採用ミートアップの特徴・メリットや新卒採用で成功するポイント

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採用ミートアップとは、比較的少人数のカジュアルな場で、企業の社員と求職者が交流する場です。双方が率直な意見交換をしやすく、相互理解を深めやすいため、多くの企業で活用されている採用手法です。

採用ミートアップは、比較的一方的に情報を伝える媒体とは異なり、相互のコミュニケーションがしやすいことから、学生の志望度を高めたり、マッチングの精度を高めたりする効果もあります。そのため、新卒採用でも積極的に活用されています。

本記事では、採用ミートアップの特徴や主な3つの形式を紹介したうえで、企業が採用ミートアップに取り組むメリット・デメリット、開催するための手順や成功のポイントまで紹介します。
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採用ミートアップとは?特徴を解説

採用ミートアップとは?特徴を解説

採用ミートアップとは、求職者と直接交流するなかで自社の魅力を伝えたり、求職者の率直な意見を聞いたりして、相互理解を深める手法です。

採用ミートアップの最大の特徴は、比較的少人数のカジュアルな場において、企業側と求職者側が双方向的にコミュニケーションするという点です。ナビサイトでの求人掲載や会社説明会といった一方向的な手法とは異なり、相互理解を深めやすいというメリットがあります。

特にエンジニアや研究者といった専門職の採用においては、会社説明会だけでは伝えきれない自社のミッションやカルチャーを深く理解してもらううえで、このような形式の場が効果的です。また、ミートアップは企業のファン作りとしても活用でき、結果的に採用ブランディングにも役立ちます。

採用でミートアップが活用されている背景

採用でミートアップが活用されてい

採用ミートアップが活用される背景には、売り手市場の慢性化や採用市場の変化があります。

日本国内では少子高齢化が進行し、生産年齢人口の減少が続いている状況です。また「ミレニアル世代」「Z世代」という言葉が示すように、若い世代の価値観は多様化しています。若い世代ほど企業のビジョンやカルチャー、働きがいを重視する傾向があり、待遇・福利厚生だけでなく、自分が共感できる企業で働きたいと考える人が多い状況です。

こういった背景から、企業が自社の魅力をダイレクトに伝え、求職者との相互理解を深めるための手法として採用ミートアップが活用されています。相互理解の場として適しており、より考え方や条件がマッチする人材と出会いやすい手法として期待されているのです。

採用ミートアップの主な3つの形式

採用ミートアップの主な3つの形式

採用ミートアップにはさまざまな形式が考えられます。ここでは、新卒採用に取り入れられている主な形式として、交流会型、勉強会型、説明会型の3つを紹介します。

交流会型ミートアップ

交流会型ミートアップは、カジュアルな雰囲気で企業側と学生が交流する場です。リラックスした環境で、企業は自社の魅力や社風を自然に伝え、学生も気軽に質問や意見を伝えられます。

この形式は、幅広い層の学生にアピールしやすく、社風や職場の雰囲気を直接感じてもらうのに適しています。特に、企業の認知度・理解度を高めたい場合に効果的です。例えば、「社員とのランチ会」や「カフェでのフランクな対話」などの方法が考えられます。

勉強会型ミートアップ

勉強会型ミートアップは、企業の専門性や技術力をアピールする場です。この形式では、注目されている技術・トレンドや企業の技術的な取り組みなどをテーマに講義・ワークショップの場を用意し、関心度の高い学生に、理解を深めてもらいます。

関心度の高いテーマを扱うと、学生にとっては勉強の機会として参加するメリットがあり、満足してもらいやすくなります。また、このような場に参加する学生は、テーマの領域について高い関心を持っていることが見込めるため、企業側にとっては専門人材と接点を持つ機会としても有効でしょう。

説明会型ミートアップ

説明会型ミートアップは、企業のビジョンや事業内容を学生に伝える場です。形式としては単独会社説明会に近いものの、採用ミートアップでは少人数かつカジュアルな雰囲気で開催される点が特徴です。

この形式のミートアップでは、自社に関心を持ってくれている学生に対して、リラックスした雰囲気で自社の姿を紹介することが主な目的です。例えば、企業の将来的なビジョンや事業計画、具体的なプロジェクト内容を紹介します。カジュアルな雰囲気のなか、企業文化や実際に働いている従業員の声を直接伝えることで、よりリアルな企業像を理解してもらえるのが利点です。

企業が採用ミートアップに取り組む5つのメリット

企業が採用ミートアップに取り組む5つのメリット

採用ミートアップは、少人数かつカジュアルな相互理解の場です。ナビサイトでの求人掲載や求人広告、会社説明会にもそれぞれの良さがあるように、採用ミートアップにもこの形式ならではのメリットがあります。ここでは、企業が新卒採用において採用ミートアップに取り組む主なメリットを5つ紹介します。

採用ブランディングに役立つ

まず、採用ブランディングに役立つという効果が期待できます。採用ミートアップは、企業の魅力を学生に直接伝える機会です。企業側の実態を知っている社員と学生がカジュアルな場で直接コミュニケーションをとることは、情報交換や信頼関係構築という点で効果的でしょう。

特に、文字だけで伝えるのが難しい企業のカルチャー・雰囲気も伝えられると、企業イメージが定まり、学生にとって有益な場となるでしょう。採用ミートアップの感想や次回イベントをSNSでシェアしてもらうよう促すなど、企業の認知度が広がる仕掛けも用意することで、さらなるブランディング効果も期待できるでしょう。

採用チャネルの多様化につながる

採用チャネルの多様化につながるというメリットもあります。新卒採用の主なチャネルといえば、従来はナビサイトや会社説明会が主流でした。近年はダイレクトリクルーティングも普及しており、さまざまな選択肢が広がっていますが、人手不足が続くなか、学生にアプローチする選択肢はなるべく多く持っておきたいものです。

その点、採用ミートアップを選択肢として持っていれば、これまで取りこぼしていた層の掘り起こしが期待できます。また、カジュアルな場という切り口で訴求することで、まだ業界や自社に興味を持っていない潜在層にも接触するチャンスがあります。もちろん、デジタル化が進むなかで獲得競争が激しくなっている専門人材に直接アピールする場としても有効でしょう。

母集団形成につながる

採用ミートアップは母集団の形成につながるという効果も期待できます。

企業の魅力を学生に伝え理解してもらうためには、できるだけ学生のニーズや不安を踏まえたうえで、企業側が自社の魅力をアピールすることが大切です。求人広告や会社説明会のような形式では、学生側からの率直なフィードバックを受けにくいという悩みがありますが、採用ミートアップでは、学生の本音をヒアリングしたうえで自社の企業文化や価値観をじっくり伝えることが可能です。

従来の採用活動だけでは訴求が難しかった学生にも自社の魅力を理解してもらいやすく、その後の母集団形成にもつながるでしょう。また、採用ミートアップの後も継続的にフォローアップを行うことで、母集団の積み増しができる可能性もあります。

採用のマッチング精度を高められる

採用ミートアップによってマッチングの精度を高めやすいというメリットもあります。繰り返しになりますが、採用ミートアップは少人数で率直な情報交換ができる形式であるため、企業側は自社のリアルな姿を伝えやすく、学生側は率直な疑問や不安を企業側に伝えやすいのが特徴です。このようななかで、企業側と学生側が双方のお互いのフィット感を確認しやすく、「認識のギャップが残ったまま選考・内定に進んでしまう」という事態を避けられます。

このことは、長年にわたり新卒採用で課題とされている早期離職の防止にも効果的です。採用ミートアップを経由して入社した人材は、入社後にネガティブなギャップを感じることが少ないことが想定されるため、スムーズに会社に馴染みやすく、長期的に活躍してもらえる可能性があります。

高い費用対効果を見込める

高い費用対効果が期待できるという点もメリットでしょう。採用ミートアップにはさまざまなやり方が考えられますが、少人数制でカジュアルな場を設定する場合、それほどコストをかけなくても開催できます。

一度の開催で10人から20人程度に絞る場合は、社内の会議室やレンタルスペースを使えばコストを抑えることが可能です。また、近年は就職活動でオンラインの活用に抵抗がない学生も多く、オンラインで開催する場合はさらにコストを抑えられるでしょう。

一方で、参加してくれた学生とは深い対話ができるため、少ない予算でも相互の理解度は高いというコストパフォーマンスの良い方法なのです。

企業が採用ミートアップに取り組む3つのデメリット

企業が採用ミートアップに取り組む3つのデメリット

企業が採用ミートアップに取り組むうえでは、デメリットも把握しておくことが重要です。ここでは新卒採用において採用ミートアップを取り入れる3つのデメリットを紹介します。

人的・時間的コストがかかる

採用ミートアップには、多くの人的・時間的コストがかかります。まず、経営陣や現役社員の協力が不可欠であり、そのためのスケジュール調整が必要です。これらの社員は本来の業務があるなかで、採用ミートアップの準備や実施に時間を割かなければならず、負担が増える可能性があります。

また、採用ミートアップの成功には集客活動が重要であり、そのためには広報活動や広告媒体の選定、さらには応募者へのアプローチが必要です。さらに、効果を出すためには単発で終わらせず継続的に開催する必要がありますが、毎回の企画立案や調整には相応の労力を要します。

集客の準備が欠かせない

採用ミートアップの成功には、効果的な集客が欠かせません。企業のSNSアカウントや採用サイト、ナビサイトや広告を活用して、的確に告知する必要があります。また、イベント内容や登壇者情報を伝え、候補者の興味を引く工夫も必要です。

さらに、参加者に満足してもらえるように会場やプログラムを事前に計画するのに加えて、当日の運営に向けて人員配置やトラブル対策も徹底する必要があります。準備が不十分だと、参加者に迷惑をかけてしまい、企業イメージを損なうリスクもあるため注意が必要です。

長期的な取り組みが必要になる可能性もある

採用ミートアップで短期的な効果を期待するのは難しいでしょう。多くの場合、初めての接触で応募に至ることは少なく、企業の認知度アップやブランディングの観点でも、定期的な開催が欠かせません。特に新卒採用の場合は企業のビジョン・カルチャーに共感してもらうことが重要ですが、それには時間がかかるため、中長期的な視点で継続的に取り組む必要があります。

また、効果がすぐに現れない場合でも、担当者のモチベーションやリソースを維持し、計画的に進めることが重要です。例えば、初期段階の採用ミートアップで直接的な採用にはつながらなくても、後々の採用活動で効果が現れる可能性があります。このように先を見越した長期的な取り組みが不可欠です。

採用ミートアップを開催する5つのステップ

採用ミートアップを開催する5つのステップ

採用ミートアップを成功させるためには、計画的かつ段階的に準備を進めることが重要です。ここでは、採用ミートアップを開催する際の5つのステップを紹介します。

テーマ・ターゲットの企画・選定

採用ミートアップを開催するにあたって、企画の初期段階で明確なテーマとターゲット設定が必要です。例えば、まだ企業に対する興味が強くない潜在層向けには、勉強会やワークショップ形式のミートアップが効果的です。一方、すでに興味を持っている顕在層向けには、説明会や交流会が適しているでしょう。

ターゲットを明確に設定することで、具体的なプログラムも検討しやすく、参加者にとって有意義なイベントになります。また、企業側のメッセージを的確に伝えるためにも、企画の段階でテーマを設定しておくことが欠かせません。

開催にあたっての事前準備

テーマとターゲットが決まったら、次は具体的な準備に入ります。オフラインでの開催の場合、会場選びでは貸し会議室や自社内スペースなどが主な選択肢です。自社内で開催すれば、参加者に会社の雰囲気を感じてもらいやすいでしょう。

現役社員やマネジメント層の参加も検討しておきたいポイントです。参加者と交流する現役社員はできるだけ学生の理想像に近い人物を選定し、可能であれば経営陣や役員にも参加してもらうことで、より信頼感を醸成できます。また、資料・コンテンツ、アンケート、プログラムなども整理しておきましょう。オンラインで開催する場合は、ツールの設定や通信トラブルへの対策も必要です。

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集客の実施

集客にあたっては、SNS、イベント告知サイト、自社採用サイトなどが選択肢になります。特に若い世代はSNSを利用して情報収集するため、日常的に利用されるSNSや求人系SNSも含めて積極的に活用しましょう。

ターゲットと目的に応じた集客方法を選択することが基本となりますが、もしリーチを広げたい場合は、補完的にWeb広告を活用するのも手です。また、参加者に概要を伝えるメールのテンプレートを用意しておくと、問い合わせ対応がスムーズになります。あわせて、個人情報を適切に管理するための仕組みも整えておくことが大切です。

開催

採用ミートアップ当日は、スケジュールに沿って進行しつつ、参加者の反応を見ながら内容を柔軟に調整することが求められます。例えば、「交流会が盛り上がっている場合は、説明系コンテンツを減らして時間を延長する」といった判断もよいでしょう。

採用ミートアップは対面形式が効果的ですが、オンライン活用が当たり前という現状を踏まえて、オンライン開催を併用することも有効です。

学生の関心度にもよりますが、質疑応答の時間を不足なく設定しておくと、参加者の不安・疑問に余すところなく応えることで信頼関係を築きやすくなります。

振り返り・評価

採用ミートアップが終了したら、振り返りと評価を行うことが重要です。参加者にはアンケートに答えてもらい、改善点を洗い出しましょう。参加者の満足度や参加者数、進行の手際などを評価し、次回以降のミートアップに活かします。

こういったサイクルを繰り返せば知見・ノウハウも増えてより成果を挙げやすくなります。開催するたびにブラッシュアップを重ね、より効果的な場作りをしていきましょう。

ミートアップ採用を成功させるためのポイント

ミートアップ採用を成功させるためのポイント

採用ミートアップを成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが必要です。ここでは、効果的なミートアップを実現するための3つのポイントを紹介します。

少人数形式で継続的に開催する

採用ミートアップは、じっくり対話ができる少人数形式で開催するのが効果的です。参加者は10〜20名程度で、対話の際は社員1人に対して学生が4〜6名程度という比率が目安になります。ただし、参加者の志望度やミートアップの内容によって最適な人数は異なるため、試行錯誤しながら最適な規模を見つけていきましょう。

また、採用ミートアップは一度きりのイベントで終わらせず、長期的な視点で継続的に開催して徐々に信頼関係を築いていく意識も重要です。

集客チャネルを複数用意しておく

採用ミートアップの集客には、複数のチャネルを活用することが重要です。求人広告やSNS、自社ホームページ・採用サイト、自社オウンドメディアを活用して広く告知しましょう。また、採用ミートアップの告知ができるプラットフォームを利用することも検討してみてください。

特に、SNSアカウントのフォロワーや自社メディアのアクセス数が少ない場合は、集客手段を幅広く検討することが重要です。SNSでの告知を強化するだけでなく、ターゲット層に応じた広告を出すなど、複数の手法を組み合わせて集客を最大化しましょう。

参加者へのアフターフォローを行う

採用ミートアップは、母集団形成のための重要な機会であり、その後のアフターフォローが採用成功のカギとなります。ミートアップ終了後には、参加者からの感想や意見をフィードバックとして収集し、今後の改善に役立てましょう。

また、参加者にはミートアップで使用した資料・レポートを共有し、エンゲージメントを維持する取り組みを行うことが大切です。興味を持ってくれた参加者には、カジュアル面談や個別相談会への参加を促すなどをして、さらに関係性を強化しましょう。アフターフォローを丁寧に行い、最終的にはエントリーへとつなげる意識が重要です。

まとめ

まとめ

本記事では、採用ミートアップの特徴や活用されている背景について触れたうえで、新卒採用で企業が採用ミートアップに取り組むメリット・デメリットなどを網羅的に紹介してきました。採用ミートアップは、学生と企業の双方が深いコミュニケーションを取ることができ、母集団形成や採用ブランディングにつながる効果が期待できます。一方で、成果を得るためには、丁寧な準備や集客が欠かせません。

採用ミートアップはすぐに成果が出るというよりは、継続的に取り組むことで徐々に採用ブランディングやターゲット層との信頼関係の構築につながるものです。そのため、継続的な取り組みのための仕組み作りやアフターフォローの体制も重要です。ブランディングに取り組む際は、長期的な視点を持ち、集客チャンネルを充実させながら、自社に合った方法を確立することを意識してください。

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人事ZINE 編集部

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人事・採用担当者の悩みに寄り添うメディア「人事ZINE」の編集部です。 新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を提供する株式会社i-plugが運営しています。