理系学生の新卒採用のポイントは?文系との違いや難しい理由・採用媒体も紹介

【2023年最新データ】理系学生の新卒採用動向を徹底解説!おすすめの採用手法も
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新卒採用において、「理系学生のエントリーが集まらない」「自社の求める専門性を持つ学生に出会えない」と悩む採用担当者も多いのではないでしょうか。理系学生は文系学生と比べて母数が少なく、研究や授業、学会準備などで多忙なため、就職活動の進め方や企業選びの基準も異なります。そのため、文系と同じ手法でアプローチしても、十分な採用成果を得るのは困難です。

本記事では、理系学生の就職活動の特徴や文系との違い、採用を成功させるための具体的なポイント、適した採用媒体を解説します。

人事ZINEでは、理系採用における母集団形成から内定後のフォロー、面談での深掘り質問のコツまでを網羅した資料「新卒理系採用のポイントを徹底解説」をご用意しています。理系採用のノウハウが不足していると感じる方は、実務のヒントとしてぜひご活用ください。

新卒理系採用のポイントを徹底解説
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理系学生の新卒採用が難しい理由と市場動向

理系学生の新卒採用が難しい理由と市場動向

理系学生の採用は、一般的に難易度が高いとされています。ここでは、理系採用が難しい理由を市場動向も交えながら解説します。

理系学生は母数が少なく競争が激しい

理系学生の採用が難しい最大の理由の1つは、文系学生に比べて圧倒的に母数が少ない点にあります。文部科学省の資料によると、国立大学では理学・工学・農学の入学者割合が合計で約4割を占めます。一方、私立大学では同分野の割合が相対的に低く、全国の大学全体で見ると理系分野の比率は2割台にとどまります(2024年度)。限られた人数の理系学生を、メーカーやIT企業だけでなく、コンサルティングファームや金融機関など多くの企業が競争するため、採用競争は年々激しさを増しています。

出典:文部科学省「国公私立大学の現状について

ターゲットとなる学生の絶対数が少ないからこそ、ナビサイトで応募を待つだけでは十分な母集団を形成するのは困難です。企業側から積極的に接点を作り、ターゲットとする学生の専攻や研究内容に合わせて、自社で活かせる技術や環境を直接伝えるアプローチが求められます。

研究・推薦・大学院進学で就活時期が読みにくい

理系学生は研究や論文執筆で多忙なうえ、進路の選択肢も多岐にわたるため、就職活動の時期や動きが読みにくいという特徴があります。多くの理系学生は、大学院への進学も視野に入れながらキャリアを検討します。また、教授からの紹介や研究室の推薦ルート(学校推薦)を活用して就職先を決めるケースも珍しくありません。

そのため、企業側が「そろそろ採用活動を本格化させよう」と接触を図った段階で、すでに他社への就職や進学を決めている学生もいるのが実情です。一概には言えませんが、早期から動く層と、研究が落ち着いてから動く層が混在しているため、企業は年間を通じて柔軟に接点を持てる体制を整えておく必要があります。

大手志向と専門性重視で応募が偏りやすい

理系学生は、自身が大学で学んだ専門知識や研究内容を直接活かせる仕事を希望する傾向が強く、特定の業界や職種に応募が偏りやすい側面があります。また、研究設備が充実していることや、安定して研究開発に打ち込めることを理由に、大手企業や知名度の高い企業を志望する学生も少なくありません。

そのため、知名度に課題を抱えるBtoB企業や中小企業は、募集要項を出すだけでは学生の目に留まりにくい可能性があります。大手企業に埋もれないためには、規模や知名度ではなく、「若手のうちから裁量を持って開発に関われる」「特定の技術分野で高いシェアを持っている」といった自社ならではの環境や成長機会を具体的に示すことが有効です。

理系学生の就職活動の特徴と文系学生の採用との違い

理系学生の就職活動の特徴と文系学生の採用との違い

理系学生に的確にアプローチするには、理系学生の就職活動の実態を正しく理解する必要があります。ここでは、文系学生との違いも交えながら、最新の就活事情を解説します。

研究・学業と両立しつつ早期から動く学生も

理系学生は日々の研究で多忙ですが、だからといって就職活動のスタートが遅いわけではありません。むしろ、忙しいからこそ前倒しで動く傾向が見られます。「HR総研×就活会議」の調査によれば、26卒の理系学生が就活を開始した時期で最も多かったのは「学部3年の4月」であり、全体の63%が「学部3年の4〜6月」に活動を始めている状況です。

出典:ProFuture株式会社/HR総研「【HR総研×就活会議】2026卒学生の就職活動状況に関するアンケート

日々の実験やレポートに追われる理系学生は、時間を効率的に使うために、早期からインターンシップに参加して情報収集を進めます。企業側もこのスケジュール感を把握し、学生が参加しやすい短時間のオンラインイベントを用意するなどの配慮が欠かせません。

推薦に加え自由応募やインターン経由の選考も

理系と言えば「学校推薦」が王道というイメージを持たれがちですが、昨今は自由応募やインターンシップ経由で早期に選考へ進む学生が増えており、ルートは多様化しています。

キャリタスの調査では、年明けの1月時点で9割以上の学生がインターンシップなどへの参加を経験しており、参加後に企業から早期選考の案内を受けた学生も8割を超えています(文理共通)。

出典:キャリタス「27卒学生の1月1日時点の就職意識調査

推薦制度は依然として有力な選択肢ですが、それだけに依存するのは危険です。企業はインターンシップやダイレクトリクルーティングなど、自由応募層へアプローチする経路を複数確保しておくことが重要と言えます。

専門性の活用や職種・配属の明確さも重視

理系学生は、単に「専門性を活かせるか」だけでなく、「入社後にどの職種で、どこに配属されるのか」といった具体的なキャリアの見通しも重視して就職先を選ぶ傾向があります。

理系学生が就活でアピールする自身の武器として、従来の「専門知識」のみならず、「忍耐力」などのパーソナリティもアピールする動きがあるようです。さらに、近年は「配属エリアが決まっていないと内定を承諾できない」と考える学生が3割を超えるというデータもあります。

出典:キャリタス「<確報版>27卒学生の3月1日時点の就職意識調査

専門分野とのつながりはもちろん、入社後の働き方や具体的な業務内容、勤務地までをセットで提示することが、理系学生の志望度を高めるうえで有効な可能性があります。

理系学生を新卒採用する際のポイント

理系学生を新卒採用する際のポイント

理系学生の採用を成功させるには、待ちの姿勢でなく、ターゲットに合わせて戦略的にアプローチする必要があります。意識すべき4つのポイントを解説します。

早期接触を図る

まずは理系学生のスケジュールを把握し、早期接触を図りましょう。「HR総研×就活会議:2026年新卒学生の就職活動動向調査(12月) 結果報告」によると2026年卒の理系学生の就職活動を開始した時期は「2024年5月以前」が53%(文系は2024年6月が38%)となっており、理系学生の方が文系学生より早期に就職活動を開始しています。

そのため理系学生を待つのではなく、こちらからアプローチをするのが重要です。従来は、オフラインでの接触が当たり前でした。しかし昨今では、オンライン説明会など、学生への接触方法は自由度を増してきています。

企業が学生に対してスカウトメールを送るなど、さまざまなサービスが増えていますので、外部サービスの利用も検討してみましょう。

専攻・研究テーマまで踏み込んでターゲティングする

理系学生を採用する際は、「理系全般」といった大まかな枠組みではなく、自社の業務に活かせる専攻や研究テーマまで踏み込んでターゲットを定義します。

同じ工学部でも、機械工学と情報工学では、アピールすべき自社の魅力や業務内容が異なるのが普通です。現場の開発部門や技術部門にヒアリングを行い、「どのような研究・実験の経験を持つ学生が欲しいか」をピンポイントで言語化しましょう。

ターゲットの解像度を上げると、求人票やスカウトメールのメッセージも具体的になり、学生側とのマッチング精度もアップします。

短期インターンや説明会を工夫する

研究室の活動でまとまった休みを取りにくい理系学生向けには、参加のハードルを下げる短期インターンシップや説明会が効果的です。数日間から数週間にわたるインターンシップは、一部の意欲的な学生しか参加しにくい場合があります。そこで、半日や1日で完結する「1day仕事体験」や、夕方の時間帯を利用したオンライン座談会など、スケジュールの隙間を縫って参加できるイベントを用意するのも手です。

また、単なる会社説明ではなく、自社の製品開発の裏側を解説するプログラムや、実際のデータを用いた技術ワークショップなど、理系学生の知的好奇心を刺激するコンテンツを盛り込むと、満足度や志望度の向上につながるでしょう。

研究室・大学との接点を持つ

学生には、大手企業や知名度のある企業を志望する傾向があります。知名度に課題がある企業は、研究室や大学との接点を通じて、自社の技術領域や働く魅力を継続的に伝えることが重要です。

もしつながりが構築できていないようであれば、現役社員の力を借りて、出身大学や研究室とのコネクションを強めましょう。ただ関係を構築するだけでなく、それをなるべく長く維持し続けるのが大切になります。社員の異動や退職などで、きっかけをつかめなくなる可能性もあるため、なるべく早めに行動するのが重要です。

自社の魅力が伝わる採用手法を選択する

理系学生を採用する際は、なるべく自社の魅力が伝わる採用方法を選択しましょう。昨今では、企業による採用方法が多様化しており、従来のような「説明会→面接→採用」の王道パターンが揺らぎつつあります。

特に理系学生のような、母数の少ない層にアプローチをする場合は、ダイレクトリクルーティングのような積極的手法を検討するとよいでしょう。ダイレクトリクルーティングについては、続く項目で詳しく解説します。

新卒採用で理系学生に訴求する際のコツ

新卒採用で理系学生に訴求する際のコツ

理系学生に納得感を持ってもらうには、企業のビジョンといった抽象的な話だけでなく、技術的な事実や自身のキャリアにつながる具体的な情報を伝えることが重要です。ここでは、面談や説明会で効果的に訴求するコツを解説します。

研究内容との親和性を伝える

研究内容との親和性をアピールするのも重要です。先述のように、理系学生は、専門分野や研究分野との親和性がある企業を志望しやすい傾向があります。できれば、学生が研究内容をアピールする場を設けましょう。方法はさまざまですが、インターンシップが一般的です。

学生が研究内容を発表するだけでなく、企業側から「研究内容がどのように自社の業務に活かせるか」の魅力づけをするのも大切です。「2026年卒 理系学⽣の就職活動(専攻分野別)」によると、「第1志望業界になったきっかけ」として「ゼミや研究室で専門的な勉強をしたことで」と回答する割合は理系全体のうち27.4%と約3割で、専攻・研究テーマとの関連性を重視する学生は決して少なくありません。

キャリアパスと成長機会を具体化する

理系学生と一口にいっても、志向するキャリアは「研究・開発に没頭したいタイプ」「技術を活かして顧客課題を解決したいタイプ」「将来は事業企画やマネジメントに携わりたいタイプ」などさまざまです。相手のタイプを見極め、「入社後にどのような成長機会があるのか」を具体的に示して、ミスマッチを防ぎつつ入社意欲を高めてもらうのが推奨されます。

例えば、研究職志向の学生には学会発表の支援制度を、技術営業志向の学生には顧客折衝の裁量の大きさを伝えるのが有効です。さらに、それぞれの道を歩む先輩社員のインタビュー記事や動画を用意し、面談の場などで紹介すれば、学生は入社後のキャリアをより具体的にイメージしやすくなります。

現場社員・R&D部門との接点を作る

理系採用においては、人事担当者だけでなく、R&D(研究開発)部門や現場のエンジニアが選考に直接関わるのも有効です。学生は、人事から語られる会社概要よりも、現場の技術者から語られる「開発の面白さ」や「技術的な課題」の方が実感を持ちやすい傾向があります。

例えば若手技術者との座談会やカジュアル面談、技術面接を兼ねた意見交換を行えば、学生の疑問をその場で解消できます。人事は選考設計や日程管理を担い、現場社員は技術的な魅力づけや専門性の評価を担うなど、役割を分けて連携することが大切です。

理系学生の新卒採用に適した手法

理系学生の新卒採用に適した手法

理系学生は、研究や実験、ゼミなどで多忙な学生も多く、不特定多数に広く告知して応募を待つだけでは十分な接点を作りにくい傾向があります。理系採用では、専攻・研究テーマ・スキル・志向性をもとに対象学生を絞り、企業側から接点を作る手法が有効です。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、データベースのなかから条件に合う学生のプロフィールを確認し、学生へ直接スカウトを送る手法です。近年の新卒向けサービスでは、学部・専攻だけでなく、研究テーマ、保有スキル、希望職種、勤務地、企業選びの軸、プロフィール入力率などをもとに学生を絞り込めます。OfferBoxのようにフリーワード検索に対応したサービスであれば、「組込み」「Python」「機械学習」「材料分析」など、理系学生の研究内容や技術経験に近いワードから候補者を探せます。

実際に、組込みソフトウェアのように専門性の高い領域の企業で、技術への関心や素養を持つ学生へ早期に接触した事例があります。またデータエンジニア職など職種を絞った採用でも、学生の志望条件や考え方を見ながら検索し、毎年複数名のエンジニア採用につなげている事例があります。求人を待つだけでなく、企業側から学生一人ひとりに合わせて魅力を伝えられる点が、理系採用に適しています。

ミラクシアエッジテクノロジー様
INSIGHT-LAB株式会社様

人材紹介サービス

人材紹介サービスは、企業と学生の間に入って、企業からの求人内容に合った人材を紹介するサービスです。求人に必要なさまざまな業務を代行してくれるため、効率的に採用活動を行えるのが代表的なメリットになります。

ただし採用が成功した際に、紹介手数料が発生するなど、コストが大きくなってしまう点に注意が必要です。

理系専門ナビサイト

理系専門ナビサイトは、理系学生の登録や利用に特化した就職情報サイトです。総合型ナビサイトと比べて、専攻、研究分野、技術スキルなどを軸に企業を探しやすく、専門性を活かしたい学生と接点を作りやすい特徴があります。

掲載時は、会社概要だけでなく、配属予定部門、扱う技術領域、使用する設備や開発環境、入社後に担当する業務まで具体的に示すことが大切です。理系学生は「自分の研究やスキルがどの仕事につながるか」を重視する傾向があります。現場社員にヒアリングし、仕事内容の解像度を高めたうえで求人情報に反映すると、学生が応募後の働き方をイメージしやすくなります。

イベント・研究室訪問

理系学生と直接話す機会を作るには、理系向けイベントへの出展や研究室訪問も有効です。

研究室訪問では、教授や責任者に事前にアポイントを取り、訪問目的を「研究室の活動理解や意見交換」と伝えると、採用色が強くなりすぎません。当日は、一般的な会社資料だけでなく、自社の研究開発事例や理系社員のキャリア資料を用意すると、学生との会話が深まりやすくなります。

説明会では、一方的な会社説明だけでなく、共同研究の事例紹介、若手理系社員との座談会、技術体験ワークショップなどを組み込むと効果的です。学生が専門的な質問をしやすい場を作ると、企業理解が深まり、志望度の向上にもつながりやすくなります。

まとめ

まとめ

本記事では、理系学生の新卒採用が難しい理由や文系との違い、具体的なアプローチのポイントについて解説しました。

理系学生は母数が少なく、研究で多忙なため、従来のナビサイトで応募を待つ手法だけでは十分な母集団を形成できません。採用を成功させるには、早期からの接触を図り、専攻や研究内容に踏み込んだターゲティングを行い、現場の技術社員と連携して自社の魅力を具体的に伝えることが大切です。

自社にマッチした理系学生を効率よく採用するには、ダイレクトリクルーティングの活用が効果的です。新卒向けダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」は、登録学生の約23%が理系学生であり、フリーワード検索を使って「特定の学科・専攻や研究テーマ」の学生を精度高く探し出せます。学生のプロフィールを読み込み、直接スカウトを送れるため、理系採用の歩留まり改善にぜひお役立てください。

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