脱”なんとなくインターン”後悔しないインターンの選び方

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この記事では、「なんとなく」インターンシップに参加したけれど、何も身につかなかった…といったことをなくすための方法をご紹介します。

目的のない”なんとなくインターン”に意味はない

サマーインターンという言葉もよく耳にするようになってきました。
この時期になるとよく聞かれる質問が、「どのインターンに行けばいいかわからない」「どのようなインターンが(本番の)就活に有利なのか?」ということです。インターンシップに行くのも就活の一部のような位置付けになってきていて、多くの企業さんがインターンを開催されています。

 

しかしながら、なんとなくインターンに行ったとしても、残念ながらあまり就活には役立たないことも多いです。“なんとなく”参加してしまうと“なんとなく”時間が過ぎて、何も学びのないままインターンを終わらせてしまうことになるからです。「周りが皆インターンに行くから」という理由しかないのであれば、行かないほうがマシです。貴重な学生時代の時間をつまらない、無駄な時間に使うくらいなら、遊びに行きましょう。

 

ということで、今回はなんとなくインターンを防ぐために、「インターンに行く目的」を整理したいと思います。インターンの種類自分の目的設定をする方法の2つについてお話ししたいと思います。

種類・目的も様々!どのインターンに行けば良いの?

最近はインターンに応募する学生も増加してきていることに伴い、インターンの種類も様々になってきました。
どのインターンに応募するのがベストなのか、混乱してしまう学生もいるかもしれません。今回はインターンの種類を目的別に大きく5つに分けてみました。

 

「内定が欲しい」=内定直結型のインターンシップ

このような種類のインターンは、外資系コンサルティングやベンチャー系企業に多く、新規事業立案や課題解決案提案などコンテスト形式のものが多いです。インターンで優秀だと判断できるような学生がいれば、インターン後に内定が出ることがあります。このタイプのインターンに応募する学生側からすれば、 もし自分の行きたい企業が決まっているのであれば、インターンで決まってしまうことほど楽なことはありませんよね。

しかし、企業研究を十分にできないまま決めてしまうことになるかもしれない、というリスクもあります。そのため多くの先輩はインターンで内定が出ても、引き続き就活もするという人が多いです。

 

「お金が欲しい」「自分のスキル向上のため」=アルバイト型の長期インターンシップ

ベンチャーや中小企業などの企業が、よく長期でのインターンを募集しています。大きい企業じゃないと、スキル向上は難しいのではないかと考える学生もいるかと思いますが、実際経験者に聞くと、大手も中小も長期インターンではそこまで大きく変わりません。このタイプのインターンのメリットとしては、実際の企業業務を経験できることです。社員と一緒に働くことで、自分自身の将来像を明確にできますし、もちろん業務で必要な基礎力(ビジネスコミュニケーション能力・資料作成・企画力等)。

しかし気を付けてほしいのは、学業とのバランスです。インターンに熱中してしまい学業がおろそかになってしまっては元も子もないので、長期でインターンをする際には、自分の学業と両立可能かをしっかり見極めた上でインターンを始めることが大切です。

 

「(どうせなら)単位が欲しい」=大学との協定型インターンシップ

学校と提携してインターンシップを募集している企業もあります。学校のホームページを見てみると、幾つかみつかるのではないでしょうか。大学の教育過程として総合的にプロデュースされているため、ただ働いて終わるだけでなく、就業中や事後の学校側からのサポートなどが整っており、振り返りなど総括がしやすいのではないかと思います。私の学校では事前にマナー講座などを無料で受けられました。そういうのも学校ならではですよね。

しかし、短期でのプログラム(1-2週間や休暇期間中の短い期間)が多いので、会社に自分の成果として残せるものは、長期に比べ少ないと言えます。

 

「興味のある企業・業界をもっと知りたい」「できるだけたくさんの企業を見たい」=スーパー短期型インターンシップ

インターンシップは、必ずしも「がっつり働く」ものだけではありません。「働きたくはないけれど、就活に備えて企業研究の準備を始めたい」という人にオススメのインターンが、超短期型のインターンシップです。インターンというよりも、セミナーのようなものだと捉えてもらえればいいでしょう。就活前の企業研究を中心にしていきたい人にはおすすめです。

しかし、必ずしも本番の就活でそれらのインターンに参加したことが有利に働くわけではありません。
1dayインターンなど、セミナーに参加するだけでは実際に働く場所が見れないので、もし第一志望の企業のインターンシップに参加したとしても、「興味がある」ということを伝えることはできますが、それ以外の理由で有利に働くことはあまりないでしょう。

自分なりのインターン参加の目的設定をしよう

自問自答することで、自分の目的を理解しましょう。以上の「インターンの種類」を理解した上で、自分がインターンに参加する目的とは何かをしっかり考察しましょう。このように、いくつもインターンの選択肢がある中でどのように自分が行きたい目的のあうインターンを選べばいいのでしょうか?
やみくもに「人気のあるインターンシップ」「先輩が行ってよかった」「就活に有利だと聞いた」という情報で考えていてはいけません。軸になるのは「あなたが将来何をしたいか」です。今はまだはっきり職種・業種などが決まっていなくても、

 

  • 「どのような形で社会貢献したいか」
  • 「自分が社会の中で解決したい問題とはどのようなことか」

などからスタートするといいでしょう。そのような抽象的な質問から具現化していくオススメの方法を2つ紹介します。

 

1人で考えたい人は、ブレインストーミング

紙に思いついたものを書き出してみる方法です。抽象的な質問からスタートし、いろんな側面からその疑問を掘り下げていきましょう。すでに学校のレポートなどを作成するときにこのような方法を使ったことのある人も多いのではないでしょうか。



このようなメモやノートにひたすら思うことを書きだしていくスタイルです。
ぼんやりとしたアイデアを明確にするのに効果的な方法です。

 

家族や友人と考えたい人はインタビュー形式で

こちらは「自分がしたいこと」を話していき、友人には「じゃあどうして?」と質問を何度も深く掘り下げてもらう方式です。これも上記でご紹介したブレインストームと似た方法ですが、自分1人で作業するよりも、自分についていろんなことが知れるでしょう。

自分では何をしたいかわかっていなくても実は心の奥底ではわかっていたりするのです。他人に質問してもらうことで、ぼんやりと自分で思っていたことを言語化してみると、実は意外なところに自分のしたいことがあったりします。このように、周囲にさまざまな意見がある中、自分中心の軸を持つことによって、自分の考えることを明確にし、後から後悔しないようなインターンシップが選択できるのではないかと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
これらの中に自分とマッチするインターンシップの種類はありましたでしょうか。選択肢が増える一方、実際にできることは限られていますので、しっかりと自分の将来を考えた上で、納得のいくインターンシップをしたいものですね。