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第4話:~就活うつにならないための「就活プチ楽しみ」~
まいどおなじみ清水です。
この前、学生マーケティングチームの2人からサプライズで卒業プレゼントをいただき、その喜びをじわじわと感じてきています。あやや、トミーありがとう!!

と、内輪話はこれくらいにして第4話です。
就活仲間100人できるかな?
毎回ガッツリ就活ネタというのもしんどいと思うので、今回はちょっとゆる~いお話にしたいなと思います。
ここまでの僕の連載を読んできてくれたみなさんはお分かりかもしれませんが、僕は基本的に就活を楽しもうというスタンスでやってきました。
だってどうせやるなら楽しんでやった方が良くないですか?
例えば勉強でも、しんどいなーと思いながらやるより、友達と単語の問題を出し合ったりした方が続きませんか?
その理由は楽しいからだと思います。
と言いつつも僕は友達との単語の出し合いはそんなに好きではなかったのですが。
それよりも、数学の難問を攻略するわくわく感や、英作文で自分の言いたいことが表現できることに喜びを感じていました。
といったように個々人が何を楽しいと思うかはそれぞれだと思いますが、何事に対しても楽しもうという気概でやることで自分の人生Happyだし、効率も上がると思います。
そんな僕が就活にどんな楽しみを見いだしていたのかというと
「人との出会い」
これです。
就活で出会うのは、これからの世界を共に創っていく同年代の仲間、自分たちよりも先にこの世界を創ってきた先輩たち。
そんな人たちと出会い、新たな学びを得たり、いろんな考え方・価値観に触れるのが猛烈に楽しかったです。
だから、説明会やGDで一緒になった学生には積極的に話しかけたし、人事の人とも仲良くなろうとしましたし、連絡先の交換も頻繁にしました。
そんなわけで選考の間の僕は、選考に関することより、この人(たち)がどんな人なのか・どうやって仲良くなろうかといったことを主に考えていました。

そんな僕はこんなところでも出会いを求めていました。
大阪~東京間の夜行バス
お金のない就活生の強い味方、夜行バス。
毎回新幹線を使う余裕はないということで、地方学生の間では重宝されていると思います。
僕自身もこの夜行バスには大変お世話になりました。
大阪~東京間を往復計10回ぐらい利用したと思います。
しかも1日に3件以上予定を詰め込んで、
前日23時大阪発→当日7時東京着→同日23時東京発→次日7時大阪着
といった0泊3日というアホみたいなスケジュールを組んで。
そんな夜行バスですが、僕はそこでの出会いも大切にしました。
驚かれるかもしれませんが、僕は夜行バスで隣になった人に話しかけていました。
「よろしくお願いします」だけではありません。
ガッツリです。
これが僕の「就活プチ楽しみ」です。
だって、せっかく同じバスの隣同士になって、仲良くなれる可能性があるのに話しかけないなんてもったいないじゃないですか。
もちろん気難しそうな人や、席に着くなりイヤホンをして話しかけてくんなオーラむんむんの人は避けていましたが。
あと、99%以上の確率で隣が同性なので女性との出会いがほとんどなかったのが少し寂しかったです。
ま、1度だけ偶然に偶然が重なり隣が女性で、そのままランチに行ったことがあるんですが。
そんな僕の夜行バスでの出会いの中でも最も印象的だったエピソードをご紹介します。
夢は日本人初MoonWalker
東京からの帰り道、僕はいつものように隣の人に話しかけました。
「あ、よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「学生さんですか?」
「はい。」
「大学生?」
「いえ、高校生です。」
「え、そうなんや何年生?」
「2年です。」
「へーじゃあ来年受験かー」
とまあ、高校生であったことに多少の驚きはありましたが、初めはこんな感じで
僕が大学のことを話したり、その子(N君)の高校の話や出身地の話をしていました。
と、ここまでは特段語るような話ではありませんが、
お互いの最近考えている社会のことや人生のことについて語り合うにつれ、トークは白熱していきました。
(他のお客さんは就寝中なので小声です。)
例えば
リーダーの話
N君:「リーダーっていうのは例えばシャンパンタワーがあったとして、その一番上に立つのがリーダーじゃないと思うんですよ。むしろそこに入った液体がこぼれても受け止めてくれるような、一番下のグラスのさらに下にある大きな桶みたいなものだと思うんですよ。つまり仲間が失敗しても、それをカバーしてくれるようなそんな存在、それがリーダーだと」
僕:「なるほどね。それが器の大きい人間ってことだね。」
夢の話
僕:「総理大臣とかサッカー選手になるのが夢だとか言う人がいたとして、大事なのはその後だよね?」
N君:「そうですよね。それになって何をしたいのかですよね」
僕:「そうそう!重要なのはそこなんだよ。なのにその職業になることを目的にしている人が多すぎると思うんだよ。」
といった話など。
と、高校生でここまで考えているだけでも十分すごいと思ったのだが、さらにN君はこうも言いました。
N君:「実は僕、宇宙飛行士になりたいんですよ。」
僕:「へーそうなんや。いいやん。」
N君:「はい。どうしても火星に行きたくて。それで火星の調査とかしたくてー…。あ、でもその前に日本人初の月面歩行者になります!」
もうほんとに目をキラキラさせてしゃべっていて
僕も宇宙に興味あるのでとても盛り上がりました。
そして、ただ夢を語ってるだけではなく
過去にJAXAのイベントに参加したり、明後日からも阪大でJAXAと東大大学院の方と一緒に研究する予定だったりとちゃんと行動している!
世の中にはこんな高校生もいるのかと、なんだか嬉しくなりました。
それと同時に「自分も負けてられへん!」
とライバル心のようなものも芽生えていました。
他にも、N君の恩師たちの話もして、これがまた素敵な人たちで
先のリーダーの話もそのうちの一人の先輩の受け売りらしく、彼にとってその先輩が一番の恩師だそうです。
実はその先輩は若くして白血病で亡くなられているらしいのですが、彼は死ぬ直前まで勉強を続けていたそうです。
「だってもしかしたら、(病気が)なんとかなるかもしらんやろ?その時の為におれは努力し続ける」と。
そうやって彼は最後まで真剣に人生を生き続けたそうです。
この話を聞いた時僕は、
命のありがたみを改めて感じて、生きることができている僕たちは、もっと真剣に人生を送らないとその人に申し訳ない、
命がもったいないとさえも思いました。
東京では、N君と先輩も含めた仲の良かった5人の中の2人が結婚したそうなので
4人でその先輩の墓参りに行ってから式を挙げたそうです。
ちょっとほんわかしてしまいました。
他にも60歳を越えた塾の先生たちの話。
社会先生で、ある程度問題集やり尽くした後に「明日、地図帳持ってこい」と言われ
次の日、机を向かい合わせにくっつけて、「さあ、今から世界旅行いくぞ〜」と言って
1ページ目から
「この国はこんなとこでなぁ、ここではこんなものが採れてなー、昔何年にここではこんな事が起きたんやー」
などとその先生が知っていることを全てマンツーマンで教えてくれたりとか
数学の先生なのに、あらゆることに精通していて
授業の後に発電方法についてなどについて議論を交わすなど
本当に、人に恵まれてるなーと思いました。
もちろんそれは、その子が魅力的であり、自分から行動を起こし続けた結果であると思いますが。
最後にもうひとつ、そんな人に恵まれた環境で育ちながら
彼は、学校の先生には絶対ならないとも言いました。
なぜなら、一線で活躍できる間はそこで活躍し続けたいから。
人に教えるのは、自分が一線を退いた後でいい。
その方がいろんな事を教えられるし、出来るだけ長く一線で活躍し続けることが、恩師たちへの何よりの恩返しだと思っているから。
と。
なるほど!
やはり高校生でここまで考え抜いているのはすごいと思いました。
将来、夢の舞台でまた巡り会うことを、ひとつのチェックポイントとして
これからも真剣に全力で自分の人生送っていきたいと、この時改めて自分自身に誓いました。
就活は楽しみ方いろいろ
今回の僕の出会いは、かなり特殊なものだと思いますが、N君との出会いがあったのは僕が就活で人と会うのを楽しもうと思っていたからだと思います。
そうでなければ夜行バスで隣の人に話しかけるなんてことはできません。
就活にはいろんな楽しみ方があると思います。
美男・美女を探すもよし、社会や世の中の勉強にするもよし、選考をゲームのように楽しむもよしです。
せっかく自分の人生を使って就活をするのなら、常に内定、内定とピリピリしているよりも、楽しんだ方が絶対に幸せだと思います。
その方が就活に意欲的になれますし、結果もついてきやすいと思います。
だからみなさんも自分なりの就活の楽しみ方、見つけてみてはどうでしょうか?
次回、最終回!!
清水が就活生に最後のメッセージを送ります!!
この物語はノンフィクションであり、実在の人物・団体とはめちゃめちゃ関係があります。(一部写真を除く)
前回の第三話はこちらから
なないろ就活とは?
就活にはいろんな形があっていい。そんな想いを伝えたいという一人の学生の発案から始まった連載企画。シリーズ毎に、就活を終えた先輩が自分のやってきた就活について赤裸々に綴る完全実話(リアル)ストーリー集。様々な主人公の就活をエールに、当たり前のない就活を楽しむ糧にしてほしい。
全国の就活生に枠にとらわれない就活を!