就活に全落ちする人の特徴とは?時期別の挽回方法や受け止め方を紹介

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就活で選考中の企業に全て落ちてしまうと、不安や焦りから「自分は価値のない人間だ」などと自暴自棄になる人もいるかもしれません。しかし、全落ちしたとしても、軌道修正できれば挽回はじゅうぶん可能です。原因を正しく把握し、必要な対策を丁寧におこなえば内定をもらえる可能性はまだまだあります。

本記事では、就活で全落ちする人の特徴や必要な対処法、立ち直り方などを詳しく紹介します。最後まで読んで、全落ちしてしまったときの挽回方法を理解し、不安な気持ちを払しょくしましょう。
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就活に全落ちする人の特徴

就活で全落ちしてしまう人には、共通する特徴があります。業界や業種を絞りすぎてエントリー数が少ない、自己分析や基本の選考対策などの準備不足をはじめ、大手や有名企業にこだわりすぎている可能性も考えられます。

まずは、就活に全落ちする人の特徴をまとめるので、自分に当てはまる項目があるか確認してみてください。

エントリー数が少なすぎ・絞り込みすぎ

そもそもエントリー数を絞りすぎている場合、全落ちしてしまう確率は高まるでしょう。募集に応募した企業自体が少ないと、単純に選考に進める母数が減ってしまうため、内定ゼロの危険性が高まります。

「興味のある業界や業種が少ない」「就活が面倒でエントリーを少なく済ませた」などに加えて「どうしてもこの業界がいい」「あの企業以外考えられない」といったこだわりから、応募数が限られてしまった人もいるでしょう。

なお、学生の平均エントリー数は20社前後と言われています。下記記事にて、エントリー数について解説しています。
就活のエントリーとは?プレエントリーとの違いや平均エントリー数を紹介

大手・有名企業など就職難易度の高い企業を受けている

大手企業や有名企業など多くの学生が志望する企業は、人気があるため、必然的に選考倍率が高くなります。また、筆記試験の合格水準が高い企業や、選考フローが多い企業など、選考基準が高い企業ばかり受けていても内定を獲得できる確率は下がります。

就職難易度の高い企業は、魅力的な分ライバルも力を入れて選考に挑んできます。しっかり対策をしないと全落ちする可能性が高いでしょう。

大手や有名企業だけを志望する「大手病」のリスクと対策は、下記記事をご参照ください。
【就活で大手病になるのは危険!】対策法を詳しく解説します

業界・職種がバラバラすぎる

業界を絞りすぎるのとは逆に、応募した業界や職種がバラバラすぎても、どの選考にも受からず全落ちする危険性があります。就活軸が定まっていないため、目についた求人に手あたり次第応募をしている人は、業界や職種がバラバラになってしまうでしょう。

このケースの場合、いざ面接で志望理由を問われても浅い回答しかできず、結果として不採用になってしまうと考えられます。

就活の軸の重要性についてはこちらの記事でも解説しています。
「就活の軸」を見つけてブレない就職活動をしよう!:見つけ方、面接・ESでの答え方、例文

コミュニケーション力が不足している

面接やグループディスカッションでうまく発言ができないなど、コミュニケーション能力の不足も考えられます。

ただ、この場合の原因は、本当にコミュニケーション力が不足しているわけではなく、「選考」という特殊な場面に緊張してしまっていることが大半です。

具体例としては、「自己PRを自分の言葉で表現できていない」「話す内容はいいが、身振り手振りやアイコンタクトがない」などが挙げられます。
これらも、緊張しているために、回答を丸暗記してしまったり、硬くなってしまうことが原因です。

正直、面接で普段の自分を100%出すのは難しいですが、あまりに緊張しすぎてしまうと、それが原因で選考に落ちてしまうこともあります。

自己分析ができていない

就活の基本でもある自己分析ができていない人も、就活で全落ちする可能性があります。
自己分析ができていない場合、やりたいことや将来像が不明確なため、準備不足や応募先企業とのミスマッチにつながります。また、選考で自分の強みをうまく伝えることができず、評価を得られないでしょう。

自己分析をおろそかにした就職活動では、内定を獲得できる可能性は低くなります。下記記事にて理由を解説しています。
自己分析は必要ない?全くせずに面接を受けたらどうなる?【自己分析シートDLあり】

基本の選考対策ができていない

自己分析以外にも、就活で必要な基本の対策が不十分なために、選考で落とされてしまうケースもあります。就活では、各フェーズでさまざまな対策が必要です。業界・企業研究や頻出質問への回答準備ができていないと、効果的な自己PRはできないでしょう。

それ以前に、就活マナーがなっていない場合には、第一印象が悪くなる可能性があります。やるべきことは多岐にわたりますが、1つずつの準備を丁寧におこなうことが大切です。

業界研究や企業研究のやり方は、下記記事に詳しくまとめています。
【就活の業界研究の目的ややり方】よくある質問にも回答
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就活で全落ちしたときに取るべき行動

全ての就活の選考に落ちてしまうと、ひどく落ち込んでしまい、ショックで何も考えられないという人もいるでしょう。ここでは、就活で全落ちしてしまった場合に取るべき行動を紹介します。まずは気持ちを落ち着けて、できることから一緒に取り組んでいきましょう。

就活に全落ちしたときの心構えを知る

まず覚えておいてほしいのが「就活で全落ちしても、あなたという人間が否定されたわけではない」ことです。全落ちした原因は人それぞれですが、必要な対策をおこなうことで挽回できますので、極端に落ち込みすぎないようにしましょう。

リクルート就活みらい研究所による「就職プロセス調査(2023年卒)」では、3月卒業時点の就職内定率は96.8%ですが、6月1日時点では73.1%です。つまり、2割以上の大学生が6月以降に初めて内定をもらっていることがわかります。

内定をもらう時期や内定数ばかりを気にせずに、自分が納得できる就活を通して、希望する企業から内定をもらうまで活動し続けることが大切です。

全落ちの原因を分析する

全落ちから挽回して内定を獲得するためには、原因分析から始めましょう。全落ちは残念なことですが、これまでの活動を振り返り、どのタイミングで何が良くなかったか原因を考えることで、必要な対策が見えてきます。

例えば、業界や職種に一貫性がなかった場合、自分の強みや適性を把握しきれていない可能性があるので、自己分析や適性診断をやり直すと良いでしょう。

原因別の面接対策のポイントは、下記記事でまとめています。
面接に落ちた理由は何?不採用の原因を分析して次の選考につなげよう

自己分析や就活軸の見直しをする

自己分析が足りないと感じたら、自己分析や就活軸の見直しが必要です。「自分のことは十分理解できている」と思っていても、全落ちしてしまったタイミングでもう一度やり直してみましょう。

また、キャリアプランやライフプランを考え直し、就活軸を最初から見直すのも良いでしょう。自己分析にはいろいろな方法がありますが、就活用の自己分析ツールを使うとスムーズです。

自己分析でありがちな勘違いやおすすめの方法は、下記記事で解説しています。
自己分析ができない人が陥りがちな勘違い|おすすめの対策方法

次の企業を探す

就活での全落ちは辛い事実ですが、基本的には行動を止めることなく、次の企業にエントリーしましょう。選考のチャンスをもう一度つかむためには、業界や職種の視野を広げつつ行動を続ける必要があります。

自分から応募をしていく手法に加え、ぜひ活用してほしいのは企業側からオファーをもらえる「逆求人サービス」です。プロフィールをしっかり登録をしておけば、自分からエントリーしなくても、自分にあう企業の方から声をかけてもらえる可能性があります。

逆求人型の就活支援サービス「OfferBox」では、登録企業からスカウトを受けられます。就活を再スタートさせるなら、今のうちに無料登録しておきましょう。

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就活で全落ちして立ち直れないときの対処法

ここまで読んでも「全落ちしたショックから立ち直れない」「どうしてもモヤモヤが晴れない」人もいるでしょう。メンタルを回復し、気持ちを新たに再び就活に取り組むための対処法を提案します。

気持ちを紙に書き出す

結果が出なかった悔しさや就職先が決まらない不安など、心の内を紙に書き出しましょう。モヤモヤしている気持ちを言語化するだけでも、多少なりストレス解消になり、すっきりする人もいます。また、言葉にして書き出す作業は1人で簡単におこなえますし、感情が整理され、冷静かつ客観的に自分を把握することが可能です。

期限を決めて休む・気分転換する

いったん就活を思い切ってやめてみる方法もあります。就活は長期戦になりやすいため、疲れ切ったままでは就活の振返りや自己分析も十分にできないでしょう。
就活とは関係のないことをしてリフレッシュすれば、気持ちや思考を切り替えられるかもしれません。ダラダラと休むのではなく、1週間などと期間を決めて休むと再開しやすいでしょう。

就活での上手なストレス解消法は、下記記事で紹介しています。
【内定者が教える】就活でストレスを感じた時の対処法 | 内定者のストレス解消法も紹介

人に相談する

自分1人ですべて解決しようとせず、必要に応じて人を頼ることも大切です。精神的にきついなと感じている人は、無理せず誰かに相談してみてください。

相談相手は、家族や友達など親しい人でも構いませんし、しっかりと全落ちした原因を分析したいなら就職エージェントや大学のキャリアセンター、就職指導課などでアドバイスを求めることも有用です。
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時期別|就活で全落ちした際の対処法

就活で全落ちした際の具体的な対処法を考える際には、時期も関係しています。大きく分けて、大学4年制の6月以前と7月以降で取るべき行動は変わります。

大学3年~4年生の6月ごろ

企業への新卒エントリーが開始される大学3年生の3月から、就活が本格化する大学4年生の6月ごろまでの場合、十分にやり直しが可能です。大学3年生から大学4年生6月までは就活の前半であり、エントリーできる企業数は多く残されています。

この時期に全落ちしてしまう人は、選考の初期段階である書類選考や就活マナーの見直しを重点的におこなうと良いでしょう。

選考に進んでいる企業がなくなった状況でも、書類選考や適性診断、面接を振返って必要な対策をおこなえば、まだまだ挽回できるはずです。

エントリーシートで落ちてしまう原因や通過するコツは、下記記事をご覧ください。
エントリーシートの通過率とは?なかなか通らない原因も解説

グループディスカッションを受ける場合の対策方法はこちら
【人事コンサル解説】グループディスカッション対策!進め方/役割/練習

大学4年生の7月以降

就活の後半にあたる大学4年生の7月以降に全落ちしてしまうと、どうしても焦りや不安が強くなるかもしれません。しかし、先ほどお伝えした通り、約2割以上の学生が就活後半の時期に内定を獲得しています。また、秋採用や通年採用の企業への応募も可能ですので、チャンスはまだまだ残されています。

就活の後半時期に不採用になってしまう人は、書類選考や一次面接よりも、最終面接や社長面接など、的を絞った対策が必要かもしれません。下記の記事もあわせて参考にしてみてください。

「最終面接でどうしても突破できない」といった場合には、下記記事を読んで対策を考えてみましょう。
現役人事が伝授!新卒最終面接で聞かれること・心構え・向き合い方【30の質問例・逆質問例付】」

最終面談や社長面談を通過するために、役立つ逆質問の例文などはこちら
【社長への逆質問】最終面接のポイントや逆質問の例文もご紹介

秋採用に関してはこちら
秋採用とは|大学4年10月以降の企業の探し方や内定獲得のポイント
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全落ちで就活が終わるとその後の進路は?

全落ちしてしまった後に選べる進路は複数あります。就職浪人や進学など就活のやり直し以外の進路を含めて、キャリアプランを再検討すると良いでしょう。ここでは、一般的な進路ごとの特徴を解説します。

就活を1からやり直す

大学卒業までに時間があれば、まずは就活のやり直しを検討しましょう。就活の後半にさしかかった時点で全落ちしてしまっても、適切な対策を取り入れ改善できれば、十分挽回できるはずです。

業界や職種を広げてエントリー数を増やす場合、応募先が求める人物像を把握して適性診断や書類選考の対策をやり直すなど、必要な対策を実践しましょう。

書類選考で重視される自己PRを再考する際に役立つポイントを、下記記事でまとめています。
自己PRの書き方・テンプレート|土台を簡単に作成して内容を磨こう

就職留年する

「就職留年」とは、就職のために留年することです。就職留年を選んだ人は、大学を卒業せずに留年し、翌年度も在学中の学生として就活をします。

就職留年は、新卒として再チャレンジでき、一度就活を経験している点はメリットです。ただ、留年中の学費がかかってしまうことや、就職留年を選ぶ学生に対して企業が好印象を持たない可能性もあるでしょう。就活に向けて1年間どのように過ごし、準備するかが重要です。

就職浪人する

学生として就活する「就職留年」に対し、「就職浪人」は内定をもらわずに卒業し、既卒者として就活することを言います。就職留年と同様に、経験や反省を活かして再チャレンジできる点がメリットです。

ただし、全ての企業に既卒者向けの募集枠があるとは限らないため、新卒のときよりも選択肢が狭まるのはデメリットです。

就職留年や就職浪人になるか迷っている人は、下記記事にも目を通してみましょう。
就職浪人しようとしているあなたへ|経験者が綴る就活2年生のシビアな実情」

フリーターや派遣社員として働く

全落ちしてしまった場合「正社員以外の雇用形態で就職する」という選択肢もあります。フリーターとして、アルバイトやパートで働く方法や、派遣会社に登録して、派遣社員として働く方法があります。

卒業してフリーターや派遣で働きながら正社員求人を探すことも可能ですが、新卒採用しかおこなっていない企業もあるため、選択肢は狭まります。安易にフリーターを選ばず、まずは新卒の就活をやり直すことを最優先で考えるのが望ましいでしょう。

大学院に進学する

就活で全落ちした後、大学院に進学することも可能です。大学院で専門分野を極めれば、卒業時の就職に有利に働くでしょう。また、一般的に大学卒よりも院卒の方が給与などの条件が良い傾向にあり、高収入を狙える可能性もあります。

ただし、大学院は大学よりも学費は高額ですし気軽に進学できるものではありません。大学院での時間を無駄にしないためにも、目的のない進学は避けるべきでしょう。

留学する

就活に全落ちした後の対処法として、進学とあわせて留学を考える人も見られます。就活までの猶予を作りつつ、語学力を身に着けながら新たな経験を積むことが可能です。留学後の就活にでも、スキルアップとしてアピールができ、ポジティブなブランクとして評価を受けられる可能性はあるでしょう。

とはいえ、留学費用は安くはなく、金銭的な負担がデメリットです。そもそもなぜ留学するのかを明確にした上で決めることが大切であり、答え探しのため海外を放浪することが本当に現実的なのか、よく考えて結論を出すべきでしょう。

留学経験を就活でどのようにアピールするか、具体例を下記記事で紹介しています。
ガクチカで留学経験をアピール|書き方や例文、深堀り対策も
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気持ちを切り替えて就活を再スタートさせよう

就活で全落ちしてしまった場合、ショックで落ち込んでしまうかもしれません。しかし、全落ちの原因を分析して適切な対策を取れば、就活の後半であっても十分に挽回可能です。

就活は長期戦ですので、必要な場合は休憩を挟みつつ、できることを取り入れることできっと結果が付いてくるはずです。内定をいつもらうかは重要ではないので、諦めることなく気持ちを立て直し、入社後にいきいきと働ける状況を目指して就活を進めましょう。

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