新卒採用キャッチコピーの例文25選!具体的な作り方や作成ポイントも紹介
就職活動において、学生は数多くの企業情報に触れます。情報過多の時代だからこそ、一瞬で学生の心に響き、記憶に残るキャッチコピーが企業の魅力を最大限に引き出す鍵となるでしょう。
そこで本記事では、新卒採用におけるキャッチコピーの重要性や例文、具体的な作り方までを解説します。自社の魅力を言葉で表現し、求める学生との出会いを実現しましょう。
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目次
新卒採用におけるキャッチコピーの必要性

新卒採用において、キャッチコピーは企業の第一印象を形成し、数多くの情報に埋もれがちな中で、応募者の記憶に強く残るための重要なツールです。企業の独自性や魅力を凝縮したキャッチコピーは、ターゲットとする人材にダイレクトに響き、応募意欲を高める効果が期待できます。
とくに新卒採用は活動期間が長期化する傾向にあり、企業の印象が薄れやすいです。そのため、一発で惹きつけるキャッチコピーは、学生を魅了し、企業理解を深めるきっかけとなるでしょう。魅力的なキャッチコピーは、企業の価値観や文化を伝え、ミスマッチを防ぐうえでも有効です。
新卒採用と中途採用のキャッチコピーの違い
新卒採用のキャッチコピーは、社会人経験のない(少ない)層へ向けて、企業のブランドイメージや将来性を重視した抽象的な表現が用いられる傾向があります。中途採用の場合は、明確な転職理由や求める条件を持つ経験者に対し、具体的な仕事内容・待遇・キャリアアップなど、より直接的なメリットを訴求するキャッチコピーが効果的です。
新卒はポテンシャル採用であるため、キャッチコピーでは具体的なスキルや経験を示すよりも、企業の理念や成長性に焦点を当てるほうがいいでしょう。
新卒採用キャッチコピーの一覧

新卒採用キャッチコピーを一覧にまとめると、下表のとおりです。
| 挑戦・成長を訴求するキャッチコピー | ・未来を創るのは、君だ。 |
|---|---|
| 働き方・社風を訴求するキャッチコピー | ・9時から5時だけが仕事じゃない。人生を楽しむ働き方。 |
| 社会貢献・使命感を訴求するキャッチコピー | ・小さな行動が、世界を変える第一歩。 |
| 未来志向・可能性を訴求するキャッチコピー | ・見たことのない未来を、一緒に描こう。 |
| 個性・多様性を訴求するキャッチコピー | ・違いを認め合い、違いで強くなる。 |
新卒採用キャッチコピーの例文25選

新卒採用キャッチコピーの例文25選を紹介します。訴求内容ごとに解説するので、自社では何を訴求したいかを考慮したうえで、参考にしてみてください。
挑戦・成長を訴求するキャッチコピー
挑戦・成長を訴求するキャッチコピーの例文は、以下の5つです。
- 未来を創るのは、君だ。
- 限界を超えろ。可能性は無限大。
- 最初の一歩が、人生を変える。
- チャレンジするすべての人に、成長の舞台を。
- 何も知らないからこそ、何でもできる。
これらのキャッチコピーは、主体性・可能性・行動力を強く訴求する特徴があります。「君」「超えろ」「最初の一歩」といった言葉が、若い世代の挑戦心や成長意欲を刺激し、未来への期待感を抱かせます。
前向きで力強いメッセージは、受け身ではなく自ら道を切り拓きたいと考える人に響き、積極的な応募を促す効果が期待できるでしょう。
働き方・社風を訴求するキャッチコピー
働き方・社風を訴求するキャッチコピーの例文は、以下の5つです。
- 9時から5時だけが仕事じゃない。人生を楽しむ働き方。
- 個性が輝く。多様性を尊重する職場。
- 自分らしく働ける場所がある。
- ワークもライフも、どちらも大切に。
- 若手の声が、会社を動かす。
これらのキャッチコピーは、画一的な働き方ではなく、個人の価値観やライフスタイルを尊重する柔軟さをアピールしています。「個性が輝く」「自分らしく」「ワークもライフも」といった言葉は、多様性や自主性、ワークライフバランスを重視する層に魅力的に映るでしょう。
風通しの良さや主体的な関与を期待させることで、働きがいのある企業イメージの醸成につながります。
社会貢献・使命感を訴求するキャッチコピー
社会貢献・使命感を訴求するキャッチコピーの例文は、以下の5つです。
- 小さな行動が、世界を変える第一歩。
- 人の笑顔のために、技術がある。
- 社会の課題を、私たちの使命に。
- 誰かの明日を、より良くするために。
- この星の未来を、共に守る仕事。
これらのキャッチコピーは、仕事を通じて社会に貢献したい、人々の役に立ちたいという強い使命感を持つ人材に訴求できます。「世界を変える」「人の笑顔」「誰かの明日」といった言葉は、仕事の意義や目的意識を強調し、単なる業務以上の価値を提供したいと考える層に響くでしょう。
共感や貢献意欲を喚起することで、企業理念への理解と共感を深め、社会貢献性の高い仕事を求める人材の応募を促す効果が期待できます。
未来志向・可能性を訴求するキャッチコピー
未来志向・可能性を訴求するキャッチコピーの例文は、以下の5つです。
- 見たことのない未来を、一緒に描こう。
- 今日のアイデアが、明日の当たり前になる。
- 想像を超える、その先へ。
- あなたの好奇心が、次の時代を切り拓く。
- 未来は予測するものではなく、創るもの。
これらのキャッチコピーは、創造性や主体性を強く訴求しているのが特徴です。「想像を超える」「次の時代」「創るもの」といった言葉により、現状に満足せず、未来を自らの手で切り拓きたいという意欲を持つ人材の関心を寄せます。
既存の枠にとらわれず、新しい価値を生み出すことに魅力を感じる人材の応募を促す効果が期待できるでしょう。
個性・多様性を訴求するキャッチコピー
個性・多様性を訴求するキャッチコピーの例文は、以下の5つです。
- 違いを認め合い、違いで強くなる。
- あなたらしさが、チームの力になる。
- 十人十色の個性が、革新を生み出す。
- 常識を疑う勇気が、ここにはある。
- 多様な視点から、新しい価値を。
これらのキャッチコピーは、個々のユニークさや多様な視点を尊重し、それらが組織の力になることを強調しています。「あなたらしさ」「十人十色」「常識を疑う」といった言葉は、個性を活かしたい、自分らしく働きたいと考える人材に魅力的に映るでしょう。
受容的でオープンな企業文化をアピールすることで、さまざまなバックグラウンドを持つ人材の共感を呼び、多様な人材からの応募を促進する効果が期待できます。
新卒採用キャッチコピーの作り方

新卒採用キャッチコピーは、以下4つの手順で作成しましょう。
- ターゲットを明確にする
- 自社の魅力を明確にする
- ターゲットと自社の共通点を探す
- キーワードをもとにキャッチコピーを作成する
ターゲットを明確にする
効果的な新卒採用キャッチコピーを作成する最初のステップは、自社が本当に求める人材像を明確にすることです。どのような価値観を持ち・何に興味を持ち・どのような学生生活を送ってきたのか、そして将来どのような働き方を望んでいるのかといった、詳細な人物像(ペルソナ)を設定します。
ひとりの架空の人物を作り上げるように、その学生のバックグラウンドや思考パターンを具体的に想像することで、どのような言葉やメッセージが彼らの心に響くのかが見えてくるでしょう。明確なターゲット設定こそが、後のキャッチコピー作成の方向性を決定づける軸になります。
ペルソナについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自社の魅力を明確にする
次に、明確になったターゲット人材に対して、自社のどのような点が魅力的に映るのかを深く掘り下げます。企業の理念・職場の雰囲気・仕事のやりがいなど、自社が持つさまざまな側面を洗い出し、それらがターゲット人材のニーズや願望とどのように結びつくのかを分析します。
「若手が裁量を持って活躍できる」「新しい技術に挑戦できる風土がある」といった具体的な言葉で、自社の強みを的確に表現することが重要です。ターゲット人材にとっての入社後の具体的なメリットを想像させることが、魅力的なキャッチコピーを生み出すための鍵となります。
ターゲットと自社の共通点を探す
明確にしたターゲットの特性と、洗い出した自社の魅力を照らし合わせ、両者に共通するポイントを探りましょう。たとえば「新しいことに挑戦したい」という意欲を持つ学生がターゲットであれば、自社の「常に新しい技術やプロジェクトに挑戦する風土」が共通点になります。
この共通点の中に、ターゲットの人材の心に深く響くキーワードが隠されています。ターゲットのインサイトを捉え、彼らが無意識のうちに求めている言葉を見つけ出すことが、共感を呼ぶキャッチコピー作成につながるでしょう。
キーワードをもとにキャッチコピーを作成する
ターゲットと自社の共通点から導き出したキーワードをもとに、いよいよキャッチコピーを作成します。ここでは、短い言葉の中にターゲットへのメッセージと、自社の魅力を凝縮させることが重要です。
13文字程度の短いフレーズを意識し、覚えやすくてインパクトのある言葉を選びましょう。完成したキャッチコピーは、ターゲットの視点に立ち、本当に心に響くものになっているか何度も見直しを行うのも大切です。
学生に刺さるキャッチコピーを作成するポイント

学生に刺さるキャッチコピーを作成するには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
- リズムと会話で記憶に残す
- 好奇心と探求心を刺激する
- 共感と期待感を演出する
リズムと会話で記憶に残す
学生の心に深く刻まれるキャッチコピーは、単に情報を伝えるだけでなく、心地よいリズムと親しみやすい語り口を持つことが重要です。五七五のような伝統的なリズムや、ラップのような現代的な韻を踏むことで、言葉は耳に残りやすくなります。
また、友人に話しかけるような口語的な表現や疑問形を用いることで、学生はまるで自分に向けられたメッセージのように感じ、自然と内容に引き込まれやすくなります。「ねぇ、知ってる?」「なんでだろう?」といった問いかけは、学生の注意を引きつけ、興味関心を刺激する効果的なテクニックです。
好奇心と探求心を刺激する
「なぜ?」と問いかけたくなるような、意外性やギャップを含むフレーズは、学生の思考を活性化させて「もっと知りたい」という探求心を掻き立てます。有名なキャッチコピー「やめられない、とまらない」のように、一見矛盾する言葉の組み合わせや「お、ねだん以上」という隠された意味を探求したくなる表現が代表的です。
これらのキャッチコピーは記憶に長く留まり、企業への関心を深めるきっかけとなるでしょう。
共感と期待感を演出する
学生の心に深く響くキャッチコピーは、理性だけでなく感情にも訴えかける力を持っています。成功体験や成長への期待感を抱かせる言葉、あるいは未来への希望や夢を想起させる表現は、学生の共感を呼び、入社への意欲を高めるでしょう。
また、あえて問題提起をすることで「この企業ならその課題を解決できるかもしれない」という期待感を生み出す手法も有効です。学生の未来に対する希望や不安に寄り添い、感情を揺さぶることで、企業のメッセージはより深く心に届くでしょう。
Z世代である学生の共感を演出するには、Z世代の特徴を知っておくのが重要です。以下の記事をチェックし、学生に向けたキャッチコピー作成の参考にしてみてください。
まとめ

情報過多な現代において、効果的なキャッチコピーは自社の魅力を最大限に引き出し、求める学生との運命的な出会いを創出する鍵となります。単なる言葉の羅列ではなく、自社の強みや文化を凝縮し、ターゲットの共感を呼ぶメッセージを作ることで、他社との差別化を図れるでしょう。
ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、貴社ならではの「刺さる」キャッチコピーを考案し、新卒採用の成功につなげましょう。
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