新卒採用イベントとは?主な6種類やメリット・デメリットと成功ポイント

新卒採用イベント
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新卒採用において、自社が求める人材を確保するためには、どのようなイベントを開催すべきでしょうか。合同説明会やインターンシップなど、さまざまな種類のイベントがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、オフライン開催とオンライン開催の使い分けも検討すべきポイントとなります。

本記事では、新卒採用イベントの特徴と開催する目的、主な6つの種類と特徴、メリットとデメリット、開催方法、成功させるポイントについて解説していきます。新卒採用イベントを効果的に活用して、自社が求める人材との接点を創出しましょう。

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新卒採用イベントの特徴と開催する目的

新卒採用イベントの特徴と開催する目的

新卒採用イベントとは、採用ターゲットの学生を集めて、自社の認知度を高めたり、自社の魅力を知ってもらったりするために開催するイベントです。

新卒採用イベントは、大規模なものになると数千人規模の学生が参加するものもあり、就職意欲の高い学生との接触機会を得られます。また、「理系に特化」「ベンチャー企業に特化」など企業・学生側のニーズに合わせたイベントもあり、効率的に母集団を形成できます。

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新卒採用イベントの主な6つの種類と特徴

新卒採用イベントの主な6つの種類と特徴

新卒採用イベントには、さまざまな種類があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、自社の採用戦略に合わせて選択することが大切です。

ここでは、新卒採用イベントの主な6つの種類とその特徴について紹介します。

合同企業説明会

合同企業説明会とは、複数の企業が合同で行う説明会です。規模やターゲットによって、以下の3つに分類できます。

  • マス型イベント
  • 業界別イベント
  • 学生の属性別イベント

マス型イベント

マス型イベントとは、特にくくりなく数十~100社以上の企業が出展するイベントです。認知度の低い企業でも学生にアピールするチャンスがあります。

しかし、数多くの企業が出展するなかで埋もれないために他社との差別化を工夫する必要があります。例えば、ブースデザインやグッズ配布などで目立つ工夫をしたり、事前にSNSやメールでアプローチしたりすることが効果的です。

業界別イベント

業界別イベントとは、特定の業界にフォーカスしたイベントです。「業界研究セミナー」という形で開催されることもあります。業界を絞ることで、自社にマッチする学生と出会える可能性が高いのが最大の特徴です。

ただし、このようなイベントでも業界大手・有名企業に学生が集中しやすい傾向があるので、まだ自社の認知度が高くない場合は魅力をアピールする必要があります。例えば、自社の強みやビジョンを伝えたり、現場社員や先輩社員の声を紹介したりすることが効果的です。

学生の属性別イベント

学生の属性別イベントとは、所属している学科や志望する職種など、学生の属性に合わせたイベントです。業界別イベントと同様、あえて属性を絞ることで、ニッチな業界でも学生とマッチしやすいという特徴があります。

ここでは、ある程度の予備知識がある学生に対して具体的かつ魅力的なアピールが求められるため、訴求方法には工夫が必要です。例えば、現場社員も同席して具体的な仕事内容やキャリアパスを伝えたり、実際に使う機器やソフトウェアを見せたりすることが効果的です。

スカウトイベント

スカウトイベントとは、合同企業説明会からそのまま面接に進むタイプのイベントです。より短期間で求める人材とマッチングできるというメリットがあります。

学生側も企業側も準備が必要なため、事前に応募条件や面接手順を決めておく必要があります。例えば、エントリーシートや履歴書を事前に提出してもらったり、面接官や面接時間を決めておいたりすることが効果的です。

大学主催の合同説明会

大学主催の合同説明会とは、大学が主催して行う説明会です。学生側の参加ハードルが低く、ある程度の参加率を見込めるというメリットがあります。

しかし、大学とのコネクションがないと参加が難しいという注意点もあります。例えば、大学キャリアセンターと連携したり、OB・OGが大学側にコンタクトを取ったりすることが効果的です。

個別企業説明会

個別企業説明会とは、企業が独自に開催する説明会です。より詳しく自社の魅力を訴求できるメリットがあります。

しかし、知名度が低いと学生を集めるのが難しいというデメリットもあります。対策として、事前にSNSやメールで告知したり、大学の研究室などにアプローチしたりする方法が考えられます。

座談会・セミナー

座談会・セミナーとは、学生からの質問に先輩社員が直接答えるなど、双方向のコミュニケーションを目的にしたイベントです。志望度の高い学生が対象になることが多く、「自社の仕事内容や社風などを深く伝えられる」「学生との信頼関係を築きやすい」「内定辞退率の低下が期待できる」などの利点が挙げられます。

注意点としては、準備や運営に手間がかかることや、参加者数が限られることが挙げられます。効果を発揮するためのポイントは、以下の通りです。

  • 事前に学生のプロフィールや質問内容を把握しておく
  • 適任の先輩社員の選定・研修を行う
  • 座談会・セミナー後にフォローアップを行う

インターンシップ

インターンシップとは、学生に職業体験をしてもらうイベントです。1日のみの1dayインターンシップや数ヶ月にわたる長期インターンシップがあります。

メリットとしては、学生の実力や適性を直接把握できる点や、学生に自社への興味や応募意欲を高められる点が挙げられます。注意点としては、インターンシップ内容やスケジュールの設計に工夫が必要なことや、参加者への評価やフィードバックに責任が伴うことが挙げられます。

効果を発揮するためのポイントは、以下の通りです。

  • インターンシップ内容を明確にし、学生に事前説明する
  • インターンシップ中に先輩社員やOB・OGなどと交流してもらう
  • インターンシップ後にアンケートや面談を行い、今後に向けた改善点を見つける

新卒採用イベントのメリット・デメリット

新卒採用イベントのメリット・デメリット

新卒採用イベントの種類ごとに、異なるメリット・デメリットがあります。ここでは、合同イベントと自社イベントに分けたうえで、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

合同イベント

合同イベントとは、イベント会社や大学などが主催する、複数の企業が参加するイベントを指します。

メリット

合同イベントの主なメリットは以下の通りです。

  • 1回で多くの学生と接触できる
  • 自社の認知度向上に繋がる
  • コストパフォーマンスが良い
  • ダイバーシティの確保

合同イベントは多数の学生が集まるため、企業の魅力を広範囲に伝える機会となり自社の認知度向上が期待できます。

また、自社だけでイベントを開催すると会場費や広報費などのコストがかさむのに対し、合同イベントでは複数の企業がこれらのコストを分担します。その結果、一社当たりのコスト負担を抑制できます。

さらに、合同イベントでは多様なバックグラウンドを持つ学生と接触することが可能で、ダイバーシティの確保につながります。

デメリット

合同イベントの主なデメリットは以下の通りです。

  • 参加企業が多いため差別化が難しい
  • 学生の関心が分散する
  • コストが高い
  • 深いエンゲージメントの構築が難しい

合同イベントでは参加企業が多いことから、自社の差別化が難しく、学生の関心が分散する可能性があります。そのため、学生に注目してもらい印象を残すには独自の工夫が必要になるでしょう。

また、イベントへの参加費や、ブース・資料の準備など、予想以上にコストが高くなる可能性があります。さらに、時間や場所の制約から、1対1の長時間の会話を行う機会が少なく、深いエンゲージメントを期待するのが難しい場合があります。

自社イベント

自社イベントとは、単独説明会のように自社だけで開催するイベントを指します。

メリット

自社イベントの主なメリットは以下の通りです。

  • 個別コミュニケーションを図りやすい
  • ブランディングを強化しやすい
  • 志望度の高い学生のとの関係構築になる

自社イベントでは、参加する学生は自社に少なからず興味を持っている学生が多いため、個別のコミュニケーションを図りやすく、学生のニーズや志望動機を深く理解しやすくなります。

また企業の文化や価値観、ビジョンなどを直接学生に伝えることで、企業の魅力を深く、具体的に理解してもらいブランディングの強化につなげることも可能です。

こうしたことから、自社イベントは志望度の高い学生との関係を構築するきっかけともいえます。学生と良好な関係を維持することで、エントリー数や入社数を高めることにつながります。

デメリット

自社イベントの主なデメリットは以下の通りです。

  • 集客が困難
  • 参加者の属性が偏りやすい
  • 高いコスト負担
  • 労力がかかる

自社イベントでは、自社への興味がある学生のみが参加するため、集客の範囲が限定的になり、大規模な合同イベントに比べて出会える学生の数が少なくなる可能性があります。また自社イベントでは参加者属性が比較的均一となりがちで、多様な視点やスキルを持つ学生との接触の機会が限られる可能性もあるでしょう。

さらに、自社イベントの開催には高いコストがかかる可能性があります。イベントの計画から実行、フォローアップに労力がかかるほか会場費や広報費など、全てのコストを自社で負担しなければなりません。

新卒採用イベントの開催方法

新卒採用イベントの開催方法

新卒採用イベントの開催方法は、オフライン型とオンライン型に分かれ、それぞれに特徴があります。ここでは自社に合う新卒採用イベントを選択するにあたって、それぞれのポイントを紹介します。

オフライン開催

オフライン開催とは、イベント会場や自社の会議室などで対面で開催する方法です。オフライン開催の特徴や注意点は以下の通りです。

  • 社内の雰囲気や先輩社員の人柄を直接感じてもらえる
  • 会場費や人件費がかかる
  • 地方在住の学生は参加しにくい

オフライン開催では、学生に対して直接話しかけたり資料・デモを見てもらったりできます。社内の雰囲気や先輩社員の人柄を直接感じてもらえるのは大きなメリットです。

一方、オフライン開催では、会場費や人件費などがかかり、会場選びや設営・撤去などの手間がかかります。また、離れているエリアに在住している学生は交通費や時間などを考えると参加しにくいのも事実です。

オンライン開催

オンライン開催とは、ウェブ会議システムや動画配信サービスなどを利用してインターネット上で開催する方法です。コロナ禍以降、オンライン開催が注目されてきました。オンライン開催の主な特徴や注意点は以下の通りです。

  • 学生が場所を気にせず参加できる
  • 志望度の低い学生も多く関係性の構築が難しい

オンライン開催では、学生が場所を気にせず参加できることが最大のメリットです。地方在住の学生や忙しい学生でも気軽に参加できます。また、録画して後から見返してもらうことも可能です。

一方、志望度の低い学生も多く参加する可能性があり、画面越しでは表情や声色なども伝わりにくいので、エンゲージメント強化や関係性の構築は難しい可能性があります。

オフライン開催・オンライン開催いずれも特徴があるので、用途に合わせて使い分けることが大切です。

新卒採用イベントを成功させるポイント

新卒採用イベントを成功させるポイント

新卒採用イベントの成功のカギは採用課題の明確化、適切なイベント選択、独自性の追求、そして適切なフォローです。以下では順番に見ていきましょう。

自社の採用課題を明確にする

新卒採用イベントを行う前に、まず自社が抱える採用課題を明確にする必要があります。採用課題とは、自社が求める人材像と応募者のニーズとのギャップや、競合他社との差別化要因などです。採用課題を明確にすることで、イベントの目的やターゲットを整理でき、効率的な採用活動につながります。

また、採用課題に応じたメッセージやコンテンツを作成することで、着実に自社の魅力や強みを伝えやすくなります。

目的やターゲットに合ったイベントを選ぶ

先述のように、新卒採用イベントにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。自社の目的やターゲットに合わせて、最適なイベントを選ぶことが重要です。

例えば、自社のブランド認知度を向上させたい場合は大規模な合同就職説明会に出展し、多くの学生に接触することでブランドの露出を高めるといった施策が考えられます。一方、志望度の高い学生と深く関わりたい場合は、自社主催の小規模なイベントを実施し、個別にコミュニケーションを取ることで関心を深めることが効果的です。

企業文化・採用方針に沿った独自のプログラムを作る

新卒採用イベントで学生に好印象を持ってもらうには、自社の企業文化・ビジョンを反映した独自のプログラムが効果的です。

例えば、チームワークを重視する企業文化を持つ企業の場合、体験型ワークショップとしてグループディスカッションやチームビルディングのアクティビティを行うとよいでしょう。学生が共同作業を通じてコミュニケーションをとることで、具体的な仕事のフローや雰囲気を理解してもらうことが可能になります。

また、ワークライフバランスを採用方針として掲げている企業であれば、社員のライフスタイルを紹介するセッションや、フレックスタイム制度やリモートワークなどの福利厚生に関するパネルディスカッションを設けることが考えられます。

応募までのフォローを充実させる

新卒採用イベントの成功には、イベント後の応募者へのフォローも大切な要素です。フォローとは、お礼メールやSNSでの情報発信などが考えられます。

具体的には、「イベント終了直後に、イベントの概要や特に注目すべきポイント、次のステップにも触れてお礼メールを送る」などがあるでしょう。これにより、学生はイベントの内容を再確認し自社への興味を持続してもらう効果が期待できます。

まとめ

新卒採用イベントまとめ

新卒採用イベントは、自社が求める人材を採用するうえで欠かせない活動です。しかし、ただイベントを行うだけでは十分な効果は得られません。

本記事では、新卒採用イベントの主な種類の解説に加え、新卒採用イベントを成功させるためのポイントとして、「自社の採用課題を明確にする」「目的やターゲットに合ったイベントを選ぶ」「企業文化・採用方針に沿った独自のプログラムを作る」「応募までのフォローを充実させる」の4つをご紹介しました。

これらのポイントも参考にしつつ、効果的な新卒採用イベントの実施につなげてください。

最後に、人事担当者の方向けに、「2024卒の採用市場から学ぶ!Z世代×新卒採用」という資料をご用意しています。市場動向を押さえた上で、採用戦略に重要な3つの観点をくわしくご紹介しています。ぜひダウンロードして、これからの自社の新卒採用戦略の策定にご活用ください。

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人事ZINE 編集部

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人事・採用担当者の悩みに寄り添うメディア「人事ZINE」の編集部です。 人事・採用に関する役に立つ情報や手法を発信します。 就活生の3人に1人が利用する新卒採用オファー型サイト「OfferBox(オファーボックス)」を提供する株式会社i-plugが運営しています。