん

編集部

柿木氏

編集部

柿木氏
OfferBoxのプロフィールの中に、「文系と理系の架け橋になりたい」という印象的な言葉があったのですが、夏季インターンシップでも、まさしくそれを体現してくれていたと思います。
内定が出た時点では承諾を即決できる状態だった
内定者視点|オファー承認後から内定までのフォロー
楮木さんはトレンドマイクロから内定が出た時点では、内定承諾を即決できる状態になっていたそうです。就職活動スタート時点で選択肢に無かった企業が第一志望になった当時の気持ちの変化を振り返っていただきました。

編集部

楮木さん

編集部

楮木さん
また、夏季インターンシップ参加後も、現場社員とのランチ会などの様々なイベントがあり、企業や業界を知る機会も多かったです。
記事の前半にもあった通り、楮木さんは「どのような人と一緒に仕事をするのか?」を最重要視していました。採用担当者だけではなく、現場の方々ともコミュニケーションをとれる機会が多くあったことが良かったそうです。
採用担当者視点|学生を惹きつける工夫と今後の展望

編集部

柿木氏

編集部

柿木氏
新入社員の方には、3ヶ月間の人事研修後、各部署の育成チームで研修を受けながら業務にあたっていただいています。様々な業務を経験する中で、自分が何をやりたいのか、どのようなキャリアを歩みたいのかについて考え、将来像を明確化してもらう期間となり、本配属までの準備期間になります。文系から情報系まで、高専生から大学院生まで様々なバックグラウンドの方が入社してくださるため、一人一人に合った手厚い研修を意識しています。
まとめ
内定者視点|学生が就職活動において企業に求めていること
最後に学生の目線から「採用担当者の方にどのようなことを求めているか」を伺ってみました。

楮木さん
OfferBoxではどの採用担当者の方も質の高いオファーを送ってくださるので、その中でも「なぜ自分なのか」がわかると嬉しいと思います。
学生の売り手市場が続く中で、学生ひとりに届くオファーも増えています。学生に振り向いてもらうには、企業の魅力だけではなく、「なぜオファーを送ったのか?」「どういった環境が自社とマッチすると思ったのか?」といった具体的な理由が必要になってきそうですね。
採用担当者視点|認知の壁を乗り越えて採用に成功した秘訣
トレンドマイクロ社が「トレンドマイクロ社は元々選択肢外だった」という楮木さんを採用することができた理由は、大きく分けて次の4点です。
- ダイレクトリクルーティングサービスを活用
- 自主応募を待っているのでは出会えない、自社にマッチする学生に直接アプローチすることができた。
- 学生一人ひとりに対する個別アプローチ
- OfferBox上の学生個人のプロフィールを熟読。
- 個人に合わせたオリジナルのオファー文面で、自社とのマッチをアピールした。
- 綿密なコミュニケーションを意識
- チャットでフランクにやりとりを重ねることで、安心感を醸成できた。
- 現場社員と接点を持てる機会を用意
- 少人数の対面インターンシップやランチ会などを開催。
- 入社後一緒に働く具体的なイメージを抱いてもらうことに成功した。
「ニッチな業界で学生からの人気がない」「知名度が低く、採用したい学生からの応募が少ない」といったお悩みをお持ちの採用担当者の方には、特に参考にしていただける内容だったのではないでしょうか。
ぜひこの機会に自社の採用フローや学生とのコミュニケーション設計を見直してみましょう。
人事ZINEでは「2024卒の採用市場から学ぶ!Z世代×新卒採用」という資料を無料で提供しています。ダウンロードして、採用市場の動向分析に活かしていただけたら幸いです。
