理系の大学生や大学院生としては、理系の知識が生かせる仕事に就きたいと思う人も多いかと思います。
また、専門職に進むにあたり、一般の自由応募ではなく推薦制度を利用したいという人もいるかと思います。
一方、大学は理系に進んだものの、商社やマスコミなど文系の職種に就きたいという人もいることでしょう。
理系の学生が専門職に就きたい場合と、文系の職種に進みたい場合のそれぞれの方法やスケジュール、理系の強みを生かすための就活のポイントまで解説します。
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目次
理系の就活事情
まずは最初に、最近の理系の就職事情について、文系の就活とも比べつつ見ていきましょう。
特にスケジュールについては理系ならではの事情があるので注意してください。
理系学生の進路パターン
大学や大学院で学んだことを職業に活かしやすいのが理系学生ならではの強みです。
理系は高い専門性を活かして、研究職や開発職、設計職など専門分野の職種を目指す学生が多いです。
専門的に取り組んでいる学問と直結する分野の業界への就職は、求人ニーズが高く、研究室の教授に推薦状を書いてもらう推薦応募が多いのも特徴です。
専門分野以外での進路パターンとしては、自分の専門分野ではないものの学校で勉強したことを活かせる企業への就職や、文系学生に人気の企業に就職するケースもあります。
いずれも自分の専門とは直結しない就職先ですが、専門外だからといって必ずしも就活が不利になるわけではありません。
専門知識以外にも、理系ならではの強みも多くあるので、アピールの仕方さえ掴めば専門外でも活躍できるチャンスは広がっています。
理系の採用需要は高いが文系とあまり差はない
近年、理系学生の需要がより高まっていると耳にする機会が増えました。
さまざまな分野で技術進化が進んでおり、各社が遅れをとらないために研究開発に力を入れている状況です。
また、そのほかにも、理系学生は論理的思考力があると考えられ、理系学生の採用意向が高い企業が増えています。
ただ、文部科学省と厚生労働省が共同で調査した『令和2年度大学等卒業者の就職状況調査(令和3年4月1日現在)』によると、2021年4月1日時点の就職率は文系が96.0%、理系95.9%と、ほぼ同程度です。
そのため、文系との有意な差があるとは言えないでしょう。
しかし、理系の就活のメリットとしては、大学での学問領域の専門職を目指せる一方、文系の職種も選択ができるという点が挙げられます。
メーカーの技術部門や、民間の研究所、IT企業、エネルギーやマテリアル業界、医療機器業界などの理系職種にプラスして、文系も多い商社やマスコミ、金融など幅広い職種の中にも応募できるというのが理系の魅力です。
自由応募のほか推薦応募という手法がある
理系の学部生、大学院生の就職には自由応募と推薦応募があります。
自由応募は幅広い企業のなかから選ぶことができ、複数の企業を受けながら一番自分に合いそうなところを選べるメリットがあります。
ただし、エントリーが殺到しやすく競争率が高くなるデメリットもあります。
推薦応募には学校推薦、学科推薦、教授推薦などがありますが、大学側や教授と企業の間に信頼関係があり、学生に対して優先的に選考をおこなってもらえるのがメリットです。
ただし、内定が出たら基本的には辞退ができないというデメリットがあります。
なお、学部生・大学院性が推薦応募を選ぶ率は大学や学部にもよりますが、3割を切るところも多く、最近は自由応募を選ぶ学生が多いようです。
就活スケジュールがタイトになりやすい
理系は実験や研究が必修であり、就活スケジュールがタイトになりやすいため、早め早めに動くことが、就活のポイントになります。
特に修士課程まで進んだ人は、研究室に長く滞在しないといけないことが多い一方で、大学院に入った最初の年からインターンシップや業界の研究をしなければ、翌年の就活の準備が間に合わないため、非常に忙しくなります。
もし、どうしても集中したい研究があり時間がないという場合は、推薦を受けて短期間で就活を終わらせるというのも1つの手ですが、この先長く働くことを考えたら目の前のことを安易に優先するのは避けたいものです。冷静に比較検討するようにしましょう。
2025年卒・2026年卒の就活スケジュールの変更点
2025年卒より、採用直結インターンシップ(インターンシップ時の学生情報の本選考利用)が認められるようになるのは、大きな変更点です。
以前からも、一部インターンシップは選考の一環に位置づけられていたのが実態でしたが、公認されることでより企業の採用に繋げる場としての意味合いが強くなっていくと予想されます。
これから就活にのぞむ学生は、就活のなかでインターンシップを重視するのはもちろん、早めの就活スタートを心がけましょう。
理系の就活はいつから?志望先別のスケジュール
理系の学生は早め早めに就活の準備をしたほうが良いとお伝えしましたが、具体的にはいつから進めたら良いのでしょうか。
大まかな理系の就活スケジュールについて推薦や自由応募、文系就活別に紹介していきます。
理系専門職への就職
理系の場合、これまでの専門分野を生かした職種への就職が可能です。
専門分野でも就活の方法には自由応募と推薦があります。
推薦ではゼミや研究室での研究内容と直結している企業への推薦となるので、ゼミや研究室を選ぶ時点で、将来の就職までを考えておくことが大切です。
専門分野に推薦で就活する際のスケジュール
ここでは、専門分野に推薦応募で就活する場合のスケジュールを紹介します。
ただし、大学によってもスケジュールが異なるため、おおよその目安としてください。
自由応募の場合は、次の専門分野以外への理系就職のパートで紹介します。
時期 | 内容 |
---|---|
大学3年(大学院1年)12〜1月 | 推薦に関する説明会開始 推薦に関する説明会開催および希望調査 枠のある企業の求人票公開 |
大学3年1〜2月 | 推薦の受付 推薦応募の受付が開始 |
大学3年3月〜 | 推薦の選考開始 随時内々定出し |
大学4年(大学院2年)10月 | 内定式 |
大学4年3〜4月 | 卒業・入社 |
推薦は年末年始頃から推薦の受付が始まり、3月には選考がスタートします。推薦枠の場合、一般学生にはオープンにしていない企業の募集もあるため、気になるところがあれば、大学や教授などに聞いてみると良いでしょう。
3月の時点で就職先が決まれば、修士2年次の卒業研究もおこないやすくなります。
専門分野への就活のポイント
学校推薦はだいたい、学部3年、修士1年の年末年始頃から受付が始まりますが、大学によって予定が異なるので、大学のキャリアセンターなどに問い合わせてください。
基本的に推薦をもらえるのは同時に1社だけです。もし、推薦で受けた企業から内定がもらえなかった場合は、自由応募就活に切り替えることがあります。
最近は自由応募も就活スケジュールが早まっているため、6月頃には主な企業の採用が終わっている可能性があるので注意してください。
専門分野以外への理系就職
自分の学問領域以外の分野にも目を向けてみると、将来性が感じられる分野や興味が持てる分野が出てくることがあります。
その場合、多くは自由応募をすることになります。
専門分野以外への理系就活のスケジュール
自由応募は一般的な就活ルールに合わせたスケジュールが適用されます。専門分野以外を目指すときのおおまかなスケジュールを見てみましょう。
時期 | 内容 |
---|---|
大学3年(大学院1年)4~6月 | 夏期インターンシップ情報が公開される |
大学3年7〜9月 | 夏期インターンシップ |
大学3年11〜12月 | 冬期インターンシップ情報の公開、選考 |
大学3年1〜2月 | 冬期インターンシップ 企業によって採用選考や内定 会社見学や業界研究セミナー |
大学3年3月 | 経団連加盟企業の広報活動が解禁 自由応募の場合の大企業は説明会を開始 |
大学4年(大学院2年)4月 | 企業へのエントリーシート提出 |
大学4年4月後半〜 | 面接など採用選考が本格的に始まる |
大学4年6月〜 | 内々定が出される |
大学4年10月 | 内定式 |
大学4年3〜4月 | 卒業・入社 |
自由応募では、経団連加盟企業は政府の「就活・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議」で話し合われた就活ルールにのっとったスケジュール通りになります。
そのほかの企業は、早期に選考を開始し、早いところでは大学3年生(大学院1年生)の9月に選考を締め切る企業もあります。
自由応募は、自由に企業が選べる一方でほかにも多くの志望者がいるため、企業のスケジュールをしっかりと把握しながら、対策を練っていく必要があります。
専門分野以外への志望理由の例
専門分野以外を受ける場合、企業側としてはなぜ自社を志望しているのだろうという疑問が湧きます。
専門分野を受けないのには特別な理由があるのだろうと考えます。
そのため、面接時に「なぜ専門分野以外に進みたいのか」という質問を受けることになりますので、志望理由を明確にしておきましょう。
以下、志望動機の具体例です。
専門分野以外への理系就活のポイント
専門分野以外では、その企業の業務内容を専門とする学生もライバルになるので、知識や研究実績だけで勝負をするのは難しいです。
そのため、しっかりと企業分析と自己分析をした上で、自分の資質、ポテンシャルなどをより強くアピールすることが大切です。
志望先の企業に入ったら何をやりたいのか、そのためにどんな努力をしたいと思っているのかについても、論理的に伝えるようにしましょう。
文系就職
理系の学生でも、事務や営業、広報など文理問わず募集がある職種への就職を希望する人もいることでしょう。
その場合、十分に時間をかけて企業研究や自己分析、面接の練習、対策をおこなっている文系と一緒に就職活動をしなくてはいけません。
研究の合間を縫いながらになると思いますが、十分に準備に時間をかけられるようにしましょう。
理系の文系就活のスケジュール
文系就活も、一般的な「就活ルール」通りのスケジュールになります。そのため、前述の専門分野以外の就活スケジュールとほぼ一緒です。
文系であれば学部3年、修士1年などの春から十分に準備の時間がとれます。
面接の練習も学部4年、修正2年の4月頃には始めていると言う人も多いようです。
しかし、理系はその間にも実験や研究があったり、文系就職する決断が遅れたりするので、文系より早く準備をスタートさせる意識を持ったほうがよいでしょう。
理系の文系就活の志望理由の例
応募する職種によっては、理系の応募者は少数ということもあります。
その場合「なぜ理系から文系が多い職種を志望したのか」と聞かれることがあります。
企業側は大学での専門性や経験がありながら、理系就活を選ばなかった理由を知りたいと同時に、理系出身としてどのような強みを仕事に生かしたいのかということを聞きたいと思っています。
具体的には、以下のような志望理由を伝えられると、文系就職で活躍するイメージを与えやすいでしょう。
近年、商社では貿易だけでなく事業投資に積極的に取り組んでいると知りました。事業投資をする立場であれば、複数のメーカーと連携することができると考えたため、商社を志望しています。
日ごろの研究でも数字と向き合うことが多く、データ分析・解析を得意としているため、データに基づいてよりローリスクでハイリターンが見込めるような事業投資を推進したいと考えるようになりました。
理系の文系就活のポイント
専門的な職種では大学や大学院で得た知識、専門性などが強みとなる場合もありますが、文系と一緒に受けるような文系就活では技能よりもポテンシャルが重視される傾向にあります。
理系学生がアピールする資質の例を挙げます。
- 論理的思考が得意
- 研究を通して培った粘り強さ
- 探求心の旺盛さ
- データ分析力、解析力、数理能力がある
文系就活でも理系で培ったことは役立つことが多いです。
ぜひ自分の経験を振り返ってみてアピールしてみてください。
理系就活スケジュール全体の流れ・進め方
ここからは理系就活の大まかなスケジュールを紹介します。
今後はインターンシップの重要度が増す点も考慮し、できる限り早い時期からの準備を心がけましょう。
STEP1. 自己分析
就活の手始めとして、まずは自己分析に取りかかりましょう。
自己分析とは、自分の性格、強み・弱み、価値観の傾向などを明らかにすることです。
過去に経験した出来事から、当時の感情や行動を振り返り、自分が大切にしている価値観を明らかにしていきます。
具体的な方法としては、自己分析ツールや自分史などをうまく活用するのがポイントです。
頭のなかで考えるだけでは自分を客観視しづらいため、客観的なデータを得られるツールと手法を積極的に活用してください。
インターンシップや企業研究より自己分析を優先するのは一見遠回りのように思えますが、自分自身を正しく理解しないことには最適な業界・企業も見つけられません。
就活を効率的に進めるためにも、まずは自己分析から始めましょう。
自己分析の具体的なやり方進め方はこちらの記事でまとめています。
自分の強みが分かる自己分析ツールAnalyzeU+の詳細はこちらです。
自分史の詳細やダウンロードして使えるシートはこちらです。
STEP2. 業界研究
自分の特徴を理解できたら、次は業界研究を進めていきます。
視野を狭めないためにも、初めは自分の興味のある業界だけに絞らずに調べていくのがおすすめです。
先入観や偏見を持たず、まずは世の中にどんな業界があるのかを調べていきましょう。
業界研究で抑えるべきポイント
- 業界ごとの特徴を理解する
- 業界の全体像を捉える
- 業界の安定性・将来性を知る
- 業界の最新動向を知る
- 業界を構成する主な企業を知る
以上のポイント以外にも、選考に臨むにあたって知っておくべき点は多くあります。
業界研究を進めるなかで疑問に感じたことを掘り下げつつ、さらに業界への理解を深めていってください。
業界研究の目的ややり方はこちらの記事でまとめています。
STEP3. インターンシップ
世の中にある業界を把握できたら、インターンシップに参加してみましょう。
インターンシップで実際の業務を体験することで、企業のホームページやパンフレットからでは得られない生の情報を得ることができます。
また、業界・企業の特徴や強みが分かるだけでなく、自分とその業界・企業との相性を確かめられるのもインターンシップに参加するメリットです。
入社後のミスマッチを避けるためにも、実際に自分の目でどんな業界・企業なのか確かめることをおすすめします。
ただし、インターンシップが開催される時期は決まっています。自己分析や業界研究が終わっていないからといって、インターンシップを後回しにしてしまうと、準備ができた頃には応募できるインターンシップがない可能性があります。
まずはスケジュールを確認し、自己分析や業界研究と同時並行になっても構わないので、応募してみましょう。
インターンシップには1日で終了するものもあるので、まずは自分が参加しやすい形式を選んで参加してみてください。
インターンシップの種類
- 1dayインターンシップ:1~3時間程度
- 短期インターンシップ:数日から1ヶ月程度
- 長期インターンシップ:1ヶ月以上
インターンシップはこちらの記事で詳細を紹介しています。
STEP4. 企業研究
ある程度志望業界を絞れたら、次は企業研究です。
企業の強みや業界内での立ち位置に加え、自分が職場に対して求めるものを満たしているのかも確かめておきましょう。
企業研究を進める際は、1つの企業だけを調べて満足しないよう注意が必要です。
興味のある企業だけを調べても、その本質は捉えられないため、業界内の競合他社と比較しながら調べることが大切です。
企業研究で抑えるべきポイント
- 企業理念
- 社風
- 業界内での立ち位置
- 強み
- 勤務地・給与・福利厚生
- キャリアパス
企業研究の詳細なやり方はこちらの記事で紹介しています。
STEP5. OB・OG訪問
就活では、社会人の話を聞いて自分が働くイメージを膨らませることも大切です。
業界や企業についての実情を知り、本当にその環境が自分に合っているのかを確かめましょう。
業界・企業については自力でも情報を集められますが、実際の職場環境はそこで働いた経験のある人にしか分かりません。
ホームページに載っている情報が本当なのか、一般的に持たれているイメージとどんな違いがあるのかなどを確かめるのがOB・OG訪問の目的です。
OB・OG訪問での質問例
- 仕事内容への理解を深める質問
- 選考に関する質問
- 業界・企業の実態を知るための質問
OB・OG訪問の探し方や流れはこちらの記事を参考にしてみてください。
OB・OG訪問でするべき質問例はこちらの記事にまとめています。
STEP6. 企業説明会(合同・個別)
採用情報が解禁されたら、企業説明会へ参加していきます。
業界研究や企業研究を通じて目星を付けた企業の説明会に参加し、本選考へと進んでいきましょう。
企業説明会は合同説明会と個別説明会の2種類。合同説明会は一度に複数の企業の説明を聞けるメリット、個別説明会はひとつの企業の説明をじっくり聞けるメリットがあります。
まだ志望企業を決めきれてないなら合同説明会、しっかりと決まっているなら個別説明会というように、状況によって使い分けるのがおすすめです。
ただし、インターンシップと同様、企業説明会も各社ごとに開催スケジュールが決まっています。
場合により、前のSTEPと順番が前後する可能性もありますので、気になる企業の説明会の日程は早々に確認しましょう。
採用情報の解禁後は、企業説明会への参加やESの提出などが重なり、それまで以上に就活が忙しくなります。
ここから就活をスタートさせては他の学生に大きく遅れをとってしまうため、解禁前から少しずつ準備を進めておくことが重要です。
企業説明会に参加した際に質問したいポイントはこちらにまとめています。
STEP7. 本選考
企業説明会に参加した後はいよいよ本選考です。
本選考の流れは企業によってさまざまですが、基本的には書類選考→グループ選考→個人選考という順番でに進んでいきます。
基本的に人によっては複数の企業の選考を同時に進行していくことになるため、選考への対策はもちろん徹底したスケジュール管理が大切です。
また、選考が進めば進むほど、より深い自己理解と企業理解が求められます。
選考を進める中でも自己分析や業界・企業研究を繰り返し、面接で何を聞かれても自信を持って答えられるよう万全の準備を整えましょう。
本選考に向けての準備
- 自己分析
- 業界・企業研究
- ES・履歴書の準備
- 筆記試験対策
- 面接対策
就活の面接で押さえたいマナーはこちらにまとめています。
面接の対策やコツ、質問・回答例はこちらの記事を参考にしてください。
理系就活の準備のポイント
理系学生が就活の準備をする際のポイントを紹介します。
自分の専門にこだわりすぎない
大学で学んだことを生かしたいと専門性にこだわりすぎてしまうと、就職先の選択肢を狭める可能性があります。
そもそも、文理選択は主に高校でしているため、今もそのとき選んだことが自分に合っているとは限りません。
就活は改めて自分が取り組んでいくことを見つめ直す機会になりますので、ある程度方針が決まっている人でも専門分野以外にも視野を広げて探してみることをおすすめします。
また、専門分野への就職だからといって、大学で学んだことがそのまま活かせるわけではないことも留意しておきましょう。
活躍している社会人の話を直接聞く
研究室に長い時間いると、先輩や教授から話を聞く企業だけが就職先の候補に上がることが多いです。
しかし、共同研究をしたり、先輩が就職したりした企業だからといって、自分に合っているとは限りません。
そこで、その企業で活躍している社会人の話を直接聞くようにしましょう。
話を聞く中で、業界のなかでの各研究分野の立ち位置が見えてくることもあります。意外な企業の魅力に気付くこともあります。
最近は、活躍しているOBが参加するセミナーやイベントが、オンラインで行われていることもあるため、時間を有効に使いながら、第一線で活躍している社会人の話を聞いてみましょう。
研究の合間時間を有効活用
理系の場合、一般的な就活の時期でも研究活動などでまとまった時間を取りづらいです。
そのため、エントリーシートや履歴書は研究の待ち時間を利用して書くなど、研究の待ち時間などを活用して効率良く就活の準備を進めることをおすすめします。
また、新卒オファー型就活サイトの「OfferBox(オファーボックス)」であれば、プロフィールを登録することで、興味を持った企業からオファーをもらえるチャンスがあります。
「AnalyzeU+」という自己分析ツールを活用して、自分の強み、弱みを効率良く分析し、プロフィールの作成に活用することもできます。
研究活動の合間に就職活動をするのは大変だと感じている人は、ぜひ登録してみてください。
理系就活のよくある質問
ここからは理系の就活の疑問についてお答えします。
特に推薦を考えている人は、自由応募と事情が違うことも多いので、事前にしっかりと情報を集めるようにしましょう。
理系就活は何社受けたらいい?
一般的なエントリー社数は20社前後と言われていますが、何社受けたらいい、という基準はありません。
自分が合う企業に入社するために必要なプロセスも会社数も、人によって異なります。
後悔しないためにも、なるべく多くの企業を見て、そのなかから自分に合ったところを選ぶこと、そのために必要な会社にエントリーすることをおすすめします。
ただし、推薦は基本的には同時には1社しかもらえません。
自由応募と併願はできますが、スケジュールが重なった場合には推薦のほうを優先しなくてはいけないことを留意して就活を進めましょう。
理系就活は何から始めたらいい?
まずは自己分析のワークショップや企業のインターンシップに参加してみることをおすすめします。
自己分析のワークショップは、さまざまな人材サービス会社や一般企業が実施をしています。
自己分析のやり方や自分の強みの見つけ方のレクチャーなどが受けられます。
自分の人生や強みを振り返ったときに、今の専門分野で進むのではなくほかの分野も見てみたいと考える可能性もあるでしょう。
また、その後、自分の専門分野に進むことになったとしても、自信をもってキャリアを歩むことができるようになります。
推薦応募で落ちることはある?
推薦応募は、あくまで応募の1つの形であり、エントリーシートや面接の内容に問題があるなどすれば、落ちることは十分にありえます。
推薦応募で内定が出ずに慌てて他社に自由応募をしても、思い通りにいかないリスクもあるので、通常の就活同様、志望動機や自己PRなども十分に練って、対策してから挑むことをおすすめします。
自分の専門分野でも、意外と「なぜこの分野を志望したのか」という質問に答えられないケースが多いので、しっかりと対策して受けてください。
TOEICや資格は受けておいたほうがいい?
資格があれば選考を有利に進められる場合もありますが、資格がなくても内定はもらえます。
企業研究やOB・OG訪問を通して必要性を確認し、志望先の選考が有利になるようなら取得を考えましょう。
ただし、無理にアピールポイントをつくろうとして、実際の仕事と関連性の薄い資格を取ったり、誰でも簡単に受かるような資格を取ったりしてもアピールにはなりません。
資格を持っていることをアピール材料にしたいなら、きちんとその使い道を考え、明確な目的を持って取得を目指すべきです。
理系の就活でもオファーボックス!
理系就活の概要やスケジュール、ポイントについて解説してきました。
推薦応募と自由応募のどちらを選ぶにしても、ほかの企業・選択肢と十分に比較して進路選択することをおすすめします。
結果的に同じ選択肢を選ぶにしても、自信をもってキャリアを進めるようになるためです。
入社後に、「隣りの芝が青く見える」ことがないよう、学生のうちからキャリアについてきちんと考えましょう。
研究が忙しく効率的に就活を進めたい場合は「OfferBox」や「AnalyzeU+」をぜひ活用してみてください。
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