面接に落ちた理由は何?不採用の原因を分析して次の選考につなげよう

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「頑張っているのに面接に落ちてしまう」「面接を受けても手応えがない」などの悩みを抱える学生は多いです。繰り返し面接に落ちてしまうと「自分は就職できないんじゃないか」と、どんどんネガティブ思考に陥ってしまう人もいるでしょう。

「次こそは絶対に面接を通過したい」と思っているのなら、面接に落ちた理由を分析し、次に活かすことが大切です。

今回は、面接に落ちる理由や次の選考につなげる方法などを紹介します。この記事を参考にして、次の面接を突破しましょう。
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面接で落ちる理由

面接で落ちてしまう場合、面接官が求める基準を満たせていない可能性があります。面接で落ちる代表的な理由を見てみましょう。

就活マナーができていない

一次面接やグループディスカッションを中心に、面接では就活マナーが見られています。マナーができていないと思われるのは、以下のような学生です。

  • しっかり挨拶ができていない
  • 身だしなみに清潔感がない
  • 遅刻する
  • ボソボソと喋る

以下のページでは就活マナーについて詳しく説明しています。この機会にメールのマナーも確認しておきましょう。

新卒の就活面接マナー|入退室から服装や持ち物、言葉遣いまで紹介
新卒就活生が本気で悩む「就活マナー」の正体に迫る
【チェックリスト付き】入室から退室までで気を付けたい集団面接のマナー
就活メールの送り方|マナーや例文・テンプレを紹介

具体的にどのような点を意識すればいいのか説明します。

第一印象・挨拶やアイコンタクト

第一印象は、面接での印象の大半を決定付けるものです。面接の時間は限られているので、第一印象が悪いと面接官がその印象に引きずられたまま面接が進んでしまい、なかなか印象を挽回できません。

面接に関わらず、挨拶は人としての基本です。挨拶がきちんとできなければ、社会人としての素質がないと判断されてしまう可能性もあります。

また、アイコンタクトもコミュニケーションには重要です。目を合わせずに挨拶したり質問に答えても「信用できなさそう」という印象を持たれてしまいます。

身だしなみ、清潔感

身だしなみは第一印象を決める要素の一つです。また、あなたの面接や就活に対する姿勢が表れます。シワやシミのあるシャツやスーツ、汚れた靴、ボサボサな髪型などは清潔感が感じられず、マイナスな印象を抱かれるでしょう。

見た目がすべてではないと言われることもありますが、面接で身だしなみや清潔感を意識することはとても重要です。誰でも気をつければできることなので、できていないことで悪目立ちします。

立ち居振る舞い(ノックやお辞儀など)

面接中の立ち振る舞いも、あなたの印象を左右します。以下のような立ち振る舞いをしていないか振り返ってみましょう。

  • ノックせずに入室する
  • お辞儀が浅い
  • 音を立ててドアを閉める
  • ほかの人が回答しているときに注意散漫になる
  • お礼を言わずに立ち去る

面接は一挙手一投足が見られていると思って、気を引き締めることが大切です。当日だけ取り繕っても素が出てしまいやすいので、日頃から意識しましょう。

時間や期限を守る

面接の時間や書類の提出期限に遅れるのはNGです。面接では社会人としての素質を見られています。時間や期限を守れない人に、安心して仕事を任せることはできません。数分の遅刻も常識的にはNGです。

時間に遅れないよう面接当日は時間に余裕を持って出かけましょう。万が一公共交通機関の遅延などでやむを得ず遅刻する場合は、分かった時点ですぐに連絡します。また、時間を間違えるなどして遅れてしまう場合は、すぐに連絡して謝罪し、理由を誠実に伝えて対応を仰ぎましょう。

ハキハキと大きな声で受け答え

ボソボソと小さな声で話してしまうのも、マイナスな印象を与えます。面接では緊張してしまうものですが、いつも以上にハキハキと、相手が聞き取りやすい声のボリュームでの受け答えを意識しましょう。

就職すると上司や同僚とコミュニケーションを取らなければなりません。ボソボソと小さな声で話してしまうと「コミュニケーションに問題がありそう」と思われてしまいます。

忘れものをしない

忘れものも、社会人としての基本ができていないと判断されてしまいます。面接当日に提出しなければならないものがあれば、前日までに用意しておきましょう。履歴書の写真をつけ忘れてしまう人は多いです。提出前にもう一度確認するようにしてください。

こちらのページで就活で必要なものや、あると便利なものを紹介しています。参考にして忘れものがないようにしましょう。

【内定者が教える】就活で準備するもの10選 | あると便利なアイテムも

基本的な就活準備ができていない

おそらく、面接の不合格理由で最も多いのは、面接に臨むための基本的な就活準備ができていない、もしくは足りていないことでしょう。基本的な面接準備は以下のものがあります。

  • 自己分析、他己分析
  • 業界研究、企業研究
  • エントリーシートや書類選考
  • 頻出質問や逆質問の対策

それぞれ詳しく紹介します。

自己分析、他己分析

自己分析や他己分析が不足していると、自分の強みや仕事をするうえでの価値観をうまく答えられません。例えば強みを聞かれて「何ごとにも挑戦することです」と答えても、根拠となる具体的なエピソードがなければ、思いつきで言っていると思われてしまうでしょう。

こちらのページで、自己分析の目的ややり方を紹介しています。次の面接までに、改めて自己分析を深めておきましょう。

自己分析の質問項目100|自分史など深堀りのやり方も紹介

業界研究、企業研究

業界研究や企業研究ができていないと、自社や業界への熱意がないと見なされてしまい、面接に落ちてしまう可能性が高くなります。
特に二次面接以降は、一定の企業研究をしてきていることが期待される傾向があります。業界の動向や志望する企業の商品・サービス、企業が求める人材、力を入れている事業などは、徹底して研究しておくことが大切です。面接までにしっかり頭に入れておきましょう。

こちらのページで、業界研究について詳しくまとめています。

【就活の業界研究の目的ややり方】よくある質問にも回答
業界研究におすすめの本10冊|具体的なやり方

また、こちらでは企業研究のやり方も紹介しているので、参考にして企業研究を進めましょう。

就活における企業研究のやり方を徹底解説!まずは何から始めるべき?
「四季報」で就活を有利に!簡単&分かりやすい使い方【徹底的な企業研究で内定獲得】

エントリーシートや書類選考

書類選考に通ったとしても、エントリーシートや履歴書などの内容が浅いことが、面接の結果に影響してしまうことがあります。エントリーシートや履歴書は面接の代わりだと思って、内容を充実させましょう。

また、面接の内容とエントリーシート・履歴書の内容が一致していない場合も、整合性がとれず不審に思われてしまう可能性があります。面接前にエントリーシート・履歴書を見返しておきましょう。

エントリーシートの書き方やポイントは、こちらで詳しく紹介しています。

インターンシップのエントリーシートの書き方|ポイントや注意点も

頻出質問や逆質問の対策

頻出質問や逆質問への対策が不十分なことも、面接に落ちてしまう理由です。多くの学生は頻出質問や逆質問への対策を徹底しています。それなのに、浅い回答をしたり、しどろもどろになったりしてしまうと、相対的に準備ができていないと思われてしまいます。

どのような質問があるのかを把握して自分なりの回答を用意し、声に出して話す練習をしておきましょう。

頻出質問と逆質問の答え方は、以下のページで紹介しています。

就活面接の志望動機の答え方|例文でポイントを解説
ガクチカとは|自己PRとの違いや書き方・例文
面接で「長所・短所」を聞かれた際の答え方|例文や言い換え一覧
​​「将来の自分」の考え方|夢や目標との違いなども紹介
新卒の面接で逆質問をチャンスにするポイント【質問例付き】

コミュニケーションに関する課題がある

仕事をするうえでコミュニケーションがスムーズに取れるかどうかは重要です。どんなに面接の回答をしっかり準備していても、当日のコミュニケーションが不安視されてしまうと、面接で落とされる可能性が高まるでしょう。

コミュニケーションに課題があるケースを紹介します。

質問と回答がずれている

面接官の質問に対して、的を得ていない回答をすると、コミュニケーションに問題があると見なされてしまうでしょう。質問と回答がずれると「仕事でもミスしそう」「指示が理解できなさそう」と思われてしまいます。

質問にしっかり耳を傾け、意図を汲んで答えることを意識してください。
もし自信がない場合は、回答する前に「●●という質問の意図で間違いないでしょうか?」と、面接官に確認するのが良いでしょう。

声が小さい・自信がなさそう

就活マナーのところでもお話しましたが、あまりに声が小さいとコミュニケーションに不安を持たれてしまいます。

回答の内容に問題がなくても、声が小さいと自信がなく見え「信頼して仕事を任せられない」と思われる可能性が高いです。

面接官より少し遠くにいる人に声を届けるくらいの気持ちで話すと、緊張していても十分な声を出せるでしょう。少しぐらい話を噛んだとしても問題ありませんので、落ち着いて答えることを意識してみてください。

会話のキャッチボールができていない

相手が質問し終えないうちに話し出したり、間が空きすぎてしまったりすると、会話のキャッチボールがうまくできないと捉えられてしまいます。また、質問に対して極端に短い回答しかしていないのもNGです。

採用担当者にとって面接は、「一緒に働く仲間」を探す場ですので、会話のテンポが合わないと、うまく連携して働けるイメージを持つことができません。

相手の目を見てあいづちを打ちながら話をしっかり聞く姿勢を見せ、ペースをあわせて話すことを意識してください。「はい」「いいえ」だけでなく、質問しやすいよう補足情報を加えたり、ジェスチャーを意識して感情が伝わるよう工夫したりすると良いでしょう。その後に自分の意見や思いを続けて伝えられるようにしましょう。

回答を丸暗記している

いくら準備をしていても、丸暗記した回答をただ声に出しているだけの人は、面接に落ちやすいです。想定した回答を丸暗記すると、質問の意図と回答が徐々にずれ、会話が成り立たなくなります。

また、丸暗記すると感情や表情が伴わず、個性を伝えることができません。棒読みになって、不自然な印象を与えてしまうでしょう。

事前に頻出質問への回答は準備する必要がありますが、一字一句丸暗記するのではなく、自分が伝えたいことの要点をまとめておくと自然な回答ができます。

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次の面接に向けてできること

面接に落ちる理由が分かったところで、次の面接に向けて前回の面接を一つひとつ振り返ってみましょう。できなかったと感じることはノートに書き出し、改善するためにどのような対策が必要なのか考えてみてください。

また、付け焼き刃でなんとかしようとしても、本番でボロが出てしまいます。洗い出した改善点は日頃から意識することが大切です。足りなかった知識を身に着ける、自分が話す様子を録画してみるなどして、改善に努めましょう。

本番で改めて意識できるように、改善点をメモしたノートは残しておき、面接前日や当日に見返すこともお勧めです。
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面接に落ちたかも?落ちたサインの例を紹介

今現在、面接の結果を待っている人の中には、合否の予測をしたい人もいるでしょう。ここでは、面接に落ちるサインの例を紹介します。
紹介するサインがあったからといって絶対に落ちているわけではありませんので、あくまで1つの参考としてください。

面接が予定よりかなり早く終わった

面接時間が予定より極端に早く終わった場合は、面接に落ちている可能性があるでしょう。例えば「30分の面接と言われていたのに、5分で終わってしまった」という場合は、途中で面接が打ち切られてしまったのかもしれません。

ただ、予定時間より面接が早く終わることは多いので、「1時間の予定だった面接が50分で終わってしまった」程度であれば、不安に思う必要はないでしょう。

採用担当のリアクションが悪い

面接中に面接官が以下のようなリアクションを取っていたのなら、落ちているかもしれません。

  • あまり質問してこない
  • 話が一問一答で終わる
  • 話が盛り上がらない
  • 笑ってくれない
  • 淡々としている
  • ほかの学生とのリアクションが違う

ただし、面接官が単純にそういった性格なのかもしれませんし、圧迫面接がおこなわれた可能性もあります。採用担当のリアクションだけで判断せず、あくまでも参考情報として知っておくと良いでしょう。

就活アドバイスをされる・褒められる

就活アドバイスをされたり、不自然に褒められたりするのも、落ちるサインの可能性があります。特にあなたについての深掘りの質問や次の選考の説明がないのに、穏やかな雰囲気で終わった場合は注意が必要です。

「自分に興味を持ってくれた」と嬉しくなるかもしれませんが、自社のファンになってもらうために、あえて優しくしているだけかもしれません。
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面接で落ちた理由がわからない!落ち込む前にとるべき行動とは

「就活マナーも準備も徹底しているのに落ちてしまう」「分析しても落ちる理由がわからない」と落ち込んでいる人もいるでしょう。しかし、落ち込んでも何も始まりません。落ち込む前にとるべき行動を紹介します。

縁やタイミングもあると受け止めよう

面接通過や最終的に内定がもらえるかどうかは、企業との縁やタイミングも大きいです。あなた自身に落ち度があるのではなく、ただ企業との相性が合わないこともあります。また、優秀な学生が多く、僅差でほかの学生に決まってしまうことも珍しいことではありません。

落ち込んでしまうのは当然ですが、運やタイミングもあると受け止めて、気持ちを切り替えることも大切です。

自分自身を否定されたわけではない

面接に落ちると「自分を否定された」「自分は認められなかった」と、ネガティブな気持ちになってしまうこともあるはずです。一生懸命頑張って就活をしている人ほど、自分自身に問題があると言われているように感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、面接で落ちたとしても、あなたの人間性を否定されたわけではありません。不採用を引きずりすぎず、悔しい気持ちをバネにして次の面接に備えましょう。

落ちた理由を問い合わせるのもあり

「手応えがあったのに落ちた理由が分からない」「落ちた理由を知って次に活かしたい」という場合は、落ちた理由を問い合わせても問題ありません。必ず答えてもらえるわけではありませんが、メールで連絡してみましょう。

【例文】

件名:選考結果に関するお問い合せ(◯◯大学 ◯◯◯◯)

本文:
株式会社◯◯
◯◯部
◯◯様

お世話になっております。
◯月◯日に選考を受けた◯◯大学◯◯学部◯◯学科の◯◯◯◯と申します。
その節は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

選考結果を拝読いたしました。
差し支えなければ、不採用の理由をご教示いただけますでしょうか。
今後の就職活動の参考にしたく、お聞かせいただければと思っております。

お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
改めまして、この度は選考していただき、誠にありがとうございました。

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◯◯大学◯◯学部◯◯学科
◯◯◯◯(氏名)
電話番号:◯◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
メールアドレス:◯◯◯@◯◯◯◯
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面接に落ちた理由を見極めて次のステップに進もう

不採用通知を受け取ったり、面接で手応えを感じられなかったりすると、ネガティブな気持ちになってしまう人も多いはずです。しかし、終わってしまったことを悔やんでも、なにも始まりません。面接を突破するためには、前向きに今できることをしていくことが大切です。これまでの面接を振り返り、改善点を洗い出して、一つずつ対策していきましょう。

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