座談会のテーマ22選!内定者・新入社員・中堅別に盛り上がる面白い例も紹介

座談会のおすすめテーマ15選!内定者や新入社員が盛り上がるネタは?
【無料ダウンロード】学生にとって魅力的な座談会をつくるポイントはこちら

採用活動における学生との交流や、社内の組織活性化施策として「座談会」を実施する企業は多くあります。しかし、いざ開催しても「沈黙が続いて盛り上がらない」「参加者の満足度が低い」といった悩みを抱える担当者も多いのではないでしょうか。

座談会の成功は、参加者の属性に合わせた適切な「テーマ設定」にかかっています。「参加者が何を知りたいのか」「どのような関係性を築きたいのか」によって、選ぶべき話題は異なります。

本記事では、内定者・新入社員・ベテラン社員といった対象別のテーマ22選に加え、準備から進行までの具体的なポイントを解説します。自社の目的に合ったテーマ探しや、有意義な場作りにご活用ください。

人事ZINEでは、「学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント」を用意しております。座談会の種類や目的といった基本的なポイントから、実践するヒントまで紹介しており、新卒採用において効果的な座談会を企画するためのポイントをまとめています。ぜひダウンロードしてご活用ください。

学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
座談会の企画にお悩みの採用担当者の方へ。フェーズ別、開催形式別にポイントを解説していきます。
資料ダウンロード

目次

座談会の概要と目的

座談会とは参加者同士があるテーマや形式に沿って対話する交流会を指します。通常の会議は、情報交換・報告や意思決定といった業務上の目的があるのに対して、座談会は参加者同士の交流そのものを目的としていることが多く、比較的カジュアルな雰囲気の会だという特徴があります。現役社員同士が参加することもあれば、現役社員と就職活動中の学生が交流することもあり、現場の意見交換や部署をまたいだ顔合わせや採用活動などさまざまな場面で活用されています。

特に採用活動においては現役社員と学生が机を囲み、ざっくばらんに仕事や就職活動について話す対面イベントとして開催されることが一般的です。コロナ禍以降では、オンライン座談会も当たり前になっています。

座談会を実施するまでの4つの手順

座談会を実施するまでの4つの手順

まずは座談会を実施するまでの手順を、4つのステップに分けて解説していきましょう。

1.テーマを決定する

「座談会を通して、どのような目的を達成したいのか」を整理して、それにもとづいてテーマを選びましょう。

ざっくばらんに話をするといっても、テーマも落としどころも決まっていない状態では、参加者も何を話せばよいのか迷ってしまいます。また、テーマが定まっていないと、座談会に出席する人選も進みません。

学生との座談会の場合は、「学生に自社の何を知ってほしいのか」「何を感じてほしいのか」、「学生はどのようなことを知りたがっているのか」を考慮して決めていきましょう。

学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
座談会の企画にお悩みの採用担当者の方へ。フェーズ別、開催形式別にポイントを解説していきます。
資料ダウンロード

2.参加者を選出する

テーマを決めたら、次に参加者を選びましょう。

例えば就職活動中の学生が参加する座談会で「新入社員への質問会」がテーマであれば、複数の部署から新人を選出するのが適切ですし、「業界の勉強会」がテーマなら営業部や開発部のエース社員が適しているでしょう。

役職者や管理者など、多忙な社員はスケジュールの確保が難しいことがあります。参加を求める場合、早めにオファーするよう注意してください。

3.形式・進め方を決める

座談会の開催方式は、次の2つに分けられます。

形式 領域 項目

パーティー方式

参加者が動き回って、自由に交流する

・多くの参加者同士が自由に話しやすい
・孤立する学生が出ないよう、フォローが必要

テーブル方式

数名が1つのテーブルに着席し、会話しながら交流する

・ゆっくり会話でき、質問しやすい
・多く交流が持てるよう、席替えの必要がある

座談会のテーマや目的にあわせて、効果的な形式を選択するようにしてください。

4.進行表を用意する

当日のおおまかな進行予定表を作成して、参加者に共有しておくとスムーズです。

例えば学生との座談会の場合、一般的には、アイスブレイクを行った後、まずは自社の説明や職務内容について現役社員が中心に話を進めていきます。その後で、学生からの自由質問に社員が答えていく流れです。

時間がオーバーしてしまわないよう、時間配分の目安も取り決めて、進行表に記載するとよいでしょう。

学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
座談会の企画にお悩みの採用担当者の方へ。フェーズ別、開催形式別にポイントを解説していきます。
資料ダウンロード

内定者座談会におすすめのテーマ

内定者座談会におすすめのテーマ

内定者を対象に開催する「内定者座談会」は、内定者が抱える入社への不安を払拭することが最大の目的です。

希望した会社の内定が決まったとしても、内定者は「本当に仕事をこなせるのか」「部署のメンバーと円滑な関係を築けるか」など、入社に対してさまざまな不安を抱えています。そのため、内定者座談会によって内定者が事業や職務の理解を深めたり、先輩社員や同期とのコミュニケーションをとったりすることを念頭にテーマを選ぶことがおすすめです。

テーマ1.内定者同士の親睦

内定者同士の親睦を深めることで、入社への不安を払拭するだけでなく、入社意欲を高めることにもつながります。また、入社後は部署以外のメンバーと交流する機会が減ることがあり、横のつながりを作っておくと仕事でも生かせるかもしれません。

例えば以下のようなテーマが考えられるでしょう。

  • 学生時代に取り組んできたこと
  • 入社の決め手になったポイント
  • 入社後の希望部署・仕事内容

具体的には、数人のチームを作ってグループワークを行ったり、気軽にランチ会を開催してもよいでしょう。「入社までの時間をどうしたら有意義に過ごせるか」など、学生にも馴染みのあるテーマを設定すると、ディスカッションにも弾みがつきそうです。

テーマ2.若手社員への質問会

若手社員と交流を持ってもらうことで、入社直後のイメージを具体化する効果が期待できます。「入社後の数年でどのように仕事をするのか」「どのような課題を乗り越えればよいのか」がイメージできると、学生も入社に備えやすくなるでしょう。

例えば以下のようなテーマが考えられます。

  • 内定から入社までに準備しておくべきこと
  • 入社1年目に苦労したこと
  • 職場の雰囲気・カルチャーへの印象

テーマ3.エース社員同士の対談

部署やチームにおけるハイパフォーマーや社内でMVPを取得した社員など、「エース社員」との交流をテーマにすることで、仕事に対するモチベーションアップが期待できます。エース社員には、直近で行なった仕事や得られた成果、クライアントからの喜びの声などを話してもらうことで、仕事のやりがいや意義を肌で感じてもらえるでしょう。

テーマの例は以下の通りです。

  • 成功したプロジェクトの進め方・エピソード
  • 活躍するまでの過去の失敗とその教訓
  • 仕事のやりがいと現在の関心ごと

テーマ4.人事担当者との懇親会

人事担当者との懇親会は、給与面や福利厚生といった労働条件について率直に質問できることがメリットです。昨今の学生は労働環境を重視する傾向が強いこともあり、労働環境や社風といったテーマに関する情報をオープンにすることは、入社意欲にも大きな影響を与えます。

以下のようなテーマが考えられます。

  • 人事評価制度と昇給の仕組み
  • ワークライフバランス確保に役立つ制度
  • 社内のキャリア支援制度とサポート体制

産休や育休を取得した社員の事例やリモートワークの実施状況など、自社のワークライフバランスに関する情報を整理して臨むとよいでしょう。

なお、企業と内定者の関係構築については、弊社i-plug独自の調査レポートを公開しています。内定者フォローの実態や効果的な施策について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【企業対象】内定者フォローに関する調査(2025年9月)
【企業対象】内定者フォローに関する調査(2025年9月)
資料ダウンロード

新入社員座談会におすすめのテーマ

新入社員座談会におすすめのテーマ

「3年3割」という言葉の通り、時間をかけて新卒学生を採用しても、3年以内に3割が早期離職してしまうといわれています。新入社員座談会では、新入社員が抱えやすい悩みや課題を同期同士で共有し、それらを解決するための情報提供を行って、離職を防止することが目的です。

また、まだチームに溶け込めていない新入社員が多くの社員とコミュニケーションをとる場を持つことで、会社の雰囲気に馴染み、定着度を高める効果も期待できます。

テーマ5.新入社員同士の親睦

同期である新入社員同士の親睦を深めることで、横のつながりを強めて会社に愛着心を持ってもらうことにつながります。また、同じタイミングで仕事を開始した同期と悩みや課題を共有すると「自分だけじゃないんだ」という安心感を持つこともできるでしょう。

おすすめのテーマの例は以下の通りです。

  • 配属された部署の雰囲気
  • 仕事を通しての初めての成功・自慢ごと
  • 入社前と入社後のギャップ

このほか、内定者座談会と同様に、具体的なテーマを設定したグル―プワークを行っても、より学びを深めることができます。新規事業のアイデアや商品の販促など、実践的なテーマを設定するとよいでしょう。

テーマ6.ベテラン社員への質問会

ベテラン社員やエース社員と交流の場を設けると、今後のキャリアイメージの具体化につながります。同じ道を歩んできた先輩社員なら、新入社員が抱えている課題や不安にも、的確な答えやアドバイスを与えられるはずです。将来のビジョンが明確になることで、仕事へのモチベーションアップも期待できます。

以下のようなテーマが考えられます。

  • 入社当時と今の仕事に対する考え方の変化
  • 長期間働き続けるためのモチベーション維持の秘訣
  • 業界で活躍するために若手時代に学んでおくべきこと

人選の際は、単に成果を出しているだけでなく、「新入社員の悩みに寄り添って優しくアドバイスができること」も重視してください。

テーマ7.別部署社員との親睦・質問

別部署やチーム、事業所に勤める社員との交流機会は、意外と少ないものです。普段は関わらない部署外のメンバーと交流も持つと、会社や事業全体の理解が深まるだけでなく、今後の部署異動への不安払拭にもなります。横のつながりを強化すれば、仕事にも生かせることがあるかもしれません。

テーマ例は以下の通りです。

  • 各部署の意外に知られていない業務内容や日常業務
  • 各部署が果たしている役割とその重要性
  • 部署異動の経験談・エピソード

テーマ8.役職者との交流

役職者へ経営に関する質問をしたり、経営目標やビジョンを直接聞いたりできると、会社への愛着心を高めることができます。

以下のようなテーマが考えられます。

  • 会社全体のビジョン・経営計画とその意図
  • 経営層・役職者から見た若手社員への期待と役割
  • 自分の担当する仕事が会社組織においてどのような位置にあるのか

会社規模が大きいほど、役職者や経営者は新入社員にとって遠い存在に感じるものです。直接コミュニケーションをとり、期待の言葉をかけてもらう機会があるだけでも、新入社員のモチベーションアップになるでしょう。

学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
座談会の企画にお悩みの採用担当者の方へ。フェーズ別、開催形式別にポイントを解説していきます。
資料ダウンロード

若手社員座談会におすすめのテーマ

若手社員座談会におすすめのテーマ

入社2~3年目の若手社員は、自身のスキルの伸び悩みを感じていたり、将来のキャリアに不安を持っていたり、仕事に慣れてきたからこその悩みを抱えています。そのため、スキルアップになるイベントや将来のキャリアビジョンをクリアにする情報提供を行うと効果的です。

入社から3年以内は早期離職の可能性もまだ高い時期です。座談会を通じて悩みや課題を解消できれば、離職防止にもつながります。

テーマ9.業界注目ニュース紹介

基本的な仕事に慣れてきた若手社員は、独り立ちに向けて業務範囲を広げている時期です。そこで、業界内の知っておくべきニュースや自社製品をテーマに勉強会を設けるなど、スキルアップにつながる情報提供を行うとよいでしょう。

テーマの例は以下の通りです。

  • 成果を上げるために心がけている日常の習慣
  • 若手時代にどのような努力をしてきたか
  • 仕事に取り組むうえでの優先順位のつけ方

あわせて、ニュースについてディスカッションしたり、グループ課題に取り組んだりする場を設定したりすると、業界知識を深めながら同期同士の交流を促すことも可能です。

テーマ10.部署内エース社員への質問会

部署やチーム内のハイパフォーマー社員は、若手社員が目指すべき一番身近なロールモデルです。若手時代にどのような努力をしてきたか、仕事でどのようなことに気を付けているかなど質問をぶつけることで、成果を出すコツを掴めるかもしれません。

以下のようなテーマがあるでしょう。

  • 成果を上げるために心がけている日常の習慣
  • 若手時代にどのような努力をしてきたか
  • 仕事に取り組むうえでの優先順位のつけ方

中堅・ベテラン社員におすすめのテーマ

中堅・ベテラン社員におすすめのテーマ

中堅社員やベテラン社員は、部門の舵取りや部下の育成といった責任ある立場にあることも普通です。そのため、部下の育成や組織マネジメントなどに関連したテーマが適している可能性があります。

テーマ11.部下を持つ立場ならではの疑問・悩み共有

部下を持つ立場としての悩みを共有するテーマです。特に中堅社員の場合、初めて部下を持つことが多く、それまで1人のプレイヤーとして取り組んできた時期とは異なる悩みに直面します。「他のリーダーやマネージャーがどのような悩みを持っているのか」「それにどのように向き合い、解決しているのか」を知ることで、マネジメントのヒントを探りやすくなります。

以下のようなテーマが考えられます。

  • 初めての部下を持つ際の悩みと乗り越え方
  • 部下からの信頼を得るためのコミュニケーション方法
  • 人材育成で感じる喜びと苦労

テーマ12.会社組織の変化と現在の意見交換

組織の責任者や重要な立場にある中堅・ベテラン社員が、他の部門の責任者と意見交換すると会社組織における自分の役割を俯瞰的に捉えやすくなります。会社の目指すべき方向性を共有し、複数部門間の協調を促すうえでも効果的です。

例えば以下のようなテーマが考えられます。

  • 部門内のパフォーマンスを高める取り組み
  • 部門内のメンバーのモチベーションや注目の若手社員・プロジェクト
  • 直近の部門間の連携強化に向けた取り組み

テーマ13.部門ごとのホットトピックの情報交換

部門ごとに、最近のニュースや「現在どのような取り組みを行っているのか」を共有することが考えられます。特に複数の事業部が存在する場合、双方についてある程度の知識は持っていても、「直近で何に取り組んでいるのか」「具体的にどのような強みや課題があるのか」までは把握できていないことがあるものです。

そこで他の部門と情報交換すると、相乗効果が発揮される可能性があります。例えば、バックオフィス部門で「システム導入で事務作業の効率化に成功した」というトピックがあれば、それを営業部門など他の部門に横展開するアイデアが生まれやすくなります。

テーマ例は以下の通りです。

  • 部門間で共有したいリソースやノウハウ
  • 部門内の直近の課題と他部門と協力した取り組み
  • システム化や効率化の取り組みとその効果

採用広報にも役立つ座談会向けテーマ

採用広報にも役立つ座談会向けテーマ

座談会は、採用広報のコンテンツとしても利用されます。社員や内定者同士のトークを記事として取り上げることで、社風や社員の仲を感じてもらいやすくなります。広報記事として配信すると、応募者だけでなく潜在層にも自社の魅力を広く伝えられるのがメリットです。

ここでは、採用広報でおすすめの座談会テーマを紹介します。

テーマ14.社内表彰者やMVP社員のインタビュー

優秀な成績をおさめたハイパフォーマーを選出し、普段の取り組みや仕事において大事にしていることなどをインタビュー形式で話してもらいます。企業が社員にどのような働きを期待しているのか、どのような人材を評価しているのかを読み手に伝え、マッチ度の高い人材にアプローチすることが目的です。

テーマ15.パパママ社員座談会

子育てをしている社員を数人選出し、仕事と子育ての両立について語ってもらうコンテンツです。将来結婚や出産を予定している応募者に対して、長期的な働きやすさや福利厚生の充実を重視する企業姿勢をアピールでき、応募数の増加を期待できます。

テーマ16.同期社員の座談会

気心が知れている同期社員の座談会は、緊張せずにリラックスして話せるため、率直な本音を引き出しやすいことがメリットです。企業風土や事業の強みなどを、リアルな言葉で伝えられます。

また同期同士が励まし合ったり、切磋琢磨して成長したりする様子を発信すれば「成長できる環境がある会社なんだな」と感じてもらいやすくなるでしょう。

テーマ17.社内部活の紹介

社内部活の活動紹介も人気のあるコンテンツです。サッカーなどのスポーツ系や音楽鑑賞、ゲームなど共通の趣味を持った社員が和気あいあいと交流している様子をオープンにすると、会社に対する安心感が高まるでしょう。

単に部活内容だけを紹介するのではなく、部活を通して得た気付きや仕事につながるエピソードなどを盛り込むと、広報記事としてより効果的です。

テーマ18.世代別社員のクロストーク

20代・30代・40代・50代の社員をそれぞれ選出して、仕事や社会における価値観の違いを話してもらう企画です。さまざまな年代の社員が活躍していることを応募者に知ってもらい、段階的にキャリアを積めることもアピールできます。違う世代でも意見を言い合える風通しのよい社風をアピールすることにもなりそうです。

座談会が盛り上がる面白いテーマ

座談会が盛り上がる面白いテーマ

真面目な業務の話ばかりでは、場が緊張しやすく参加者の素顔が見えにくいものです。ユニークな切り口や遊び心のあるテーマを取り入れることで、意外な一面が垣間見え、座談会が一気に盛り上がることがあります。ここでは、場を和ませ相互理解を深める4つのテーマを紹介します。

テーマ19.仕事・その他活動での成果自慢

普段は謙遜してあまり話さないような「成果」や「得意分野」を、あえて自慢し合うテーマです。仕事における業務改善などの実績はもちろん、プライベートでの趣味の実績や特技など、ジャンルを問わずポジティブな話題を共有します。

お互いの隠れた才能や努力を知ることでリスペクトが生まれ、承認欲求も満たされるため、チームビルディングに非常に効果的です。「すごい!」「さすが!」と称賛し合うルールを設けると、よりポジティブな空気を作りやすくなります。

以下のようなテーマが考えられます。

  • 実は私、〇〇が得意です(意外な特技や資格など)
  • 最近仕事で密かに達成感を感じた瞬間
  • 趣味の世界で成し遂げたベスト記録

テーマ20.働くなかで体験した感動エピソード

仕事を通じて心が動いた瞬間や、感情が揺さぶられた出来事を共有するテーマです。「お客様からの感謝の言葉に救われた」「チーム全員でトラブルを乗り越えた達成感」など、ストーリー性のあるエピソードを語り合います。

単なる業務報告ではなく「感情」にフォーカスすることで、その人の仕事に対する熱意や価値観が分かり、聞き手の共感を呼びやすくなります。特に、仕事の意義を見失いかけている時期や、チームの結束を高めたいタイミングでの実施もおすすめです。

テーマの例は以下の通りです。

  • お客様から言われて一番嬉しかった言葉
  • チームの絆を感じて思わず感動した瞬間
  • 仕事を通じて誰かの役に立ったと感じた原体験

テーマ21.楽しめるクイズの出題

座談会の一部をクイズ形式にして、ゲーム感覚で交流するテーマです。特に「会社や社員に関するマニアックなクイズ」は、楽しみながら組織理解を深められるため盛り上がります。チーム対抗戦にすれば競争心が刺激され、初対面のメンバー同士でも自然に会話が生まれるでしょう。

アイスブレイクとして冒頭に行うのもよいですし、座談会の中盤で空気を変えるコンテンツとしても有効です。

以下のようなテーマが考えられます。

  • 社長や役員の意外な趣味・過去の部活動当てクイズ
  • 当社の創業当時のエピソードやロゴの変遷クイズ
  • あの社員は誰でしょう?(子供の頃の写真当てなど)

テーマ22.最近した失敗と教訓の共有

成功談だけでなく、あえて「失敗談」を共有することで親近感を醸成するテーマです。「メールの宛先を間違えそうになって冷や汗をかいた」「勘違いでトンチンカンな回答をした」といったエピソードは、その人の人間味を感じさせ、親睦のきっかけになることがあります。

ポイントは、単に失敗を笑うだけでなく「そこから何を得たか(教訓)」をセットで話すことです。ミスを隠さず共有するカルチャー作りにもつながります。上司や先輩から率先して話すことで、若手も話しやすくなるでしょう。

テーマの例は以下の通りです。

  • 今だから笑って話せる新人時代の失敗談
  • 最近仕事でやってしまった「うっかりミス」と対策
  • 仕事で壁にぶつかった時、どう乗り越えたか

座談会を盛り上げるための準備・進行のポイント

座談会を盛り上げるための準備・進行のポイント

座談会を成功させるには、当日の進行だけでなく事前の準備も重要です。ここでは3つのポイントを紹介します。

社員のプロフィールを用意する

参加する社員の情報を事前に共有しておくと、参加者が親近感を持ちやすくなり、質問の質も向上します。所属や経歴といった基本情報だけでなく、「趣味」「座右の銘」「最近ハマっていること」など、人柄が見える項目を入れておくのがコツです。

プロフィールシートを事前に配布するか、スライドで投影することで、「〇〇さんはサッカーがお好きなんですね」といった会話のきっかけが生まれ、スムーズに本題に入ることができます。

回答例を考えておく

テーマを投げかけた瞬間に沈黙が流れるのを防ぐため、運営側やファシリテーターはあらかじめ回答例を用意しておきましょう。例えば「最近の失敗談」というテーマなら、「私の場合、先日PCのマウスを忘れてしまい、一日中慣れないタッチパッドで作業することになりました」といった、場を和ませる軽めの回答例を最初に提示します。

最初のハードルを下げることで、他の参加者も「その程度なら話せる」と安心して発言できるようになります。

全員が質問できるよう配慮する

座談会では、特定の参加者ばかりが話してしまいがちです。全員が参加している実感を持てるよう、ファシリテーターによる配慮が欠かせません。「〇〇さんはどう思いますか?」と個別に話を振ったり、「ここまでの話で、チャット欄に感想やスタンプをお願いします」とオンラインツールを活用したりして、参加の機会を均等にします。

また、事前に質問を募集しておき、それをランダムに引いて回答する形式をとるのも、多様な発言を促す方法です。

事前情報の充実で座談会を盛り上げる

初対面も多い座談会では、運営者のファシリテーションが重要です。盛り上げるためには参加者の事前情報をもとにした準備が必要となります。

新卒採用の座談会の場合、ダイレクトリクルーティングのOfferBoxなら細かいプロフィール情報や適性検査結果を見ることができます。人事や参加社員にグループの学生情報を共有することで、会話の糸口を見つけることができるので、おすすめです。

新卒オファー型就活サイトOfferBox

企業のオファー送信数と学生のオファー受信数に上限があるため、メールの開封率は82%の高水準という点が大きな特徴です。2024卒の就活生は246,000人が利用しており、理系・文系問わず全国の幅広い大学群・学部に所属する学生が利用しています。

成功事例や料金プランはこちら

OfferBoxを詳しく見る

冒頭のアイスブレイクが緊張をほぐす

目的

緊張緩和・発言しやすい雰囲気づくり

タイミング

座談会冒頭の5〜10分

具体例

趣味・休日の過ごし方・最近買ってよかったもの など

注意点

個人情報や政治・宗教・容姿などセンシティブな話題は避ける

座談会をスムーズに進行させるには、冒頭でのアイスブレイクが重要です。特に初対面の参加者同士では、緊張から発言が控えめになりがちです。

そんな空気を和らげるために、最初の5分程度を使って「趣味」「最近買ってよかったもの」「休日の過ごし方」など、答えやすく無難な話題を設定しましょう。発言のハードルを下げることで、その後の議論にも自然と参加しやすくなります。

ただし、プライベートすぎる話題や価値観が分かれやすいテーマは避けるのが無難です。

トークテーマに「選択肢」を持たせておく

目的

話が広がらない・一部の人だけが話す状況を回避

方法

メイントピックに派生トピック(3つ程度)を用意

具体例

「入社理由」の派生:就活軸/決め手/他社との比較 など

メリット

参加者が答えやすい話題を選べるため、発言が分散しやすい

盛り上がる座談会には、参加者の多様性に応じたテーマ設計が欠かせません。一つの話題だけに絞ると、特定の人にしか響かず、他の参加者は沈黙してしまうこともあります。

そこで有効なのが「テーマの選択肢化」です。たとえば「入社理由」をテーマにする場合、「就活の軸」「最終的な決め手」「他社と比較して感じたこと」といった派生的なサブテーマを3つ程度提示しておくと、それぞれが話しやすい切り口から参加でき、自然と会話が活性化します。

沈黙時のフォロー質問を想定しておく

課題

話が止まる・誰も発言しない

解決策

あらかじめ「広げるための質問」を準備しておく

具体例

「そのとき、どんな気持ちでしたか?」「他にも似た経験ありますか?」など

注意点

「誰か答えてくれますか?」と場に投げると、空気が冷める可能性がある

座談会で避けたいのは「沈黙が続く」ことです。準備したテーマでも、回答が短く終わったり、全員が様子をうかがって発言しないことは珍しくありません。

そうした事態を避けるために、あらかじめフォロー質問をいくつか用意しておくことが有効です。たとえば「そのときどう感じましたか?」や「似た経験がある方いますか?」など、自然に会話を広げるための問いを差し込むことで、空気が止まるのを防げます。

単に「他にありますか?」と投げるのではなく、個人をやさしく指名するのも効果的です。

学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
座談会の企画にお悩みの採用担当者の方へ。フェーズ別、開催形式別にポイントを解説していきます。
資料ダウンロード

アンケートを用意して改善につなげる

座談会終了後には必ずアンケートを実施し、効果測定を行います。項目は「満足度(5段階評価)」「再参加意向」といった基本的なものに加え、「もっと聞きたかった話」「時間の長さについて」などを設定します。

また、運営スタッフ側でも独自の指標で振り返りを行うと効果的です。例えば「参加者の発言率・特定の人に会話が偏らなかったか」「座談会後の次のアクション(選考応募や社内SNSへの投稿など)につながった率」などを集計・分析します。

これらのデータを蓄積しPDCAを回すことで、回を重ねるごとに満足度と質の高い座談会へと改善していくことが可能です。

まとめ

まとめ

座談会は、テーマの選び方1つで、単なる情報交換の場から「参加者のエンゲージメントを高める貴重な機会」へと変わります。内定者には安心感を、若手には成長のヒントを、ベテランには新たな気づきを提供するよう、対象者に合わせたテーマ選定が重要です。

また、ユニークなテーマを取り入れたり、事前準備を徹底したりすることで、参加者の満足度は大きく向上します。本記事で紹介したテーマと進行のポイントを参考に、自社の課題や目的に合った座談会を企画・実施してください。

人事ZINEでは、人事・採用担当者の方に向けて「学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント」をご提供しております。新卒採用における座談会の位置付け・目的から、オンライン座談会のポイントといったヒントをまとめております。効果的な座談会を開催する際の参考資料として、ぜひご活用ください。

学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
学生にとって魅力的な座談会をつくるポイント
座談会の企画にお悩みの採用担当者の方へ。フェーズ別、開催形式別にポイントを解説していきます。
資料ダウンロード

おすすめの関連記事

人事ZINE 編集部

人事ZINE 編集部

人事・採用担当者の悩みに寄り添うメディア「人事ZINE」の編集部です。 新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を提供する株式会社i-plugが運営しています。