就職活動はじめの第一歩って何だろう?16卒からのアドバイス

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OfferBoxを利用いただいている学生の皆さんに就活の体験について寄稿頂くシリーズ。今回は16卒内定者のTNismさんに就活に対する心構えについてアドバイスを寄稿頂きました!


 

私は、3年生の10月から就職活動をはじめて、1年間続けました。来年からは、とあるメーカーで人事職を担当することになっています。

まずは情報収集

心構えもできた、とりあえず就職活動を始めてみるぞ!と意気込んだとしても、まず何をしていいか分からないと思います。そこで、会社や業界に対する興味と、向き・不向きの話をしたいと思います。

なにをしていいのか分からない、今まで就職活動なんてものをしてみたことがないのだから、当然です。私たち一般消費者が、普段生活をしていて目に触れる企業なんてのは、BtoCの企業か、金を持っていて広告を出している有名企業かの、どちらか一方である場合が多いですから。

有名大企業であっても、実は何をしている会社なのか知らなかったり、見たことも聞いたこともないような企業が、日本経済の根底を支えていたりすることが大いにあります。そういった企業を知っていくためには、新聞を読んだり、ニュースを見たりなどと言った、従来通りの生活をしているだけでは、情報は不足しています。

ではどうすれば情報を得ることができるのか。私自身は、とにかく日常のいろいろなところに気を配りました。たとえば、マンションに立ち入ったとき、「自動ドアを作っているメーカーはどこか」「マンションの管理会社はどこか」「マンションを建てた会社はどこか」「システムを構築しているのはどこか」「セキュリティ会社はどこか」「エレベーターのメーカーはどこか」などと考えてみる。これだけで、普段の生活では得ることのできない、BtoBと呼ばれる会社を知ることができます。

普通に生活している中で、興味を持つ仕事もあるでしょう。私にもありました。「週刊少年ジャンプの編集をやりたい」「日本銀行の名刺が欲しい」「JRで新幹線を運転したい」など、こういったことをざっくりと思い描いていたし、実際に採用試験に挑んだりもしました。

たとえば、週刊少年ジャンプの編集者、という仕事のイメージはどんなものでしょうか。作家さんと打ち合わせをして、漫画の道筋を立てて修正、誤字の確認をする。私はこれくらいのイメージしか持っていませんでしたが、実はそれだけではありません。キャラの版権の話があったり、持ち込みの作家さんを発掘したりと、1週間のうちに、家に帰れない日が3日はあり、編集室で缶詰状態。命を削って漫画の制作にいそしんだとしても、結果が出なければ打ち切りという現実が待っている過酷な職業です。

ITメガベンチャー、かっこいい外資系企業に、漠然と憧れて入社できたとします。はじめの5年はプログラミング言語を使用した、大変な下積み時代が待っていることでしょう。有名クレジットカード会社に就職できたとしても、親族や友人、知り合いまで巻き込んで勧誘を推し進めて、やっとこさノルマをクリアできるという状況に陥ってしまうかもしれません。

憧れや理想に当てはまる企業で、実際どのような業務が行われ、どのようなキャリアを積んでいくことになるのか。こういったイメージと現実のギャップを埋め、自分に何が出来て、何ができないかということをしっかりと考えていくのが、就職活動のはじめの第一歩だと私は感じています。(TNism)