座談会のおすすめテーマ15選!内定者や新入社員が盛り上がるネタは?
現役社員と学生が自由に交流を持ち、お互いの理解を深める場である座談会。多くの企業が採用活動に取り入れていますが、テーマの設定に頭を抱えている採用・人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
学生にとっても有意義な時間となる座談会を企画したいものの、毎年のことでマンネリに感じている方もいるかもしれません。
本記事では座談会が盛り上がるおすすめのテーマ15選を紹介。あわせて、座談会の進め方や注意点も解説いたします。
また、座談会の開催に役立つ資料「フェーズ別・開催形式別 座談会実施のポイント」をご用意しました。効果的なタイミングや、オンライン/対面形式で意識すべきポイントも解説していますので、あわせてご活用いただければ幸いです。
目次
座談会の概要と目的
採用活動における「座談会」とは、企業と学生が双方の理解を深めるための交流の場です。企業側は学生に自社の魅力をより深く知ってもらうために、学生は会社の詳細な情報を収集して就職活動に役立てるために参加します。インターンシップのプログラムとして実施する企業も増えています。
形式はさまざまですが、社員と学生が机を囲み、ざっくばらんに仕事や就職活動について話す対面イベントとして開催されることが一般的です。コロナ禍では、直接対面する場を設けることが難しかったことから、オンライン座談会を実施する企業が急増しました。
座談会を実施するまでの4つの手順
まずは座談会を実施するまでの手順を、4つのステップに分けて解説していきましょう。
1.テーマを決定する
座談会を通して自社の何を知ってほしいのか、学生に何を感じてほしいのか、逆に学生はどのようなことを知りたがっているのかを考慮し、テーマとして落とし込みましょう。
ざっくばらんに話をするといっても、なんのテーマも落としどころも決まっていない状態では、社員も学生も何を話せばよいのか迷ってしまいます。また、テーマが定まっていないと、座談会に出席する社員の人選も進みません。
2.参加メンバーを選出する
テーマを決めたら、それに適したメンバーの選出に進みます。例えば「新入社員への質問会」がテーマであれば、複数の部署から新人を選出するのが適切ですし、「業界の勉強会」がテーマなら営業部や開発部のエース社員が適しているでしょう。
役職者や管理者など、多忙な社員はスケジュールの確保が難しいことがあります。参加を求める場合、早めにオファーするよう注意してください。
3.形式・進め方を決める
座談会の開催方式は、次の2つに分けられます。
形式 | 領域 | 項目 |
---|---|---|
パーティー方式 |
社員や学生が動き回って、自由に交流する |
好きな社員に話を聞きに行ける・孤立する学生が出ないよう、フォローが必要 |
テーブル方式 |
数名が1つのテーブルに着席し、会話しながら交流する |
ゆっくり会話でき、質問しやすい・多く交流が持てるよう、席替えの必要がある |
座談会のテーマや目的にあわせて、効果的な形式を選択するようにしてください。
4.進行表を用意する
当日のおおまかな進行予定表を作成して、参加メンバーに共有しておくとスムーズです。
一般的には、アイスブレイクを行った後、まずは自社の説明や職務内容について現役社員が中心に話を進めていきます。その後で、学生からの自由質問に社員が答えていく流れです。
時間がオーバーしてしまわないよう、時間配分の目安も取り決めて、進行表に記載するとよいでしょう。
内定者座談会におすすめのテーマ
内定者を対象に開催する「内定者座談会」は、内定者が抱える入社への不安を払拭することが最大の目的です。
希望した会社の内定が決まったとしても、内定者は「本当に仕事をこなせるのか」「部署のメンバーと円滑な関係を築けるか」など、入社に対してさまざまな不安を抱えています。そのため、内定者座談会によって内定者が事業や職務の理解を深めたり、先輩社員や同期とのコミュニケーションをとったりすることを念頭にテーマを選ぶことがおすすめです。
テーマ1.内定者同士の親睦
内定者同士の親睦を深めることで、入社への不安を払拭するだけでなく、入社意欲を高めることにもつながります。また、入社後は意外と部署以外のメンバーと交流する機会が少ないため、横のつながりを作っておくと仕事でも生かせるかもしれません。
具体的には、数人のチームを作ってグループワークを行ったり、気軽にランチ会を開催してもよいでしょう。「入社までの時間をどうしたら有意義に過ごせるか」など、学生にも馴染みのあるテーマを設定すると、ディスカッションにも弾みがつきそうです。
テーマ2.若手社員への質問会
若手社員と交流を持ってもらうことで、入社直後のイメージを具体化する効果が期待できます。入社後の数年でどのように仕事をするのか、どのような課題を乗り越えればよいのかイメージできると、学生も入社に備えやすくなるでしょう。
「内定から入社までに準備しておくべきことは?」「入社1年目に苦労したこと」など、学生が知りたいことにスポットあてて回答を用意しておきましょう。
テーマ3.エース社員同士の対談
部署やチームにおけるハイパフォーマーや社内でMVPを取得した社員など、“エース社員”との交流をテーマにすることで、仕事に対するモチベーションアップが期待できます。エース社員には、直近で行なった仕事や得られた成果、クライアントからの喜びの声などを話してもらうことで、仕事のやりがいや意義を肌で感じてもらえるでしょう。
テーマ4.人事担当者との懇親会
人事担当者との懇親会は、給与面や福利厚生といった労働条件について率直に質問できることがメリットです。昨今の学生は労働環境を重視する傾向が強いこともあり、労働環境や社風といったテーマに関する情報をオープンにすることは、入社意欲にも大きな影響を与えます。
産休や育休を取得した社員の事例やリモートワークの実施状況など、自社のワークライフバランスに関する情報を整理して臨むとよいでしょう。
新入社員座談会におすすめのテーマ
「3年3割」という言葉の通り、時間をかけて新卒学生を採用しても、3年以内に3割が早期離職してしまうといわれています。新入社員座談会では、新入社員が抱えやすい悩みや課題を同期同士で共有し、それらを解決するための情報提供を行って、離職を防止することが目的です。
また、まだチームに溶け込めていない新入社員が多くの社員とコミュニケーションをとる場を持つことで、会社の雰囲気に馴染み、定着度を高める効果も期待できます。
テーマ5.新入社員同士の親睦
同期である新入社員同士の親睦を深めることで、横のつながりを強めて会社に愛着心を持ってもらうことにつながります。また、同じタイミングで仕事を開始した同期と悩みや課題を共有すると「自分だけじゃないんだ」という安心感を持つこともできるでしょう。
内定者座談会と同様に、具体的なテーマを設定したグル―プワークを行っても、より学びを深めることができます。新規事業のアイデアや商品の販促など、実践的なテーマを設定するとよいでしょう。
テーマ6.ベテラン社員への質問会
ベテラン社員やエース社員と交流の場を設けると、今後のキャリアイメージの具体化につながります。同じ道を歩んできた先輩社員なら、新入社員が抱えている課題や不安にも、的確な答えやアドバイスを与えられるはずです。将来のビジョンが明確になることで、仕事へのモチベーションアップも期待できます。
人選の際は、単に成果を出しているだけでなく、新入社員の悩みに寄り添って優しくアドバイスができることも重視してください。
テーマ7.別部署社員との親睦・質問
別部署やチーム、事業所に勤める社員との交流機会は、意外と少ないものです。普段は関わらない部署外のメンバーと交流も持つと、会社や事業全体の理解が深まるだけでなく、今後の部署異動への不安払拭にもなります。
横のつながりを強化すれば、仕事にも生かせることがあるかもしれません。
テーマ8.役職者との交流
役職者へ経営に関する質問をしたり、経営目標やビジョンを直接聞いたりできる場があると、会社への愛着心を高めることができます。「自分の担当する仕事が会社組織においてどのような位置にあるのか」「事業にどのような影響を与えるのか」を理解できると、仕事に対するやりがいが向上します。
会社規模が大きいほど、役職者や経営者は新入社員にとって遠い存在に感じるものです。直接コミュニケーションをとり、期待の言葉をかけてもらう機会があるだけでも、新入社員のモチベーションアップになるでしょう。
若手社員座談会におすすめのテーマ
入社2~3年目の若手社員は、自身のスキルの伸び悩みを感じていたり、将来のキャリアに不安を持っていたり、仕事に慣れてきたからこその悩みを抱えています。そのため、スキルアップになるイベントや将来のキャリアビジョンをクリアにする情報提供を行うと効果的です。
入社から3年以内は早期離職の可能性もまだ高い時期です。座談会を通じて悩みや課題を解消できれば、離職防止にもつながります。
テーマ9.業界注目ニュース紹介
基本的な仕事に慣れてきた若手社員は、独り立ちに向けて業務範囲を広げている時期です。そこで、業界内の知っておくべきニュースや自社製品をテーマに勉強会を設けるなど、スキルアップにつながる情報提供を行うとよいでしょう。
あわせて、ニュースについてディスカッションしたり、グループ課題に取り組んだりする場を設定したりすると、業界知識を深めながら同期同士の交流を促すことも可能です。
テーマ10.部署内エース社員への質問会
部署やチーム内のハイパフォーマー社員は、若手社員が目指すべき一番身近なロールモデルです。若手時代にどのような努力をしてきたか、仕事でどのようなことに気を付けているかなど質問をぶつけることで、成果を出すコツを掴めるかもしれません。
採用広報にも役立つ座談会向けテーマ
座談会は、採用広報のコンテンツとしても利用されます。社員や内定者同士のトークを記事として取り上げることで、社風や社員の仲を感じてもらいやすくなります。広報記事として配信すると、応募者だけでなく潜在層にも自社の魅力を広く伝えられるのがメリットです。
ここでは、採用広報でおすすめの座談会テーマを紹介します。
テーマ11.社内表彰者やMVP社員のインタビュー
優秀な成績をおさめたハイパフォーマーを選出し、普段の取り組みや仕事において大事にしていることなどをインタビュー形式で話してもらいます。企業が社員にどのような働きを期待しているのか、どのような人材を評価しているのかを読み手に伝え、マッチ度の高い人材にアプローチすることが目的です。
テーマ12.パパママ社員座談会
子育てをしている社員を数人選出し、仕事と子育ての両立について語ってもらうコンテンツです。将来結婚や出産を予定している応募者に対して、長期的な働きやすさや福利厚生の充実を重視する企業姿勢をアピールでき、応募数の増加を期待できます。
テーマ13.同期社員の座談会
気心が知れている同期社員の座談会は、緊張せずにリラックスして話せるため、率直な本音を引き出しやすいことがメリットです。企業風土や事業の強みなどを、リアルな言葉で伝えられます。
また同期同士が励まし合ったり、切磋琢磨して成長したりする様子を発信すれば「成長できる環境がある会社なんだな」と感じてもらいやすくなるでしょう。
テーマ14.社内部活の紹介
社内部活の活動紹介も人気のあるコンテンツです。サッカーなどのスポーツ系や音楽鑑賞、ゲームなど共通の趣味を持った社員が和気あいあいと交流している様子をオープンにすると、会社に対する安心感が高まるでしょう。
単に部活内容だけを紹介するのではなく、部活を通して得た気付きや仕事につながるエピソードなどを盛り込むと、広報記事としてより効果的です。
テーマ15.世代別社員のクロストーク
20代・30代・40代・50代の社員をそれぞれ選出して、仕事や社会における価値観の違いを話してもらう企画です。さまざまな年代の社員が活躍していることを応募者に知ってもらい、段階的にキャリアを積めることもアピールできます。違う世代でも意見を言い合える風通しのよい社風をアピールすることにもなりそうです。
座談会を盛り上げるためのポイント
座談会を盛り上げて、学生の満足度を高めるには入念な事前準備が重要です。座談会を盛り上げるために気を付けるべきポイントを紹介します。
社員のプロフィールを用意する
社員の簡単なプロフィールを用意して配布すると、参加者がより質問しやすくなるでしょう。社員の肩書や略歴、現在の仕事内容などを共有しておくと、より深掘りした質問がしやすくなります。
プロフィールは、冊子にまとめて配布してもよいですし、名札にして首から下げる形でも問題ありません。
回答例を考えておく
よく聞かれる代表的な質問については、あらかじめ回答例を考えておいた方がスムーズです。学生は応募や入社における不安を払拭するために質問していますので、社員が答えに詰まっては、逆に不安を感じてしまいます。
また、回答内容をメモしておくだけでなく会社概要や事業内容なども口頭で説明できるよう練習しておくことがおすすめです。
全員が質問できるよう配慮する
自由に質問できる場は大切ですが、あまり自由にしすぎても、発言力の強い学生に質問が偏ってしまいます。ファシリテーター役を配置して発言していない学生に質問を促したり、質問する順番を決めたりといった配慮もすると、全体の満足度を高めやすくなります。
また、本題に入る前にアイスブレイクの時間をとり、質問しやすい雰囲気を作ることも大切です。
事前情報の充実で座談会を盛り上げる
初対面も多い座談会では、人事のファシリテーションが重要です。盛り上げるためには学生の事前情報を元にした準備が必要となります。ダイレクトリクルーティングのOfferBoxなら細かいプロフィール情報や適性検査結果を見ることができます。人事や参加社員にグループの学生情報を共有することで、会話の糸口を見つけることができるので、おすすめです。
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まとめ
現役社員と学生が自由に交流を持つ場というイメージがある座談会ですが、適したテーマを設定することで、より話を深掘りし、学生にとって学びのある時間にできます。
テーマが明確になっていると、最適な人材を選びやすく、学生が期待している回答を与えられるため、満足度も高まるのです。
学生にどのようなことを感じてほしいのか、自社の何を知ってほしいのかを考慮し、最適なテーマを考えてみてください。
また、座談会開催のポイントをさらに詳しく知りたい方は、こちらの資料もご活用ください。