世の中には実に多くの会社があります。就職情報サイトにも、万単位の採用情報が掲載されています。
その中から自分に合った1社を選ぶために大切なのが、自己分析で「自分なりの企業選びの軸」を複数見つけることです。
今回は、「社風」「働きやすさ」を軸とした企業選びを紹介します。
会社との相性が大切
企業選びの重視点を考えたとき、事業内容、企業規模や年収、成果主義、福利厚生の充実など、さまざま出てくることでしょう。何を重視するかは人それぞれです。しかし、どんな人も共通して重視したいのが「社風」「働きやすさ」です。
社風はいわゆる会社の「性格」のようなもので、企業体質などとも呼ばれています。
人との付き合いにおいても性格が合わない人とは長く続きません。会社と自分が合うということはとても大事です。
社風は目に見えるものではないので捉えるのは難しいですが、会社の掲げる「企業理念」や「行動指針」などを、会社のウェブサイトなどで見るといいでしょう。会社にとっての企業理念は、社会に対しての姿勢を示すとともに、社員の考え方や行動の方向性を示すものです。会社の存在意義や、今後の方向性も企業理念から始まっています。
特に近年は、「自社は何のために存在するのか」という存在意義(「パーパス」とも呼ばれています)を明確に示す会社が増えています。例えば、キリングループはCSV※パーパスのなかで酒類メーカーとしての責任を示し、「全ての事業展開国で、アルコールの有害摂取の根絶に向けた取り組みを着実に進展させる」としています。また、ソニーも「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」をパーパスとして掲げています。
こうした会社の掲げる価値観のどんなところに共感するのか、そのために自分は何ができるか・していきたいのかを考えてみるといいでしょう。自分とマッチする面が見えてきます。
※CSV:「Creating Shared Value」の略で「共通価値の創造」のこと。
そして、社員の生の声を聞いてみてください。複数の社員に企業理念や会社の方向性などについて質問したとき、同じような回答が返ってくれば、社員に会社の価値観などが浸透し、それに基づいた行動を取れていると予測できます。企業理念が生きているということです。
社員も顧客も社会も全てよくなることを目指す
企業選びの際、同じ業界の企業同士を比較することが多いですが、就職人気の高い総合商社を例に、企業理念と、その価値観を共有し一緒に働きたい人として掲げる「求める人材像」を挙げてみました。
3社の企業理念などにはいずれも、社会の持続可能な発展への貢献、社員のあり方が込められていますが、文字や意味からどこか社風が垣間見られます。
求める人材像については、行動力などはどの会社でも求められる能力ですが、三菱商事の「倫理観」、伊藤忠商事の「でっかい夢に情熱を燃やせる人」、三井物産の「協働」「思いやり」など、各社違ったキーワードが見られます。
このように表にして比較してみると、「自分に合いそうだ」と思える何かが見えてくるでしょう。
「働きやすさ」の指標も要チェック
企業選びの重視点として、もう一つ忘れてはならないのが「働きやすさ」です。その指標の一つとして、休暇の取得状況や残業時間を見るとよいでしょう。
長時間労働のうえ、休暇がなかなか取れない状況を想像してみれば、その大切さが分かります。長く働ける環境かどうかという視点では、勤務年数も参考になります。
「年次有給休暇の取得率」「1カ月当たりの労働者の平均残業時間」「平均継続勤務年数」は、厚生労働省のウェブサイト「女性の活躍推進企業データベース」で、約1万3000社の情報が検索できます。
こうした指標も、表などにして比較してみると各社の違いが見えてきます。
先に挙げた総合商社3社で見比べてみましょう。
3社とも社員の働きやすさに配慮しており大差は見られませんが、3社の中だけで見ると、三井物産は有給休暇の取得率が高く残業時間は少ないですが、女性の勤務年数は短めです。
また、伊藤忠商事は、残業が他の2社より多いことなども分かります。同社は朝型勤務制度を取り入れることで生産性を向上させ、20時以降の残業を原則禁止するなど残業の削減を進めています。
各指標に対して、どんな取り組みがなされているかを確認することも大事です。
ベンチャー企業の場合は経営層を知る
ベンチャー・スタートアップ企業の場合は、これまで紹介した大手企業ほど情報が公開されていない可能性があります。自分に合ったベンチャー・スタートアップ企業を見つけるには、経営者の取材記事やSNSなどを調べて、人物像を知ることが重要です。
また、経営者だけでなく、経営メンバーが強みを活かして役割分担している企業は、成長する可能性が高いと言えます。興味を持ったベンチャー・スタートアップ企業を見つけたら、経営者・経営メンバーの発言を調べて、力強さや魅力を感じられるかどうかを考えてみましょう。
なお、会社のさまざまな情報を表やグラフで視覚化すると、少しの違いや自分との相性などが見えてくるのでお勧めです。実際に「その会社の社員になった場合の生活」をイメージして企業選びをしてください。
【監修】株式会社キープレイヤーズ(https://keyplayers.jp/)
代表取締役 高野 秀敏さん

「就活の自己分析で活用する自分史の作り方を知りたい」
「そもそも就活における自分史とは?」
「自分史の例文やテンプレートはないかなぁ?」
就活において自分史の有効な活用方法が分からず、このような疑問や悩みを抱えている就活生が多いのではないでしょうか。
自己分析は自分の強みをアピールするだけではなく、根拠を持たせる具体的なエピソードが必要になります。
自分史を作成して過去の出来事や経験を振り返ることで、就活における企業選びや自己分析の深掘りに役立てられるメリットがあります。
また、自分史を作成することで自分の新たな価値感に気づき、就活のモチベーションアップにつなげられる可能性もあるでしょう。
この記事では、自分史の作り方にくわえ、ESにも活用できる具体的な自分史の例文や面接でのアピール方法まで学んでいきます。本記事を読めば、自分史について網羅的に理解できるはずです。これを機にぜひ自分史を作成してみましょう。
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就活で作成すべき「自分史」とは
まずは自分史とは何か、就活においてどのように活用するのかを解説します。
自分史は過去の出来事や経験をより深く振り返ることができ、自己分析を進める上で有効なツールの一つになるので、ぜひ作り方の基本を理解して丁寧に作成していきましょう。
生まれてから現在までの自分の半生を書いたもの
自分史とは、「自分の半生を時系列に整理してまとめたもの」のことです。
半生というと難しく思えるかもしれませんが、自分が経験してきたことを一覧化するだけなので、身構える必要はありません。
自分がこれまで生きてきた中で、努力したことや好きなもの、目標などを洗い出しましょう。
自分史を作成する際は、要所やターニングポイントなどがわかりやすいようにまとめられると良いでしょう。
就活で作成する自分史では、小学校から大学までを時代ごとに区切って作成する場合が多いです。
就活の自己分析で活用できる
自分史はESや履歴書と異なり応募書類ではないので、就活において企業への提出は必須ではありません。そのため、忙しい就活の合間を縫って自分史を作成する必要があるのか、目的をイマイチ理解できない就活生も多いでしょう。
しかし、幼少期を含め自分が経験した過去の出来事を時系列でまとめることで、自分の強み・価値感や行動タイプをより正確に分析できるメリットがあります。
エピソードごとに感情やモチベーションの変化、取ってきた行動などを当時の出来事や環境と照らし合わせて振り返ることで、より深く自分について理解できるでしょう。
自己分析がしっかりできていれば、仕事で壁にぶつかった際も状況を客観視でき、冷静に対応できる人材と捉えられるメリットもあります。
自己分析ツールの活用もおすすめ
自分史を作成して自分自身で過去を振り返るのもおすすめですが、自己分析ツールを活用して客観的な視点で分析してみるのもよいでしょう。
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営業職や事務職など計6つの職種領域に分類した適性も可視化されるので、自分の強みが活かせる仕事の方向性を理解できるのが強みです。
累計100万人の結果にもとづいている正確な診断結果で、利用者からも好意的な口コミも多数寄せられているので、この機会にぜひ利用してみましょう。
就活で自分史を作成するメリットとは?

自分史を作成するメリットは、幼少期から過去の出来事や経験を時系列で整理する過程で、自分への理解がより高められることです。
自己理解が高いほど、ESや面接時にアピール内容を自信を持って伝えられるようになるだけではなく、企業選びに失敗するリスクも軽減できます。
自己分析の質を上げ、就活を成功に導くためにも、自分史の作成は重要といえるでしょう。
自分への理解が高まる
自分史の強みは、自分の内面を正確に把握でき、より自己理解を高められる点です。
自分の言葉で分かりやすく表現し、グラフやデータも用いながら視覚的にまとめているので、何度も見返すことで気づきを得やすいといえるでしょう。
幼少期からの出来事や経験、その時の感情の変化を改めて振り返る中で、自分自身の新たな一面や働く上での課題を発見できる可能性があり、自己理解を高めるには最適です。
自分史の中身を充実させるにはネガティブなエピソードも振り返る必要がありますが、前向きな気持ちで作成していきましょう。
過去の経験を思い出し整理できる
ESや面接では、一方的に自分の強みを伝えるだけではなく、アピール内容を裏付けるエピソードも必要になります。
自分史を時系列に沿って作成する中で、忘れた過去も流れに合わせて思い出すことができ、これまでの人生で印象に残ったエピソードをしっかり整理できます。
頭の中でおぼろげに記憶しているだけでは、面接の緊張感がある中で過去にあったことを瞬時に思い出しスラスラ伝えるのは難しいものです。
選考に臨む前に自分史を作成するというアウトプットの過程を経れば、自分の強みや仕事に対する想いとともに、それを裏付けるエピソードも適切に伝えられるようになります。
ESや面接での自己PRで説得力が増す
自己分析の質が高まれば、自己PRがより具体的になり、ESや面接でのアピールに説得力が増します。
企業側は選考での回答内容よりも物事を論理的に伝える能力を重視し、入社後の成長性を判断しようとしています。
アピール内容を論理的に伝えるには明確な根拠が必要になるため、一次情報となる自分が実際に経験したエピソードを整理することは非常に有効です。自分史を作成することで、より詳細に過去の出来事とその時々の感情や考えを整理できるでしょう。
冒頭にも書いたように、自己理解が高まれば企業選びの失敗も減らせるため、選考にも自信を持って臨めます。
このように、自分史の作成によって就活全体が好循環になる効果があるでしょう。
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自分史の作り方と例文

ここからは、自分史の作り方を手順別に紹介します。例文も交えて解説するので、どのように進めて良いかわからない場合は是非参考にしてみてください。
- 各年代の自分のキャラクターを書く
- 実際のエピソードを時系列でなるべく多く書く
- 当時のモチベーションをグラフ化する
- 当時考えていたことをなるべく多く書く
- 振り返ると学びになったことをなるべく多く書く
- 全体の流れを見て自分の特徴をまとめていく
1. 各年代の自分のキャラクターを書き出す
まずは、各年代における自分のキャラクターを書き出しましょう。
具体的に自分のキャラクターとは、以下の例にあるように自分自身の性格や行動パターンを指します。
【キャラクターの例】
- クラスのお調子者
- 委員長を務めるクラスのリーダー
- 自分の考えを持って突き進む猪突猛進タイプ
- 部活に打ち込む野球少年
- 友達やアルバイト先で天然だとよく言われた
- 何かと相談されやすい中立ポジション
- 常に一歩引いてその場の空気を俯瞰していた
- 場面に応じて喜怒哀楽を適切に表現してきた
- 勉強熱心で真面目な性格
- 周りに左右されず自分らしさを大切にしてきた
- マイペースで一人の方が気が楽
- 一人で行動することが多い など
言葉は選ばなくていいので、思い出せることをなるべくたくさん書き出してみましょう。
テンプレートを使用する場合は、C列に年代ごとに取り組んだ活動を、D列には組織の中での自分の立ち位置を記入してください。「活動」の欄には大学以外に所属した学校、部活、地域活動、その他自分自身が影響を受けた環境などを記入しましょう。
そして、一つ一つの活動の中で、自分はどういうキャラクターで、どのような立ち位置だったのかを考えます。リーダー的存在だったのか、中継ぎ役だったのか、周囲についていくタイプだったのかなど、上記【キャラクターの例】も参考にしながら思いつくだけ書き出してください。
2. 実際のエピソードを時系列でなるべく多く書く
年代ごとに自分のキャラクターを思い出せる限り書いたら、実際のエピソードを時系列で書き出していきましょう。
ここでも、まずは内容を精査せずに記憶を便りに思い付くまま書き出してみることが大切です。些細な出来事であっても深掘りする過程で自己理解のヒントを得られたり、他のエピソードとの共通点や何かしらの意味を見出せたりする可能性があります。
エピソードの書き方がイメージできない場合は、以下の例文を参考にしてみてください。
- 友だちとケンカして3日間引きずっていたことがある
- 外遊びが好きすぎて帰り際にまだ遊びたいとよく泣いていた
- 学校が楽しくて学期末にはいつも皆勤賞を受賞していた
- 部活のことしか思い出せないくらいサッカーに夢中だった
- 数学が苦手だった
- 自転車でよく転んでいた
- 宿題はいつも後回しにしていた最後に慌てていた
このように簡単で構わないので、1つ2つではなく可能な限り多くのエピソードを書き出すことで自分史の内容が充実します。
自分をよく知る友達や家族など周りに聞いてみても、さらに多くのエピソードを思い出せる可能性があるので、時間を見つけて相談してみましょう。
3. 当時のモチベーションをグラフ化する
続いて、当時のモチベーションをグラフ化しましょう。
書き出した過去の出来事をもとに、「その中でもモチベーションが上下した出来事」をピックアップしていきます。
ピックアップした出来事に関しては「何故この時モチベーションが上がったんだろう」
「この時落ち込んだのをどう克服したか」などと振り返ってみましょう。
テンプレートを使用する場合は、「ライフラインチャート」の欄を使用すると便利です。
C列からD列まで記入したことを元に、当時のモチベーションをI列に記入します。その年ごとにもっとも印象深かったできごとをピックアップし、当時のモチベーションが低ければ左寄り、高ければ右寄りにポイントを打っていきましょう。
それぞれのポイントをつなげてラインを書くと、曲線グラフが出来上がります。PC上での作成が難しい場合にはプリントアウトして手書きで作成しても問題ありません。
グラフにして可視化することで、過去のモチベーションの波がひと目で分かるようになります。
4. 当時考えていたことをなるべく多く書く
エピソードに続き、当時の感情や考えていたことを「年代別に整理しながら」できるだけ多く書き出していきましょう。
テンプレートを使用する場合は、F列に記入していきます。
これまでと同様に、難しい言葉で表現する必要はありません。
表現の拙さや文章の体裁は後で修正していけばよいので、過去のエピソードを思い出しながら、以下のイメージで簡単に書き出していきましょう。
- クラスが大好きで、毎日が楽しくて仕方ない
- 人見知りが激しく、部活仲間でも話すのに苦労した
- すぐに挫折してしまう人や諦めてしまう人の気持ちが全くわからない
- 部活動の先生は厳しかったが、自分にはこのくらいビシバシ指導してもらえる方がモチベーションが上がった
このように、自分の感情や考え方に焦点を当て、できるだけ数多く書き出しましょう。
5. 振り返ると学びになったことをなるべく多く書く
感情や考え方を記入し終えたら、最後に当時の出来事や経験から得た振り返りと学びを記入しましょう。1~4まででまとめた内容を自分の中にしっかり落とし込める上に、自己PRの大まかな方向性を固めることができます。
テンプレートを使用する際は、G列の欄に当時の学びを書き出してみてください。
また、振り返ってみて特に人生のターニングポイントになった年代には、H列に*印をつけておきましょう。*印は1ヶ所だけでなく複数ヶ所に入れてかまいません。
当時の出来事や経験からの学びは、以下のイメージで記入します。
- 仲の良いクラスメイトを通じて他クラスの友人とも和が広がるようになった。人と関わる楽しさを知った
- 人見知りは克服できなかったが、時間をかけて仲良くなることで自分自身の人柄を理解してもらい、深い関係性を築くことができた
- 厳しい環境に身を置いたり、高すぎるくらいの目標を掲げたりすることで成長できるとわかった
6. 全体の流れを見て自分の特徴をまとめていく
年代ごとの立ち位置、エピソード、モチベーション、感情、学びをすべて書き終えたら、最後に全体の流れをみて自分の特徴をまとめていきます。
書き出した自分史の中から、年代に関わらず共通する点や傾向をピックアップしていきましょう。自ずと特徴が見えてくるはずです。
特徴をまとめる際は、別のフォルダや紙に整理すると、後から見返しやすくなります。
また、完成したシートをほかの人と共有したり、見せ合ってみるのもよいでしょう。自分だけでは得られない気付きがうまれるかもしれません。
自分史の書き方のポイント

ここまでは、自分史の具体的な作成方法についてご紹介しました。
最後に、自分史の書き方のポイントをご紹介します。これから自分史を作成する方はぜひ参考にしてみてください。
しっかり事実を書き出す
自分史を作成する上で特に注意したいのが、自分を大きく見せようとせずに、ありのままの事実を書き出すことです。
内容に少しでも噓が含まれていても適切に自己分析ができず、会社選びに失敗する可能性もあります。面接にも自分を偽った状態で臨むことになりかねず、その場を何とかしのぐことにエネルギーを費やす感覚になってしまうでしょう。
また、希望職種や業界がある程度固まっていると、自分史の中身を全体的にやりたい仕事に寄せてしまう傾向があります。過去の出来事や経験をピックアップする際も、狭い視野で選びがちになり、似たような話ばかりになる場合も少なくないので注意が必要です。
自分史はESや面接の土台になるので、作成する時は素直な気持ちで記入しましょう。
ささいなこともなるべく多く書き出す
ささいなできごとやエピソードであっても、思い出せるものはすべて書き出してみましょう。
一度すべて書き出してみることで、自分の行動や考え方を可視化することができます。
また、一見就活や自己分析には関係ないように思える事柄も、自分の行動や価値観について考えるきっかけとなる可能性もあります。
「これはいらないかな?」と思うような小さなエピソードであっても頭の中で選別せず、まずは書き出してなるべく多く洗い出してみましょう。
「なぜ始めたか」振り返る
部活動や習い事など、何かの活動を始めるタイミングが誰でも一度はあったかと思います。
何かを始めるということは、数ある中からその活動を選んだということです。活動を始めた理由を振り返ることで、自分の目標意識や価値観の洗い出しにつながります。
たとえば、バスケ部に入った理由が「県大会に出場するくらい強い部活だったから」であれば、「自分は高い目標に向かうことがモチベーションにつながるタイプ」であると分析できます。
活動を振り返るときには、「なぜ始めたか」に着目してみましょう。
「なぜやめたか」振り返る
始めた理由を洗い出すのと同様に、その活動を「なぜやめたか」についても振り返ることが大切です。
たとえば、「テニスをしたくて入部したのにもかかわらず、悪口を言い合うようなノリが合わなかった」「ピアノを習っていたが、毎日の練習が苦になり1年ちょっとでやめてしまった」など、活動ごとにやめることになった原因を見つけてみましょう。
就職して長期的に活躍することを考えた際に、自分がどのようなポイントでやめたいと感じるのかを知っていることは重要です。自分にあった企業を探すヒントにもなるでしょう。
他者にも意見を聞いてみる
自分史に記入するエピソードを思い出す際も、周囲の友人や家族に聞いてみるのも大切であることはすでに説明しました。
他者にしか見えていない自分のキャラクターや行動パターンは、思っているよりたくさんあります。親しい間柄であるほど本音を言ってくれるので、自分という人間をより正確に知るためにも、家族や友人に意見を聞いてみるのはおすすめです。
また、作成した自分史はそのままにせず、他者から添削してもらうなどアドバイスをもらいましょう。
自分史を添削する中で指摘された箇所や質問された内容は、採用担当者も気にしたり疑問に思ったりする可能性があるので、フィードバック内容をしっかり反映させてください。
自分史の作成に迷った時こそ、一人で抱え込まず周囲に相談しましょう。
就活の自分史作成を目的化しない
就活において自分史は確かに大切ですが、作成すること自体が目的なのではありません。
自分史はあくまでも就活を成功に導くための有効なツールという立ち位置です。
一度作成して満足せず、自分の言葉で説明できるレベルまでインプットを繰り返し、ESや面接対策にしっかり活かせるようにしましょう。
また、会社説明会やOB・OG訪問、選考後など、新たな気づきや学びがあれば定期的に内容をブラッシュアップさせることも必要です。
人の考えは物事の影響を受け、日々変わっていくものなので、それに合わせて自分史の中身も更新して最新の状態に保っておきましょう。
就活で自分史を作成してみよう!
今回は自分史の作成方法や書き方のポイント、テンプレートの記入方法を中心にご紹介しました。
自分史を作成する際は嘘や誇張を避け、素直な気持ちで事実のみを記入しましょう。
自分史の中身と現実との乖離が少ないほど、正確な自己分析が可能になります。
また、アピール内容の根拠となる自分が経験した過去のエピソードを振り返る場合は、些細な出来事にも目を向け、何でも書き出してみることがポイントです。
自分がこれまで経験したことを洗い出していくイメージで行い、要所となるエピソードやターニングポイントごとに自己分析を行っていきましょう。
本記事で紹介したOfferBoxの「AnalyzeU+」なら、251の質問に答えるだけで100万人以上のデータにもとづいた自己分析ができます。診断結果は視覚的に5段階レベルで表示され、結果に対して詳しい解説文もあるので、少し手を加えれば自己PR文を簡単に作成することも可能です。
自分史を作成する前や作成中に迷ったら、まずAnalyzeU+を利用してヒントやアイディアを得てもよいでしょう。自分史のテンプレートも用意しているので、ぜひ活用してみてくださいね。

Webテストを受験する際に、そのWebテストの形式が何か確認しておきたいと感じたことがある学生は多いのではないでしょうか。
思うように解けなかったWebテストは特に対策をしておきたいですよね。特に、短い制限時間内に処理能力や言語能力が試されるWebテストでは、苦手分野の練習に取り組むなどの事前準備が不可欠です。
この記事では、15種類のWebテストの見分け方に加えて、Webテストの種類別に概要と出題傾向、そのWebテストを採用している主な企業を紹介します。
テストセンターの場合に、試験の形式を予測する方法についても紹介するので、これからWebテスト、テストセンターを受ける方は参考にしてみてください。
新卒逆求人サービス OfferBoxの自己分析ツール「AnalyzeU+」では、約100万人のデータに基づいて、客観的な自分の強みや弱み、社会で活かせる力を診断できます。
OfferBoxに登録していれば、好きなタイミングで受検できるので、ぜひ自己PR対策などにご活用ください。

Webテストの見分け方
Webテストの見分け方は難しくありません。
WebテストのURL一覧
Webテストは受験手続きの案内に記載されたURLを確認することで見分けることができます。WebテストそれぞれのURLには下記の法則があります。
| URL | Webテスト名 |
|---|---|
| 「arorua」を含む | SPI/ENG |
| 「e-exam」 「nsvs」 「tsvs」を含む | 玉手箱 WebGAB C-GAB TG-WEB CAB |
| 「c-personal」 「e-gitest」を含む | TG-WEB |
| 「cservice」 「web-cubic」を含む | CUBIC |
| 「gps-cbt」を含む | GPS |
| 「gate.web-cbt」を含む | CBTS |
| 「tal-sa.jp」 「talsqi」を含む | TAL |
| 「aip.armg.jp」を含む | AIP |
| 「tracs.jp」を含む | 不適性検査スカウター |
| 「generator.cbt.jp」 「cbt-s.jp」を含む | BRIDGE |
| 「empweb21」を含む | TAP |
| 「ef-1g」を含む | eF-1G |
| アプリのためURLはなし | GROW |
テストセンター・筆記は過去の口コミやOB訪問で事前確認
Webテストの種類は過去の口コミから知ることもできます。ほとんどの企業では毎年、同じWebテストを実施しているからです。
就活情報の口コミサイトを確認して、志望企業が導入しているWebテストを確認してみましょう。この方法を使えば十分な余裕を持って事前対策できます。
ただし、必ずしも毎年同じWeb テストが実施されるとは限りません。これまでとは違うWebテストが実施されることもあるため、URLから見分ける方法と組み合わせるのがおすすめです。
主要な7種類のWebテストの見分け方と概要
Webテストにはさまざまな種類があり、知名度や受験方法はWebテストごとに異なります。特に多くの企業で導入されている7種類のWebテストの概要は以下のとおりです。
- 言語:語句の意味・文の完成・内容把握など
- 数理:四則演算・単位の変換・データや図表の読み取りなど
- 図形:図形列の把握・図形の分割と構成・立体図形の展開図
- 論理:国語・数学両方の要素を含んだ推理問題
- 英語:基礎的な英単語・英熟語の理解・長文読解
- 思考力+基礎能力+性格検査/li>
- 思考力+性格検査/li>
- 思考力
| Webテスト名 | 出題内容 |
|---|---|
| SPI | 言語 非言語 性格 |
| ENG | 英語 |
| 玉手箱/ | 言語 非言語 英語 性格 |
| WebGAB/C-GAB | 言語 計数 英語 パーソナリティ |
| TG-WEB | 言語 計数 英語 |
| CUBIC | 言語 数理 図形 論理 英語 |
| GPS | 思考力 性格検査 基礎能力 |
SPI:URLに「arorua」が含まれる
URLに「arorua」が含まれるのはSPIです。
SPIは数多くの企業で導入されているメジャーなWebテストです。社会人として求められる性格・能力を測定するための適性診断であり、総合的な学生のポテンシャルを測ることができます。
SPIの概要
SPIはリクルート社が提供している適性診断です。初期バージョンの「SPI」からバージョンアップが繰り返され、2013年以降は最新バージョンの「SPI3」が導入されました。
SPIのテスト形式は以下の通りです。
- テストセンター形式(専用会場で受験)
- Webテスト形式(自宅などのパソコンから受験)
- ペーパーテスト形式(用意された会場で紙ベースによる試験を受験)
学生はエントリーした企業から指定された形式を受験する仕組みです。
時間配分は形式別に異なります。それぞれの章ごとで回答時間が決められているため、時間配分に注意しましょう。詳細な時間配分は、以下の記事を参考にしてください。
SPIの出題傾向
SPIは次の3つのパートで成り立っています。
- 言語(国語):語句の文法、多義語、空欄補充、長文読解など
- 非言語(数学):四則計算、推論、部分集合(包含関係)など
- 性格:自分の性格が当てはまると思う項目を選択する
言語では「言葉の意味」と「使い分け」を問う問題が多く、熟語の意味を覚えるなどの対策が必要です。
非言語では公式を覚えただけでは解けない問題も出題されるため、参考書などを何度も解くなどして対策しましょう。
さらなる対策や勉強法は、以下の記事が参考になります。
ENG:基本筆記試験のため口コミで確認
ENGは基本的に筆記試験なので、口コミで確認を行うようにしましょう。
ENGは英語力検査です。SPI受験時に英語の問題が出題されたら、ENGだと判断しましょう。英語力を必要とする外資系企業などで、学生の英語能力を測る目的で実施されることがあります。
ENGの概要
ENGはリクルート社が提供する、英語力を測るためのWebテストです。英検では準2級程度、中学・高校の学習範囲から大学受験レベルまでの問題が出題されます。
ENGのテスト形式は「テストセンター形式」や「Webテスト形式」が一般的です。30分間の試験時間のうち、40問の筆記テストが出題されます。
ENGの出題傾向
ENGで出題される問題はすべて英語で、リスニングはありません。長文読解や同意語、反意語、空欄補充、英英辞書、誤文訂正、和文英訳を中心とした問題が出題されます。
出題されるのは英単語を暗記しただけでは解けない問題や、読解スピードや読解力を求められる問題ばかりです。
そのため、対策本で問題を繰り返し解くようにするなど、日頃から英語力を高めておくことが対策となります。
玉手箱:URLに「e-exam」「nsvs」「tsvs」が含まれる
URLに「e-exam」「nsvs」「tsvs」が含まれるのは玉手箱です。
玉手箱は自宅受検型の適性テストでトップシェアを誇ります。SPIと同じように、知的能力や性格適性を測定する目的で導入されています。
問題集が数多く出回るSPIは対策されやすいことから、SPIではなく玉手箱を実施している企業もあります。
玉手箱の概要
玉手箱の提供元はGABやCABなどを提供する日本エス・エイチ・エル(SHL社)です。そのため、GAB・CABと同じ形式の問題も出題されます。
SPIに次いで有名なWebテストで、難易度はSPIよりも高めです。また、回答時間が短く、問題数が多くなっています。1問あたりにかけられる時間が短いので、素早く正確に回答しなければいけないことが特徴です。
そのため、金融・コンサル業界など、業務に正確性やスピードを求められる業界の採用試験で導入されることが多くなっています。
玉手箱のテスト形式は「テストセンター形式」と「Webテスト形式」が一般的です。
玉手箱に関するさらなる詳細は、以下の記事を参考にしてください。
玉手箱の出題傾向
玉手箱は次の4つのパートで成り立っています。ただし、企業によっては英語を実施しないことがあります。
- 言語(国語):論理的読解/GAB形式、趣旨判定/IMAGES形式、趣旨把握
- 非言語(計数):四則演算、図表の読み取り、表の空欄推測
- 英語:GAB形式の英語、IMAGES形式の英語
- 性格テスト
出題範囲の広い玉手箱では、要点を絞って効率的に対策しましょう。まずは出題傾向を知るために、過去問を繰り返し解きます。その上で、素早く解答できるように制限時間内に解く練習をしましょう。
GAB,C-GAB,CAB:URLに「e-exam」「nsvs」「tsvs」が含まれる
URLに「e-exam」「nsvs」「tsvs」が含まれるのはGABもしくはCABです。
GAB、CABは新卒総合職向けの能力適性テストです。いくつかのテスト形式があり、テストセンター形式で受験するものは「C-GAB」「Web-CAB」と呼ばれています。
知的能力・能力特性・将来のマネジメント適性・職務適性などを測れることが特徴です。
GAB,C-GAB,CABの概要
GABの提供元は、玉手箱と同じ日本エス・エイチ・エルです。グローバル企業の採用試験でも実施できるよう、日本語だけではなく英語によるバージョンも用意されています。
GABのテスト形式は、もともと「ペーパーテスト形式(GAB)」のみでした。しかし、今では「テストセンター形式」や「Webテスト形式(C-GAB)」もあります。
約45〜90分間の試験時間のなかで、長文の読解や図表の読み取りなどの問題に回答しなければなりません。短時間で解く能力が求められ、最も難しいとされる適性試験です。
CABもWebテスト形式とペーパーテスト形式があります。GABやC-GABと同様に難易度が高い適性検査です。
GAB,C-GAB,CABの出題傾向
以下のとおり、GAB,C-GABはテスト形式ごとに出題されるパートが異なります。
- ペーパーテスト形式(GAB):言語、計数、パーソナリティ(所要時間90分)
- テストセンター形式(C-GAB):言語、計数、英語、パーソナリティ(所要時間45分)
CABは
- ペーパーテスト形式(CAB):暗算、法則性、命令表、暗号、性格検査(所要時間85分)
- テストセンター形式(Web-CAB):四則逆算、法則性、命令表、暗号、性格検査(所要時間72分)
言語や計数、英語などの知的能力検査の対策は、問題集などで出題形式に慣れることです。
そうすれば、本番でもスムーズに解きやすくなります。また、同じ問題形式を使用している「玉手箱」で実践練習しておくのも有効でしょう。
TG-WEB:URLに「c-personal」「e-gitest」が含まれる
URLに「c-personal」「e-gitest」が含まれるのはTG-WEBです。
TG-WEBは難易度が高いことで有名な適性診断です。近年は、有名企業の採用試験で実施されることが多くなっています。
学生の能力や性格を把握した上で、採用後のパフォーマンスの良し悪しを判定するために実施されます。
TG-WEBの概要
ヒューマネージ社が提供する「TG-WEB」は、ほかの適性診断よりも問題数が少なく、比較的難易度の高い問題が出題されます。
TG-WEBのテスト形式は「テストセンター形式」「Webテスト形式」「ペーパーテスト形式」です。また、問題形式には「従来型(難易度が高いタイプ)」と「新型(比較的簡単で問題数が多いタイプ)」の2パターンがあります。
現状では、難易度が高めの「従来型」が主流です。
回答時間はパターン別に異なり、従来型は1問当たりの時間が長く、新型は1問当たりの時間が短くなっています。TG-WEBのさらなる詳細は以下の記事を参考にしてください。
TG-WEBの出題傾向と対策ポイント
TG-WEBのパターン別に出題されるパートと解答時間は以下のとおりです。
- 従来型:言語(12問/12分)、計数(9問/18分)、英語(10問/15分)
- 新型:言語(34問/7分)、計数(36問/8分)、英語(10問/15分)
従来型は難易度が高く、ほかの適性診断では出題されない問題もあるため、あらかじめ問題集を解いておき対策しましょう。一方、新型は短時間で解くことが求められるため、スピード感を重視して解く練習をします。
CUBIC:URLに「cservice」「web-cubic」が含まれる
URLに「cservice」「web-cubic」が含まれるのはCUBICです。
CUBICは高い信頼性を誇る適性診断です。事前対策や嘘の回答ができない仕組みになっています。回答に正解はなく、学生の性格や適性、社会性などを見極めることが目的です。
CUBICの概要
株式会社AGPが提供しているCUBICは、嘘の回答が見抜かれる仕組みになっています。意図的に良い回答ばかりするのは避けたほうがいいでしょう。
Webテストのなかでも試験範囲が広く、テストの難易度は「基礎」「応用」「総合」と段階別に分かれています。企業がどれを実施するかにより、難易度が異なります。
CUBICのテスト形式は「Webテスト形式」と「ペーパーテスト形式」が存在します。解答時間は約20分間あり、123問の全問回答が必須です。
CUBICの出題傾向と対策ポイント
CUBICは次の5つのパートで成り立っています。
- 言語:語句の意味・文の完成・内容把握など
- 数理:四則演算・単位の変換・データや図表の読み取りなど
- 図形:図形列の把握・図形の分割と構成・立体図形の展開図
- 論理:国語・数学両方の要素を含んだ推理問題
- 英語:基礎的な英単語・英熟語の理解・長文読解
主に、中学・高校で習ったレベル感の内容が出題されます。CUBIC対策としては、基礎的な学習内容を見直すことです。
GPS:URLに「gps-cbt」が含まれる
URLに「gps-cbt」が含まれるのはGPSです。
ややマイナーな適性診断であるGPSには、ほかにはない2つの特徴があります。1つが思考力に関する設問があること、もう1つが音声や動画を使用した問題があることです。
出題形式が特殊なので事前対策が欠かせません。
GPSの概要
ベネッセコーポレーションが提供するGPSは、主に人材業界の採用試験で導入されています。テスト形式は「Webテスト形式」のみです。
GPSは「能力検査(思考力、基礎能力)」と「性格検査」で構成されています。思考力のテストでは、音声や動画を使用した問題が特徴的です。
思考力で45分間、基礎能力で25分間、性格検査で10分間の解答時間が設けられています。意外と時間が足りないことが多く、迅速かつ正確に解く必要があります。
GPSの出題傾向と対策ポイント
GPSの受験パターンは以下の3種類で、企業がいずれかを選んだ上で実施されます。
- 思考力+基礎能力+性格検査/li>
- 思考力+性格検査/li>
- 思考力
また、出題される内容は以下のとおりです。
- 思考力:短音声問題、動画・音声、テキスト問題で構成
- 基礎能力:言語・数理処理能力を測る問題で構成
このうち、ほかのテストでは出題されない「思考力」の対策は難しいでしょう。問題解決能力が試される設問のため、ロジカルシンキングできるように思考力を鍛える必要があります。また、長文問題を読む必要があるため、速読ができるように準備しておくことです。
その他のWebテスト8種類の見分け方と概要
ここからは、その他のWebテスト8種類の見分け方と概要をご紹介します。
先に解説した主要なWebテストと比べると出題頻度は少ないですが、就職活動を進める中で、ここでご紹介するWebテストを採用している企業の選考を受ける可能性もあるので、概要を押さえておきましょう。
CBTS:URLに「gate.web-cbt」が含まれる
URLに「gate.web-cbt」が含まれるのはCBTS社のWebテストサービスです。
CBTSはWebテストをパッケージで提供しているのではなく、企業ごとにアレンジされているのが特徴です。そのため、出題される内容や形式は企業ごとに異なります。
CBTSの概要
CBTSは、専用の会場へ行ってパソコンからテストを受けるテストセンター形式のWebテストです。
しかし、WebテストがCBTSであるとわかっても、企業ごとに出題される内容や形式が異なるため、事前の対策が取りにくいところが難点です。
とはいえ、各企業の採用するWebテストはそう頻繁には変わりません。他のWebテストにもいえることですが、OB訪問を行ったり、過去の出題傾向を調べたりすることで、対策のヒントがみつかる可能性も十分考えられます。
TAL:URLに「tal-sa.jp」「talsqi」が含まれる
URLに「tal-sa.jp」「talsqi」が含まれるのはTALです。
TALでは能力検査は実施されず、性格検査のみのテストとなります。
実績数はさほど多くはありませんが、実際にTALを採用している企業も存在します。能力検査はありませんが、他のWebテスト同様に足切りとして実施されるケースが多いため油断せずに臨みましょう。
TALの概要
TALは脳科学・統計学系の適性検査です。上述のとおり、TALでは能力検査は実施されず、性格検査のみのテストとなります。
TALの出題形式は以下のとおりです。
- 質問回答形式
- 図形貼付形式
TALはあくまで適性検査であり、企業ごとに求めている人材や適性は異なるため、これといった対策方法はありません。
ただし、矛盾した回答をすると落とされる可能性があるため、できるだけ一貫した回答をするように心がけましょう。聞かれた質問に対して素直に答えるのがポイントです。
また、自分をよく見せようとして嘘の回答をしてしまうと入社後のミスマッチにもつながってしまう可能性もあります。
TALを受ける場合、誠実に回答するのが一番良い方法といえそうです。
AIP:URLに「aip.armg.jp」が含まれる
URLに「aip.armg.jp」が含まれるのはAIPです。
正確には「アドバンテッジインサイト」という名称で、メンタルヘルス業界のトップ企業であるアドバンテッジリスクマネジメント社が提供するWebテストです。
AIPの大きな特徴は、「ストレス耐性」にフォーカスした採用適性検査である点です。
AIPの概要
AIPでは、ストレス耐性やEQ能力(感情をコントロールする能力)など、メンタルヘルスの観点から適性チェックが行われます。
AIPでは、以下の内容が出題されます。
- EQ能力テスト
- ストレス耐性テスト
- 知的能力テスト
知的能力テストでは主要なWebテストと同じような内容が出題されるので、他のWebテストの対策を行っていれば問題なく解くことができるでしょう。
EQ能力テストとストレス耐性テストでは、企業の求める適性に近いかどうかが重要視されます。
そのためこれといった対策方法はありませんが、企業研究などをしっかり行うことで、企業の求める適性人材を知るヒントにつながるかもしれません。
不適性検査スカウター:URLに「tracs.jp」が含まれる
URLに「tracs.jp」が含まれるのは不適性検査スカウターです。
スカウター社が提供する不適性検査スカウターでは、能力検査と適性検査が実施されます。
不適性検査スカウターの概要
不適性検査スカウターでは、以下の4種類の問題が出題されます。
- 資質検査「SS」
- 精神分析「SB」
- 定着検査「TT」
- 能力検査「NR」
NR検査はいわゆる能力検査になりますが、それ以外はすべて適性検査です。
どの問題が出題されるかは企業によって異なり、1種類のみ出題されるケースもあれば、4種類すべての問題が出題されるケースもあります。
OB訪問で情報収集したり、過去の出題パターンを調べたりするなど、志望企業の過去の実績から予測しておくと準備しやすいかもしれません。
BRIDGE:URLに「generator.cbt.jp」「cbt-s.jp」が含まれる
URLに「generator.cbt.jp」「cbt-s.jp」が含まれるのはBRIDGEです。
BRIDGEも採用実績はさほど多くありませんが、大手企業でBRIDGEを採用している企業もあります。BRIDGEでは玉手箱やTG-WEBと似た問題が出題されるので、これらの対策を行っていれば問題なく解くことができるでしょう。
BRIDGEの概要
BRIDGEはリンクアンドモチベーション社が提供している適性診断です。BRIDGEのテスト形式は以下の通りです。
- 能力テスト
- 性格テスト
能力テストは、計数分野のみで構成されています。制限時間に対して難しい問題が出題される傾向にあるのでやや注意が必要です。具体的には「図表の読み取り」「推測」「推論」「集合」などが出題されます。不安がある場合は対策を行うようにしましょう。
TAP:URLに「empweb21」が含まれる
URLに「empweb21」が含まれるのはTAPです。
TAPは日本文化科学社が提供している適性検査です。能力検査と性格検査にわかれており、認知度はさほど高くないものの、難易度が高いのが大きな特徴です。
TAPの概要
TAPのテスト形式は以下の通りです。
- 能力検査
- 性格検査
TAPでは、主に能力検査の対策が必要となります。数学の問題が多く、具体的には「四則計算」「損益算」「n進法」「論理・暗号解読」「三角比」などから出題されます。
難易度が高い傾向にあるため、不安を感じる場合は似た形式のWebテストの練習問題などを解いて準備を行うことをおすすめします。
eF-1G:URLに「ef-1g」が含まれる
URLに「ef-1g」が含まれるのはeF-1Gです。
eF-1Gは株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査で、一般的なWebテスト同様に能力検査と性格検査にわかれています。
eF-1Gのテストは、問題数に対して制限時間が短い点が特徴です。
eF-1Gの概要
eF-1Gのテスト形式は以下の通りです。
- 能力検査(言語/非言語)
- 性格診断
能力検査では、言語問題と非言語問題が両方出題されます。問題数が114問あるのに対して制限時間が30分しかないため、スピード感を持って解答していく必要があります。
考えても分からない問題や難しい問題には時間を使いすぎないようにするのがポイントです。
性格診断については、他のWebテスト同様に素直に答えていくのが良いでしょう。
GROW:アプリをインストールして実施
GROWでは、アプリをインストールして適性検査を受検します。
GROWは最新のAIを用いて作られた適性検査であるため、嘘や過大評価が通用しない点が大きな特徴です。また、GROWでは自己評価だけでなく、他者5人の評価をあわせて送信しなければなりません。
GROWの概要
GROWは最新のAIを用いて作られた適性検査です。受験はスマートフォンなどにアプリをインストールして行います。実施時間は約1時間程度です。
GROWの出題形式は以下の通りです。
- 気質診断
- 自己評価
- 他者評価
気質診断では、「繊細性」「外向性」「開放性」「協調性」「自律性」の観点から診断を受ける形式です。
また、自己評価だけでなく、他者5人の評価をあわせて送信する必要があるため、受検することがわかったタイミングで依頼する人の目星をつけておくようにしましょう。依頼する他者は友人、家族など、誰でも構いません。
まとめ
企業側は学生の基礎能力を測り、面接可能な人数まで絞り込むためにWebテストを実施します。そのなかで内定に近づくためには、数あるWebテストを見分けた上で、必要な対策をおこなうことが大切です。
これまで解説したように、Webテスト別に特徴や出題内容は異なります。すべてのWebテスト対策は難しくとも、エントリーした企業が実施するWebテストだけでも対策しておきましょう。
しっかりと対策した上でWebテストに臨めば、スピードと正確性が求められる内容でも、落ち着いて解答できるはずです。Webテストごとに適切な問題集を選び、練習を繰り返すことで高得点を狙ってくださいね。

第1弾、第2弾、 に続く第3弾として、今回は実際にグループディスカッション対策についてお伝えします。
初めてのグループディスカッション前に、この記事を読んでいただける方も、グループディスカッションを何回も経験されている方もいるかと思いますが、どちらの方にとっても、学びあるように、【人事コンサルタント】の目線でお伝えします。
この記事では、グループディスカッションで評価されているポイントから、実際の進め方や役割、注意点などを解説しています。対策におすすめの本なども紹介しているので、参考にしてみてください。
グループディスカッション対策の前に|落ちる原因
グループディスカッションでは評価を得ることも大切ですが、まずは落ちないようにすることが重要です。グループディスカッションの対策を行う前に、落ちてしまう原因を押さえておきましょう。
具体的には、以下の項目が挙げられます。
- 議論に参加できていない
- 関係のない内容や的外れなことを発言してしまう
- ネガティブな意見ばかり言っている・他人を否定している
- 人の意見に耳をかさない
- 企業の求める人物像ではなかったケース
グループディスカッションが苦手だという人は、まずは自分がこれらに当てはまっていないか注意してみてください。
グループディスカッションで評価されるポイント
続いて、グループディスカッションで評価されるポイントについてご紹介します。
- コミュニケーション能力
- ロジカルシンキング能力
- 組織における立ち振る舞い
それぞれみていきましょう。
コミュニケーション能力
1つ目のポイントは「コミュニケーション能力」です。
グループディスカッションでは、基本的に初対面の相手と議論を行うことになります。その際、ただ単に発言をしたり打ち解けたりするだけでなく、自分の意見を発言して相手に聞き入れてもらえるようなコミュニケーション能力が問われます。
また、周囲と衝突を起こすことなく円滑にコミュニケーションをとることができているかも見られます。
「自分はコミュニケーション能力がある方ではない」と不安に思う人もいるかもしれませんが、ある程度までは訓練次第で身につけられます。事前の対策をしっかり行うようにしましょう。
ロジカルシンキング能力
2つ目のポイントは「ロジカルシンキング能力」です。
ディスカッションで自分の意見を述べる際、周囲の人に納得してもらうためには論理的な説明が不可欠です。
もちろん発言内容だけでなく協調性や人柄などもみられているケースが多いですが、「説得力のある説明の仕方ができているか」という点は常に意識しておくようにしましょう。
正解がないなかでも仮説を立てて、正しい方向に進められるかどうかが問われます。
組織における立ち振る舞い
3つ目のポイントは「組織における立ち振る舞い」です。
グループディスカッションでは、チームプレイで他のチームと競い合うパターンも多いです。発言内容だけでなく、組織として成果を上げるために個人がどのような立ち振る舞いをしているかもチェックされます。
企業によっては論理的思考よりも協調性を評価する場合もあるので、自分がどのような役回りをするとスムーズにことが進むか意識してみるようにしましょう。
グループディスカッションのテーマ例
グループディスカッションといっても内容や形式はさまざまです。ここでは、よくあるグループディスカッションの具体例をさまざまなテーマからご紹介します。
- 「自由に使える1,000万円があったら何に使うべきか」など、発想力が問われるテーマ
- 「成長できる企業の特徴を5つあげてください」など、ビジネスに関わるテーマ
- 「終身雇用制度に賛成か反対か」など、討論した上でチームの意見をひとつにまとめることが必要なテーマ
- 「地方における人口減少を止めるための施策を考えてください」など、課題解決力が問われるテーマ
- 「(お金)か(愛情)なら、どちらの方が大切だと考えますか?」など、二者択一型のテーマ
- 「人生における幸せとは何ですか?」など、定義付けから意見のまとめ上げまでが必要なテーマ
テーマごとに進め方は異なりますが、次の項では全般に共通する対策のポイントをご紹介します。
グループディスカッション対策のポイント
ここからは、グループディスカッションを対策する際に押さえておきたいポイントやコツについてご紹介します。
進め方について全員の合意を得る
まずは進め方について全員の合意を得て、どのタイミングで何についての議論をするのかを予め決めておくことが大切です。
基本的には、以下の順番で議論を展開していくとスムーズです。
①時間配分の決定…与えられた時間に対して1)どのような議論が必要なのか?、2)それぞれに割くべき時間はどのくらいか?を決定する
②課題/目的の定義づけや整理…与えられたテーマについて目線合わせを行う
③解決策の議論…課題を解決するためのアプローチについて話し合う
④結論…過程を整理して、結論づけを行う
発表がある場合は、発表の役割や進め方についても時間内に決めておきましょう。
①時間配分の決定
与えられた時間に対して、1)どのような議論が必要なのか?、2)それぞれに割くべき時間はどのくらいか?を話す時間になります。
②課題/目的の定義づけや整理
与えられたお題について目線合わせをする時間です。
〈定義づけの例〉
「日本の社会課題を一つ選んで、その解決策を考えろ」
▶︎「日本の社会課題を一つ」定義するので、「少子高齢化」「都市一極集中」というものが抑えられると良く、「少子高齢化によって何が課題になるのか?」「都市一極集中により何が課題になるのか?」まで定義できるとより課題が鮮明になるので、良い議論になるでしょう。
③解決策の議論
課題や定義が定まれば、あとはその課題を解決するためにどのようなアプローチがあるのかを考えるのみです。
④結論
筋の良い解決策が見えれば、②▶︎③の過程を整理して、論理的な破綻や、考える余地があるのに考えきれていないところがないかを整理するとよいでしょう。
時間があれば、より論を強められる補強をするのがベストです。
⑤発表(ないケースも)
最後に発表の準備です。選考官が議論過程をしっかり見ている場合などは、発表がないケースもあります。
必要な役割を分担する
スムーズに議論を進めるために、以下のような役割を担うメンバーがいると良いとされています。
①進行役
議論を引っ張っていく進行役。議論が筋を外れないようにするファシリテーション能力がある人が担うととても良いでしょう。
②書記
議論の過程を残しておく役割です。議論に必死になって、考えていたことをメモし忘れてしまい、大事な話を忘れてしまうこともあるので、それを防ぐために配置されることがあります。
③タイムキーパー
議論の初めで決めた時間配分を管理する役割です。
否定ではなく前向きな意見を
グループディスカッションとなると、意見をぶつけ合うことに気が向いてしまうかもしれません。しかし、グループディスカッションは勝ち負けを競うものではないので、相手を否定するのではなく、相手の発言を元にいかに議論を前進させるかに焦点を充てることがとても大切です。
意見を求められたときは、否定するよりもできるだけ前向きな意見の発言や、ポジティブな提案を行うように心がけるとよいでしょう。
グループディスカッション対策の注意点
ここからは、グループディスカッション対策の注意点についてご紹介します。
- 発言すればするほどいいわけではない
- 役割で評価は決まらない
- 多数決は使わない
- 議論を1から覆すクラッシャーにならない
それぞれみていきましょう。
発言すればするほどいいわけではない
グループディスカッションで自分の考えを伝えられることはとても大切ですが、発言すればするほどいいというわけではありません。
グループディスカッションはチームプレイの要素も強いため、他のメンバーの意見をうまく引き出し、全体で納得できる結論を導くことが重要です。
グループが結果を出すために、自分がどのような立ち回りをするのがスムーズかを意識して発言するように心がけてみてください。
役割で評価は決まらない
就活生から「どの役割だと受かりますか?」たまに聞かれることがありますが、。「役割で評価が決まることはない」と返しています。
進行役だから有利、書記だと不利だということは関係ありません。
あくまで大事なのは以下の3点です。
- 選考官にとって納得感ある答えを導き出すこと
- 参加者の納得感と合意形成を得ること
- 時間内に議論を終えること
多数決は使わない
時間が足りない場合などは、どうしても多数決で解決したくなることも多いでしょう。
しかし、グループディスカッションではチーム全員が納得できる形で議論を終えることも重要なので、できる限り多数決は行わないようにしましょう。
お互いが納得できるような打開策を出すなど、できるだけ合意形成できた状態で終了できると評価につながりやすいです。
議論を1から覆すクラッシャーにならない
議論を1から覆すクラッシャーにならないように注意しましょう。議論を進めていると、途中で「このままでよいのか?」と疑問を持つケースもあるかもしれません。
しかし、グループディスカッションの時間は限られているので、後から議論を蒸し返すのは基本的にNGです。疑問に思ったことや不明点はそのときに発言するようにし、議論が進んでから覆すことのないように注意しましょう。
どうしても後から議論を戻したいときは、他のメンバーが納得できる理由を説明すると良いでしょう。
グループディスカッションの役割は兼任も複数人で分担してもOK
役割は、最初の役割と変わっていっても問題ないですし、役割が不要なケースの方が実は多いと、たくさんの選考を見て感じています。
進行役は進めていくうちに、議論の進め方の改善が必要になり、他の人に変わることは往往にしてあります。つまり、議論を進めていけば自然と進行役は決まっていきます。
また、書記についても、進行役がメモをしながら進めることや、全員がメモをしながら進めるケースもあり、必要であるかと言われれば役割として必ずしも必要とは言えないです。
そして、タイムキーパーも、スマホでタイマーをつければ終わる話なので、あまり役割として意味がないかもしれません。
「役割」にこだわるあまり、議論が滞っては本末転倒です。その場の状況で、最適な役割分担をしましょう。
グループディスカッション対策で事前にできること
ここでは、おすすめの事前準備の方法をお伝えします。
①論理的思考力を鍛える
仕事においても重要な論理的思考力。特に就職活動において、「ロジックツリー」を作る力はとても役立つので作れるようにしておくのがおすすめです。
例)収益を上げる
②グループディスカッションの練習をたくさんする
友達同士やエージェントが主催しているグループディスカッション練習会に参加して、たくさん練習するのはとても効果的だと思います。
その際に、今回の記事で書いた内容をもとに振り返りをしたり、フィードバックを受けるなどすると、自分自身の強みや弱みが見えてくるでしょう。
また、練習会に出るのではなくて、実際の選考を経験するのも良いと思います。特に短期インターンの選考は、本選考への影響も少なく、良い経験になります。
練習をしてから選考を受ける余裕があまりない方は、実際の選考で力を伸ばすという方法もあります。
③オンラインツールの使い方をマスターする
オンラインツールの使い方をマスターすることも効果的です。近年では、グループディスカッションがオンラインツールで行われることも少なくありません。
たとえば共有ドキュメントで書記を取れるようになるなど、積極的にツールを駆使することができれば、グループディスカッションも有利に進められる可能性が高いでしょう。
ツールの使用はグループディスカッションだけでなく仕事をする上でのスキルにもなるので、早いうちからマスターしておいて損はありません。
グループディスカッション対策に関するよくある質問
これまでグループディスカッションのコツや対策方法についてご紹介しましたが、まだ不安が拭えないという人向けに、グループディスカッション対策に関するよくある質問をご紹介します。
対策なしでも大丈夫?
場合によっては、対策なしでグループディスカッション当日に臨もうと考えている人もいるかもしれません。
日常からディスカッションする機会がある人は対策なしでもいい場合もあるかもしれませんが、就活ならではの進め方やコツがあるのも事実です。
時間が取れるのであれば、基本的には対策しておくことをおすすめします。
対策はいつからするべき?
対策は早ければ早い方が良いですが、遅くとも選考が始まる1ヶ月前頃までには始めることをおすすめします。
ただし、選考対策が必要なのはグループディスカッションだけではないので、他の対策とのバランスも考えながら進めていきましょう。
おすすめの対策本はある?
グループディスカッションの対策には『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート: 「2ステージ、6ポジション」でつかむ「話し合い」の新発想!』がおすすめです。
グループディスカッションの基礎から、実際に使えるフレームワークまでわかりやすく紹介されているので、何から手をつけてよいかわからない人は参考にしてみてください。
まとめ
以上、グループディスカッションで評価されているポイントから、実際の進め方や役割、注意点などを解説しました。
グループディスカッションは面接とともに、就活生から評価軸が見えにくいため、誤った対策がされていることを目にします。
今回の記事を元にして、自分自身の力をしっかりとグループディスカッションで出し切れるようになれば幸いです。
新卒での就職活動は初めての経験であり、またほとんどの人は1度きりで終わります。だからこそ、正しい情報をしっかり集めながら、自分で考えて行動し、自分が納得できる就活の終わりを迎えていただければと思います。
書いた人:高橋 奎
Twitter:https://twitter.com/_keitakahashi_?lang=ja
人事コンサルティング会社、「STARMINE株式会社」にて、新卒採用コンサルタントとして、多くのベンチャー企業の短期インターンシップを軸とした採用を支援。
その後独立し、場創りプロデュース会社である「NO WALLs株式会社」を創業。オンライン/オフライン問わずさまざまな企業支援行いつつも、就活生への支援も引き続き行なっている

就活中、企業の採用担当に聞きたいことがあっても、質問メールや回答へのお礼メールの正しい書き方、送り方が分からず困っている学生も多いのではないでしょうか。
就活では、メールの内容や書き方が「失礼にならないか…」「うまく伝わるか…」など不安や悩みがつきないですよね。
就活をしていると、企業へのメールが必要になるケースは少なくありません。また、質問に対する回答への、お礼メールを送る必要もあります。これらのメールは書き方・送り方のマナーやポイントを押さえれば、難しいことではありません。
この記事では、就活の質問メールに含めるべき内容や送る際のポイントなどを解説します。
ケース別の質問メールや回答へのお礼メールの例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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就活メールで質問やお礼、返信する際のマナー
はじめに、就活メールで質問やお礼、返信する際のマナーをご紹介します。マナーに従っていれば、大きく印象を損なう可能性は低いので、確実に押さえておきましょう。
ビジネスメールのルールに従う
就活メールで質問やお礼、返信する際のマナーとして、ビジネスメールのルールに従いましょう。
就活でおこなうメールのやりとりは、ビジネスメールのやりとりと同じです。まだ就活生ではありますが、社会人としてビジネスメールのルールを調べて理解しているかどうか、仕事に向き合うスタンスとしてメールのやりとりから見られていることもあります。
ビジネスメールには一定の型や決まった言い回しがあるので、今のうちから覚えておくことで、入社後メールのやりとりの際に役に立ちます。
誤字脱字など初歩ミスは0に
誤字脱字など初歩ミスは0にしましょう。誤字脱字があるメールは、相手に悪い印象を与えます。
誤字脱字は、送信前に入念な確認をしておくことで防ぐことのできる初歩ミスです。誤字脱字があるだけで、注意力が不足している、集中力がないという悪い印象を採用担当者に与えてしまう恐れがあります。
特に企業名や人物名の誤字脱字は失礼に当たります。見返すだけで防ぐことができるようなミスをしないよう、送信前に誤字脱字がないかを必ず確認しましょう。
返信の際は件名を変更しない(Re:のみ追加)
返信の際は件名を変更せずに返信するようにしましょう。
返信のたびに件名を変更してしまうと、何の件のメールなのか一目で判断がつかなくなり、現在おこなっているメールのやりとりの内容がわからなくなってしまいます。また、過去のメールの検索がしにくくなり、相手に手間をかけてしまうことがあります。
使用するメールアプリによっては「Re:」が冒頭に追加される場合がありますが、その場合はRe:を追加したままで問題ありません。
メールへの返信は1日以内に返す
メールへの返信は1日以内に返しましょう。迅速な返信は、相手に好印象を与えます。メールを受け取ったらできるだけ早く返信するようにしましょう。
ビジネスでは、メールへの返信はたいていの場合1日以内に返すのが理想とされています。特に、日程調整のメールなどの場合、返信が滞っている期間、相手はスケジュールを空けたままにしなくてはなりません。
確認事項があるメールの場合は、相手を不安にさせる要因にならないよう、メールへの返信は1日以内に返しましょう。
就活で質問メールに含めるべき内容
就活で質問メールに含めるべき内容は以下のとおりです。
- 件名
- 宛名と簡単な挨拶文
- 簡単な自己紹介や前回会ったときのこと
- 質問内容を簡潔に記載する
- 終わりの挨拶文
- 署名
それぞれの内容について解説します。
件名
まず件名を入れます。
件名を入れ忘れたり一目で分からないものだったりすると、後回しにされたり開かれなかったりするので注意しましょう。
ただし、企業から受け取ったメールの内容について質問するときは、件名は変更せずに返信しましょう。メールのスレッドが分かれてしまい、質問の内容が分かりづらくなります。
宛名と簡単な挨拶文
宛名と挨拶文を入れます。ポイントは宛先の敬称を正しく入れることです。
宛名は、以下のように入れます。
- 採用担当の名前と役職が分かる場合:〇〇株式会社 総務部人事課 〇〇 〇〇 部長
- 採用担当の名前が不明な場合:〇〇株式会社 総務部人事課 ご担当者 様
- 部署しか分からない場合:〇〇株式会社 総務部人事課 御中
間違えやすいのは二重敬称、「役職と様」「御中と様」などの併用です。部長など役職を添えた場合は「様」はいりません。「〇〇 〇〇 部長 様」は二重敬称になります。
また、会社や部署に使用する「御中」と、人に対して使用する「様」の併用も二重敬称です。「〇〇株式会社 御中 〇〇 〇〇 様」は二重敬称なので、相手の名前が分かるときは「様」か「役職」だけ入れます。
御中の使い方に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
挨拶文は以下の定型文を記載しましょう。
簡単な自己紹介や前回会ったときのこと
簡単な自己紹介を入れます。
採用担当には日々多くのメールが届くので、フルネームを入れましょう。
また面識のある人なら、以下のように前回会ったときのことにも触れましょう。
〇月〇日に〇〇で開催された会社説明会で質問させていただいた者です。
その節はありがとうございました。
メールの送り主を思い返しやすくなるので、ちょっとした配慮にもなります。採用担当は日々、多くの相手と接しているので、自分のことを覚えている前提でメールを送るのは避けましょう。
質問内容を簡潔に記載する
質問内容は、相手がすぐに何のことなのか分かるように記載するのがマナーです。
まず、何の質問なのか結論を書きます。その後に質問内容を簡潔に入れましょう。
以下、会社説明会の日時の日付と曜日が合っていなかった場合に質問する例を記載します。
3月2日(水)13:00-15:00と記載されていたのですが、
3月2日(火)13:00-15:00と
3月3日(水)13:00-15:00どちらが正しいでしょうか。
終わりの挨拶文
最後に挨拶文を入れます。
よろしくお願い申し上げます。
「ご連絡いただければ」や「ご返信いただければ」など内容に合わせるのもポイントです。何かお願いするなら「ご検討いただけますよう」、何か対応してもらうなら「ご対応いただければ」など調整しましょう。
結び・締めの言葉については、こちらの記事も参考にしてください。
署名
署名には以下の内容を入れます。
- 区切り線始め(例:———————————————)
- 大学名・学部・学科・学年
- フルネーム
- メールアドレス
- 連絡が取れる電話番号
- 区切り線締め(例:———————————————)
就活メールの署名は、こちらの記事も参考にしてみてください。
就活で質問メールを送る上での4つのポイント
就活で質問メールを送る際は、以下4つのポイントや注意点を意識しましょう。
- 件名だけで内容が把握できるようにする
- 宛名と署名を忘れずに記載する
- 質問は分かりやすくシンプルな文章を心がける
- 企業の営業時間内に送る
件名だけで内容が把握できるようにする
件名は、簡潔に一目で分かる内容にするのがマナーです。
上記のように、一目で相手が内容を把握できるようにするのがポイントです。件名だけで理解できないものや長すぎるものは、相手がすぐに理解できず、配慮に欠けているので避けましょう。
宛名と署名を忘れずに記載する
宛名と署名を入れるのはマナーです。
宛名や署名を忘れると、受け取った相手が「自分が対応する必要があるのか」「誰からのメールなのか」判断することができません。正しく質問への回答をもらえるよう、宛名と署名は確実に入れましょう。
宛名や署名がなくても、何のメールか分かるケースもあるかもしれませんが、メールに宛名と署名を入れるのはビジネスマナーです。忘れずに記載しましょう。
質問は分かりやすくシンプルな文章を心がける
質問は分かりやすくシンプルにすることもマナーです。
結論から述べて、質問は「何についてなのか」「知りたいことは何なのか」、シンプルな文章を心がけます。
分かりづらい内容やボリュームのあるメールは、読み進めたり内容を理解したりする際に時間がかかります。
採用担当は1日に多数のメールへ対応するため、分かりやすくシンプルな文章を心がけることが重要です。
企業の営業時間内に送る
メールは、企業の営業時間内に送るのもマナーです。メールは電話のように本人を直接呼び出すものではないので、送る時間帯を気にしない学生も多いでしょう。
しかし、会社員はメールをスマホに転送していることもあるので、深夜や早朝に送ると迷惑をかけてしまいます。メールは、あなたのタイミングではなく企業の営業時間内に送りましょう。
【ケース別】就活の質問メールの例文

ここからは、ケース別で就活の質問メール例文を紹介します。
提出書類に関する質問メール
エントリーシートについて質問するメール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(氏名)です。
◯月◯日◯◯:00〜の会社説明会に参加させていただきました。
選考に進む際の提出書類について、
お伺いしたいことがありご連絡いたしました。
先ほどいただいたメールのなかに、次回選考時の持ち物として
「説明会で配布したエントリーシート」と記載がありましたが、
当日、該当の書類は配布されなかったと記憶しています。
こちらはどのように対応したらよろしいでしょうか。
送信専用メールアドレスからのご連絡で直接返信できなかったため、
◯◯様にお問い合わせさせていただきました。
ご多用のところ恐縮ですが、ご回答いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
———————————————
〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
———————————————
質問メールのポイント
件名や内容から「選考に参加したい学生からのエントリーシートに関する質問」と、一目で分かるメールです。質問も簡潔なので、何を知りたいのか明確になっています。
また、参加した会社説明会の日時も記載しているので、誰からのメールなのかイメージしやすいこともよいポイントです。
服装に関する質問メール
会社説明会に参加する前に、服装や持ち物などについて質問するメール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 様
はじめまして。
〇〇大学〇〇学部〇〇 〇〇(氏名)と申します。
◯月◯日開催予定の会社説明会について、3点質問があり連絡させていただきました。
①服装についての記載はありませんが、スーツで問題ないでしょうか。
②持ち物は学生証と筆記用具以外に必要なものはありますか。
③エントリーシートの提出が必要とありますが、提出のタイミングは当日でしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
———————————————
〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
———————————————
質問メールのポイント
複数の質問があるときは、質問ごとに番号を振るなど箇条書きにするのがポイントです。番号を振ることで、メールを受け取った側は見やすく答えやすくなります。
また、「服装はなんですか?」「持ち物はなんですか?」としてしまうと、回答する側はすべての情報を入れなくてはいけません。例文のように「スーツで問題ないか」「〇〇と〇〇以外で何が必要なのか」とすれば、相手の負担を減らせます。
会社説明会後の質問メール
会社説明会参加後に当日のお礼を伝えつつ、説明を受けた内容や次回選考ステップなどに対して質問するメール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(氏名)です。
本日は貴社の会社説明会にてご対応いただき、ありがとうございました。
会社説明会では、求められる人物像や今後の採用選考についてもご説明いただき、貴社への理解を深めることができました。
特に、◯◯様からお話いただいた内容は最も印象に残っており、貴社に入社したい気持ちが一層強くなりました。
1点、
貴社においてシニアマネージャーに昇進する際の平均年齢を追加でお伺いできますでしょうか。
説明会の折にお伺いできず申し訳ありません。
なるべく早く管理職として会社に貢献したいと考えているため、
お手すきの際にご回答いただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
———————————————
〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
———————————————
質問メールポイント
会社説明会のお礼と具体的な印象を記載することで、相手にお礼の気持ちを伝えられています。メールの目的は質問ですが、直前に会ってお世話になった人へお礼を入れないのは不自然ですしマナー違反です。
また、会社説明会時に質問できたことをメールで質問するのは、相手に手間をかけさせる結果になります。質問できなかったことへ謝罪を入れるのもポイントです。
インターンシップ・座談会後の質問メール
座談会後に説明を受けた内容に対して質問するメール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
営業部営業一課
〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(氏名)です。
本日は、貴社の座談会に参加させていただき、ありがとうございました。
座談会を通じて、業界全体への理解が深まり将来的な動きや課題についても学ぶことができました。
特に〇〇についての質問に具体的な話を伺うことができ、業務内容に魅力を感じました。
1点〇〇について、貴社が求める〇〇をお伺いできますでしょうか。
座談会の折に質問することができず、申し訳ございませんが、ご回答いただけますとありがたく存じます。
もし、お電話のほうがご都合がよろしければ、
以下の時間であれば受電することができます。
・◯月◯日(火)13:00-20:00
・◯月◯日(水)8:00-13:00
・◯月◯日(目)14:00-21:00
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
———————————————
〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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質問メールのポイント
座談会では、採用担当以外の社員の方とお話するケースもあると思います。採用担当は採用することが仕事なので、メールにも丁寧に返信してくれますが、採用担当以外は普段別の業務にあたっています。
そのため、時間を提示してお手すきで電話してもらうのも1つの手です。ただし、業務時間外に業務にあたってもらう前提で依頼するのはNGです。
担当の方の状況によっては、通常業務が始まる前、もしくは終わった後の時間に対応したい場合もあるので、業務時間外も良識の範囲内で提示することは問題ありません。
面接の日程調整の質問メール
面接の日程調整の質問メール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(氏名)です。
面接日程のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
希望日程を下記に記載いたします。日程のご調整の程、何卒よろしくお願いいたします。
①〇月〇日(〇)〇時開始~〇時終了
②〇月〇日(〇)〇時開始~〇時終了
③〇月〇日(〇)〇時以降、いつでも調整可能
上記でのご都合はいかがでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認・ご検討いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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面接の日程調整の質問メールのポイント
日程調整で時間帯を提示する場合、面接を開始する時間なのか、面接が終わる時間なのかを明確にしましょう。「〇時開始~〇時終了)」と記載しましょう。
例えば、10時開始〜14時終了と記載する際は、10時が最も早い面接開始時間、14時が最も遅い面接終了希望時間になるよう記載してください。
面接後の質問メール
面接後のお礼メールで、面接後に発生した疑問を解消する質問メール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 部長
本日〇時より面接をしていただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇(氏名)です。
本日はお忙しいなか面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇部長のお話を通じて貴社の社風についての理解が深まり、貴社で仕事をしたい思いが一層強くなりました。
また、活躍するために必要なスキルが明確になり、さらに具体的に働く姿をイメージすることができました。
1点、活躍するために必要なスキルのなかでも、特に入社までに身に付けておくべきものがあればお聞かせ願えますでしょうか。
面接の折にお伺いできず申し訳ありません。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
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〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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質問メールのポイント
ここでも、お礼内容には具体的に何を理解することができたかなどを簡潔に盛り込みます。面接内で質問できなかったことを詫び、質問しましょう。
面接では、様々な立場の人と話す機会があると思いますが、相手に合った内容の質問をするように心がけましょう。
内定通知への質問メール
内定通知のメールへのお礼と質問を返信するメール例文です。
質問メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(氏名)です。
このたびは内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。 謹んでお受けしたいと存じます。
入社後に1日も早く活躍できるよう、残りの学生生活を大切に過ごしたいと思います。
1点、入社までにやっておくべきことがあればお聞かせください。
入社後、スタートダッシュが切れるように、準備をしていきたいと考えております。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
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〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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質問メールのポイント
メールで届いた内定通知への返信なので、件名は変えず返信(Re)のまま送りましょう。一目で内定通知に関するメールだと、相手に伝わります。メール以外の内定通知にお礼メールを送るなら、件名は「内定のお礼」などにするといいでしょう。
本文ではまず内定のお礼から伝えましょう。選考が終わったとはいえ、一緒に働く可能性もある目上の方です。失礼のないよう、変わらず丁寧な文章を心がけましょう。
回答が来たらお礼メールを返信しよう
返信は24時間以内に送る
回答メールへのお礼メールは、基本的に回答メールが届いてから24時間以内に返信しましょう。できれば当日中、遅くても翌日中に返信するのがマナーですが、注意すべきは返信する時間帯です。
自分のタイミングで返信するのではなく、なるべく企業の営業時間に送るようにしましょう。メーリングリストでメールが担当部署に一斉送信されてしまうケースもあるので、深夜や早朝に送ると迷惑をかけてしまう可能性があります。
企業からの回答に対するお礼メール返信例文
回答メールに対するお礼メールの例文です。
回答のお礼メールの例文
〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 部長
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇 〇〇(氏名)です。
この度は、急な質問にもかかわらず、
ご対応をいただき誠にありがとうございます。
会社説明会が、〇月〇〇日〇〇時に開催されること、承知いたしました。
取り急ぎ、回答のお礼を申し上げます。
当日はよろしくお願いいたします。
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〇〇〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
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回答のお礼メールのポイント
お礼を入れつつ「〇〇の件、承知いたしました」と、回答内容が確認できたことを伝えるのがポイントです。回答メールに対するお礼メールは、「回答へのお礼」と「質問の回答を理解したか」を伝えることを意識しましょう。
自分からイベントのお礼メールを送る場合
自分から説明会などのイベントのお礼メールを送る場合は、参加後1日以内にできるだけ早く送りましょう。また、イベント参加の感想を添えて送ると好印象を与えることができます。
せっかくお礼メールを送るのであれば、ただお礼を記載するのではなく、イベント参加の感想を添えて熱意をアピールするとよいでしょう。
イベントのお礼メールは、だらだらと長いメールにならないよう注意が必要です。多くの学生のメール対応をしている採用担当者の手間にならないためにも、用件は簡潔に短くまとめましょう。
各種イベント参加後のお礼メールの書き方については、以下の記事でそれぞれ解説しています。
会社説明会のお礼メールの書き方・例文
インターンシップ参加前後のお礼メールの書き方・例文
会社訪問・見学後のお礼メールの書き方・例文
面談のお礼メールの書き方・例文
面接のお礼メールの書き方・例文
まとめ
以上、就活の質問メールと回答に対するお礼メールに含める内容や送るときのポイントを解説し、例文を紹介しました。
就活メールは企業に送る性質上、不安を感じる学生も多いでしょう。しかし、就活の質問やお礼メールは、含める内容がほぼ限られる定型文です。
ポイントを押さえれば難しく考える必要はありません。メールを送る時間帯や簡潔な文章を心がけるなど、ここで紹介したマナーを押さえれば問題ありません。
質問メールと回答に対するお礼メールは、難しく考えず例文を参考にして送りましょう。


年間約500名の学生と面談をしている筆者が、就職活動を始めた、もしくは始めようとしている文系の方とお話をしていると「文系だから就職先がないのではないか」「文系の就職活動が不安だ」という悩みをよく聞きます。
一部の学生からは、「偏差値が低い私立大学の文系は就職先がないと思う」という悩みもいただくことがあります。
実は、学歴も関係なく、文系の就職先はあります!
とはいえ、そんなこと言われても信じられないという声もいただきます。
この記事では、文系の就職事情や実際の体験記を紹介します。文系の学生に人気の業界や職種も紹介するので、参考にしてみてください。
よくある質問では、アピールの仕方まで解説しているので、自己PRを考える切り口の一つになればと思います。
OfferBoxは、就活生の約24万人(※1)に利用されている新卒逆求人サービスです。
プロフィールや自己PRを登録しておくと、あなたに興味を持った企業からオファーが届く仕組みで、「就活の一歩を踏み出せない」「就活に疲れてしまった」という方にも使っていただきやすいでしょう。
累計登録企業数も約20,423社(※2)と豊富なため、ぜひ活用してみてください。

(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)
文系の就職先がない?文系の就職事情
先ほど学歴も関係なく、文系の就職先はあるとお伝えしました。
文系と理系で比べても就職率はほとんど変わらないですし、文系の大学の学部や学歴をみても、就職率の有利・不利はありません。この章ではなぜそう言えるのかをご紹介します。
文系の就職率は理系とほとんど変わらない
まずは文系と理系で就職率の差を見てみましょう。
実は就職率においてほとんど違いはありません。文部科学省の就職活動状況データによると、令和2年度の文系の就職率は96.0%、理系の就職率は95.9%となっています。
企業が求めるスキルはポテンシャルスキル
なぜ文系と理系でほとんど就職率に差がないのでしょうか。
それは、企業が学生に求めているスキルが、一部の専門的なスキルを除きポテンシャルスキルだからです。
ポテンシャルスキルとは、学生が企業に入社した後活躍することができる潜在的なスキルのことです。もう少し具体的に判断軸をお伝えすると、以下のような項目から判断されます。
- つまずいた時、失敗した時に乗り越えられそうか
- 社内外を問わず、問題なくコミュニケーションがとれそうか
- 活かせそうな能力と応募している職種がマッチしているか
- 社風に合うか
下記記事には企業がポテンシャルを見極めるために質問するさらに具体的な例が載っているのでよろしければ参考にしてみてください。
【例文付き】面接でよく聞かれる質問と具体的な解答例
文系の就職先で人気の業界・平均年収
ここからは、文系の就職先として人気の業界と平均年収についてご紹介します。
あくまで人気業界なので、それぞれの性格や働き方によってマッチする企業は異なりますが、文系の人がどのような企業に就職するのか気になる人は参考にしてみてください。
銀行
銀行は業界規模が大きく採用人数も多いため、文系学生の就職先として人気です。平均年収も約450万円前後を推移しており、大手企業も多いので、景気の波に左右されるものの比較的安定した業界であるといえるでしょう。
銀行といっても実際の業務内容はさまざまですが、総じてコミュニケーションが必要であったり、法律に関する知識が必要であったりするケースが多いです。文系の人はコミュニケーション能力が高い人も多いので、対人スキルが評価されて採用されるケースも少なくありません。
メーカー
メーカーも文系の就活生に人気の業界です。メーカー全体の平均年収は450万円前後であるといわれていますが、大手企業などでは平均年収が1,000万円を超える企業も多々あり、幅の広い業界です。
メーカーでは営業職も多いので、銀行同様に対人スキルは重要視されます。専門的な分野のメーカー企業であっても、新卒採用であればポテンシャルでの採用がメインになるので、文系でも十分に活躍が期待できる業界であるといえるでしょう。
IT
近年ではIT業界も文系の就活生から人気を得ています。
ITといえば理系向けの業界であるというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、IT業界で活躍している文系出身者は非常に多いです。さまざまな企業でDX推進や働き方改革などが行われているため、今後もますます需要のある業界として注目されるでしょう。
なお、IT業界の平均年収は約430万円であるといわれています。
インフラ
インフラとは、社会になくてはならない基盤を整備している業界のことを指します。具体的には、エネルギー関連(電力、ガス、石油)、交通系(航空、鉄道、地下鉄)、バリアフリー関連や公共施設、インターネット関連など、さまざまな領域が挙げられます。
インフラは人々の生活に欠かせないものなので、世の中から必要とされる企業で勤めたいという人には向いているでしょう。文系の就活生からも人気の業界のひとつです。
平均年収は領域ごとにさまざまですが、他の業界と比べて高い傾向にあり、高学歴の就活生からの応募も多いのが特徴です。
不動産
不動産業界も文系の就活生に人気です。
平均年収は415万円ほどですが、特に営業職ではインセンティブも多い業界なので、企業実績だけでなく個人の実力によっても年収が変動します。
銀行やメーカー同様にコミュニケーションスキルが評価されやすいほか、法学部、経済学部、経営学部など、文系の学部で学んだことが活かせるケースがあるのも文系出身者にとっては利点であるといえるでしょう。
公務員
最後にご紹介するのは公務員です。
景気の先行きに不安を抱える人が多い中、安定性を求めて公務員を目指す文系の就活生は少なくありません。平均年収も国家公務員は667万円、地方公務員は663万円と魅力的な水準です。
ただし、公務員試験に失敗すると就職浪人となってしまうリスクもあるので、公務員を目指す場合は早いうちから準備に取り掛かるようにすると良いでしょう。
文系の主な就職先職種一覧
続いて、文系出身者の主な就職先職種をご紹介します。
文系出身者は以下の職種に就くケースが多いです。
- 総合職
- 営業職
- 販売職
- 事務職(一般職)
それぞれみていきましょう。
総合職
総合職は社内の中核業務を行う候補となる職種です。仕事内容は多岐に渡り、企業や業界ごとにさまざまです。多くの場合、ジョブローテーションなどを通して、自分の職務適性を見極めながらキャリアステップを踏んでいくことになります。
入社時点で専門的な知識やスキルを求められるケースは少なく、広く活躍しやすい職種になります。総合職で実績をあげることで、幹部候補生として育成されるケースも珍しくありません。
営業職
営業職は、自社が扱う製品やサービスをクライアントに購入してもらえるように売り込みを行う職種です。
営業職といってもBtoBやBtoC、新規営業かルート営業かなどによって働き方は大きく異なります。また、評価形態も企業によってさまざまです。インセンティブがメインとなる企業もあれば、営業成績は給与に直接的に関係しない企業もあります。
とはいえ、営業職では業界に関わらず、総じてコミュニケーション能力が重要になるので、対人スキルの高い文系出身者の人が多く活躍しています。
販売職
販売職も営業職と同様に、総じてコミュニケーション能力が必要な職種です。
こちらも何を販売するかによって働き方は大きく異なりますが、インセンティブや評価によるボーナスなどが給与に直結するケースが多いです。好きな商品を人にすすめることが好きな人や、対人スキルに自信のある人は向いている職種であるといえるでしょう。
販売職といっても、とくに新卒入社の場合は専門知識ゼロからスタートすることが多いので、アルバイトでの販売経験のない人でも十分活躍しやすい職種です。
事務職(一般職)
文系出身者は、事務職や一般職に就く人も多いです。
特に、大手企業の事務職はとても人気のある職種です。事務職や一般職を募集している企業は優良企業も多いので、福利厚生や手当などが整っている企業が多く、将来の安定を重視したい人には魅力的な職種でしょう。
ただし、事務職は他の職種と比べて募集が少なく倍率が高い傾向にあります。事務職に就きたい場合は、早いうちから対策をしっかり行うようにしましょう。
SE職
SE職というと理系の仕事であると思う人も多いかもしれません。しかし、最近では文系からSE職に就く人も多いです。
新卒でSE職を募集している企業では、入社後に研修があることがほとんどなので、ポテンシャル採用で文系を採用している企業も実際にたくさんあります。
IT技術が進む昨今、SE職は今後も需要が増えると考えられている職種です。文系で何かしら手に職をつけたいと考えている人は、SE職を検討してみるのも良いでしょう。
文系学生の就職先|大学別体験談

就職活動をしている皆さんへのメッセージもいただいているので、是非参考にしてみてくださいね。
旧帝大出身の文系学生
しかし、どの業界に進みたいのかは全く分かりませんでした。そのため、しっかりと自己分析をしたうえで幅広く業界を受けてみることにしました。そうしたら、自分の得意なことを活かしつつ目指したい未来に向かっていけそうな企業が、全く予想もしていなかった製造業の企業でした!
就職活動に不安な人がいれば、理想の企業に出会うためにもまずはしっかりと自己分析をし、幅広く業界や企業を受けてみることをおすすめします。
【製造業 / 東北大学出身 / 男性Tさん】
地方国公立の文系学生
そのため就職活動を始める時から上手くいくのか不安な日々を過ごしていました。先輩からも話をたくさん聞き、エントリーシートの添削もしっかりしてもらったことでアピールも上手く伝えることができました。その結果、なんと第一志望だった金融業の企業に内定をいただきました!
実際に就職活動を終えた先輩たちのお話も聞いてみると参考になるかもしれないです!
【金融業 / 香川大学 / 女性Cさん】
早慶上智の文系学生
できる可能性があることはやりきりたいと考えたため、知り合いのOBにひたすらお願いをしてOB訪問をさせてもらい、インターンにもいきました。業界研究も抜かりなかったと思います。面接では自分の貢献できるポイントを余すことなく伝えました。
ここまでやらないといけなかったかと言われるとそうでもないと思いますが、後悔のないようにやりとげられたのでよかったなと思ってます。
実際に就職活動をしている人は、後悔のないように考えられる方法は全て試してみるのはいい手だと思いますよ。
【商社 / 早稲田大学 / 男性Iさん】
G-MARCH/関関同立の文系学生
就職活動を早めから始めていると、早めに就職活動を終える人ももちろんいたので焦りました。しかし、就職活動を早めに終える人は、いきたい企業が早めに選考が終わる企業なだけだと途中で気付き、それからは自分のペースで就職活動も進められるようになりました。
周りの人で就職活動を早めに終える人が出てくると焦ると思いますが、ありのままを受け入れてくれる企業と出会うことの方が大事だと思うので、納得いくまで頑張ってみてください!
【人材 / 中央大学 / 女性Mさん】
私立大学の文系学生
しかし、キャリアアドバイザーやまわりの同じような業界を受けている友人の話を聞き、再度自己PRを磨き上げしっかりと一つ一つの選考を進めていくことで無事数社から内定をいただくことができました。
選考を受けていく際にうけたフィードバックをもとに自分の長所や短所に気がつけたのも大きかったです。
選考を次に活かすことは、していない人もいると思いますが、とても大事なことだと思っています!
【IT系 / 東洋大学 / 男性Oさん】
短期大学/専門学校の文系学生
しかし、就職をしないと生活もできないので頑張って自己分析もし、多くの企業を受けました。有難いことに内定までいただくことができて無事に就職活動を終えることができました。
就職活動を終えて内定者懇親会で一番最初に驚いたことは、大学レベルは関係ないというのを体現しているほど、レベルが異なる大学の人までいたことでした。皆さんの共通点としては、持っている想いが似ている人たちが集まっていることでした。
実は大学レベルで不安になっている人たちはもったいないのかも。同じような企業を受けている人たちを見てみるとと多種多様な人と会え、不安が和らぐかもしれません。
【メーカー / 共立女子短期大学 / 女性Sさん】
文系の就職先に関連するよくある質問

それでも理系の方が有利?
上記でお伝えしたように、企業はポテンシャルスキルをみているため、文系だから理系より不利なんてことはありません。
もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
理系に比べて不利は間違い!文系の就職事情から就活の仕方まで徹底解説!
文系の中でも、学部の有利・不利はある?
学生からは、文系の学部ごとに有利・不利があるのではないかという相談もいただくこともあります。ただ、上述したように企業が学生に求めているものはポテンシャルスキルなため、文系の中で学部の有利・不利はありません。
どの学部で学んだかより、どんな学生生活を送ったか、それをどうアピールしていくかが重要です。
文系の中でも、大学レベルは就職率に関係ある?
大学レベルによる就職率の違いはありません。
大学名を選考通過の判断材料にする企業が存在することは事実です。しかし、大学レベルではっきりと足切りをする企業はごく一部です。
その結果として、大学レベルと就職率が比例するということは起きていません。
ちなみに、OfferBoxでも、大学レベルによるオファーの偏りはありません。
詳しくは以下のページをご覧ください。
(DATA.06:学歴によるオファー受信の偏りなし)
大学レベルよりも、学生の興味関心や強みが、自社とマッチする学生を見つけるために利用している企業が多いことがわかります。
文系はどう自己PRしたらいい?
面接やエントリーシートで自己PRをしっかりしていくことはとても大事です。
文系にもアピールできるポイントはたくさんある
文系の強みとして、個性豊かで印象に残りやすい経験・アピールができる点があります。
大学生活を過ごす中、学業以外の時間で、人によってはサークル活動に注力したり、アルバイトに注力したり、はたまた起業をしてみたり。経験してきたことによって種類は変わるものの、アピールできることがあるはずです。
そんなアピールできることを探しながら、どのように企業へ貢献できるかを伝えることが一番重要になってきます。
この項ではアピールできる内容を具体例を挙げながらご紹介します。
サークル活動
サークル活動では主に協調性をアピールできます。なぜなら、サークル活動の多くが仲間の協力を得て行ってきたものだからです。
また、幹事長や何かの役職に就いていた人であれば、リーダーシップなどもアピールできます。
ただし、サークル活動は多くの学生が経験し、またアピールポイントとして活用する学生が多いため、印象が残らない内容にならないよう注意する必要があります。どういったサークルでどういったことを達成したかを具体的に伝え、印象に残るようにアピールしましょう。
アルバイト
アルバイトでは主に企業貢献意欲をアピールできます。アルバイトでは企業や個人事業主に雇ってもらい、求められる成果を上げる必要があります。
アルバイトであっても、雇ってもらったら組織の一員です。売り上げを上げるため、生産性を高めるために取り組んだことがあればアピールしてみましょう。
就職をしても企業のことを考えて行動してくれると感じてもらえるでしょう。ただし、サークル活動と同様、アピールポイントとして活用している学生が多いため、具体性を持たせて印象に残すことが大事になってきます。
具体的な例文が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
アルバイト経験から考える「学生時代に最も打ち込んだこと」ー例文あり
留学
留学では主に成長意欲をアピールすることができます。まったく異なった環境に行くことはとても勇気が必要ですよね。そのため、留学を決断したきっかけなども含めてアピールできるといいでしょう。
また、何を学びたくて留学を決意し、留学をした結果どうだったのかまでアピールできると、再現性のある成長をアピールすることができるでしょう。
長期インターンシップ
長期インターンシップでは、実務経験を通して得た経験や知見をアピールすることができます。
実務を経験していると、仕事というものの認識がある程度できている段階です。そのため、貢献できることは何か、できないことはどうやって力を伸ばしていくかを、具体的な長期インターンシップの経験を用いて伝えられるといいでしょう。
現時点での自分の「具体的に業務で活かせる力」がわかっていることは強みの一つです。
起業
起業では主に、新しいことを切り開く能力をアピールすることができます。なにもない状態から立ち上げているのですから、困難はたくさんあったはずです。どのように乗り越えて、どのような実績をつくりあげたかアピールできるといいでしょう。
ただし、起業している人を採用する場合、すぐに離職してしまうのではないかという心配が伴います。そのため、就職をする理由をしっかりと考えて伝えましょう。
趣味
趣味では一つのことに対して突き詰められることをアピールすることができます。突き詰めるということは案外難しいものです。これまで継続し続けてきた理由をきちんと説明できると職種への適性も企業が判断してくれるのでいいでしょう。
ただし、趣味は実績ベースでアピールがしにくいものです。そのため、継続している年数など具体的にアピールできる数字や出来事があれば積極的に記載していきましょう。
「学生時代に最も打ち込んだこと」の記事では趣味にも使えそうな具体的な50個の例をご紹介していますので、趣味のアピールの方法が思いつかない人は参考にしてみてください。
「学生時代に最も打ち込んだこと(ガクチカ)」の就活面接・ESでの回答方法【50例から探そう・ない場合も】
人に短所はつきもの。できないことは認め、対策を考えよう。
上記で自己PRの種類やアピールの際の注意点をご紹介しました。しかし、一部のエントリーシートや面接では、長所だけでなく、短所も伝えなければならないことがあります。
そのため、短所もしっかりと自分の中で認識をし、伝えられるようにしましょう。
短所を伝える際もコツが必要になってきます。
まずは短所はないと伝えるのはやめましょう。確かに弱みをさらけ出すのは怖いですし、弱みを書くことでマイナスの印象を持たれてしまうと不安に思うこともあるでしょう。
しかし、誰しも短所があるのは当然です。短所をしっかりと自覚し、就職した後でそれをどう改善していこうか考えられることが、企業にポテンシャルを感じてもらう際に必要になってきます。
そして、上述した内容と似ている部分もありますが、短所はそれをどう改善するかという点と必ず一緒に伝えましょう。改善の意思を伝えないと、マイナスの印象を持たれてしまう可能性もあります。
短所の伝え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
短所一覧と就活面接での回答例文|長所からの言い換え方や書き方も紹介
まとめ
今回は、文系に人気の職業や大学別の体験談、アピールポイントを探すときの着眼点などをご紹介しました。
「文系は理系と比べて専門スキルが少ないため就職しづらいのではないか」と不安に思っている人も多いかもしれません。しかし、実際には文系の就職率は理系とほとんど変わりません。
また、新卒入社の段階では主にポテンシャルが求められるため、現時点で専門知識を持っていなければならないということもありません。
文系だからといって就職活動の可能性を狭めてしまうのは非常にもったいないことです。今回ご紹介したポイントを押さえて、ぜひ、悔いのない就職活動を行ってください。
文系におすすめ!普段の自分の良さをアピールしてオファーをもらおう
この記事では文系が就職先がないということが嘘だということ、そして文系の自己PRの書き方についてもご紹介をしました。
普段の自分をアピールして、就職活動を進めていくにはOfferBoxがおすすめです。
OfferBoxなら普段の自分を思う存分アピールできる
OfferBoxなら、ありのままの自分をアピールすることができます。文章だけではなく、サークル活動や趣味の写真も載せることができるので、履歴書やES(エントリーシート)では出せない普段の自分をアピールすることが可能です。
是非ありのままの自分をアピールしてみてください。
OfferBoxはしっかりとアピールポイントを見てオファーしてくれる企業が多い
また、OfferBoxの利用企業には、一人一人の自己PRをしっかりみて学生に声をかけてくれる企業が多いです。無理に取り繕っていない、普段の自分の姿にオファーをしてくれた企業であれば、実際に入社した時も、ありのままの自分で働けそうですよね。
自分のどういった部分に興味を持ってくれたかを面談や面接で聞いてみることで、実際にマッチしているポイントを探してみることもできます。
まずはしっかりと自己PRを磨いて自分をアピールし、ありのままの自分で輝ける企業を探していきましょう!
(書いた人)
森瑞貴
Twitter:https://twitter.com/mooleesan
新卒採用イベントを運営している株式会社ジースタイラスで年間500人ほどの学生と面談をしつつ、企業支援も経験。現在は株式会社AppBrewでアカウントプランナーとして働いている。


夏インターンに向けた不安を解消
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LIVE配信 概要
【開催日時】
2022年7月29日 (金)
18:00〜19:00(最大30分延長)
※Zoomでのライブ配信です。
※質問数に応じて、最大30分延長します。
※セミナー開始5分前より開場します。
【参加対象者】
2024年卒業見込み
※2024年卒メインの内容となりますが、2023年卒の方もご参加いただけます。
【参加方法】
※ZOOMでのライブ配信です。
カメラ、マイクは自動でオフの設定となります。
①開始時間までに、ZOOMウェビナーに事前登録をお願いします。
②ZOOMウェビナー事前登録後、ご入力いただいたメールアドレスに参加用URLを送信します。
③お時間になりましたら参加用URLにアクセスしご参加ください。
【登壇者の紹介】

株式会社i-plug 学生メディアチーム チームマネージャー:小林 大剛
2009年 兵庫県の大学を卒業後、東京のシステム会社に入社、営業部に配属となり新規企業の開拓とコンサルティングに従事。2016年 i-plugに入社、大学営業部門で100校以上の大学で講師として登壇、就活準備セミナーを企画から実施まで担当。新規事業の企画立案・営業を経て現在はマーケティングに従事

夏インターン対策講座
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今回開催するセミナーは、自己PRを書くために必要な自己分析の方法を、1時間で解説&実践まで行います!
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こんな悩みを抱えている方は、ぜひご参加ください。
最初の1時間で解説&実践の後、30分間質疑応答の時間を設けています。
OfferBoxに関する質問はもちろんのこと、「企業の選び方」「インターンに向けた準備」など、就活に関わる悩みや不安にもお答えします。
LIVE配信 概要
【開催日時】
2022年7月21日 (木)
18:00〜19:30(最大30分延長)
※Zoomでのライブ配信です。
※質問数に応じて、最大30分延長します。
※セミナー開始5分前より開場します。
【参加対象者】
2024年卒業見込み
※2024年卒メインの内容となりますが、2023年卒の方もご参加いただけます。
【参加方法】
※ZOOMでのライブ配信です。
カメラ、マイクは自動でオフの設定となります。
①開始時間までに、ZOOMウェビナーに事前登録をお願いします。
②ZOOMウェビナー事前登録後、ご入力いただいたメールアドレスに参加用URLを送信します。
③お時間になりましたら参加用URLにアクセスしご参加ください。
【登壇者の紹介】

株式会社i-plug 学生メディアチーム チームマネージャー:小林 大剛
2009年 兵庫県の大学を卒業後、東京のシステム会社に入社、営業部に配属となり新規企業の開拓とコンサルティングに従事。2016年 i-plugに入社、大学営業部門で100校以上の大学で講師として登壇、就活準備セミナーを企画から実施まで担当。新規事業の企画立案・営業を経て現在はマーケティングに従事