【面接官向け】アイスブレイクの質問・会話ネタ9選!注意点やNG例も紹介

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応募者の緊張をほぐし、リラックスした状態で面接に臨んでもらうために活用したいのがアイスブレイクです。適度に取り入れることで、応募者との距離を縮め、本音を聞き出すことにも役立つでしょう。

この記事では、アイスブレイクに使いたい鉄板の会話ネタを、質問例を交えてご紹介します。注意点やNG例もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、面接のアイスブレイク以外の質問例も知りたいという面接官の方は、こちらの資料もご活用ください。

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面接でアイスブレイクを活用する目的

面接でアイスブレイクを活用する目的

アイスブレイクは「氷を溶かす」という意味で、初対面同士の緊張をほぐすコミュニケーションのことを指します。アイスブレイクを面接に取り入れると、以下のような効果が期待できます。

  • 応募者の緊張を和らげる
  • 応募者の本音を引き出す
  • 会社のイメージアップ

以下に1つずつ、詳しく説明しましょう。

応募者の緊張を和らげる

アイスブレイクの第一の目的は、応募者の緊張を和らげることです。

応募者が緊張した状態で面接に臨むと、思うように自己PRができず、消化不良の面接となってしまう可能性があります。これは応募者にとってデメリットですが、面接する側にとっても、その人本来の力が把握できなくなってしまう点で大きなデメリットといえます。

アイスブレイクによってリラックスした状態で面接が進むと、自然なコミュニケーションができ、相互の理解につながるのです。

応募者の本音を引き出す

リラックスした状態で面接に臨んでもらうことで、応募者の本音を聞けるのもアイスブレイクのメリットです。

応募者が落ち着いた状態でスムーズにやりとりができると、何気ない会話からその人本来の考えや、率直な意見、入社後の希望などを引き出せるでしょう。応募者の本音や「素の人物像」が見られると、応募者のポテンシャルや自社との相性を正確に判断しやすくなります。

また、率直な希望を聞くことができれば、入社後のミスマッチ回避にもつながります。採用のミスマッチを減らすことは、面接で達成するべき重要な課題です。詳しくは下記ページもご参照ください。

会社のイメージアップ

アイスブレイクは、自社のイメージアップにもつながります。

一般的に、応募者は「自分を出せた」面接官や企業に対して好感を持ちます。逆に、面接官に対して委縮してしまったり、自然な自分を出せなかったりした企業には、悪いイメージを持ってしまうことも少なくありません。

好ましいイメージを持ってもらうことは、応募者の志望度を上げることにもつながります。また、結果的に採用に結びつかなかった場合でも、好印象を残すことは自社にとってプラスとなるでしょう。

【質問例付き】アイスブレイクの会話ネタ9選

【質問例付き】アイスブレイクの会話ネタ9選

ここでは、アイスブレイク用の会話のネタとして、質問例を9種類に分けてご紹介します。

1.趣味や特技

履歴書に趣味や特技が書いてある場合は、アイスブレイクとして触れてみるとよいでしょう。プライベートな話題で盛り上がると、面接前に距離を縮めることができます。また「履歴書を見てくれている」と感じると、応募者に好感を持ってもらえるかもしれません。

2.休日の過ごし方

趣味や特技と同様、休日の過ごし方に関する質問もアイスブレイクにはおすすめです。応募者に聞くだけではなく自分も話すことで、お互いに自己開示ができます。

通常の土日以外にも、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始が近い時期であれば、どのような休日を過ごしたかを聞いてみてもよいでしょう。

3.出身地

出身地に関する話題も、アイスブレイクでは鉄板の会話ネタです。例えば出身地が近かったり、有名な観光地があるエリアだったりすると、話も盛り上がりやすくなります。

基本的な自己紹介でもよく聞かれる内容のため、趣味や休日の過ごし方よりも話しやすいと感じる応募者も多いでしょう。ただし出身地について詳細に聞き出してしまうと、差別につながるNG質問とみなされる場合があるため、軽い話題に留めるようにしてください。

4.当日の交通手段

応募者に来社してもらって面接する場合には、当日の交通手段について触れてみましょう。当日に経験したことは応募者にとっても話しやすいため、出会ってすぐのアイスブレイクにおすすめです。

さらに、自宅からの通勤経路や交通量に不安がある様子なら、混雑しにくい通勤ルートや分かりやすい道について伝えると喜ばれるでしょう。

5.季節や天候

アイスブレイクの鉄板ネタともいえるのが、季節や天候などの世間話です。初対面でも話しやすい話題のため、会ってすぐ、席についてすぐに話をしてみるとよいでしょう。特に応募者が遠方から来社する場合やオンライン面接では、意外に盛り上がる話題です。

6.時事ネタ

大きなイベントやニュースなどの時事ネタもアイスブレイクの鉄板ネタです。特に、誰もが話題にするようなオリンピックやワールドカップは応募者も見聞きしている可能性が高いため、盛り上がりやすいでしょう。

注意すべき点としては、宗教や政治に関するネタは本人の思想に関わるため避ける必要があります。選挙の時期などはつい話題にしてしまいがちなので、注意しましょう。

7.就職活動

就職活動の様子や、ツールに関する話題もアイスブレイクとして気軽に出せる会話ネタです。特にオンライン面接の場合、慣れていない応募者はそれだけで不安を抱えてしまうことも少なくないため、面接前に不安を取り除く効果もあります。

オンライン面接の場合は、接続状況を確認した後に聞けば、自然な流れでアイスブレイクにつながるでしょう。

8.リレー式自己紹介

グループディスカッションなど、グループで取り組む選考のアイスブレイクとしておすすめなのが、リレー式自己紹介です。

各自が自己紹介をする前に「〇〇さんの隣の◇◇です」「〇〇さんの隣の◇◇さんの隣の△△です」など、リレー式で自己紹介をしていきます。シンプルですが、後ろの方になると自然に難しくなり、ゲームのような楽しさがあって盛り上がりやすい方法です。

9.GOOD&NEW

GOOD&NEWというアイスブレイクも、グループ面接やグループディスカッションなどでおすすめです。

これは応募者が1人ずつ、最近よかったこと(GOOD)と、新しく発見したこと(NEW)を発表していく方法です。短い時間で応募者にとっても話しやすく、お互いの「素の姿」が垣間見られて盛り上がりやすいのがメリットです。

面接でアイスブレイクを効果的に行うためのポイント

ここでは、効果的にアイスブレイクを行うためのポイントをご紹介します。

アイスブレイク以外の要素も含めた面接全般のコツについては、下記ページも参考にしてください。

来社のお礼と自己紹介から始める

効果的にアイスブレイクを行うには、まず来社のお礼と自己紹介から始めましょう。面接官は履歴書や応募情報などを見て応募者の情報を知っていますが、応募者が面接官について知っている情報は多くありません。

アイスブレイクは大切ですが、さらに大切なのは基本的なマナーと面接官の第一印象です。まずは丁寧にお礼を伝え、自己紹介することで応募者への敬意を払いましょう。

オンライン面接であれば、接続状況や音声の聞き取りやすさの確認を行ったうえで、面接を受けてくれたことへのお礼を伝えます。

クローズドクエスチョンで話を展開する

アイスブレイクの最初には、まずクローズドクエスチョンから話を展開するのがおすすめです。一般的に質問のパターンには2種類あり、以下の違いがあります。

  • クローズドクエスチョン:YESかNOで答えられる質問
  • オープンクエスチョン:自由に回答できる質問

例えば、交通手段を問う質問では、「本日は電車でいらっしゃいましたか?」と聞くのはクローズドクエスチョン、「本日はどのような交通手段でいらっしゃいましたか?」と聞くのがオープンクエスチョンです。

クローズドクエスチョンは回答が限定されるため応募者が答えやすく、オープンクエスチョンは自由に回答できるため話が広がりやすいという特徴があります。そのため、最初は答えやすいクローズドクエスチョンから始めるのがアイスブレイクには向いています。

応募者との共通点を見つける

アイスブレイクで応募者にリラックスしてもらうためには、質問攻めにするのではなく、面接官も自己開示し、お互いに共通点を見つけることが大切です。

例えば「ご趣味は〇〇なんですね。実は私もなんです」など、共通点を見つけて自己開示しながら話を広げると、応募者に親近感を持ってもらいやすいでしょう。面接官に親近感を持つと、応募者の緊張もとけやすくなり、リラックスにつながります。

アイスブレイクにかける時間を決めておく

どのくらい時間をアイスブレイクにかけるか、あらかじめ決めておきましょう。目安としては面接時間の10分の1程度。例えば30分の面接なら3分、1時間の面接なら6分までが目安です。

アイスブレイクが盛り上がりすぎて面接時間が少なくなってしまうのは本末転倒ですが、逆に短すぎても、応募者の緊張をほぐしてリラックスしてもらうアイスブレイクの目的を果たせなくなります。目安の時間を意識しながら、応募者の様子を見てタイミングを計るとよいでしょう。

面接官必見!アイスブレイクの失敗例・NGワード

面接官必見!アイスブレイクの失敗例・NGワード

アイスブレイクで鉄板の会話ネタと同様に知っておきたいのが、失敗例とNGな話題です。以下に詳しくご紹介します。

宗教や政治に関する質問

厚生労働省の指針によると、宗教や政治などは個人の思想に関わる話題のため、面接で配慮すべき事項とされています。また、好きな本や尊敬する人などの質問も、雑談としては一般的に思えますが、実は宗教や政治と同じく個人の思想に関わるため注意が必要です。

そのほか、結婚や出産に関する話題や、本籍・出生地、住宅環境など、本人に責任のない事項に関する質問も、アイスブレイクで持ち出すことは避けましょう。

面接で聞いてはいけない質問について詳しくは、下記ページでも解説しています。

プライベートに踏み込む質問

性別や恋愛対象などに関する質問は、ハラスメントにあたる場合があるので避けましょう。また、性的指向と性自認に基づく理由で特定の人(LGBTなど性的マイノリティの人)を排除しないことが必要です。そのため、そもそもアイスブレイクで持ち出す話題としてはふさわしくありません。

オンライン面接では応募者のプライベートな空間が写り込んでしまう可能性があります。背景に映った部屋を見て、並んでいる本や雑貨などが目に留まったとしても「その本は何ですか?」など聞かないようにする配慮も必要です。

「緊張してますか?」と聞く

応募者に対して「緊張してますか?」と聞くのも、ありがちな失敗例です。相手にリラックスして欲しいあまり、つい使ってしまいがちな質問ですが、場合によっては応募者をさらに緊張させたり不安感や不快感を与えてしまったりしかねません。

合否が出る面接という場で、初対面の面接官に聞かれると応募者は「はい」としか答えようがなく、アイスブレイクとしての効果も期待できません。そのため、ただ緊張しているかどうかを問う質問は避け、この記事でご紹介した質問例などを使って、応募者の緊張を和らげましょう。

オンライン面接におけるアイスブレイクの注意点

最後に、コロナ禍により増えているオンライン面接におけるアイスブレイクの注意点についてもご紹介します。

オンライン面接では、以下の3点に気をつけましょう。

  • 最初に接続状況と操作方法を確認する
  • 聞き取りやすい話し方を心がける
  • 意識して聞いている姿勢を示す

オンライン面接に慣れてない応募者の場合、それだけで緊張してしまうこともあります。そのため、「接続状況に問題があったり聞き取りにくかったりする際は遠慮なく声をかけて欲しい」「もし途中で接続が切れてしまったら、こうしましょう」など、事前にトラブル時の対応を伝えておくと、応募者も落ち着いて面接に臨めるでしょう。

またオンライン面接では、対面の時と比較すると相手の様子が分かりにくくなるものです。なるべくゆっくりと大きな声で話し、応募者が話している時には大きくうなずくなど意識してリアクションすることを心がけましょう。

新卒採用の面接を成功させるための質問のコツについて詳しくは、こちらのページで解説しています。

まとめ

面接にアイスブレイクを取り入れましょう

面接にアイスブレイクを取り入れることは、「応募者の緊張をほぐしリラックスできる状態にする」「応募者と面接官の距離を縮める」などのプラス効果が期待できます。また、応募者に本音で自社に対する希望を伝えてもらうことで、採用や配属のミスマッチを減らす効果も期待できるでしょう。

ただし、アイスブレイクに合った話題を選び、適切な時間を区切って行うなどの工夫も必要です。今回ご紹介した内容を踏まえ、アレンジするなどしてぜひ活用してみてください。

また、アイスブレイク用の質問以外にも、候補者の人柄を引き出す質問のバリエーションを用意しておくことは大切です。こちらの資料では、引き出したい項目別に面接での質問例をまとめています。ダウンロードしてご活用ください。

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人事ZINE 編集部

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