内定者懇親会の主な6つの内容と企画アイデア例を紹介
会社に対する不安やイメージとのギャップなどから、学生の内定辞退が課題となっていることに悩む採用担当者の方も多いと思います。内定を出してから入社までの期間に、定期的な連絡・内定懇親会・研修などの「内定者フォロー」がとても重要です。
「内定者辞退を防ぎたいけど、具体的にはどんな方法でフォローをすればいいの?」
「コロナ禍でもできる内定者フォローのアイディアが知りたい」
そこでこの記事では、上記のような悩みを抱えている採用担当者の方へ
- 内定辞退を防ぐための効果的な懇親会の内容
- オンラインでもできる内定者フォローアイディア
- 内定懇親会を成功させるためのポイント
をご紹介します。
また、内定者フォローについて押さえておきたいポイントを体系的に解説した資料をご用意しました。ダウンロードして、本記事とあわせてご活用いただければ幸いです。
さらに、弊社YouTubeチャンネルでは、内定者フォローの目的と設計方法についての動画を公開しています。学生へのアンケート結果から、学生が求めているフォローのあり方を解説していますので、ぜひご視聴ください。
内定者懇親会とは?目的や重要性
内定者懇親会とは、内定者同士または内定者と先輩社員がコミュニケーションを取り、親睦を深めるための会です。企業によって内容はさまざまで、グループワークや職場見学、食事会などを通した交流のほか、近年ではオンラインで顔合わせをするケースも増えています。
以下では内定者懇親会の目的や、その重要性を紹介します。
内定者懇親会の目的
内定者懇親会の目的は大きく分けて以下の2つが挙げられます。
- 入社前に自社の雰囲気を知ってもらうこと
- 内定者同士の交流を深めること
特に、内定者の入社意欲を高めるにあたっては、内定者懇親会だからといって内定者だけを集めるのではなく、社員や人事担当者など既存社員にも参加してもらうことが重要です。
- 年齢・ポジションの近い社員から入社後数年の実際の仕事について話を聞く
- 子育てをしながら働いている社員にワークライフバランスについて聞く
- 長期的なキャリアの相談をする
など既存社員の話はリアリティや説得力があります。
また、内定者だけでは知り得ない情報によって「入社後の働くイメージ」を具体的に持つことにもつながります。
内定者懇親会の重要性
近年の採用シーンでは、新卒・中途ともに内定辞退率の高さが問題となっています。少子高齢化の影響から、長らく「採用売り手市場」が続いており、内定をもらったらすぐ就職を決めるのではなく、自分にとってベストな企業を見つけられるまで就職活動を継続する求職者が増えているためです。これにより、内定から入社までの間に求職者の入社意欲を維持し、内定辞退を防ぐ取り組みである「内定社フォロー」の重要性が高まっています。
内定者フォローでは、入社に対する求職者の不安や懸念を解消し「この会社なら働いていけそう」という具体的なビジョンを持ってもらうことが重要です。そこで、他の内定者や先輩社員とのコミュニケーションを通して、入社後のイメージを具体化できる内定者懇親会に注力する企業が増えています。
就活中の学生を対象にした調査「調査データで見る「内定者フォロー」-2022年卒調査-」(キャリタスリサーチ)によると、企業から受けた内定者フォローのうち、入社意欲が高まったものとして最も回答率が高かったのは「内定者懇親会(対面)」で、次に「社員を交えた懇親会(対面)」が続く結果となりました。このことからも、内定者の入社意欲を高める施策として、内定者懇親会の重要性が高いことがわかります。
内定者懇親会を実施する際の注意点
一方で、内定者懇親会の内容によっては、かえって内定辞退につながる場合もあります。内定者同士の交流の中で「他の内定者と価値観が合わない」と感じ、入社への不安が増してしまうケースがあるからです。
23卒~24卒学生を対象とした「内定承諾・辞退の決定要因調査」(株式会社インタツアー)によると、企業の選考や内定を辞退した理由として最も多い回答が「他の企業の内定が決まった(32.5%)」で、次が「社風が合わない(27.4%)」でした。また、辞退したタイミングは「内定後」が32.1%で最多となっています。
この結果から、内定後のコミュニケーションにおいて、社風やカルチャーが自分とマッチしないと感じ、辞退に至るケースが多いものと考えられます。内定者懇親会などで内定者同士が話す機会を設けたばかりに「ノリが合わない」「うまくやっていけるか心配だ」など、たった数人との相性で企業そのものとの相性に不安を抱かれてしまうケースもあるということです。
実際は入社後に仕事上で接するメンバーはごく一部ですが、内定者懇親会では「さあ、これから仲間として頑張ってもらいます!」と言われているような雰囲気があり、プレッシャーを感じる内定者は少なくありません。「全員とうまくやっていけなければ……」「ここで浮いてしまったら入社後に気まずそう……」といった焦りを感じると、たまたま内定者懇親会で席の近かった数人と気が合わなかっただけでも、入社後の新生活が不安に思えてきてしまうものです。
そうならないためには、内定者同士であっても先輩社員であっても、初めは相性の良さそうなメンバーでグルーピングして座席を分けるなど工夫し、初対面でのコミュニケーションに不安を感じさせないことが大切です。
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内定者懇親会の主な内容
内定者懇親会とは内定者同士・内定者と既存社員が親睦を深めるための会です。一言で内定者懇親会といってもグループワークや食事会など内容はさまざまです。
それぞれ独立して実施することもあれば、1日に複数または全てを実施することもあり、基本的な内容は以下の通りです。
※本記事とあわせて、内定者フォローについてまとめた資料もダウンロード可能ですので、ご活用ください。
グループワーク
主に内定者同士で、相互理解や企業理解が深まるようなテーマでグループワークを行うもの。
ワークの内容を既存社員や役員に発表することで、社内に内定者がどのようなメンバーかを知ってもらうこともできます。
テーマは、新規事業の提案を考えさせる内容や、既存事業の課題と解決案を考えさせる内容などを用意すると企業理解が深められます。
職場見学
職場見学では、内定者が働く予定のオフィスや作業現場などを案内し、社員がどのような環境で働いているのかを実際に見てもらいます。社内の環境や雰囲気を自分の目で確認できると、内定者が抱えている入社後の不安や懸念を払拭できるでしょう。さらに、各業務が経営課題や事業とどのように関わっているのかもイメージしやすくなり、企業理解が深まる効果も期待できます。
また、働く現場を見ることで、内定者が抱いているイメージと実際の業務とのギャップが明確になり、ミスマッチ防止につながります。ただし、ギャップの発覚から内定辞退につながらないよう、後日面談やヒアリングの場を設けて職場見学の感想を聞き出し、フォローする機会を作るとよいでしょう。
内定者同士の交流会
内定者の相互理解が深まるよう、簡単なゲームをしたり、テーマを決めて座談会を行うなど、内容そのものは自由です。既存社員に参加させると、そこで深まった関係性が入社後も活かせることもポイントです。
また、就業時間内であれば夜に行われる飲み会と違って、アルコールが苦手なメンバーや育児をしているメンバーも参加しやすいというメリットもあります。
特にゲーム性のある遊び(フットサルやテレビゲーム、カードゲームなど)をすると個性や人物面が表れ、一気に交流が深まりやすいです。
先輩社員との交流会
職種ごとの業務内容や役割について理解を深めてもらいたいなら、先輩社員との交流会が有効です。座談会のようにざっくばらんに質問してもらうほか、テーマを設けてディスカッションする方法もあります。
業務に対する意欲を高めたいのであれば、内定者と年齢の近い入社1~3年の社員を配置するのがおすすめです。入社直後の働き方やスキルの伸ばし方、キャリアプランなどが明確になり、より具体的なイメージが膨らみます。
一方、参加する先輩社員の対応によっては、かえって悪印象を植え付けてしまう可能性もあります。「社員の態度が横柄だった」「プライベートな質問をしつこくされた」など内定者の印象を損ねるような対応がないよう、交流におけるルールや避けるべき話題、NG事項などを明文化し、参加社員へ事前に共有しておきましょう。
オンラインでの顔合わせ
昨今では、オンラインで内定者懇親会を行う企業も増えています。コロナ禍で直接対面するイベントの開催が難しい記事があったことから、採用活動でもオンラインイベントを導入する企業が増えました。
オンラインでも、ZoomなどのWeb会議システムを使えば、グループワークや簡単なゲーム、そして「リモート飲み」などの開催も可能です。また、遠方に住んでいる内定者が懇親会のためにわざわざ来社する必要がないというメリットもあります。居住地に関係なく、気軽に参加してお互いの顔を見ながらコミュニケーションを深められる方法として、Web会議システムなどの導入を進めるとよいでしょう。
食事会(飲み会)
主に夜の飲み会などでざっくばらんに雑談をして、内定者同士や既存社員との相互理解を深めることができます。さらに終業後の時間帯であれば既存社員も参加しやすくなります。
内定者懇親会として最も一般的にイメージされる内容といえるでしょう。休日にバーベキューを行うなど、お互いの素が見えやすくなる形式もおすすめです。
内定懇親会の具体的な企画例
ここからは内定懇親会に使えるゲームや企画のアイディアをご紹介します。
内定者同士の交流を深め、入社意欲を高められる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
コンセプト型自己紹介ゲーム
一定のルールやテーマを決めて行う、ゲーム性を持たせた自己紹介です。
代表例としては、自分の前に自己紹介した人の名前を順番に覚えて、それに連ねて自己紹介をする「リレー式自己紹介」が挙げられます。単なる自己紹介よりも、他の内定者の名前やプロフィールを楽しみながら覚えられる企画です。あまり人数が多すぎると後半の人の負担が大きいため、10人程度のグループを作ると適度な難易度で進められます。
また、自分のことを漢字一文字で表し、その理由を説明する「漢字自己紹介」も人気の企画です。自分の特徴を一文字に詰め込んで説明するため、ポイントが絞られて印象に残りやすい自己紹介になります。紙に漢字を書いてもらうだけなので、オンラインで実施しやすい点もメリットです。
他己紹介ゲーム
2人組になってお互いに質問をし合い、パートナーの紹介を全体の前で発表します。
その際、ただ相手に聞いたことをそのまま話すのではなく、パートナーの優れたところや強みを話すのがポイントです。
パートナーについて知らないと発表ができないため、情報収集力が必要になりますし、自分のことを相手に伝えようとするコミュニケーション能力も養われます。
また、時間が決まった中でヒアリングから他者を発表するまで行うので、インプットとアウトプットの練習にもなります。
さらに自分では気付けなかった長所を客観的に発見してもらうことで、入社後のモチベーションとなったり、ペアになった相手と再会する楽しみができたり入社意欲が高まります。
Zoomの時間でグループに分かれる機能「ブレイクアウトルーム」を使うのがおすすめです。
Good&New
3~7名のグループに分かれて、24時間以内にあった「よかったこと(Good)」や「新しいこと(New)」を発表します。
グループ内で一人ずつ発表し、発表が終わるたびに拍手します。常に前向きな発表は、チーム作りや明るい雰囲気作りに最適です。
その人の性格・趣味・価値観を知れるきっかけになったり、繰り返し行うことでポジティブな思考変換への訓練にもなるのでおすすめです。
中には、人前で話すのが苦手な方もいるので、プレッシャーにならないように、少ない人数にしたり、メンバーを調整したり配慮しましょう。Zoomだとグループに分かれる機能「ブレイクアウトルーム」が便利です。
自分の気付きを相手にアウトプットする経験と、その気付きを相手に承認(拍手)してもらうことの喜びを体験することで、「この環境は自分を受け入れてくれる」という安心感を与え入社意欲を高めることができます。場合によっては「この環境ならもっと自分を出せるかも」と入社が楽しみになったり、そのきっかけが入社後の原動力にも繋がります。
人狼系ゲーム
人狼系ゲームとは、市民チームと人狼チームの二手に分かれて行うテーブルゲームです。人狼チームは正体を隠しながら市民に紛れてミスリードを誘い、市民チームは会話の中から誰が人狼なのかを推理します。ルールや実施方法にはいくつか種類がありますが、特別な道具などが不要なため、Web会議システムを使ってオンラインで開催することも可能です。
人狼系ゲームは全員が役職を持って議論に参加でき、勝利すると強い達成感を得られるため、親交を深めるのに向いているゲームです。また、チームで議論を深めたり、団結してミッションを進めたりする訓練にもなります。人狼ゲームを通してコミュニケーション能力や自己主張力が向上したという調査結果もあり、会社の研修などで使われるケースも増えています。
謎解き脱出ゲーム
謎解き脱出ゲームは、物語やプログラムに沿って謎を解き、チームで力を合わせて制限時間内にクリアを目指すゲームです。会社や自宅の一室など現実世界を舞台にするシナリオもあれば、無人島や異世界からの脱出などPRGのような世界観を楽しめるシナリオもあります。
さまざまなルールがありますが、一般的には4~6人の少人数チームを作り、チームごとにより早いクリアを目指して謎解きを進めます。宝探しなどと異なり広いスペースが必要なく、机と椅子があれば実施できる点も魅力です。
また、チームで協力して知恵を絞る過程で仲が深まり、チームビルディングにつながります。そのため、新人社員研修や社内イベントに活用されることもあります。
内定者懇親会を成功させるポイント
内定者懇親会の目的は入社意欲を高め、内定辞退を防ぐためです。内定者懇親会を成功させるポイントは以下の6つです。
①既存社員にも幅広く参加してもらう
内定者の入社意欲が高まるフォロー内容は、配属先の社員や人事担当者など既存社員との懇親会です。内定者同士だけの懇親会では、「実際はどうなのだろう?」と不安に思っていることの解消や、長期的に働く自分の将来像のイメージができません。
さまざまな立場の既存社員に幅広く参加してもらうことで、内定者が抱えている不安や疑問を解消することができます。
また、「この人を見習っていきたい」とロールモデルとするような先輩社員との出会いも生まれるかもしれません。
既存社員も、内定者を新しいメンバーとして受け入れる意識が早い段階からできて、入社後にスムーズに関係を築いていくことができます。
人事以外の社員にとって「採用」が他人事にならないようにするためにも、内定者懇親会に既存社員の協力を得ることは非常に重要です。
②最初は相性の良いメンバーでグルーピングする
内定者懇親会では、席の近いメンバーや同じグループになるメンバー同士の性格や相性を考えて、予め人事担当者の方でグルーピングするのがよいでしょう。
相性の良いメンバーを固めておくことで初対面でも話しやすく、その後の懇親会やイベント、入社後にも自然とそのグループで会話が弾むようになります。
もちろん組織には、多様な人材が必要です。そのため、同じ性質の人材ばかりを採用するわけにはいきません。
とはいっても、人間は自分とあまりにも違うタイプの人と、最初からうまくやっていくのは難しい場合があります。
タイプの異なる人材同士が「あの人はどういう人なんだろう?」ということをよく見極めないままに近づいてしまい、「自分と違いすぎて一緒に働ける自信がない……!」と、内定辞退につながるような事故を起こしてしまわないように、ゆっくりとコミュニケーションを開始できるようにしましょう。
実際に、適性検査による人材タイプのグルーピングを参考にして「近いタイプ」や「相性の良いタイプ」ごとに食事会の座席を分けたり、「衝突しそうなタイプ」同士を少し遠ざけておくだけで、参加者の満足度が向上するといわれています。
③適度な感覚・間隔で継続的に実施する
内定者懇親会は、なるべく継続的に複数回実施できるとよいでしょう。
例えば、「内定者懇親会は内々定後に一回だけ実施して、その後は秋に内定式、その次は入社式まで特に何もしない」という企業がありますが、これでは、
- 一回の懇親会で入社意欲を高められなかった内定者の辞退
- 別の企業から内定をもらっていた場合、迷いが生じて結果的に辞退につながる
などのリスクがあります。
特に、内定から入社までの期間が長い新卒採用においては、二ヶ月に一回程度懇親会を入れるのがベストです。
内定者懇親会を複数回実施すれば、内定者に引き合わせることのできる既存社員の人数も増え、多様な社員と話す中で相互理解が深まります。
また、継続的に内定者懇親会で接点を持ち続けることで、内定者が「実はまだ就職活動を続けていて……」といった相談を持ちかけてくれる可能性もあります。
一度きりの内定者懇親会だけで、その後はたまにメールでの近況確認や社内報などの書類が送られてくるだけ……というフォロー方法では、内定者の心が離れかけていることにも気付けなくなってしまいます。
予期せぬ内定辞退に慌てなくてよいように、内定者とのコミュニケーションは常に多方面から持ち続けたほうがよいと思います。
④堅苦しくなりすぎないよう注意する
あくまで内定懇親会の目的は入社意欲を高めて、入社辞退を防ぐことです。堅苦しくなりすぎることで、自社の魅力が伝わりづらかったり、内定者の不安にもつながるので、気軽に交流が深められるような内容にするのが大切です。
型にはめず、食事会・スポーツ大会・トランプ・人生ゲームなど自社らしさを出せる内定者懇親会を自由に企画するほうが、参加する内定者も既存社員も楽しめるものになるのではないでしょうか。
⑤リマインドを行い参加率を高める
できるだけ多くの内定者に参加してもらいたいのであれば、リマインドメールやメッセージを送ると効果的です。
昨今の新卒採用において、学生は一社から内定を得た後も就職活動を継続しているケースが多く、複数企業と並行してやりとりをしているため、内定者懇親会の案内を見逃していたり、返信を忘れていたりする可能性があります。リマインドの連絡によって参加意思を再確認できるだけでなく、丁寧な対応を印象付ける効果も期待できます。
ただし、あまり頻繁に連絡しすぎても、学生にプレッシャーを与えかねません。また、夜遅い時間や早朝に連絡すると「労働環境がブラックなのではないか」と、内定者が不安を感じてしまいます。一般的な労働時間である9時~18時ぐらいの間に連絡をとるよう注意しましょう。
⑥服装・髪色のガイドラインを示す
内定者に懇親会の案内を送る際は、服装や髪色に関するガイドラインを盛り込むとよいでしょう。中には服装や髪型について何の指示もない内定者懇親会もあり、頭を悩ませる内定者は意外に多いものです。ガイドラインが明示されていると、内定者が迷わず参加できるだけでなく、組織内の紀律を保つことができます。
また、ガイドラインといっても「服装自由」「私服OK」など、あいまいな書き方をしては混乱を招きます。プログラムの内容や開催場所に合わせて「内定者同士が打ち解けるためのイベントですので、私服でお越しください」「外部講師を招いての研修がありますので、スーツまたはオフィスカジュアルでお越しください」など、会社の意図が伝わる書き方を工夫しましょう。
内定者のモチベーションアップに向けて自社らしい内定者懇親会を
内定者懇親会は、インターンシップ(就業体験)などと比べれば比較的少ないリソースで実施でき、かつ内定辞退の防止にも効果の高い内定者フォロー方法です。
開催する際は内定者同士のみではなく既存社員を含めた懇親会が効果的です。内定者と既存社員が本音で話せる場を用意することで、内定辞退は一定程度防ぐことができ、または辞退が発生するとしてもそれを予見しやすくなるのではないでしょうか。
少なからず自分から志望してその企業の選考を受けたはずなのに内定承諾の歩留まりや内定辞退が起こるのは、「分からない」部分が解消されず「不安」につながっているからだといえます。
ぜひ、内定者懇親会を通じて内定者との相互理解を深め、入社に向けて内定者のモチベーションがさらに上がるような、楽しい取り組みにしてください。
人事ZINEでは、内定者の不安を理解して、適切なフォロー内容を実践できる資料をご用意しています。以下よりダウンロードできますので、本記事とあわせてご活用ください。