採用ツールのトレンド12種類を紹介!導入のメリットや成功事例も解説

「採用活動が難しくなり、従来のやり方では通用しなくなってきた」と感じている採用担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
採用業務の効率化や応募者の質向上のためには、採用ツールの導入が必要です。自社に合った採用ツールを活用することで、求める人材と効率良く出会えるメリットがあります。
そこで今回の記事では、採用ツールの重要性やメリット・デメリット、トレンドのツール12種類を解説します。採用ツール選びのポイントや活用事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「母集団形成に苦戦している」という場合、ダイレクトリクルーティングがおすすめです。以下の資料ではダイレクトリクルーティングのメリットや活用方法を紹介していますので、ぜひダウンロードのうえご活用ください。

目次
採用ツールとは「企業の採用活動に役立つツール」のこと

採用ツールとは、企業が採用活動を行う際に使用するさまざまなツールのことです。たとえば次のようなツールがあり、求職者に企業の魅力や仕事内容を伝えるために使われます。
- ナビサイト
- 採用ブログ
- ダイレクトリクルーティング
近年は求職者の選択肢が増え、企業間の採用競争が激化しています。そのため、求人情報の発信や応募者対応を効率化できるツールの導入が重要です。
自社に適したツールを活用することで、採用活動を円滑に進めやすくなります。
採用ツールが必要になった背景
採用ツールが必要になった理由のひとつは、求職者の価値観の多様化です。
弊社(株式会社i-plug)の調査では、「どのような企業に魅力を感じるか?」という質問に対し、「社内の雰囲気が良い」「成長できる環境がある」が上位にきています。

出典:どうなる?25卒・26卒 新卒採用 市場動向調査レポート(春版)P.5
また、売り手市場が続き、優秀な人材の確保が難しくなっているのが現状です。従来の求人広告だけでは応募が集まりにくく、企業の魅力を伝える手段が必要になりました。
こうした背景から、企業が主体的に情報発信できる採用ツールの活用が広がっています。
採用ツールを導入するメリット

採用ツールを導入するメリットは、主に下記の3つです。
- 採用プロセスの自動化により、業務効率化につながる
- 求職者との接点が増え、ニーズに合う人材を見つけやすくなる
- 採用活動の効果を分析し、適切な採用手法をとれる
応募者情報の管理や面接スケジュールの調整といった事務作業をツールに任せることで、担当者の負担を軽減できます。採用ツールの活用により求職者との接点が増え、自社のニーズに合う人材を見つけやすい点もメリットです。
また、採用ツールは、応募状況や選考結果をデータで可視化します。応募者の傾向や採用経路ごとの成果を分析できるため、今後の採用活動を改善しやすいでしょう。
採用ツールを導入するデメリット

採用ツールの導入時は次のようなデメリットもあります。
- ランニングコストがかかる
- 既存の採用プロセスを変える必要がある
- フォローアップの体制が必要になる
採用ツールの利用には月額料金や初期導入費用がかかるため、中小企業にとって負担が大きくなりやすいです。新しい採用ツールに合わせて採用フローを再構築したり、従業員への操作研修を実施したりする工数もかかります。
また、採用ツールはあくまでも効率化を支援する手段です。適切な運用があってこそ効果を発揮するので、専任担当者の配置や業務フローの整備が欠かせません。
以上のデメリットを理解した上で、自社のリソースやニーズに合った採用ツール選びが重要です。
採用ツール選びで注意すべき3つのポイント

自社に適した採用ツールを選ぶ際は、下記3つのポイントを押さえましょう。
- 自社の採用課題を解決できるか
- 採用したいターゲット層に合っているか
- 長期的に運用・管理しやすいか
選び方のポイントを順番に解説します。
自社の採用課題を解決できるか
採用ツールを検討する際、もっとも重要なのは「自社の採用課題を解決できるか」を見極めることです。課題に合わないツールを導入しても、期待した効果を得られない可能性があります。
そのため、採用ツールを選ぶより先に、自社の採用課題を明確にしましょう。採用課題に応じて、次の通り必要な機能も決まります。
採用課題の例 | ・必要な機能の例 |
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応募者数が少ない場合 | ・求人検索エンジンと連携し、自動で求人情報を掲載する機能 |
内定辞退率が高い場合 | ・定期的なメッセージ配信機能 |
課題に合ったツールを選ぶことで、採用活動の効率化や成果の向上につながります。
以下の記事では、新卒採用における課題について詳しく解説しています。課題解決のポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
採用したいターゲット層に合っているか
ターゲット層に合っていることも、採用ツール選びのポイントです。近年は採用ツールも多様化しているため、求職者の属性やスキルに応じて選ぶ必要があります。
たとえば新卒採用の場合、社員の働く姿を紹介する採用動画に力を入れるのも効果的です。学生は「どのような流れでどんな仕事をするのか」「どんな職場の雰囲気なのか」を重視する傾向にあります。弊社(株式会社i-plug)の調査では、YouTubeやTikTokなど動画投稿型SNSで情報収集する学生が40.7%を占めました。
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出典:株式会社i-plug「25卒学生/企業対象 就職活動におけるSNSの活用状況に関する調査」(2024年2月)
2025年卒の学生のSNS活用状況を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
このように採用ターゲットの年齢層や職種、使い慣れているプラットフォームなどを書き出し、最適なツールを選びましょう。
なお、採用ターゲットを明確にするには、フレームワークを活用するのがおすすめです。こちらの記事で具体的なやり方を解説していますので、あわせてご覧ください。
長期的に運用・管理しやすいか
採用ツールは一度導入すれば、長期的に運用する傾向にあります。そのため、操作性や管理のしやすさは重要なポイントです。
具体的には、採用ツールのWebサイト上で以下を確認しましょう。
- 操作性や画面を事前に確認できるか?(デモンストレーションや試用期間の有無など)
- サポート内容が充実しているか?(チャット・メール・定例打ち合わせなど)
操作が煩雑だと担当者の負担が増え、結果としてツールを活用できなくなる恐れもあります。とくに中小企業では人事担当者が限られているため、ツール自体が業務負担になるケースも少なくありません。
また、導入時のサポートが手厚く、運用中のトラブルにも迅速に対応してくれるツールなら長期的に運用しやすいです。
【母集団形成におすすめ】トレンドの採用ツール一覧

まずは、母集団形成におすすめのトレンド採用ツールを4つ紹介します。
- ダイレクトリクルーティング
- ナビサイト
- ソーシャルリクルーティング
- 求人検索エンジン
それぞれのメリット・デメリットとあわせて見ていきましょう。
なお、母集団形成に適した手法について、こちらの記事でも解説しています。成功させるための考え方も紹介していますので、ぜひご覧ください。
ダイレクトリクルーティング
求職者に対して企業側から直接アプローチできるのが、ダイレクトリクルーティングツールです。
メリット | 求める人材に直接アプローチできるため、ミスマッチが起こりにくい |
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デメリット | スカウトメールの作成や対応に時間がかかり、採用担当者の負担が大きい |
「LinkedIn」や「Wantedly」が代表的で、とくに専門スキルを持つ人材や中途採用に効果があります。スカウトメールを活用し、候補者の関心を引きつけることで、マッチング率を高めやすいです。
ダイレクトリクルーティングについてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご一読ください。
ダイレクトリクルーティングの始め方がわからない場合は、以下の資料をご利用ください。ダイレクトリクルーティングの活用方法やメリット、チェックシートなどをまとめています。

ナビサイト
ナビサイトは求人情報を広く発信できる採用ツールで、「リクナビ」や「マイナビ」が代表格です。
メリット | 多くの求職者に広くアプローチできる |
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デメリット | 制作担当者からの取材や撮影対応など、広告の作成に時間がかかる |
求職者が自ら情報を探しにくるため、多くの母集団を形成できます。採用活動を効率化しやすい機能があり、学生データを管理するシステムや選考管理機能などが一例です。
他にも主要なナビサイトや、詳しいメリット・デメリットを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングはSNSを活用した採用手法で、企業の魅力をダイレクトに発信できる点が特徴です。
メリット | SNSで情報収集する若手人材にアピールしやすい |
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デメリット | 定期更新や応募者とのコミュニケーションの手間がかかる |
InstagramやX(旧Twitter)で企業文化や働き方をアピールし、若手人材との接点を増やします。SNS上での影響力を高めることで、企業のブランドイメージ向上につながりやすいです。
ソーシャルリクルーティングで活用できるSNSや成功事例については、以下の記事で解説しています。
求人検索エンジン
求人検索エンジンは求人情報を一括検索できるサービスで、「Indeed」や「求人ボックス」が有名です。
メリット | 無料で掲載できるケースが多く、採用コストを抑えられる |
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デメリット | 求人数が多いため埋もれやすい |
多くの求人検索エンジンでは無料で掲載が可能であるため、採用コストを抑えながら求職者にリーチできます。ただし、同様の求人が多い場合は埋もれやすいため、適切なキーワード選定が欠かせません。
【選考におすすめ】トレンドの採用ツール一覧

選考に役立つ採用ツールを知りたい方におすすめなのが、下記の3種類です。それぞれについて詳しく解説します。
- 適性検査ツール
- Web面接ツール
- リファレンスチェックツール
適性検査ツール
応募者の学力や能力、性格を把握するのに役立つのが適性検査ツールです。
メリット | 採用後のミスマッチを減らしやすい |
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デメリット | 完璧に人を判断できるわけではない(あくまで参考材料のひとつ) |
エントリーシートや履歴書だけでは見えない応募者の特性を、選考の早い段階で測定できます。「SPI」や「eF-1G」が代表例で、文化や職務へのマッチ度を判断したい企業が導入している採用ツールです。
適性検査を導入する場合の注意点については、こちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
Web面接ツール
Web面接ツールはオンラインで面接を行えるツールで、「Zoom」や「Microsoft Teams」が一般的です。
メリット | 場所の制約がないため、より多くの求職者にアプローチできる |
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デメリット | 画面越しでは求職者の人柄や雰囲気を把握しにくい |
遠隔地にいる求職者とも簡単に面接を実施できるため、採用の機会を広げられます。アイスブレイクや適度な相槌を取り入れると、求職者の緊張を和らげて自然な会話を引き出しやすいです。
Web面接をスムーズに実施するポイントを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
リファレンスチェックツール
リファレンスチェックツールは、応募者の前職での勤務状況・実績を確認する採用ツールです。
メリット | 客観的な情報が得られるため、入社後の活躍を予想しやすい |
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デメリット | リファレンス先とのやり取りが発生し、時間と労力がかかる |
関係者から直接意見を聞くことで、応募者の人柄や実績をより具体的に把握できます。「back check」が代表的なツールです。
【業務効率化におすすめ】トレンドの採用ツール一覧

採用業務の効率化で悩んでいる場合は、以下3つの採用ツールを検討してみましょう。応募者管理や面接日程の調整といった場面で役立ちます。
- 採用管理システム(ATS)
- 日程調整ツール
- タレントプール管理ツール
採用管理システム(ATS)
採用管理システム(ATS)とは、応募者管理や選考フローを一元管理できるシステムです。
メリット | 応募者情報の管理・選考フローの自動化など、採用業務の効率をアップさせる |
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デメリット | 初期投資が高くなりやすく、システムによってはトレーニングが必要になる |
応募者の情報管理や進捗確認、面接日程の調整などを自動化し、採用業務を効率化します。「HRMOS」や「i-web」が採用管理システムの一例です。
採用管理システムの選び方について下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
日程調整ツール
面接や説明会の日程調整を自動化したいときに有効なのが、日程調整ツールです。
メリット | 手動での調整より工数を削減できる |
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デメリット | 操作に慣れるまで時間がかかる |
採用担当者が手動で調整する手間を省き、スムーズに面接を設定できます。「Calendly」や「TimeTree」が代表的なツールです。
タレントプール管理ツール
タレントプール管理ツールは、優秀な候補者をリスト化し、採用ニーズが発生した際に迅速にアプローチできるツールです。
メリット | 継続的に関係を築き、必要なときにアプローチしやすい |
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デメリット | データベースを常に更新する手間がかかる |
自社の説明会やイベントに参加した人や、SNSで興味を持ってくれた人をデータベースに蓄積します。「Talentio」や「MyTalent」がその一例です。
【採用広報におすすめ】トレンドの採用ツール一覧

以下2種類の採用ツールは、採用広報の効果をアップさせたい場合におすすめです。それぞれについて詳しく解説します。
- 採用ブログ・オウンドメディア
- 採用動画
採用ブログ・オウンドメディア
企業の魅力や文化を発信するための専用サイトが、採用ブログやオウンドメディアです。
メリット | 自社の文化や働く環境をアピールできる |
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デメリット | 効果が出るまでに時間がかかる |
社員インタビューや社内イベントを紹介することで、求職者が働くイメージを持ちやすくなります。また、企業の理念や強みを伝えれば、入社後のミスマッチを防ぎやすい点もメリットです。
採用ブログ・オウンドメディア運用時の注意点を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
採用動画
採用動画は企業紹介や社員インタビューを通じて、企業文化を視覚的に伝えられるツールです。
メリット | 社の雰囲気や文化を直感的に理解してもらいやすい |
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デメリット | 専門的な技術が必要なため、外注費がかかる |
文章や画像よりも直感的に雰囲気が伝わるため、求職者の興味を引きやすくなります。内定後は、求職者の不安軽減を目的として、「今後の研修内容」といった動画の制作がおすすめです。
採用動画の導入に興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
新卒採用ツール「OfferBox」を導入した企業の成功事例
業種 | ソフトウェア・通信業 |
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従業員数 | 100-499名 |
企業HP |

・課題

・導入

・効果

詳しくは以下の記事をご覧ください。
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オファー型採用ツールについて詳しく知りたい方は、こちらの資料をご覧ください。オファー型採用ツールの導入に向いている企業の特徴も紹介しています。

まとめ

本記事では、採用ツールのメリット・デメリットや選び方、種類について解説しました。採用ツールも多様化しているため、まずは自社の課題やターゲット層を整理する必要があります。今回紹介した「採用ツール選びで注意すべきポイント」を押さえつつ、各ツールのメリット・デメリットも踏まえて選定しましょう。
ダイレクトリクルーティングを検討している場合、以下の資料をダウンロードのうえご活用ください。ダイレクトリクルーティングのメリットや活用方法を解説しています。
