面接・採用時のクロージング強化を|「入社したい」と思わせるコツ

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採用担当者にとって、内定辞退ほど残念なことはありません。

そのため、
「面接時から入社意欲を高めるクロージングをしたい」
「新卒と中途で内定クロージングのポイントは違う?」
と面接時や内定後のクロージングの強化方法を模索している採用担当者は多いはずです。

内定辞退を防ぐためには、「入社したい」と思ってもらえるようなクロージングが必要不可欠です。特に、面接時から取り入れられる効果的なクロージングは、内定承諾率アップにもつながるでしょう。

そこで今回は、面接時や内定後のクロージングの目的や効果をわかりやすく解説していきます。クロージングの例文と注意点も紹介しているので、参考にしてください。

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「面接官マニュアル」は、面接についての基本的なスタンスや流れ、面接で聞くべきことやNGな質問について、わかりやすくまとめております。
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面接時から取り入れられるクロージングとは|内定者の信頼を得て入社を後押しする対応方法

面接時から取り入れられるクロージングとは

クロージングは本来、内定後に応募者の入社意欲を高めるために行うものです。

求職者は内定をもらったあとも「職場にうまくなじめるか」「仕事を覚えられるか」など潜在的な不安を抱えています。そのため、面接時の早い段階から求職者の不安や疑問を解消することが大切です。

たとえば、面接の合否をいつまでにどのような方法で連絡するか、面接時に伝えておくことで求職者は安心できるでしょう。

また、面接後の見送りや合否連絡の電話対応など、企業イメージに直結する部分も手を抜いてはいけません。「この会社に入りたい」と思われる対応を心がけることで、内定者の入社意欲は大いに高まります。

特に、面接時の印象が良く採用の可能性がある求職者には、採用通知後も積極的なクロージングを行う必要があります。後々のクロージングを効果的に進めるためにも、面接時のクロージングは丁寧に行ってください。

クロージング面談のポイントは新卒採用と中途採用で大きく異なる

クロージング面談のポイントは新卒採用と中途採用で大きく異なる

クロージング面談のポイントは新卒採用と中途採用で内容が異なります。

ここからは、採用面接後に行うべきことを新卒採用・中途採用に分けて詳しく紹介します。

新卒採用編|クロージングのポイント

新卒採用のクロージングでは、以下2つの点を意識してください。

ポイント1. 定期的にコンタクトを取る

面接後内定をもらえた喜びもつかの間、内定者は新たな不安を抱えるものです。

内定先から何の連絡もなければ、その不安は募るばかり。内定を複数もらっている場合、フォローのある企業とない企業とでは、前者への入社意欲のほうが高まりやすいといえるでしょう。

内定者が不安を感じないよう、クロージングは定期的に実施すべきです。入社式までに内定者研修や懇親会を開催する企業は多いため、そのタイミングで内定者の本音を引き出せることが理想です。

ポイント2 .内定者の思考を把握する

内定者の思考や価値観を把握することは、内定辞退の防止に大きく役立ちます。

例えば、内定前の面接時のちょっとした話題には内定者の何気ない本音が隠れていることがあります。クロージング時にこの内容を話題にすると、内定者は覚えてくれていたことを嬉しく感じるでしょう。

これにより、信頼を得たり親近感をもってもらったりできます。内定者と話したことに関しては、どんなにささいなことでもメモを取っておくのがおすすめです。

中途採用編|クロージングのポイント

中途採用では、新卒採用よりもクロージングの重要性が高いと考えられています。

というのも、中途採用には即戦力として活躍できる人材が多く集まります。優秀な人材を獲得したいのは他社も同じであり、いわば「即戦力の奪い合い」が生じるからです。

複数の内定を獲得している内定者もいますので、面接時から効果的なクロージングを行い「一番魅力的な会社」であることをアピールしましょう。

ここからは、中途採用のクロージング強化に役立つ3つのポイントを紹介します。

ポイント1. 前の職場を退職した理由をヒアリングする

中途採用の面接では、前職を辞めた理由はできるだけ詳しくヒアリングすべきです。

中途採用の応募者は、前の勤め先に対して何らかの不満があり転職活動をしています。不満の原因には人間関係や給与、労働環境などが挙げられますが、この問題を解決できない可能性のある会社に転職したいとは思わないでしょう。

中途採用の応募者に「この会社なら安心できる」と感じてもらうためには、前職で感じた不満を解消することをゴールとしたクロージングが必要です。

不満が解消されることを伝えるクロージングの例文

ポイント2. 他社にはない自社の魅力をアピールする

より良い労働条件を追い求めるため、応募者は前の勤め先(退職予定の勤め先)と内定をもらっている会社を常に比較しています。

複数の会社から内定を得ている場合、その中でもっとも条件の良い会社を選びたいと考えることは当然です。他社と同じでは意味がないので、自社ならではの魅力付けが必要です。

面接・面談でのクロージングの際は、他社にはない自社のアピールポイントをしっかりと伝えていきましょう。

自社の魅力を伝えるクロージングの例文

ポイント3. 内定者の希望や価値観に合ったアプローチをする

中途採用では、内定者の希望や価値観に合わせたクロージングが必要です。

というのも、応募者が重視するポイントは人それぞれ異なります。興味のない話題でアプローチしたところで、自社に魅力を感じてもらうことは難しいでしょう。

面接時はまず、応募者がどのような価値観をもち、会社に対して何を求めるかをできるだけ細かくヒアリングしてください。その上でクロージングでは、「自社に入社するメリット」を伝えていくことが理想です。

内定者の価値観に合うクロージングの例文

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面接や内定後のクロージングで注意すべき点

面接や内定後のクロージングで注意すべき点

内定承諾率を上げたい気持ちが前面に出すぎると、つい自社PRに熱が入ってしまうものです。

しかし、クロージングで自社都合ばかり伝えることは、残念ながら逆効果となります。なぜなら、内定者が知りたいことは「自分にとって良い会社であるかどうか」だからです。

就職・転職活動をするにあたり、応募者の中にはすでに会社選びの軸が定まっています。その軸に沿った自社PRであれば問題ありませんが、そうでなければ「面接時や内定後に自社都合ばかり説明する会社」という印象を持たれてしまうでしょう。

クロージングが自社PRの場にならないよう面接・面談の内容には十分注意し、内定者が求める情報を伝えられるようにしてください。

面接時から取り入れられるクロージングで内定承諾率を高める対策を!

内定辞退を防ぐために、面接や内定者フォローの内容で試行錯誤を重ねる人事担当者は多いでしょう。

求職者の入社意欲を高く保ちながら内定・入社に導くためには、面接時からクロージングの強化が必要不可欠です。また、内定後も一人ひとりに対してクロージング面談の機会を設けて、価値観や会社選びで重視するポイントなどの本音を引き出すための環境を整えましょう。

クロージングは本来内定後に行うものですが、採用面接時からクロージングを意識した質問を準備することが大切です。内定承諾率アップを目指す採用担当者は、この記事を参考にして入社を後押しするためのクロージング術を極めてください。

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人事ZINE 編集部

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人事・採用担当者の悩みに寄り添うメディア「人事ZINE」の編集部です。 人事・採用に関する役に立つ情報や手法を発信します。 就活生の3人に1人が利用する新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を提供する株式会社i-plugが運営しています。