簡単!すぐ始められる業界研究のやり方【研究例付き】

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皆さんの中には『業界研究 やり方』と調べたことのある方が、沢山いらっしゃるのではないでしょうか?まさに今この記事を見てくださっている方も『業界研究 やり方』と調べられたのかもしれません。

就活を意識し始めると「自己分析」「業界研究」「企業研究」といったような言葉をよく耳にします。
でも実際何をしたらいいのか、どんな方法があるのかわからないですよね。
今回はそんな就活を始めたばかりの皆さんに、業界分析とは何か、そしてどんな方法で業界分析をすればいいのかについてお話ししたいと思います。

 

業界研究とは何をすればいいの?

業界研究とは、その名の通り「業界を研究すること」です。
多くの学生さんは「業界研究」と言われると「過去どうなっていたか」や「現状どうなっているか」を調べたり、大手の企業をいくつか見て調べただけで終わってしまいます。

 

業界研究をする理由は、知っている企業だけでなく知らない企業にも目を向けるため、また業界全体の流れや将来性から、どの企業がいいかを考えて受ける企業を選ぶためです。過去と現状だけで判断したり、大手企業の動きだけをみて終えていては、なんの意味もない業界研究になってしまいます。 つまり、業界研究では「知っている企業だけでなく広く業界全体を見て、過去と現状を調べ、さらに将来を想像すること」が大切なのです。

 

4W1H手法で業界の過去と現状を研究!

ではまずは、過去と現状から調べていきましょう。
今回ご紹介するのは『4W1H手法』です。この手法を使うことで、この業界は社会においてどんな価値を提供することが求められているのか、どんな仕事があるのかをまとめることができます。

Where=どの業界に属するのか
When=いつからその業界は動いているのか
What=どんな業務内容か
Why=なぜその業務内容を行っているのか
How=どのようにして仕事をするのか

これらは、それぞれ上から「所属業界」「出てきた時期」「業務内容」「意義」「職種」として考えることができます。例えば、実際私が志望していた新聞業界を例にすると、

 

Where:どこの業界に属するのか
→マスコミ業界。他にテレビ、広告が存在する。

When:いつからその業界は存在するのか
→戦前から存在。全国紙は戦後に一気に拡大した。

What:どんな業務内容か
→主な業務内容として、取材(記者)広告掲載(営業)その他イベント運営などを行う

Why:なぜその業務を行っているのか
→日々発生する事件・事故を取材して、世間に伝える一種の社会的インフラの役割を果たしているから。また、政府の独断行動を許さないという意味で、政治への監視の目の役割も伏せ持つ。

How:どのようにして仕事を行っているのか
→記者=物事が発生した現場に出向き取材、執筆を経て紙面に掲載する内容を作り上げる。
営業=新聞に掲載してもらう広告に関して、代理店を通じて業務をこなす。

 

現状から未来を想像し 活躍する人材を考える

4W1Hで調べた大まかなその業界の現在の立ち位置を調べました。新聞業界は主に新聞に載せる広告費やイベントを開催することで、収益を上げているようですね。なのでお客さんは購読者だけでなく企業もお客さんになるということですね。 このように現状を把握したところで、もう一声加えましょう。今度は未来について考えてみます。
未来について考えるには、以下のステップで考えていきます。

1. 現状から課題を把握する

2. 課題から解決策を考えてみる

 

実際に新聞業界を例に考えてみましょう。

<現状把握>
近年、紙媒体としての発行部数が減少している。Webメディアとしての生き残りをかけて各社奮闘しているが、新聞掲載の広告収入も大幅減の状況下でこれまでのようなスタイル維持では現状の会社規模を維持できないのではないだろうか。

<課題把握>
・紙以外で読者を増やせるものを探さなければならない
・広告・イベント以外で収入を得る手段を考えなければいけない

<解決策(仮説)>
・紙媒体を離れWebマガジン化するのではないか。
・宣伝用の記事などを書く広報的役割も果たすのではないか

 

このように解決策を自分なりの仮説でいいので考えてみましょう。解決策まで考えると活躍する人材、ほしいと思われる人材も見えてきます。つまり解決できるようなスキルや知識を持っているような人材が見えてくるのです。
例えば『紙媒体を離れWebマガジン化するのではないか』という仮説の解決策であれば、Webマガジン化に対応できる人材とはどのような人材でしょうか。ブログやコラムなどを書いて、インターネットで受けのいい記事とは何かを勉強している学生。ネットならではな動画やカラー写真を使って表現できる学生など、ネットならではに対応できる学生がいいですね。このように欲しいと思ってもらえそうな人物像が見えてくるのです。

 

いかがでしょうか?
とにかくまずは自分の興味のある分野から進めてみましょう。すると、違う業界との繋がりが発見されるかもしれません。そこから広げていく形で「業界の研究」を進めていきましょう!