「志望動機の書き出しはどうして重要なの?」
「志望動機はどのように書き出せばよいの?」

このような悩みを抱えている学生は多いのではないでしょうか。志望動機の書き出しは、採用担当者に第一印象を伝える部分です。書き出しの内容は、採用担当者が志望動機を最後まで読むかどうかを左右すると言えるくらい重要です。

この記事では志望動機の書き出しが重要な理由、書き出しのパターンと具体的な例文をご紹介します。

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志望動機の書き出しが重要な理由

まず志望動機の書き出しが重要な理由について解説します。なぜ志望動機の書き出しにこだわるべきなのか3つの視点を把握しましょう。

第一印象を左右するため

志望動機の書き出しは、応募者の第一印象を決める重要なポイントです。
一方で書き出しの印象があまりにも適当だったり、ありきたりな内容だったりすると、「志望意欲がそんなに高くないのかな」など、ネガティブなイメージを持たれる可能性があります。

面接で挨拶や自己紹介が大事と言われるように、応募書類の第一印象がその後の選考に影響を与えると考えられます。

応募書類を読む時間が限られているため

応募数が多い企業の採用担当者は、一日に何十人~何百人もの応募書類に目を通しています。応募書類の確認だけでなく、会社説明会や面接などの対応で多忙なことが多く、1人の応募書類を読む時間は限られています。

書き出しが長かったり、要領を得ていないと採用担当者は途中で志望動機を読むのをやめてしまうかもしれません。忙しい採用担当者は、応募書類の冒頭を読んでふるいにかけることもあるため、適切な書き出しが重要です。

論理的思考力やプレゼン能力を伝えるため

志望動機の書き出しは、論理的思考力やプレゼン能力を伝える重要なパートでもあります。志望動機に限らず、文章の書き出しが端的で分かりやすく、結論から伝えていると印象に残りやすくなります。

読み手の印象に残るような志望動機は、論理的思考やプレゼン能力などの直接的なアピールにもつながります。

書き出しの方法は後述しますが、志望動機は結論から文章を組み立て、読み手に分かりやすい構成にするように心がけましょう。

志望動機の書き出しのポイント

次に志望動機の書き出しでおさえたいポイントを紹介します。書き方のコツをおさえれば、志望動機全体の印象アップにつながるでしょう。

今回は、「志望する理由から書く」「人柄や熱意を伝える」「独自性を意識する」の3つのポイントを紹介します。

1.志望する理由(結論)から書く

志望動機の書き出しは結論から書きましょう。志望動機に限らず、ビジネスシーンで相手に何かを伝えたい時は結論から伝える方が、自分の言いたい事を的確に、シンプルに伝えることができます。

プレゼンや文章の作成時によく用いられるPREP法で志望動機を作成するのもおすすめです。PREP法は、「結論→理由→具体例→要点」の順に話す方法で、端的に情報伝達するフレームワークです。

伝えたい情報を整理し、もっとも伝えたい結論から書き出すことを意識してみてください。

2.人柄や熱意を伝える

志望動機の冒頭に自分のキャラクター、性格がわかるような内容を書きつつ、志望企業にかける熱意を表現するのもポイントです。

淡々とありきたりな志望動機を書くよりも、書き出しに自分ならではの個性的な情報や、感情を表現することで差別化が期待できます。

採用担当者が自社を志望してくれた理由を知りたいのは当然ですが、それ以上に応募者の人となりや個性を見たいと考えています。「何をやりたいか」「なぜこの業界を選んだか」という定型的な文章だけでは、なかなか学生の人物像がつかみづらく、選考する側も困ってしまうでしょう。

志望動機の書き出しには、ぜひご自身の人柄が伝わるような言葉選びをして、企業にかける思いを自分なりに伝えるよう意識してみてください。

3.独自性を意識する

志望動機の書き出しでは、独自性(オリジナリティ)を意識するのも大切です。先にお伝えしたように、採用担当者は1日に何十人もの応募書類を読んでいます。もしすべての応募書類の書き出しが似たような内容だったら、どの応募者を選んで次回選考を案内すべきか決めきれず、悩んでしまうでしょう。

とはいえ、独自性を意識するあまり、奇抜すぎる内容にしていいわけではありません。志望動機の書き出しの基本的なパターンをおさえつつ、言葉選びやオリジナルエピソードを工夫して、独自性を出すようにしましょう。

志望動機の書き出しの基本的なパターンは次の章で紹介します。

志望動機の書き出し5パターン

志望動機の書き出しでよく使われる5つのパターンを紹介します。志望動機をはじめ、応募書類でテンプレートばかり使うのは好ましくないものの、知っていればスムーズに志望動機の作成が可能です。

本記事で紹介する5パターンの書き出し方をおさえつつ、自分の言葉を交えて志望動機を作ってみてください。

パターン1.「志望する理由は〇〇です」

1つ目のパターンは、応募企業への志望理由を端的に伝える書き出しです。

「私が貴社を志望する理由は○○です。」
「○○という理由から貴社を志望しました。」

シンプルな書き出しで結論が明確であり、分かりやすい構成が特徴です。続く文章では、「今までの経験から活かせること」「将来のキャリアビジョン」といった内容でまとめてみましょう。

パターン2.「私の〇〇の経験をきっかけに志望しました」

2つ目は、学生時代の経験をもとに志望動機を伝える書き出しです。

「学生時代の○○という経験から貴社を志望しました。」
「○○という経験を通して、貴社に興味を持ちました。」

自分の経験をベースに志望動機を組み立てることで、独自性も生まれ、人となりや個性も表現しやすくなります。自分の経験が志望動機のきっかけとなっていれば、志望意欲の高さも伝わるでしょう。

続く文章では、「自分の経験をこんな風に貴社で活かしたい」「〇〇の経験から、xxxに興味をもったので、貴社でxxxにチャレンジしたい」など、できること・やりたいことを具体的に記載すると、より説得力が増すでしょう。

また、淡々と経験談を語るのではなく、その経験をきっかけに何を感じ、考えたかなど気持ちの変化に触れると、よりオリジナリティが出るはずです。

パターン3.「貴社の〇〇に魅力を感じて志望しました」

次に紹介するのは会社や業界、職種について魅力を感じている点を、志望動機の書き出しで伝えるパターンです。

「貴社の○○という社風に魅力を感じています。」
「成長している貴社の○○部門での仕事に惹かれました。」

志望動機を作成するために無理やり魅力を探すのではなく、企業ホームページや採用ブログなどを見て、「いいな」「かっこいいな」と思ったことを伝えられれば大丈夫です。先輩社員が優しく声をかけてくれて素敵だと思った、応募先の製品が全世界で広く使われている点に魅力を感じたなど、シンプルな内容でも差し支えありません。

続く文章では、魅力を感じた理由を掘り下げたり、その魅力のおかげでどのくらい志望意欲が高まったかなど意欲の部分をアピールしたりすると良いでしょう。

パターン4.「私の〇〇のスキルを活かしたいと思い志望しました」

4つ目は、自分のスキルや知識を応募先でどう活かせるかを伝えるパターンです。

「学生時代に培った○○のスキルを営業の仕事で活かしたいと思い志望しました。」
「○○の知識は貴社の研究開発の現場で活用できると考え、志望しました。」

採用担当者は学生のポテンシャルや人柄などを中心に選考をおこなうことが一般的ですが、特筆すべきスキルや知識があれば、積極的にアピールすると有用です。

具体的な活かし方を最初に伝えることで、入社後早期に活躍できるイメージを与えられるでしょう。ただし、企業の応募条件に沿ってアピールすべきスキルや知識を選別するよう注意してください。

当たり前のことではありますが、事前に採用ページの応募条件や会社説明会の話をしっかり読み込み、企業がどんなスキル・知識を持つ人材を求めているのか理解したうえで、志望動機の書き出しを作成しましょう。

パターン5.「幼少期から〇〇が憧れで志望しました」

最後は志望動機の書き出しで憧れの気持ちや志を盛り込み、意欲の高さを伝えるパターンです。

「父の背中を見て、子どもの頃から○○に憧れ、志望しました。」
「○○の仕事を志しており、貴社を志望します。」

応募先の仕事や職業に抱いてきた憧れの気持ちや、チャレンジしたいと長年志してきた思いなどを書き出せば、やる気や意欲の高さをアピールできるでしょう。

続く文章では、どうして憧れるようになったのか、自分ならではの経験をエピソードとしてまとめるのも良いでしょう。

志望動機の書き出し例文・NG例付

前章で紹介した5つの志望動機の書き出しパターンについて、それぞれ例文を紹介します。良い例文だけでなく、NG例文も取り上げるので、参考にしてみてください。

パターン1.OK例文

貴社を志望する理由は、海外で働くチャンスがあると考えたからです。私は学生時代、10か国以上の国を訪れ、多様な文化に触れる中で日本の持つ技術力の高さに気づきました。将来は日本の技術を海外に発信したいと考え、海外に広くネットワークを持つ貴社を志望しました。

シンプルな志望動機の書き出しから、学生時代の経験やキャリアビジョンが続いており、納得度の高い志望動機です。

パターン1.NG例文

貴社を志望する理由は、海外に関わる仕事ができると考えたからです。昔から外国語を使って仕事ができたらかっこいいと思っており、貴社なら語学研修や海外出張の機会があるので良いなと思いました。

なぜ海外に興味を持ったのか理由が深掘りしきれていない印象です。また、外国語の勉強は研修を受ければどうにかなると、やや受け身に考えていると捉えられる可能性があります。

パターン2.OK例文

結婚式場のアルバイト経験を通じて、きめ細やかなサービス力を高められる仕事をしたいと思い、貴社を志望しました。結婚式の配膳バイトでは、ゲストに食べ物やドリンクを運ぶ役割を担いましたが、ゲストの食べ進めるスピードや表情などを観察して、相手にあわせた提供を心掛けました。温かいお料理を一番おいしいタイミングで召し上がっていただけるよう、数秒単位でコントロールすることの難しさを感じた一方で、サービス次第でゲストに喜んでいただけることのやりがいを感じました。

 

貴社は高価格帯のブライダルジュエリーを扱っており、1人ひとりのお客様と個室で接客できるため、高いサービス力を身に付けられると思いました。ブライダルジュエリーは結婚式のアルバイトとも通じる分野でもあるため、強く志すようになりました。

アルバイトの経験で、どんなことを学び、仕事に活かしたいと思ったのか具体的なエピソードで伝えています。また、自分の経験がジュエリーの接客にどうつながるか分かりやすく説明できている点が良いでしょう。

パターン2.NG例文

高校生の頃から飲食店で接客のアルバイトをしており、お客様に喜んでもらうことが好きなので、接客の仕事に携われる貴社を志望しました。入社後は接客業務だけでなく、関心のある商品企画やマーケティングの仕事をしたいと考えています。

志望動機の書き出しで接客経験を伝えていますが、入社後は商品企画やマーケティングがやりたいと話しており、経験と希望がちぐはぐな文章です。自分の経験がなぜ、志望動機につながったのか、どんな仕事に自分の経験が活かせるかを考え直し、一貫性のある内容に書き直しが必要です。

パターン3.OK例文

「個人の成長なくして会社の成長はない」という社是に魅力を感じ、貴社を志望しました。私は小学生から大学までバスケ部に所属し、部活動に励んできました。高校でキャプテンを任されましたがチームワークを重視するあまり、優秀なプレーヤーのモチベーションが下がり、新チーム最初のトーナメントで大敗してしまったことがあります。その経験から個々のスキルを最大限伸ばすことがチーム力を高めることにつながると考えるようになりました。そして貴社の社是に強く共感をしたことをきっかけに、〇〇業界に興味を持ち、応募に至りました。

会社の社是に魅力を感じた理由を、自分の経験や思考と重ね合わせて説明できている書き出しです。社是や社訓、ミッション・ビジョン・バリューに魅力を感じて、共感していると伝える書き出しも、シンプルで伝わりやすいでしょう。

パターン3.NG例文

「個人の成長なくして会社の成長はない」という社是に魅力を感じ、貴社を志望しました。私は成長意欲が高く、若いうちから色々なチャレンジをして成果を残したいと考えています。貴社の社是を伺い、若いうちから成長できる環境があり、成果を出せばさまざまなチャンスを与えてもらえると感じ、私の希望するキャリアを実現できると考えました。

個人の成長を称賛する社是に魅力を感じた点は良いですが、なぜ成長をしたいのか、成長をした結果どのようなことを実現したいのかが分かりにくいです。「なぜ成長したいのか」の具体的な説明とセットで「成長して何を実現したいのか」と、理由を伝えると、より説得力が増すでしょう。

パターン4.OK例文

大学院で研究していた再生医療に関する知識を貴社で活かしたいと考え、志望しました。叔父が医師をしており、小さいころから医療に関心があり、大学のゼミから当分野を専攻し続けてきました。医療のなかでも、体への負担が少なく、副作用が少ない再生医療は今後の医療を大きく変えると感じています。今までにない治療法を世の中に提供し、1人でも多くの患者さんの力になりたいです。貴社では再生医療分野に投資をしており、私が学んだ知識が直結する職場だと考えたため、研究職に応募しました。

明確に活かしたい経験や知識を志望動機の書き出しでアピールしています。専門職として、継続して学問と仕事を結び付けたいと伝えており、意欲が感じられます。

パターン4. NG例文

私は大学で学んだITの知識を活かしてエンジニアとして働きたいと思い、貴社を志望しました。貴社はエンジニアを育てるために、さまざまな教育プログラムを準備されており、基礎をしっかりと学べると感じました。社会人のスタートとして教育研修制度が整っているという点に貴社の魅力を感じ、志望しております。

ITの知識をどのように活かしたいのか具体的ではなく、どのようなエンジニアになりたいかも明確ではありません。ITに関心を持った理由やどのようなエンジニアになりたいかを具体例を交えて説明するとよいでしょう。

パターン5.OK例文

幼少期から人々の印象に残るような大きな仕事に関わる人に憧れ、貴社を志望しました。私の出身は田舎町で活気の少ない町でしたが、大きなレジャー施設ができたことで町にたくさんの人が訪れて活気あふれる町に一変しました。町が明るくなり、私もいつか人々の印象に残る大きな仕事がしたいと思うようになりました。この経験をきっかけに大学では都市計画のゼミを専攻し、まちづくりについて学んできました。
貴社では大型のショッピングモールやレジャー施設など、その地域に大きなインパクトを与える事業を展開していると聞きました。町を変え、人の心を動かすような大きな仕事をしたいという憧れの気持ちを持って、貴社に応募しました。

幼少期の経験から、なぜ自分が憧れの気持ちを抱いたのかイメージがしやすい志望動機です。憧れの気持ちが、大学での学びなど行動にも繋がっており、意欲の高さも伝わります。

パターン5.NG例文

小さい頃から漠然と大きな仕事がしたいと考えていたため貴社を志望しました。貴社は売上高が大きく、大手企業の1つです。大手企業であれば私の取り組みたい大きな仕事を任せてもらえると考えました。具体的にどのような仕事をやりたいかは決まっていませんが、大きな仕事を達成できるよう尽力したいと思います。

志望動機の書き出しで小さい頃からの憧れを伝えていますが、続く文章の説得力が弱い印象です。漠然と「大きい仕事をするのが憧れ」と言うだけでは、具体性がなく、志望動機としては不十分でしょう。

志望動機に関するQ&A

最後に、志望動機に関するよくある質問をQ&A形式でまとめます。志望動機の作成全般に関する疑問や、志望動機の締めくくりの書き方についても、あわせて確認してみてください。

志望動機に何を書けばいいかわかりません

書き出しだけでなく、志望動機そのものをどのように書けばいいか悩む方も少なくありません。なぜ志望動機が書けないのか、今の状況を一度整理してみるところからはじめましょう。よくある「志望動機が思いつかない理由」は次の通りです。

志望動機が思いつかない理由

  • 自己分析が十分でない
  • 志望企業の研究が十分でない
  • 自分と志望企業の接点が見つけられていない
  • 自分と志望企業があっていない

志望動機の探し方や対処法について、次の記事でまとめて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

志望動機がない…|探し方や対処法、NG例などご紹介

志望動機の締めくくりはどうやって書けばいいですか?

志望動機の書き出しは上手くできたけど、締めくくり方が分からないという質問も多いです。志望動機の締めくくりを書くときは、次のポイントを意識してみましょう。

志望動機の締めくくりのポイント

  • 入社後の活躍がイメージできる
  • 志望動機の内容に一貫性がある
  • ポジティブで具体的な内容である
  • 実現したいことや貢献できることを伝える

志望動機の締めくくりの例文は、次の記事でご紹介しています。

志望動機の締めくくり|例文や活用できるテンプレート

志望動機を面接で話すときのポイントは?

応募書類の志望動機は書けたものの、面接では何を意識したらいいのか気になる方もいるでしょう。企業は、応募者の志望動機を聞くときに次のことに期待しています。

企業が志望動機に期待していること

  • 自己分析がしっかりできていること
  • 企業研究がしっかりできていること
  • 自分なりの意見を持っていること

面接の場では緊張してしまい上手にアピールできないと不安な方は、次の記事で、面接のときの志望動機の答え方についてポイントを確認してみてください。

就活面接の志望動機の答え方|例文でポイントを解説

面接官の心に響く志望動機のコツはありますか

面接官の心に響く志望動機は、自身の実体験に基づいているかどうかが重要です。嘘をついていたり、その企業ならではの志望動機になっていなければ面接官の心には響きません。

面接官の心に響くような志望動機を作るコツを知りたい人は、次の記事を参考にしてみてください。

面接官の心をわしづかみ!心に響く志望動機とは

まとめ

志望動機の書き出しは第一印象を左右したり、論理的思考力やプレゼン能力を伝えるために重要です。

志望動機の書き出しは「結論から書く」「人柄や熱意を伝える」「独自性」の3つのポイントをおさえましょう。書き出しの5つのパターンを参考に、自分の言葉を交えてオリジナルの志望動機を作ってください。

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【50問】過去の自分に関する自己分析の質問・項目例

自己分析の方法として、自分に関する質問に答えていくというものがあります。

まずは、過去の自分に関する質問を50個紹介するので、それぞれへの回答を考えながら、これまでの自分を深掘りしてみましょう。

幼少期についての質問一覧

まずは、幼少期に関する質問を紹介します。

・幼少期にどのようなことに興味を持っていましたか?
・幼少期にどのような習い事をしていましたか?
・幼少期の友達はどのような子たちでしたか?
・幼少期に好きだったこと、嫌いだったことは何でしたか?
・幼少期にどのようなことで褒められましたか?
・幼少期に楽しかったこと、悲しかったことは何でしたか?

幼少期の自分と今の自分に共通点があれば、それは自分のコアな性格であると言えるでしょう。反対に、今の自分と違う部分があれば、いつ、何をきっかけに変わったのか考えることで自分をより深く知ることができます。

小学生についての質問一覧

次に、小学生の頃に関する質問を紹介します。

・小学校ではどのようなクラブに参加していましたか?
・小学生の頃好きだった科目・嫌いだった科目は何ですか?
・小学生の頃、休日や休憩時間に何をしていましたか?
・小学生の頃、友達の中でどのような立ち位置にいましたか?
・小学校で仲の良かった友達はどのような子たちでしたか?
・小学生の頃頑張ったことは何ですか?
・小学生の頃に褒められたこと、怒られたことは何ですか?
・夏休みの宿題はコツコツ進めましたか?まとめて終わらせましたか?

小学生になると幼少期よりも主体性や自分の意思が強くなるため、この頃のことを思い出すと自分の性格や思考の傾向が見えてくるでしょう。

中学生についての質問一覧

次は、中学生の頃に関する質問を紹介します。

・中学生の頃に入っていた部活動は何ですか?
・その部活動を選んだ理由は何ですか?
・志望する高校はどのように決めましたか?
・受験勉強はどのように進めましたか?
・中学生の頃、親とはどのように関わりましたか?
・中学生の頃、どのような友達と仲良くしていましたか?
・中学生の頃、友達とはどのような会話・遊びをしていましたか?
・先輩や後輩とはどのように関わりましたか?
・クラスや部活動の中ではどのような役割を担っていましたか? ・中学生の頃頑張ったこと、後悔したことは何ですか?

中学生になると、高校受験がある分勉強の重要性が増しますし、年上・年下との関わり方にも変化が出てきます。今の自分の基礎となる要素が見えてくるでしょう。

高校生についての質問一覧

続いて、高校生の頃に関する質問を紹介します。

・高校生活で楽しかったことは何ですか?
・高校生活において悩んだことは何ですか?
・悩みがある時、誰に相談しましたか?
・高校生活で打ち込んだことは何ですか?
・高校入学当初、どのように友達を作りましたか?
・アルバイトをしていた場合、どのようなことをしていましたか?
・高校時代の失敗・反省はありますか?
・高校時代に影響を受けた教師や友達はいますか?
・大学受験の準備はいつから、どのように始めましたか?
・志望校はどのように決めましたか?
・なぜその志望校を選んだのですか?
・成績が思うように伸びない時、どのように対処しましたか?

高校時代は、大学受験をはじめ将来について真剣に考えたり、思春期で友達付き合いにおいて難しい部分が出てきたりする時期です。

そうした時期をどのように過ごしたか思い返すと、自分の軸や強さが見えてきます。

大学生についての質問一覧

次は、大学時代に関する質問を紹介します。

・大学ではどのような勉強をしましたか?
・アルバイトではどのようなことを学びましたか?
・学業以外に力を入れたことは何ですか?
・サークル活動・部活動では何をして、どれくらい打ち込みましたか?
・学業・アルバイト・遊びやサークルはどのように両立させましたか?
・1人暮らしの場合、大変だったことや暮らしの中で工夫したことはありましたか?
・卒業論文ではどのような内容を取り上げましたか?
・休日にはどのようなことをしましたか?
・どのような友達と親しくしていましたか?
・大学生になって新しくできた趣味はありますか?
・講義を選ぶ時はどのような基準で選んでいましたか?
・大学時代にチャレンジしたことは何ですか?
・大学生活を振り返り、後悔していることはありますか?
・大学時代で最も印象に残っていることは何ですか?

大学時代の自分の思考や行動は、それまでの人生で経験をしてきたことに影響を受けていることが多いです。質問への回答ができたら、これまで挙げた大学生以前の質問への回答と見比べてみましょう。

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【50問】性格・価値観に関する自己分析の質問・項目一覧

次は、性格・価値観の観点から自己分析していきましょう。自分の性格や価値観を知るための質問を50個ご紹介します。

人間関係、性格など5つのジャンルに分けているので、順番に回答してみてください。

人間関係についての質問一覧

まずは、人間関係にまつわる質問を紹介します。

・これまでどのような人と人間関係を築いてきましたか?
・自分と相性の良い人、悪い人はどのような人ですか?
・これまでの人間関係で学んだことは何ですか?
・これまでの人間関係で失敗したことは何ですか?
・人と関わるうえで大切にしていることは何ですか?
・初めての人とはどのように打ち解けますか?
・先輩と関わる際に気を付けていることは何ですか?
・後輩と関わる際に気を付けていることは何ですか?
・今まで実際に関わった人の中で、尊敬する人は誰ですか?
・今まであなたは周りの人にどのような影響を与えてきましたか?

自分の人間関係について分析すると、人当たりや協調性、人間性に関する強みや弱みが見えてきます。自分に合った社風や職業を選ぶ参考になるでしょう。

性格についての質問一覧

次に、自分の性格に関する質問を紹介します。

・自分はどのような性格であると考えますか?
・周りからはどのような性格だと言われますか?
・自分の性格がプラスに働いた場面はありますか?
・自分の性格がマイナスに働いた場面はありますか?
・自分の性格で好きな部分、嫌いな部分は何ですか?
・普段は聞き手になることが多いですか?話し手になることが多いですか?
・悩みがある時、周りに相談するタイプですか?
・何をしている時に幸せだと感じますか?
・周りから短所を指摘された時、どのように感じますか?
・周りの人に対して注意ができる性格ですか?

より客観的に自分の性格について分析したい場合は、上記の質問に答えるだけでなく、周りの人に意見を求めてみることもおすすめです。

趣味についての質問一覧

次は、趣味に関する10個の質問を紹介します。

・どのような趣味がありますか?
・いつ、どのようなきっかけでその趣味を持ちましたか?
・趣味にはどれくらいの頻度で取り組んでいますか?
・趣味を通して新たに得た人間関係や知識などはありますか?
・一番長く続いている趣味は何ですか?
・一番長く続いている趣味はいつからのものですか?
・1つの趣味を極める方ですか?多くの趣味を楽しむ方ですか?
・働き始めてからは、どのように趣味を続けていきたいですか?
・自分にとって趣味とはどのようなものですか?
・子供の頃の趣味は何ですか?

面接の際、企業側は素の部分を知るために趣味について聞いてくることがあります。よって、趣味についてもしっかり深掘りしておきましょう。

働くことについての質問一覧

続いて、働くことに関する質問を紹介します。アルバイト経験、インターンシップ経験がある人は、その経験に基づいて回答するとより働くことに関する自分の価値観を明確にできます。

・働くにあたって大切にしたいことは何ですか?
・自分にとって働くとはどのようなことですか?
・何のために働くと思いますか?
・自分はどんなときにやりがいを感じると思いますか?
・これまででもっとも大変だったのは何をしたときですか?
・仕事をしている人で憧れるのはどのような人ですか?
・働く際に活かせそうなスキルや教訓はありますか?
・アルバイトやインターンシップなどで経験した仕事はありますか?
・経験した中でどのような仕事が好きでしたか?
・これまで経験した中で苦手な仕事、得意な仕事は何ですか?

働くことに対する価値観が志望企業とずれていると、入社できたとしてもミスマッチを感じやすくなります。深く自己分析をしておきましょう。

頑張ったことについての質問一覧

最後に、これまでに頑張ったことに関する質問を紹介します。

・これまでの人生で一番頑張ったことは何ですか?
・これまで継続して頑張ってきたことは何ですか?
・目標に向かって頑張った時、どのように努力しましたか?
・目標達成に向けて頑張る際、プレッシャーは感じる方ですか?
・これまでの経験で、頑張るためのモチベーションとなったものは何ですか?
・頑張っている途中でモチベーションが下がった時、どのように対処しましたか?
・頑張ったけれど目標を達成できなかった経験はありますか?
・自分以外の人のために頑張った経験はありますか?
・長期的に頑張らなければならない時、どのようなことに気を付けますか?
・どのような頑張り方が自分に合っていると思いますか?

日頃意識することが少ないかもしれませんが、頑張れることや頑張り方の個人差は大きいです。例えば、一緒に取り組む人が多いほど頑張れる人もいれば、少数の方が頑張れる人もいます。楽しいときに頑張れる人もいれば、苦しいときほど頑張れる人もいます。

自分がどのようなタイプなのか考えてみましょう。

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前章まででご紹介した通り、自己分析に関する質問は多岐にわたるため、全ての質問に回答していくのは多くの時間がかかります。また、自分で自己分析を進めると、「こうでありたい」「自分はこういう人であるはず」という先入観が入ってしまうケースも多いでしょう。

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自己分析を行う3つの目的

自己分析 目的

改めて、就活をするにあたって自己分析を行う目的を3つ確認していきましょう。何のために自己分析をするのかを念頭に置くことで、自己分析でわかったことを効果的に就活で活かせるようになります。

①自分に合った企業に入り活躍するため

自己分析の目的として、「自分の性格や強みを把握して自分に合った企業に入り、活躍するため」というものがあります。

自己分析をせず自分の性格や強みとは合わない企業にエントリーすると、なかなか選考に通らず苦戦しがちです。また、自分に合わない企業に入社できたとしても、社風や仕事のやり方に馴染めず活躍できなかったり、入社を後悔したりする可能性があります。

そうしたことを防いで自分に合った企業に入るために、まずは自己分析を通して自分自身のことを深く知ることが重要なのです。

②企業選びの軸を明確にするため

自己分析は、企業選びの軸を明確にするためにも重要です。

自己分析をして自分を深く知れば、「企業選びにおいてこの点は外せない」という軸が見えてきます。

軸に沿って企業探しをすると、見栄や周りの影響、表面的な条件に流されず、自分に合った企業を見極めやすくなるのです。

また、企業選びの軸が明確になっていれば志望理由も考えやすくなりますし、面接でよくある企業選びの軸を問う質問にもスムーズに答えられます。

③面接でアピール・深堀りに回答できるようにするため

自己分析をしっかりしておけば、面接で自分をアピールしたり、質問への回答をさらに深掘りされた時にスムーズに答えたりすることも可能になります。

たとえば自分の強みを聞かれた時、自己分析ができていないとありきたりな浅い回答になりがちです。

しかし、自分のことをしっかり理解できていれば、オリジナリティのある自分ならではの回答ができるのです。

また、質問に対する答えを深掘りされた際、自己分析ができていれば面接官を納得させられる回答ができるため、評価されやすくなるでしょう。

 

質問の答えを元にさらに深ぼって自己分析する手順

ここまで紹介してきた質問に答えていくと、ざっくりと自己分析ができます。しかし、就活に向けてはさらに自己分析を深めなければなりません。

そこでおすすめなのが、この記事で紹介してきた質問への回答をさらに深掘りすることです。

たとえば頑張ったことに関する質問の中に、「これまでの人生で一番頑張ったことは何ですか?」というものがありました。この回答に対し、「なぜ頑張れた?」「なぜそれが頑張る理由になった?」「他の理由では頑張れなかった?」などと、さらに質問を重ねていくのです。

そうすることで、自分でも気づいていなかった自分の芯の部分や行動原理が見えてきます。何度も「なぜ?」と深掘りを繰り返すことで、自分らしさを掘り起こしていきましょう。

質問・回答を活用した3つの自己分析のやり方

自己分析 やり方

自己分析のための質問に回答できたら、今度はそれを活用して別の角度からも自分自身を分析していきましょう。ここでは、より質の高い自己分析をするための方法を3つ紹介していきます。

①自分史を作成する

今回紹介した幼少期から大学生の頃に関する質問への回答をもとに、自分史を作ってみましょう。

自分史とは、これまでの自分の人生を年表のように時系列に書き出したものです。

自分史を作って人生を振り返ると、過去の経験が自分にどのような影響を与え、そこで得た学びがその後どのように活かされたのかが可視化されます。

個々の経験が線でつながり、自分の変化や成長、自分が今の性格・思考を持つようになったきっかけが明確になるでしょう。

単にこれまでの出来事を書き出すだけでなく、当時の自分の性格、考えていたこと、物事に対するモチベーションなど内面的なことも書き出すことがポイントです。

自分史の作り方について、詳しくはこちらの記事をチェックしてください。

②マインドマップを活用する

マインドマップの作成も、より深い自己分析をするためにおすすめです。

マインドマップとは、 自分の思考を芋づる式に書き出したもので、潜在的な自分の思考を掘り起こしたり、今考えていることをより深めたりすること に役立ちます。

たとえば「自分の強みといえば?」というところから始めて、「我慢強い」「嫌なことでも取り組める」「壁にぶつかっても乗り越えるまで耐えられる」などと連想していくと、最初の「我慢強い」という強みがどんどん具体的かつ自分らしいものになっていきます。

マインドマップを作る際には、考えすぎずにリラックスして、思いついたことを自由に書いていくことが重要です。

マインドマップの具体的な作り方やコツは、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。

③面接の質問を想定して深堀りする

実際の面接での質問を想定して、自己分析を深めることもおすすめです。

より多角的に自分を知れるのはもちろん、「自分が面接官なら、学生の採用・不採用を決めるためにこのようなことを聞きたい」という視点で自分に質問を投げかけることで、面接時に質問の意図を瞬時に考えて答える習慣も身につきます。

よって、自己分析と面接対策が両方できるのです。

面接でよく聞かれる質問は以下の記事にまとめられているので、活用してみてください。

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また、プロフィールを見て「うちに合っていそうだ」と感じた企業からオファーをもらえる可能性が高まります。

まだ知らない優良企業と出会えるだけでなく、「自分のスキルや性格はこのような企業に評価されやすいのだな」と企業目線で自分を分析するのにも役立つでしょう。

より深い自己分析を行い、効率良く就活を勧めていくためにも、ぜひプロフィール登録をしてみてください。

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まとめ

就活に向けて徹底した自己分析をするには、幼少期~大学時代に関する質問や自分の性格・価値観に関する質問に答えていくことがおすすめです。

質問への回答内容に対してさらに質問を重ねたり、質問への回答を踏まえて自分史を作成したりすると、より自分自身のことを深掘りできるでしょう。自分の特徴を具体化したり思考の傾向を把握したりするためには、マインドマップの作成も有効です。

面接対策も兼ねて面接でよくある質問に答えていくのも良いでしょう。

ただし、自分1人では自己分析に理想や思い込みが混じる可能性があります。企業からの見え方を確認したり自己分析ツールを使ったりできるOfferBoxに登録し、より客観的な自己分析をしていきましょう。

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「就活で失敗したらどうしよう」「心が折れそうだ…」など、就活をしていく中で、どうしようもないほどの就活に対する不安やネガティブな感情が湧き上がってくることってありますよね。

「本当にこの就活の仕方で合っているのかわからない」と悩んでいる人もいるかと思います。

しかし、不安を感じているのはあなただけではありません。
過去の先輩たちの中にも、同じように手探り状態で就活をし、失敗や後悔をしている人たちがいます。

『賢い者は、他人の失敗から学ぶ』という言葉もあるように、そんな先輩たちの失敗経験を知っておくことで、いざという時に役立つこともあるでしょう。

そこで今回は、「かつて先輩達がやってしまった就活での失敗談(事前準備・就活中・面接)」から導き出せる「失敗を防ぐ対策方法」をご紹介します!

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先輩達の失敗談と対策方法:①事前準備編

先輩達の失敗談と対策方法:①事前準備編

実際によく聞くのは、事前準備の段階での失敗談です。
事前準備は、就活をスムーズに進めるために非常に重要なポイントとなるため、「もっと早めにしておけばよかった」「しっかりと準備しておけば良い企業に出会えたかもしれない」という声をよく聞きます。

では、事前準備の段階で、実際にどういった失敗談があり、どのようにすべきだったのかを詳しく見ていきましょう。

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【事前準備の失敗談】その1「WEB適性検査の対策をもっとやればよかった!」

エントリーシート提出後に実施されることがよくある「SPI」など、適性検査の対策をしっかりやっておけば良かったという失敗談です。
いわゆる「地頭の良さ」を測るテストで、志望者の多い企業では「足切り」として使われています。

業界や企業ごとで合格の基準が異なり、企業によっては英語力を重点的に測るテストがあったりもします。
行きたい業界によっては人一倍対策をする必要があるため、突き詰めればキリがない対策とも言えます。

しかし、ここを通過できなければ、内定はおろか面接にすらたどり着くことすらも難しくなるので、しっかりと対策を行う必要があります。

【対策】WEB適性検査は、余裕をもって早めに対策を始めるようにしよう

「通過し、面接に進まないと就活は始まらない」といっても過言ではありません。
早くから幅広くWEB適性検査の対策を始め、様々な問題形式に対応できるようになっておきましょう。

以下記事では、通常の「WEB適性検査」だけではなく、同時に行われる性格診断に関しても、どのように答えるべきなのかを解説しています
どんな種類のテストがあり、どのような出題傾向があるのかを知っておきたいという方は、記事を参考にしながら対策方法を考えてみましょう!

【新卒】採用選考に使われているWEB適性検査とは|企業によって違いはある?対策はいつ頃始めるべき?

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【事前準備の失敗談】その2「自己分析が甘かった!」

就活において非常に重要とされる「自己分析」に関する失敗談です。
本来自己分析とは、「自分」を理解するためのものです。
より深い自己分析をする必要があるため、時間をかけて行う必要があります。

「今じゃなくてもいいか。」「自分のことだから分析しなくてもよくわかってる。」と、考えてしまう学生さんも多くいるようですが…
自己分析が上手くできていないと、エントリーシートに記載する自己PRや志望動機内容が薄くなるだけでなく、入社後に「なんか思ってたのと違うかも…」「自分がやりたい仕事とはちがう…」と感じる、いわゆる「ミスマッチ」が生じる原因ともなります。

【対策】深い自己分析で「自分自身を理解」してミスマッチをなくそう

ミスマッチを防ぐためにも、まずは自己分析を通して「自分」を理解し、「自分はこう成長していきたい!」「●●の能力を高めていきたい」といった将来の方向性を明確にする必要があります

きちんと自己分析を行えば「自分を能力を活かし、更には成長することができるか」「なりたい自分になれるか」という軸を持って企業選びをすることができるようになり、ミスマッチを最小限までおさえることが可能です。

「深い自己分析って何なんだ?そんなやり方聞いたことない」という方は、以下記事を参考にしてみましょう。

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【事前準備の失敗談】その3「志望動機が浅かった!」

こちらもよく聞く失敗談の1つですね。
自己分析での失敗談と似ていますが、対策方法などが少し異なります。

まず、志望動機を書く上で必要になってくるのが「自己分析」と「企業研究」です。
企業のことが何もわかっていなければ、「なぜその企業で働きたいのか」が見えてきません。

企業のことを理解していない状態で自分の主張ばかりを採用担当者に伝えたとしても、効果がないどころか、採用担当者が自社で活躍できる人材かどうかの判断ができず、不採用となる確率が高まってしまいます。

【対策】1社1社時間をかけて企業研究をし、その企業だけの魅力を見つけよう

志望動機が浅くなってしまうのは、「その企業の魅力がよくわかっていない」ことが大きな原因の1つです。
仮にエントリーシートが通っても、面接で「それ、うちじゃなくても良くないですか?」と言われることもあるので、「なぜその企業で働きたいのか」という根拠を、明確に持っておく必要があります。

そのためにも、企業研究を入念に行い、その企業だけの魅力を見つけることを心がけましょう。
企業研究の方法としては、「複数企業の比較研究」がオススメです。
以下記事では、詳しいやり方や企業研究の重要性について記載しています。ぜひ企業研究の参考にしてみてくださいね。

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事前準備の失敗を感じる人はかなり多い!今すぐにでも対策を始めよう

「事前準備をしっかりやっておけばよかった」という後悔の声は、毎年のことながら多くあります。
この記事を読んだタイミングによっては、もうすでに就活を始めている学生もいるかもしれませんが、今からできる対策を始めるようにしましょう!

先輩達の失敗談と対策方法:②就活中編

先輩達の失敗談と対策方法:②就活中編

就活中は、緊張や不安が大きくなることで思わぬ失敗に繋がってしまうことがあります。
実際に先輩達はどのような失敗をしてしまったのか、失敗に対してどのようにして対策すべきなのかを詳しく見ていきましょう。

【就活中の失敗談】その1「説明会の会場(もしくは日程)を間違えた」

企業によっては、限定的な日程で説明会を行うケースがあります。

そのため、会場や日程を間違えてしまうと、「説明会参加がエントリー必須条件だった」など、その後の就活全体にも影響が出てしまうことがあるので、注意しましょう。
失敗談の中には「説明会の日程を間違えて、会場に着いたら誰もいなかった。呆然と立ち尽くすしかなかった。」など、悲しいエピソードを持つ人もいるようです。

【対策】下調べはきちんと行い、スケジュールに入れておこう

対策としては「下調べをきちんとする」ことに尽きます。
説明会が開催される日程や会場までの道のりは、あらかじめしっかりと確認しておき、間違うことがないよう、注意しましょう。
最近では、スマホの機能やその他アプリでスケジュール管理をすることができるので、活用してみることもお勧めします。

Webでの説明会実施の際は、何時から始まるのか再確認することはもちろんのこと、ネット環境や事前にダウンロードしておくものがないか確認するようにしましょう。

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【就活中の失敗談】その2「興味のない企業にエントリーしすぎた」

続いては、エントリーに関する失敗談です。

就活の時期になると、「エントリー数が大事!最低でも100社エントリーしよう!」という意見を、耳にする機会が増えます。
学生さんの中には「とにかくエントリーしまくって、内定もらわないと…」と、企業研究もしないままエントリーしてしまう人もいるようですが、数ばかり気にしてエントリーしてしまうと、スケジュール管理が大変になったり、自己分析やそれぞれの企業研究を十分に行うことが出来なくなります。

結果として満足のいく就活が出来なくなってしまう可能性が高まるため、「数」を追う就活方法はお勧めしません。

【対策】エントリー前には、必ず「就活の軸」を見つけておこう

意味もなくエントリー数を増やしてもしょうがないので、何を基準に企業を選ぶのかという「就活の軸」を必ず持つようにしましょう

「就活の軸ってなに?持っておくことで何が変わるの」という方は、以下記事を参考にして、自分だけの就活の軸を探してみましょう!

自分だけの「就活の軸」を見つけて「ブレない就活」をしよう!:「就活の軸」の見つけ方を考察

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【就活中の失敗談】その3「すぐに内定が出て就活を終えてしまった」

就職先が早く見つかることは、一見良いことのようにも見えますが、その後のエントリーなどを全て辞退してしまい、「失敗した」と感じる人もいるようです。

就活は長くかかったとしても1年間で終わってしまいます。
せっかくの様々な企業に出会えるチャンスを、全て見逃してしまうのは、少しもったいないような気がしますよね。
少しでも迷いがあるのであれば、選考に進んでいる企業と自分の「就活の軸」を照らし合わせてみて、その他企業の選考を継続するのか、内定承諾をして就活を終えるのか、一度冷静に考えてみましょう。

逆に「内定がもらえたけど、他の企業も見たくて返答を迷っていたら、内定取り消しになってしまった」という失敗談もあります。
社会人として「連絡」は最低限のマナーです。
内定を承諾するか迷っていたとしても、連絡が来た場合はその日のうちにお礼のメール等何かしらの返信をするようにしましょう。

【対策】今後の就活を見据えた決断をする事が大切

内定が出た場合に取る行動としては以下の2つが考えられます。

  • 内定が出たので就活を終える
  • 他にも良い企業があるかもしれないので就活を継続する

『内定が出たので就活を終える』場合は、本当にその企業が自分に合っているのか、再度企業研究を行って、確認するようにしましょう。
『他にも良い企業があるかもしれないので就活を継続する』場合は、無理に嘘をついたりせず、就活を継続する旨連絡をするようにしましょう。
企業や時期にもよりますが、内定保留という形で就活を継続できる可能性も十分にあります。

上記2つのうち、どちらを選ぶにしても、その日のうちに「連絡」を行い、誠実に対応するようにしましょう。

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先輩達の失敗談と対策方法:③面接編

先輩達の失敗談と対策方法:③面接編

就活中の失敗談の中でも、面接における失敗談が数多くありますので、就活中の失敗談とはあえて分けて紹介します。
では、実際の失敗談とその対策方法を詳しく見ていきましょう。

【面接の失敗談】その1「面接に対する準備が足りなかった」

面接の失敗談の中で圧倒的に多いのが、準備不足による失敗です。

「面接前日に一夜漬けで、よくある質問を暗記した」という話も珍しくはありません。
一夜漬けで暗記すると、当日の眠気も相まって、面接官からの予想外の質問に対し、落ち着いて答えることができなくなる可能性が高まります。

よくある質問に目を通しておくことも大切ですが、掘り下げて聞かれそうな質問なども想定したうえで事前に対策する必要があります。

【対策】エントリーシートや履歴書と照らし合わせながら対策する

面接の質問を想定する際には、エントリーシートや履歴書の志望動機などを確認しながら回答を考えるようにしましょう。
面接では、自己PRや志望動機、過去に苦労したエピソードなど、エントリーシートや履歴書に書いたことを、更に深堀って聞かれることが多いです。
「エントリーシートや履歴書を見ればわかること」ばかり答えてしまっては、面接の意味がないので、より説得力のある回答ができるようになっておく必要があります。

以下記事では、よくある質問例から面接対策方法について紹介しています。面接準備に不安がある方は是非参考にしてみてください。

回答例の丸暗記はNG!面接での答え方をレベルアップさせる方法

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【面接の失敗談】その2「自分のありのままを伝えすぎてしまった」

面接の失敗談で「準備不足」の次に多いのが、「自分のありのままを伝えすぎてしまった」という失敗です。
確かに、素の自分で面接を受けることは大事ですが、必要以上に伝えすぎると、逆に信用が無くなってしまう可能性があります。

例えば、面接中にありのままを伝えようと長所よりも短所を多く回答し、特に改善の努力をしていないという風に伝わってしまった場合、面接官も「この学生さん大丈夫かな…」と心配したり、頼りなく感じられてしまう可能性が高まります

【対策】自分を取り繕う必要はないが、質問には戦略的に回答しよう

ここでの対策ポイントは、「素直過ぎず取り繕わない、戦略的な回答」を用意することです。
短所などはネガティブな回答になってしまいがちなので、「短所と併せて、改善のために努力したエピソードを、はっきりと伝えられるもの」に絞って答えるようにしましょう。

短所を伝えることは問題ではありません。ただ、ネガティブな印象で終わってしまわないよう、伝え方をしっかり考えておくようにしましょう。
「短所の伝え方で迷っている」「どんな答え方をすればいいのかわからない」という方は、以下記事を参考にしつつ、対策方法を考えてみましょう。

「短所」が好印象に!就活面接で聞かれる「短所」の見つけ方と伝え方。

【面接の失敗談】その3「伝えたいことがまとまらず、面接が気まずくなった」

「面接中に緊張しすぎてしまい、面接の場が少し気まずい雰囲気になってしまった」という失敗談も多くの学生からよく聞きます。

緊張が要因で、話す予定だった内容を忘れてしまったり、簡潔に話すことができず、面接官に「もう少し簡潔に教えてもらえますか?」と言われてしまうこともあるようです。

【対策】簡潔に伝える話し方を意識するだけでも面接は変わる!

面接の場は時間制限があり、簡潔に回答することを求められる場面が多くなります。

そこで意識したいのが、結論から伝え、その次に理由などを述べる、「結論ファースト」という話し方です。

例えば、志望動機を伝えるときには、

循環型社会への知見を更に深め、御社のCSR活動に携わっていきたいと考えています。
学生時代、NPOの環境保護団体に属し、使用済みプラスチックの再生事業や海洋汚染問題に多くの方々や企業の支援を得ることで取り組んできました。
その経験を通じて、消費者の購買行動と環境問題意識の関係性に強く興味を持っています。

様々な企業がサステイナブルな商品開発に力をいれていますが、その中でも常にいち早く環境問題に取り組み、廃プラスチックの活用など先進的且つデザイン性・機能性の高い商品提供を行う御社では、全ての部門が「サステイナビリティ」を意識して事業に取り組んでいると聞いています。
それぞれの部門がどう環境問題に取り組み、そして消費者の購買欲求を満たしていくのか、様々な部門での経験を通じて学んでいきたいと考えています。

と、簡潔かつ具体的に相手に伝えることができるようになります。
面接の際には、回答内容だけでなく、話し方等を意識してみると良いでしょう。

面接で必要なのは、簡潔かつ戦略的に「自分」を伝えること

面接中の失敗談の中には「緊張で自分のことを上手く伝えられない」「自然体で行こうとしてありのままの自分を伝えすぎ」という全く逆のものがありました。
「上手く伝えられない場合」には、自己分析で「自分の主張」を見つけ、結論ファーストで簡潔かつ具体的に伝えることを意識しましょう。

逆に、「ありのままの自分を伝えすぎてしまう場合」には、企業研究を通じて戦略的に回答を考えてみると、突破口が見つかるかもしれません。
結論ファーストに関しては、社会人になってからも使えるスキルなので、今から身に着けておいて損はないでしょう。

まとめ:就活において、早めの事前準備は何よりも大切!

今回、先輩達の就活での失敗談を紹介してきましたが、下調べなどの「準備ができていなかった」という失敗は毎年多くあるようです。
事前準備をどこまで突き詰めるかは、結局のところ自分次第です。
自分では「こんなもんでいいか」と思っていても、結果的に少し追い込みが足りなかったり、対策を始めるのがギリギリになってしまって、時間が足りないということがあるようです。

可能な限り事前準備を早め、かつ的確に行い、どんな状況においても自分らしさを表現で消えるようにすることが大切です。
例えば、就活を今回の失敗談のように3つの過程で切り分けるのであれば、以下のように対策するのが良いでしょう。

  • 就活準備期間:「自己分析」「SPI対策」
  • 就活解禁後:「各会場の下調べ」「企業研究などを通した自己分析の突き詰め」
  • 面接前:「話し方(結論ファースト)の練習」「想定質問へのより深い対策」

本格的な就活が始まると、エントリーシートや履歴書の作成などもあり、特にやることが多くなります。
今回紹介した失敗談を「就活中の息抜き」として見るのも良いですが、「失敗したくない」という気持ちで、しっかり対策し、前を向いて進んでもらえるようになってもらえたら嬉しいです。

一度きりの就活期間をより良いものにしましょう!

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「志望動機がない…」と悩む学生は非常に多くいます。

皆さんは、どのように志望動機を書こうと思っていますか?なかには「最終的に書ければOK!困ったらネットで検索すればいいや!」と考えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、実際にそんな考えで就活に臨んだ人たちは、みんな口を揃えて「もっと真剣に考えていればよかった…」と言います。

実際、志望動機は内定を獲得するための一工程ではないので、その場しのぎで書いたり、取ってつけたようなものではダメです。

この記事では、志望動機がない場合の探し方や対処法、NG志望動機の例などを紹介します。さらに志望動機を充実させる方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

就活で志望動機を聞かれる理由

そもそも、どうして就活の面接では志望動機を聞かれるのでしょうか?理由は大きく2点です。

会社と学生の相性を確かめるため

1点目は、自社と就活生の相性を判断するためです。

ここで言う相性とは、

  • 企業理念と学生の価値観の相性
  • 事業・仕事内容と学生の興味・長所の相性
  • チーム風土と学生の性格の相性

など、様々なマッチングを示します。

志望動機には、学生の価値観や、大切にしていきたいことが反映されています。志望動機が自社の企業理念や方向性、風土とあっていると、その学生は自社と相性が良いと、採用担当は判断します。

企業側としては、長く活躍してくれる社員を採用したいと考えているため、こうした相性の良し悪しを知るために、志望動機を確認しています。

学生の本気度を見極めるため

2点目は、就活生の本気度を見極めるためです。

当たり前ですが企業側は、仕事に熱心に取り組んでくれる学生を採用したいと考えています。

もし本気で入社したいのであれば、事前に企業についてしっかり調べてくるのは当然だと、企業側は思っています。

そのため、どこの企業でも言えてしまいそうな志望動機だと、「うちじゃなくてもいいのか」と判断されてしまいます。

自社の仕事に本気で取り組む気持ちがあるかを知るために、志望動機を確認します。

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志望動機が思いつかない原因

「志望動機の重要性はわかるものの、なかなか思いつかない」という人は多いです。ここでは、志望動機が思いつかない理由を整理していきましょう。

志望動機が思いつかない原因は、大きく分けると以下の4つです。

  • 自己分析が十分ではない
  • 志望している企業の研究が十分ではない
  • 自分と企業の接点を見極められていない
  • 自分と企業が合っていない

自己分析が十分でない

志望動機が思いつかない原因の1つ目は、「自己分析が十分でない」からです。

自分のしたいことや、活かしたい長所を言語化したものの、まだまだ荒く、様々な業界の志望動機として言えてしまう内容になっている可能性があります。

自己分析を掘り下げるには、現時点で考えている「自分のしたいこと」や長所を、より具体的に言語化しましょう。

自己分析した内容に対して、さらに質問を投げかけてみると良いでしょう。自問自答のコツは、5W1Hで考えてみることです。

例:人を笑顔にする仕事をしたい

  • 人とは誰?:年齢、性別、どういう状況の人
  • 何人くらい?:目の前の人、間接的に大勢
  • いつ笑顔にする?:瞬間的にパッと、生活の一部として
  • どこで笑顔にする?:自宅、屋外、通勤時間
  • どうして笑顔になる?:嬉しくて、楽しくて、安心して
  • どうやって笑顔にする?:直接的、間接的

上記のように掘り下げることで、自分のしたいことがより具体的になります。

志望している企業の研究が十分でない

志望動機が思いつかない原因の2つ目は、「企業研究が十分でない」からです。

企業研究が十分でない志望動機は、「同業他社でも良いのでは」と思われやすく、本気度が低いと捉えられてしまいがちです。

企業研究のコツは、同業他社と比較してみることです。

大半の就活生にとって、企業のホームページは就活で初めて目にするものです。良いことばかりが書かれているように見え、どう読み解けば良いかも難しいでしょう。
また、情報量も多いため、ホームページを読んだだけでなんとなくその企業のことを深く理解したような気持ちになってしまいがちです。

しかし、それだけでは「なぜその企業でなければダメなのか」という根拠のある志望動機は考えられません。

他社との比較をした上で、初めて納得感のある志望動機が伝えられるのです。言い方を変えれば、「他の企業ではダメな理由」が言えてこそ、「その企業ではないといけない理由」がきちんと説明できているということなのです。

「同業他社と比べて、御社は●●だ。だから御社を志望している。」と話せるようになれば、十分企業研究ができていると言って良いでしょう。

自分と企業の接点を見極められていない

志望動機が思いつかない原因の3つ目は、「自分と企業の接点を見極めていない」からです。

自己分析も企業研究もしっかり行っているのに、考えた志望動機がしっくり来ない場合は、この原因が考えられます。

接点の見極めとは、「自分自身のやりたいこと」と「企業に対し魅力を感じている点」が噛み合っているか、ということです。

具体的に、「接点が見極められていない」のは以下のような志望動機です。

英語を活かして、世界中の人と仕事をしたいので、海外展開を推進している御社を志望します。

一見問題ないように見えますが、「英語を活かしたい」は個人の能力の成長に関することです。一方、「海外展開を推進する」は、事業の方向性に関することです。

企業側の気持ちになって考えてみると、「海外事業に参画してほしい人」は、「英語を活かしたい人」ではなく、事業そのものに意義を感じてくれている人のはずです。

このことを考えると、以下のような志望動機の方が、うまく自分と企業を結び付けられています。

日本の高水準な日用品を、後進国の日常でも使ってもらえるような仕事をしたいので、海外展開を推進している御社を志望します。

今までの志望動機を振り返ってみて、企業側の立場で納得感のある志望動機になっているか確認してみましょう。

自分と企業が合っていない

自己分析や企業研究をしっかりと行ったにもかかわらず、どうしても志望動機が見つからない場合は、そもそも自分とその企業が合っていない可能性があります。

どれだけ企業研究をしたとしても、自分の望んでいるキャリアや働き方とその企業の方向性に共通点がなければ、志望する根拠が思い浮かばないのは当然といえば当然です。

このような場合は、無理に選考を進めようとしなくても良いかもしれません。本当はそれほど入社を望んでいないのにもかかわらず選考を進めてしまうと、入社後のミスマッチに繋がってしまう可能性もあります。

いくら努力しても志望動機が思い浮かばない場合は、他の企業にも目を向けてみるようにすると良いでしょう。

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志望動機がない場合の探し方・対処法

ここからは、志望動機がない場合の探し方を詳しくご紹介します。具体的な対処法もまとめているので、志望動機が見つからなくて悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

他の企業と比較する

1つ目の対処法は「他の企業と比較する」ことです。

志望動機を考えるうえで、他の企業との比較は欠かせません。その企業だけを単体で調べるのではなく、他の企業と照らし合わせることで、どのような強みや特徴があるのかがより鮮明にわかってきます。

特に同業他社と比較することで、他の企業にはない魅力を洗い出すことができるでしょう。

また、複数の企業を比較することで、志望する業界についての理解にもつながるのでおすすめです。

自分の過去の経験を洗い出す

2つ目の対処法は「自分の過去の経験を洗い出す」ことです。

自分がこれまでどんな経験や行動をしてきたか、その結果どうなったのかなど、自分の過去を振り返ってみましょう。

過去の経験を洗い出すことで、自分がどんな環境で力を発揮できるのか、何にモチベーションが上がるのかなどの再確認ができます。その上で、企業との共通点を見つけていきましょう。

過去の経験の洗い出しには、「自分史」の作成がおすすめです。

自分史とは、小学校、中学校、高校、大学というような年代別に過去の経験を振り返る方法です。紙やデータに書き出して視覚的に自分の過去を振り返ることで、自覚していなかった特徴や強みを見つけやすくなります。

自分史のワークシートは、こちらの記事内からダウンロードしてぜひご活用ください。

自己分析ツールを使う

3つ目の対処法は「自己分析ツールを使う」ことです。

就活用の自己分析診断ツールを利用すれば、簡単に自分の特徴や行動特性を洗い出すことができます。最近では無料で使えるものも多く出ているので、上手く活用しながら就職活動をすすめると良いでしょう。

OfferBox(オファーボックス)のAnalyzeU+でも、精度の高い自己分析診断を無料で行うことができます。企業との共通点が見つからずに志望動機が浮かばないという場合は、まずはツールを使って自分の強みと弱みを抽出してみてください。

自分ならではの特徴、強みや弱みをしっかりと把握した上で、企業との相性やなぜその企業で活躍できると思うのかを深堀りしていきましょう。

他の企業を探す

前述のとおり、あまりにも志望動機が浮かばない場合は他の企業を探してみるのもひとつです。志望動機を考える中で、自分とその企業の相性がそれほどでもないと感じた場合は、必ずしも選考を無理に進める必要はありません。

就職活動に充てられる時間は有限なので、他にもっと自分が興味を持つことができたり、魅力を感じられたりする企業を探すのも重要です。

どうしても志望動機が見つからないときは、自分が本当にその企業に志望するべきかどうかに立ち返って考えてみてください。

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志望動機がないと同然?NG例

志望理由の中には、就活の中で言わない方が良いとされるものがあります。ありがちなNG志望動機をご紹介します。

志望動機が漠然としていて薄い

誰にでも、どの企業に対しても言えてしまうような、漠然として薄い志望動機は避けるべきです。「志望動機が思いつかない原因」でもお伝えしましたが、自己分析や企業研究が不十分であると見なされてしまいます。

例えば一次面接などでは、まだ企業情報が不足していて、明確な志望動機を伝えられないこともあると思います。

そんな時は、「なぜそこに興味を持ったのか」という自分の考えをメインに話をしましょう。

企業研究も、できる限りの情報を調べつつ、「この部分に興味を持っている」「今日の面接では、より詳しいことを聞ければと思っている」など、真剣に考えていることを伝えましょう。

他の会社にも当てはまる

他の会社にも当てはまるようなことばかりを志望動機として挙げてしまうと、その企業に対してさほど熱意を持っていないのだと思われてしまいます。

結果、志望度が低いとみなされ、採用に不利な影響を与えてしまうケースは少なくありません。

志望動機を考える際は、できるだけその企業ならではの強みや特徴に繋がる根拠を挙げるようにしましょう。

説得力のある志望動機を述べられれば、「この学生は自社に興味を持ってくれている」と思ってもらうことができ、好印象にも繋がるはずです。

福利厚生などの待遇を必要以上に重視している

こちらは、自分の中の企業選びの軸として考えておくのは良いけれど、面接では言わない方が良い志望動機です。

福利厚生の良い会社で働きたいと考えるのは当たり前のことですが、それを志望動機として伝えると、「良い待遇を得ることが1番の目的」という風に見られてしまいます。

待遇目的の人は、成長をしてくれる期待が持ちづらいため、企業側としてはあまり採用したくありません。

企業側の立場に立って、「活躍してくれそう」だと納得感のある志望動機になっているか確認しましょう。

会社に貢献する姿勢が見えない

こちらも、企業側の立場になった時に、「活躍イメージが持てない」と判断されてしまう可能性があるケースです。

具体的には、以下のような志望動機です。

御社の研修制度の充実さに惹かれて志望しました。御社には基礎的な資格だけでなく、上位資格の取得サポートもあると、ホームページから拝見しました。私は、学生時代から自己研鑽に励むことが好きで、大学在学中も●●や●●などの資格を4つ取得しました。入社後も、日々努力できる性格を活かして、資格を積極的に取得し、会社に貢献したいと考えています。

勉強熱心であるのはいいことですし、企業側としても用意している制度は積極的に活用してほしいと考えていると思います。しかし、企業側がこの制度を用意しているのは、知識を実務で活かしてもらい、会社の事業に貢献してもらいたいからです。

上記の志望動機では、資格を活かしてどのように活躍していきたいかの情報が不足しているため、ただの資格ゲッターのように見えてしまっています。

勉強熱心なのは「強み」であり、志望動機ではありません。改めて別の切り口から、志望動機を探しましょう。

コピペの志望動機を使っている

志望動機がないと同然?NG例

実際に効果があるのかは、やってみないと分かりません。

しかし、これを使うことで、思わぬ地雷を踏んでしまうことにもなってしまいます。
それは一体なぜなのでしょうか?詳しく見てみましょう。

使い回されているものは面接官も分かる

選考に関わる採用担当者は、長年それを続けてきた、いわば「選考のプロ」。ネットの例文などをコピペしていることは、簡単に見抜かれてしまいます。

「ちょっと内容を変えて書けば多分わからないだろう」と考える人もいるかもしれませんが、「あなたの言葉で志望動機を書いていないこと」は、その後の選考にも響いてきます。

深堀りに答えられないリスクが高い

就活の選考が、1回の面接で終わることはほとんどありません。なぜなら、企業側も「学生の本心」を見たいからです。

選考が進んでいくにつれて、「熱意」や「志望動機」など「本心の部分」を深堀りする質問が増えてきます。

そんな中で、ネットからコピペした志望動機や自己PRが役に立つとは言えませんよね。

面接や、もっと先(入社後や将来のキャリア形成)を見据えるのであれば、「志望動機の考え方を身につけ、自分の言葉で志望動機を語る」必要があるのです。

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志望動機を作る際の注意点

就活だけでなく、その後の働き方やキャリア形成をより良いものにするためには「志望動機の考え方を身につけ、自分の言葉で志望動機を語る」ことが必要と説明しました。
具体的に志望動機を作るときは、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • 「脚色しすぎない」「話を広げすぎない」
  • 「なぜ?」を繰り返し深堀りされても答えられるように
  • 本心でないとミスマッチ採用になる場合も

ここからは、これら3つのポイントについて、詳しく解説していきます。

「脚色しすぎない」「話を広げすぎない」

多くの学生さんは「採用担当の方に良く思われたい」という考えのもと志望動機を書いています。

「早く内定が欲しい」「面接に進みたい」と、焦る気持ちも相まって、志望動機を過度に脚色してしまったり、変な方向に話を広げてしまいがちです。

しかし、そうしてしまうと、面接の際に自分でも想像していなかったような質問が飛んでくる可能性が高くなります。

想定外の事態になった時、取り繕った「浅い志望動機」は、簡単に見破られてしまうでしょう。

伝えることの要点を押さえて「深い志望動機」を作ろう

取り繕った「浅い志望動機」は、簡単に見破られてしまうだけでなく、「ミスマッチ」の可能性を高め、将来のキャリア形成に支障をきたす可能性があります。

そうならないための「深い志望動機」を作るためには、伝えたい要点を決めて、より深く掘り下げた内容にする必要があるでしょう。

次のポイントでは、より深い志望動機を考える方法について、解説していきます。

「なぜ?」を繰り返し深堀りされても答えられるように

採用側に納得してもらうためには、「根拠をもった志望動機」を準備しておくことがとても大切です。

「なぜ?」と自問自答を繰り返し、根拠をとことん追求していきましょう。志望したきっかけを裏付ける根拠があれば、文章全体に説得力も出ますし、面接で予想外の質問も飛んできづらくなるでしょう。

確かな根拠を持っておけば、面接での「志望動機の深掘り」にも対応出来るようになる

面接では、「どういう根拠をもって、この会社を志望したのか」については、必ず深く掘り下げて聞いておきたいと考えられています。

なぜなら、企業の方向性と学生のビジョンが合致していなければ、たとえ入社したとしても、お互いにすれ違いが生じ、最悪の場合、会社をやめてしまうことにもなりかねないからです。

確かな根拠を持って志望動機を考えることで、「早く辞めてしまうのではないか…」という面接官が持つ不安も解消させることが可能になるでしょう。

確かな根拠作りの方法としては、「自己分析をどのようにするか」が重要となってきます。

本心でないとミスマッチ採用になる場合も

これといった志望動機が見つからなくても、想像力や発想力に富んでいる人であれば、何となくそれらしい志望動機を作ることができる人もいるかもしれません。

しかし、本心からでなく無理やり作った志望動機で選考を進めてしまうと、仮に入社できた場合でも入社後にミスマッチが起こってしまう可能性が高いです。

結果、もし短期離職などに繋がってしまえばお互いに不幸になるだけなので、志望動機はできるだけ本心を大事にして見つけるようにしましょう。

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志望動機がない人のよくある質問

最後に、志望動機がない人のよくある質問をご紹介します。

  • 志望動機で嘘や話を盛っても大丈夫?
  • 志望動機が他の人と被った場合はどうするべき?
  • 志望動機の例文を参考にする程度ならOK?

それぞれ見ていきましょう。

志望動機で嘘や話を盛っても大丈夫?

志望動機が見つからない場合、無理やり辻褄を合わせようとすることで解決しようと考える人もいるかもしれません。しかし、嘘をついたり、話を盛ったりするのはNGです。

先に述べたとおり、本心でない志望動機を伝えてしまうと、仮に入社できたとしても入社後にミスマッチを起こしてしまう可能性が高いです。

最終的には自分が後悔してしまうことになるので、志望動機で嘘をついたり、話を盛ったりするのはやめておきましょう。

志望動機が他の人と被った場合はどうするべき?

グループ面接などでは、先に話した人と自分の志望動機が被ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、志望動機自体が被ることはよくあることなのでそれほど気にする必要はありません。むしろ、他の志望動機をその場で捻り出すことの方がリスクが高いので、準備しておいた志望動機をそのまま話せば良いでしょう。

志望動機自体そのものよりも、その考えに至ったエピソードや、背景にオリジナリティがあることの方が重要です。

志望動機の例文を参考にする程度ならOK?

志望動機は自分の本音や本心を述べるべきだとご紹介しましたが、考えるきっかけとして例文を参考にする程度なら構わないでしょう。

ただし、そのままコピペのように使用するのではなく、自分なりのエピソードや背景を交えて厚みのある志望動機に作り上げることが重要です。
例文そのままの志望動機を話しても、自己PRなど、あなたのそれ以外の情報と一貫性がないため、説得力がありません。

例文に頼らない志望動機の作り方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

志望動機がもっと充実する企業研究のやり方

志望動機がもっと充実する企業研究のやり方

しかし、「企業研究って言っても具体的にどうしたら良いの?」「その企業だけの魅力を見つける方法がよくわからない」という方も多くいるかと思います。

ここからは、志望動機をより充実させるための企業研究のやり方について紹介します。

自己分析結果と合致する企業の取り組みやビジョンなどを見つける

企業のWebサイトやSNSを活用して情報収集する際は、自己分析結果と合致する企業の取り組みやビジョンを見つけましょう。

例えば、自己分析の結果「自分の強みは柔軟性と課題発見力だ」ということが分かったのであれば、企業研究の際に見るべきポイントの一例として「顧客の要望を取り入れつつ、新しい課題を見出し、解決していくような取り組み・ビジョン」を探してみましょう。

自分自身の目標や思考と、企業の取り組みやビジョンの共通項を見つけることで、より具体的で説得力のある志望動機を作成するための材料を見つけることができます。

どこでもやっていそうな取り組みを挙げるのは避けよう

どこでもやっていそうな取り組みを挙げてしまうと、「それうちじゃなくても良くない?」と言われる原因にもなるので、よほど返答に自信が無い限りは避けるのが無難でしょう。

しかし、実際「どこでもやっていそうな取り組みかどうかを見分ける」のは難しいですよね。

そんな時は、競合他社と比較して、違いを見つけていくのも有効な手段です。

同じ業界内の「競合他社と比較する」ことで見えてくるものもある

その企業だけの取り組みやビジョンなのかどうかは、自分で考え込むだけではわからないものです。

そんな時は、あえて一度競合企業がどのような取り組みをしているのか、将来的なビジョンはどうなっているのかを見てみましょう。

例えば、

「A社は積極的に国内での事業を拡大していて、顧客ごとのニーズをくみ取りサービスを提案する『課題発見力』と『コミュニケーション能力』がある人を必要としているけど、一方でB社は保守的な姿勢で安定した経営をしているので、『規律性』や、日々の業務をスムーズに遂行するための『計画力』が求められている。更に、C社はA社と違い、よりグローバルな目線をもって海外進出を考えているので、A社で求められていた『課題発見力』『コミュニケーション能力』に加えて、予算規模が大きくなるので、目標をきちんと達成できる『実行力』が必要だ」

ということが分かれば、自分にとって本当に向いている企業がどこなのかが明確になります。

一つの企業ばかりを研究するのではなく、時には競合他社へ目を向けることで見えてくるものもあるのです。

まとめ

以上、志望動機がない場合の探し方や対処法、NG志望動機の例などを紹介しました。

あなたの能力を最大限に発揮するためにも、その場しのぎでネットの例文をコピペすることはお勧めしません。
この記事で紹介した探し方を参考に、自分なりの言葉を考えてみてください。

どうしても見つからない場合は、自分に合った企業に出会えていない可能性もあります。

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志望動機は、企業研究をもとに、「なぜその企業に入りたいのか」「なぜその企業でないといけないのか」を考えてみましょう。
書ききるまでに時間がかかってしまうかもしれませんが、そのくらい真剣な気持ちで就活に向けて準備をすることが、満足のいく就活を行うポイントです!

AnalyzeU
就活の軸|例一覧40選と例文10選!定めるメリットや見つけ方も解説

就活を進めるうえで、ほぼ必ずエントリーシートや面接で求められるのが「就活の軸」です。

就活の軸を通して、自分にとって何を重視するかを明確にすることで、企業選びや自己PRに一貫性が生まれ、面接でも説得力のある回答が可能になります。

そこで本記事では「就活の軸とは何か」から解説し、業界別・職種別に使える例文や見つけ方まで紹介します。自分らしい軸を見つけ、納得のいく就活を進めたい人は、ぜひ参考にしてください。

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(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより(2025年8月時点)
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年7月時点)

「就活の軸」とは何か?

就活の軸は、簡単に言うと「企業を選ぶうえで、ここだけは譲れないポイント」のことです。

「入社後は◯◯に挑戦したい」「働くうえで◯◯を掲げていきたい」といったことを決めておくのを「就活の軸を持つ」と言います。企業側の考え方としても「自社での働き方が『学生のやりたいこと』と合っているかを見定めるための要素」とされています。

実際、面接でよくある「他の企業でも良よくない?」という、一見かなり意地悪に聞こえる質問には「あなた自身が考える、他社とうちの違いを教えてほしい」という期待の意味が込められているのです。

具体的な「就活の軸」を持っておけば、「〇〇だという考えを持って、御社を志望しました」と答えられます。

就活では「大切にしている価値観」を聞かれることもあります。似たようなものなので、両者の違いが気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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企業が就活の軸を質問する意図

企業が就活の軸を質問するのは、主に以下の意図があるためです。

  • 自社に適した人材か確かめるため
  • 志望度が高いかチェックするため

自社に適した人材か確かめるため

企業が就活生に「就活の軸」を尋ねるのは、自社にマッチする人材かどうかを判断するためです。軸が「若手のうちから裁量権を持って、事業を推進できる環境」や「日本の製造業が抱える課題を、ITの力で解決すること」などと明確であれば、企業は自社の提供価値と照らし合わせて、適性を見極められます。

反対に軸が曖昧だと「本当に自社で活躍できるのか」と疑問を持たれてしまうため、就活生は自分の価値観を整理し、志望企業の特徴と一致する理由を伝えることが重要です。

志望度が高いかチェックするため

就活の軸を聞くのは、応募者の志望度を確かめる目的もあります。企業は「軸が自社と一致している=他社ではなく自社を選ぶ必然性がある」と捉えるためです。

たとえば「若手でも裁量権を持ち、挑戦できる環境を求めている」と話し、それが志望企業の強みと重なれば、志望度の高さが伝わります。逆に、どの企業にも当てはまるような曖昧な軸では「本気度が低いのでは」と疑われる可能性があります。

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就活の軸を定める学生側のメリット

就活の軸を定める学生側のメリットは、以下の2つです。

  • 企業選びがブレにくくなる
  • 一貫性のあるアピールができる

企業選びがブレにくくなる

就活の軸が決まっていると、企業選びがブレにくくなります。たとえば「常に新しい仕事に挑戦して、自分にしかできないことを作っていきたい」という就活の軸を持っている場合、ルーティンワークが多い企業を選ぶことはありません。

就活の軸を考えることで、就職した後の、自分の希望する働き方やあり方が見えてきます。そのため、就職活動に行き詰まって、他の業界を受けたほうがいいか迷いが生じても「自分が希望する働き方ができるのは、今まで希望していた◯◯業界だ」と、企業選びがブレずに気持ちの軌道修正もしやすくなります。

一貫性のあるアピールができる

就活をしていると、エントリーシートや面接で志望動機・自己PRなどを通して、複数回自分をアピールしなければいけません。就活の軸が決まっていると、自分の強み・弱み・志望動機・希望するキャリアプランなどのさまざまな質問をされても、一貫性のあるアピールができます

それぞれのアピール内容に一貫性がないと、採用担当者は学生がどんな人物なのかわからず、自社を希望する理由も伝わりません。一方で、一貫性のあるアピールができていると、採用担当者に自社を志望する理由や、入社後に活躍する姿が伝わりやすいため、好印象を与えられます。

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就活の軸の例40選を一覧で紹介

就活の軸は、どのように考えるべきか迷う場合も多いでしょう。以下では「就活の軸の例」を40選紹介するので、自分に当てはまりそうなものを見つけてみてください。

  • 事業内容や業務領域を重視する軸
  • 社風や人との相性を重視する軸
  • 職種や仕事内容を重視する軸
  • 制度や働き方の環境を重視する軸

事業内容や業務領域を重視する軸

事業内容や業務領域を重視する軸は、以下のとおりです。

  1. 困っている人の顔が直接見えるような、社会課題を解決する事業に携わりたい
  2. 将来の子どもたちが安心して暮らせるように、環境問題の解決に本気で取り組んでいる企業で働きたい
  3. 「こんなのなかった!」と世の中を驚かせるような、最先端の技術を使ったモノづくりやサービス開発がしたい
  4. まだ誰もやったことのない、ゼロからイチを生み出す新規事業の立ち上げに、チームの一員として関わりたい
  5. 海外市場を舞台に活躍できるグローバルな業務に挑戦したい
  6. 特定の地域の活性化に深く関わり、そこに住む人々の暮らしを支えたい
  7. 人々の何気ない日常をより豊かにする商品やサービスを提供したい
  8. 心から「これが好きだ!」と誇れるような、自分の愛するサービスや製品を世の中に広める仕事がしたい
  9. 大学で学んだ専門知識を実務に活かし、力を発揮できる仕事をしたい
  10. 将来性のある業界に身を置き、その成長を最前線で体感したい

事業内容や業務領域に軸を置く場合は「なぜその分野に関心を持っているのか」を具体的に語れることが重要です。社会的意義や将来性、技術革新性など、惹かれる理由を明確にすることで説得力が増します。

社風や人との相性を重視する軸

社風や人との相性を重視する軸は、以下のとおりです。

  1. 経営陣との距離が近く、自分の意見を伝えやすい環境で働きたい
  2. 年齢や社歴に関係なく、成果や実力をきちんと評価してくれる会社で働きたい
  3. お客様や社会に対して、誠実で嘘のない仕事ができる、クリーンな企業で働きたい
  4. 一人で頑張るよりも、チームで協力しながら成果を目指す職場を選びたい
  5. 新人でも自由に意見や提案を発信できる、風通しのいい環境で働きたい
  6. 尊敬できる上司や先輩背中を見ながら、スキルや姿勢を吸収して成長したい
  7. 向上心の高い仲間と切磋琢磨できる環境で働きたい
  8. 多様な価値観やバックグラウンドを持つ人と協働したい
  9. 社員同士の評価やコミュニケーションが活発でオープン企業を選びたい
  10. CSRや地域貢献、社会課題に取り組む文化のある企業で働きたい

社風や人との相性を軸にする場合は、働く環境や価値観が自分に合っているかを重視することがポイントです。風通しのよさや評価制度、チームワークの重視度など、自分が快適に働ける条件を明確にしておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

職種や仕事内容を重視する軸

職種や仕事内容を重視する軸は、以下のとおりです。

  1. 最先端の技術を、ただ学ぶだけでなく使いこなし、世の中に広めていく仕事がしたい
  2. 研究開発に関わり、自分の探究心やアイデアを形にして新しい製品を生み出したい
  3. お客様から直接感謝されるような、課題解決の最前線に立つ仕事がしたい
  4. 専門知識や大学で学んだスキルを活かせる職種で働きたい
  5. 人々の心を動かすような、企画やデザインを生み出す仕事に挑戦したい
  6. データをもとに課題や可能性を見つけ出し、解決策を導く仕事がしたい
  7. プロジェクトリーダーとして 仲間の力を最大限に引き出し、大きな目標を達成したい
  8. コンサルティングや提案型の仕事で企業の課題解決を支援する仕事がしたい
  9. マーケティングやブランド戦略に関わり、世の中のブームや新しい価値観を創り出す仕事がしたい
  10. グローバル業務や海外取引で国際的な経験を積みたい

職種や仕事内容を軸にする場合は、自分の強みや経験が活かせるかどうかを明確にすることが大切です。専門知識やスキル、成功体験と関連づけて「なぜその仕事に興味があるのか」を説明できると、説得力が増します。

制度や働き方の環境を重視する軸

制度や働き方の環境を重視する軸は、以下のとおりです。

  1. 仕事とプライベートの両立ができる環境で長く働きたい
  2. ライフステージが変わっても柔軟に働き続けられる企業で働きたい
  3. 研修や教育制度が整っており、スキルを伸ばせる職場で働きたい
  4. インセンティブや成果に応じた評価制度がある企業で働きたい
  5. 資格取得やスキルアップのサポートが充実している企業で成長したい
  6. 産休・育休や時短勤務など制度が整っていて、安心して働ける環境を求めたい
  7. 住宅手当や社宅制度など、生活面のサポートがある企業で働きたい
  8. 快適で働きやすいオフィス環境を重視して職場を選びたい
  9. 裁量権が大きく、自分の意思で仕事やキャリアを進められる環境で働きたい
  10. 挑戦や異動の機会があり、多様な経験を積める働き方を求めたい

制度や働き方を軸にする場合は、長期的に働きやすい環境かどうかを重視することがポイントです。仕事とプライベートの両立、研修やスキルアップ制度、福利厚生の充実度などを確認すると、自分に合った職場を見極めやすくなります。

一方で、制度や働き方を就活の軸として、全面に押し出すことには注意が必要です。なぜなら、待遇や働きやすさの話ばかりでは、「この会社で何がしたいか」という熱意が伝わりにくく、会社への貢献意欲や、向上心が低い学生だと思われる可能性があるためです。

そのため、制度や働き方を就活の軸で伝える際は、仕事や事業内容の軸に加え、プラスアルファで伝えることがおすすめです。

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【業界別】就活の軸の例文

ここからは、業界別に就活の軸の例文を紹介します。以下の業界で使える例文を掲載しているので、興味のある業界を参考にしてみてください。

  • IT業界の例文
  • 人材業界の例文
  • 金融業界の例文
  • 広告業界の例文
  • 食品業界の例文
  • 不動産業界の例文
  • メーカー業界の例文

就活の軸|IT業界の例文

IT業界は最新の技術に触れる機会が多く、成果主義や、AI活用などスピード感が早い企業が多いのが特徴です。

IT業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 積極的に新しい技術を開発しようとしている企業で働きたい
  • 革新的な考え方やアイデアを取り入れようとする企業で働きたい
  • 実力や仕事の成果で評価される企業で働きたい
  • AIやデータサイエンスに力を入れている企業で働きたい
  • 急成長している企業や、スタートアップ企業でスピード感のある仕事がしたい

<例文>

私の就活の軸は「新しい技術を開発して社会に貢献したい」ことです。

少子高齢化の現代社会では、介護業界での人手不足が問題になっています。介護業界の人手不足は担い手が減っていることだけでなく、IT化が進んでいないため業務量が多く、離職率が高いことも人手不足の原因の一つです。

私は介護業界で導入しやすく、少しでも業務量を減らせるような技術を開発したいです。そして、現場の人が働きやすく、離職を減らせる環境を作り、社会に貢献したいと思っています。

IT業界に興味がある方は、以下の記事もあわせてご確認ください。

就活の軸|人材業界の例文

人材業界では、人材のマッチングだけでなく、採用支援や教育・研修、キャリアコンサルティングなど幅広いサービスを提供しています。

人材業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 人材採用を通じて企業や人の成長に貢献したい
  • 採用ブランディングや採用マーケティングに関わる仕事がしたい
  • 未経験者や若手のキャリア形成をサポートしたい
  • 人材を育成するための企画や、研修プログラムの企画に携わりたい
  • 企業と人のマッチングを通じて社会に貢献したい

<例文>

私の就活の軸は「未経験者のキャリア形成をサポートしたい」ことです。

近年、転職や中途採用の需要が高まっているものの、即戦力になる人材が求められ、未経験者では採用されないことも少なくありません。

そのため、なんらかの事情でキャリア形成する前に退職してしまった人は、転職や採用後の活躍が難しい状態です。

そこで私は、成長意欲のある未経験の求職者と企業を結びつけ、就職後に力を発揮してキャリアを形成できるようなサポート業務を行っていきたいです。

以下の記事では、人材業界の志望動機について詳しく解説しているので、ぜひあわせて参考にしてください。

就活の軸|金融業界の例文

金融業界は大手メガバンク・地方銀行・信用金庫などがあり、地域の経済発展に貢献している企業が多いです。

金融業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 金融商品やサービスを通じて人々の生活をサポートしたい
  • 地域の中小企業をサポートする仕事がしたい
  • 企業の成長や発展に貢献する仕事がしたい
  • 資産管理や財務分析のスキルが磨ける企業で働きたい
  • 企業の成長と社会的貢献を両立させる企業で働きたい

<例文>

私の就活の軸は「地域の中小企業をサポートする仕事がしたい」ことです。

日本の企業の99.7%が中小企業であるため、中小企業が日本社会を支えていると言っても過言ではありません。中小企業の中には、世界とも戦えるレベルの高い技術を持った企業も多いため、中小企業を支えることで世界の中での日本の価値を上げていけると考えています。

私は地域の中小企業をサポートして、日本社会全体に貢献していけるような仕事がしたいです。

金融業界に興味がある方は、以下の記事で今後の動向や志望動機の書き方をチェックしてみてください。

就活の軸|広告業界の例文

広告業界は、広告を作る仕事のほかに、ビジネスプロデュースマーケティングの仕事があります。

広告業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 社会に変化を促すようなメッセージを発信する仕事がしたい
  • 人の心に残る広告を作りたい
  • さまざまなクライアントと関わり、自分の視野と知識を広げたい
  • 企業が長期的に成長するためのブランド戦略に携わりたい
  • マーケティング調査や分析をする仕事がしたい

<例文>

私の就活の軸は「人の心に残る広告を作りたい」ということです。

私は子どもの頃にテレビで見た〇〇のCMの「〇〇〇〇」という言葉が非常に印象に残っています。高校の部活や大学の受験勉強のときなど、今まで辛いことや、もうダメだと思ったときにふとその言葉が頭に浮かび、くじけそうな私の背中を押してくれて頑張れました。

私もあのCMのように、誰かの心に残る広告を作って、誰かの背中を押せるようになりたいです。

広告業界の仕事内容を確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

就活の軸|食品業界の例文

食品業界には、加工食品・食品原料・飲料水・アルコールなどを製造するメーカー外食産業食品小売業などが含まれます。

食品業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 食品によって人々の健康や生活を支えたい
  • 食品の素晴らしさを広めていける仕事に関わりたい
  • アレルギーがある人でも食事を楽しめるようにしたい
  • 食を通じて人に幸せを届ける仕事がしたい
  • 生活に密接した商品に関わり、社会に貢献できる仕事がしたい

<例文>

私の就活の軸は「アレルギーがある人でも食事を楽しめるようにしたい」です。

私の弟は小さい頃、卵アレルギーでした。そのため、我が家の食卓にはほとんど卵が出ませんでした。お土産でお菓子やケーキをいただくと弟は食べられないため、いつも悲しそうな顔をしており、見ていて辛かった経験があります。

私は卵だけでなく、さまざまなアレルギーがある人が、他の人と同じように食事を楽しめるような製品を開発したいと考えています。

食品業界の職種や向いている人が気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください。

就活の軸|不動産業界の例文

不動産業界には、建物や土地の販売以外に、街自体を開発する企業も含まれます。

不動産業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 地域開発や街づくりに携わりたい
  • 大規模開発プロジェクトに携わりたい
  • 法律に関する知識を活かせる仕事をしたい
  • 子どもや高齢者が安心して暮らせる住環境を作りたい
  • インフラ整備や都市計画に関わる仕事がたしたい

<例文>

私の就活の軸は「地域開発や街づくりに携わることで社会に貢献すること」です。

私の地元の駅周辺は、昔は古くさびれた商店街しかありませんでしたが、私が中学生の頃に大規模開発が行われたことで、活気を取り戻しました。私も開発されてからの街が好きで、こんなふうに人が集まり、楽しく過ごせるような街づくりに携わりたいと思うようになりました。

人が集まらなければ、街はさびれていきます。安全で楽しく、人が自然と集まる街づくりをする仕事をして、地域社会に貢献したいです。

以下の記事では、不動産業界の仕組みから志望動機の例文まで詳しく解説しています。不動産業界に興味がある方は、ぜひご覧ください。

就活の軸|メーカー業界の例文

メーカー業界には、自動車・電機・化学・機械などの製造業をはじめ、日用品や医薬品、住宅設備などを手がける企業が含まれます。メーカー業界で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 自分が手がける製品で人々の暮らしを豊かにしたい
  • ものづくりに直接関わる仕事に挑戦したい
  • アイデアや思いを形にする業務を経験したい
  • 環境に配慮した製品開発を通じて社会に貢献したい
  • 研究開発や新技術の導入に積極的に携わりたい

<例文>

私の就活の軸は「自分が手がける製品で人々の生活をよりよくしたい」です。

大学では機械工学を専攻し、省エネルギー設計や、環境負荷低減をテーマに研究を進めてきました。この経験を通じて、技術を活用して社会や生活に直接貢献できる製品を作りたい、という思いを強く持つようになりました。

なかでも御社の〇〇製品は、まさに私の理想を形にした製品だと感じています。大学で培った知識と、研究室で考え抜いた「もっとこうできるはず」というアイデアを武器に、私も御社の一員として、よりよい製品の提供に貢献することで、御社の成長にも寄与したいと考えています。

以下の記事では、メーカーの業界研究をまとめているので、ぜひあわせてご確認ください。

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【職種別】就活の軸の例文

職種別に、就活の軸の例文を3つ紹介します。

  • 就活の軸|営業職の例文
  • 就活の軸|マーケティング職の例文
  • 就活の軸|事務職の例文

就活の軸|営業職の例文

営業職は、自社の商品やサービスを顧客に提案・販売し、取引を通じて利益を生み出す仕事です。ニーズを把握し課題を解決する提案力や、信頼関係を築くコミュニケーション力が求められます。営業職で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 成果を追求し、自分の成長を実感したい
  • コミュニケーション力を活かし、人に価値を提供したい
  • 成果主義の環境で挑戦し、結果で評価されたい
  • お客様の課題を理解し、最適な提案を行いたい
  • 人と接することで信頼関係を築き、長期的に貢献したい

<例文>

私の就活の軸は「お客様の課題を理解し、自分の提案で解決して喜んでいただくこと」です。大学時代はディベート部に所属し、相手の意図を正確に読み取り、自分の考えを論理的に伝える力を養いました。

アルバイトでは接客を通じてお客様のニーズを引き出し、最適な提案を行う経験も積んでいます。

御社の営業職では、このコミュニケーション力と提案力を活かし、成果を追求しつつお客様に価値を提供したいです。さらに、「〇〇さんが担当だから仕事をお願いできる」など、信頼される営業担当として成長していきたいと考えています。

営業職を志望している方は、以下の記事で志望動機の書き方も参考にしてみてください。

就活の軸|マーケティング職の例文

マーケティング職は、市場調査やデータ分析を行い、個人や法人などの、顧客ニーズに合った商品やサービスを企画する仕事です。販売促進やブランド戦略を担い、企業の成長を支える重要な役割を果たします。マーケティング職で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • データ分析や市場調査を通じて、根拠ある戦略立案に携わりたい
  • 顧客の潜在ニーズを捉え、新しい価値を創造したい
  • ブランドの魅力を高め、多くの人に広める活動をしたい
  • 広告やプロモーションを企画し、成果を数値で実感したい
  • チームで協力しながら、世の中のブームや新しい価値観を創り出す

<例文>

私の就活の軸は「チームで協力しながら、世の中のブームや新しい価値観を創り出す施策を実現すること」です。

大学ではゼミ活動でグループワークに取り組み、意見を出し合いながら企画を形にする過程を通じて、協働の面白さと成果を出すやりがいを実感しました。また、学園祭の広報担当としてSNSを活用し、認知度を高める施策を企画・実行した経験から、戦略的に人を動かすマーケティングに強い関心を持つようになりました。

御社のマーケティング職では、この協働力と企画力を活かし、チームの一員として世の中に影響を与える施策を実現していきたいと考えています。

就活の軸|事務職の例文

事務職は、会社や組織の運営を支えるために、主にバックオフィスで行われる仕事の総称です。具体的には、データ入力・書類作成・電話やメール対応などがあります。事務職で使える就活の軸は、以下のとおりです。

  • 正確さを活かしてコツコツ業務を進めたい
  • 組織全体の効率向上に貢献したい
  • ITツールを使って業務の自動化・効率化を推進したい
  • データや数字の管理・分析に強みを伸ばしたい
  • バックオフィス業務の専門性を高めたい

<例文>

私の就活の軸は「組織を支え、業務効率の向上に貢献したい」というものです。

大学時代はサークルの会計担当として、予算管理や資料作成を正確に行い、メンバーがスムーズに活動できる環境を整えてきました。この経験を通じ、裏方の役割でも組織全体の成果に直結するやりがいを実感しました。

御社では、部門間の調整やバックオフィス業務を通じて、組織運営を支える立場で挑戦し、これまで培った管理力や効率化スキルを最大限に活かして、御社に貢献したいと考えています。

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就活の軸の見つけ方

就活の軸を見つけるときは、以下の4つのアクションを行ってみましょう。

  • 自己分析ツールを活用する
  • モチベーショングラフを作成する
  • ジョハリの窓を使ってみる
  • 他己分析をしてみる

自己分析ツールを活用する

就活の軸を見つけるには、自己分析ツールを活用して、自分の価値観や強み・長所を把握しましょう。自分の価値観や強み・長所がわかれば、自分のやりたい仕事や向いている仕事がわかるため、就活の軸を見つけやすくなります。

ネット上には、無料で使える自己分析ツールが多数ありますが、就活の軸を見つけるなら、OfferBoxの適性診断「AnalyzeU+」がおすすめです。

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モチベーショングラフを作成する

就活の軸を見つけるには「モチベーショングラフ」の作成も取り入れてみましょう。モチベーショングラフとは、自分の過去の経験や出来事を振り返り、その時々のモチベーションの高さを時系列に曲線で表したものです。

縦軸にモチベーションの高さ、横軸に時間を取り、直線を引き、時期ごとのモチベーションの高さに点を打っていきます。

その点をつないで曲線にし、モチベーションの山と谷、途中の部分に自分のモチベーションが揺れた出来事や経験を記入します。

「いつ」「どこで」「どのようにつまずき」「どのように乗り越えたか」まで詳細に書き出すと、自分の性格や求めていることが自然と見えてくるでしょう。

モチベーショングラフの詳しい書き方や、テンプレートはこちらの記事を参考にしてみてください。

ジョハリの窓を使ってみる

「ジョハリの窓」を使ってみると、就活の軸が見つけやすくなります。ジョハリの窓とは、自分が認識している自分と、他人から見た自分のギャップを見つけ出す方法です。

自分では気づいていない自分の一面を見つけられたり、自分と他人の両方が感じている強みや特徴を知ったりできるため、自己分析に役立ちます。

ジョハリの窓の詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。

他己分析をしてみる

他己分析とは、友達や家族などの第三者に、自分の特徴や性格を教えてもらうことで自己理解を深める方法です。

自分だけで考えると「思い込み」や「気づけない長所・短所」が出てきます。そこで、身近な人に「自分はどんな人か」「どんなときに力を発揮しているか」を聞くことで、客観的な視点を取り入れながら自己理解を深められるのです。

他己分析の詳しいやり方については、以下の記事を参考にしてください。

まとめ

「就活の軸」を定めることは、企業選びや自己PRに一貫性を持たせ、納得感のある就活を進めるために欠かせません。今回紹介した就活の軸40選や、業界別・職種別の例文を参考に、自分にとって譲れない価値観や働き方を整理してみましょう。

明確な軸を持てば、志望理由にも説得力が生まれ、面接で自信を持って答えられるようになります。さらに、自分に合う企業との出会いもスムーズになるでしょう。

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まだ軸が定まっていない方でも、スカウト内容を見ていくうちに「自分はこういう点に興味があるんだ」「こんな働き方を望んでいるのかも」と、自身の価値観やキャリアの方向性が自然と見えてきます。無料で利用できるので、ぜひ登録してみてください。

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「海運業界にどんな職種があるのかいまいち分からない」
「市場変動に影響されやすそうで不安」

船で貨物を運ぶ仕事というイメージはあっても、海運業界が具体的にどんなビジネスモデルの業界で、どんな職種が活躍しているのか知らない人は多いのではないでしょうか。

この記事では、海運業界の概要から今後の見通し、主な職種まで詳しく解説していきます。売上上位の企業の特徴とそれぞれの強みも紹介するので、ぜひ業界・企業研究の参考にしてください。

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海運業界とは

海運業界の概要をビジネスモデル、市場規模、動向、今後と将来性の4つの観点から紹介します。就活を効率的に進めるためには、業界への正しい理解が不可欠です。以下の内容を参考に、まずは海運業界の全体像をつかみましょう。

海運業界のビジネスモデル

海運業界は、貨物や人をある地点からある地点まで船で運ぶ業界です。収益を得る仕組みは、主に2つのビジネスによって成り立っています。

船舶の賃貸・売買

収益源の1つは、船舶の賃貸・売買です。多くの船を所持している海運業者が、船の足りない業者に貸し出したり、売りつけたりすることで収益を上げています。

顧客となる業界は、旅行業界や自動車業界が代表的です。旅行会社であれば人を運ぶための客船、自動車業界であれば完成車を輸送するための自動車専用船を海運業者から借りるケースが見られます。

物資輸送

もうひとつの収益源は物資輸送です。あらかじめ決められた航路を定期的に行き来する定期船と、顧客のニーズに応じて輸送をおこなう不定期船によって事業が展開されています。

顧客となる業界は、食品業界やアパレル業界、エネルギー業界、自動車業界、電機業界など多岐に渡ります。モノやエネルギーを大量に運ぶには船を使うしかないため、あらゆる業界にとって不可欠な存在として海運業界が活躍しているのです。

海運業界の市場規模【日本と世界】

日本海事広報協会によると、2021年1月時点で日本の船会社が実質保有する船腹量(日本籍船および海外子会社が保有する外国籍船の合計)は、ギリシャと中国に次ぐ世界第3位の規模でした。

貿易に占める海上貨物の割合は輸出入合計で99.5%と非常に高く、いかに海運が日本にとって重要かが分かります。新興国に対する輸出入も増加しており、今後も海運業界の重要度が下がることはなさそうです。

海運業界の動向

海運業界を目指すのであれば、直近の動向への理解が欠かせません。業界・企業について深く知るために、海運業界にどんな動きが見られるのかを把握しておきましょう。

物流量が増加し活況に

2021年以降は新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が増加し、それに伴って物流量も増加しています。ニューノーマルとして、新たな生活規範が定着してきた現在でも輸送需要は高まる一方で、海運業界は全体的に活況状態にあります。

ただし、2020年までは売上が減少傾向だった点には注意が必要です。産油国の協調減産(供給過剰による価格暴落を防ぐ動き)の影響でタンカー市況が低迷しているように、需要の変化が激しい業界であることを頭に入れておきましょう。

人手不足が課題になるも運賃高騰の材料に

海運業界ではとりわけ海上職の人手不足が課題とされていますが、短期的に見ればその課題が運賃高騰の要因になっています。職種にもよりますが、人手不足ということは必然的に就活の競争率が下がり、入社後の昇進もしやすくなるため、学生にとっては好材料といえるでしょう。

また、長期的にはDXや待遇改善などの確保に向けた動きがあります。特に、M&A(企業の合併・買収)によって人員を確保する動きが活発化しており、今後も大手企業が規模の小さい企業を買収するケースが増えていきそうです。

海運業界の今後と将来性

政治情勢や原油価格の影響を受けやすい海運業界は、変化の激しい業界といえます。1つの業界で長く働きたい人や、経営基盤の安定性を企業選びで重視する人は、海運業界の今後と将来性を知っておくことが大切です。

政治情勢や原油価格による変動は継続

需要が変化することはあるかもしれませんが、今後も政治情勢や原油などの市場変動の影響を受けやすい業界の特性が変わることはないでしょう。入社したときは景気の良い状態であっても、状況によっては景気が悪くなる場合もあると理解しておくべきです。

変動への対策としては、収益源を分散させる動きが見られます。例えば、自社で資源開発を手掛けたり、洋上風力関連事業に活路を見出したりする対策が代表的です。

越境ECの拡大など長期的な成長材料も

今後の成長材料の1つに、越境EC市場の成長があります。越境ECはインターネットを使って国内から海外に商品を販売する手法のことで、日本の製品は高品質であることから海外での需要が高まっています。

現在は日本・米国・中国の3ヵ国間での取引が主流ですが、今後それ以外の地域にも拡大していく可能性は高いでしょう。越境ECに代表されるように、物流量が増える材料があるため、海運業界にも成長可能性が残されています。

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海運業界の日本企業売上ランキング

【売上ランキング】

  • 1位:日本郵船(2兆2807億円)
  • 2位:商船三井(1兆2693億円)
  • 3位:川崎汽船(7569億8300万円)
  • 4位:NSユナイテッド海運(1959億4100万円)
  • 5位:飯野海運(1041億円)

ここからは各社の有価証券報告書の通期決算を元に、海運業界の日本企業の売上ランキングを紹介します。事業範囲が幅広く、所有する船舶の種類が多い企業ほど高い売上を誇っている傾向にあります。

1位:日本郵船

【会社概要】

  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:代表取締役社長 長澤 仁志
  • 創立:1885年
  • 売上高:2兆2807億円
  • 従業員数:3万5165名
  • 平均年収:約1082万円

日本郵船は、コンテナ・物流・輸送事業や客船事業など、幅広い事業をグローバルに展開している総合物流企業です。海上輸送を収益の柱としながらも、海・陸・空すべてにまたがって物流事業を展開しています。

2021年度のセグメント別売上高で海上輸送が50.9%、陸上輸送が37.1%、航空輸送が7.8%を記録していることから分かるように、総合力の高さが日本郵船の強みです。

2位:商船三井

【会社概要】

  • 本社:東京都港区
  • 代表者:代表取締役社長 橋本 剛
  • 創立:1884年
  • 売上高:1兆2693億円
  • 従業員数:1099名
  • 平均年収:約1073万円

商船三井は、800隻を超える世界最大級の船隊を運航する総合物流企業です。1種類の貨物輸送に特化している船社が多いなか、モノ・エネルギーの輸送以外に陸上のコンテナサービスも手掛けている点が商船三井の特色といえます。

特に資源エネルギー輸送に強みをもっており、最近は海上輸送だけに留まらず、原油・LNGの洋上生産・受入のような新しい海洋事業を展開し始めています。採用面では、自社で海上要員育成をおこなっており、文系・理系幅広く求人が多いことが特徴です。

3位:川崎汽船

【会社概要】

  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:社長 明珍 幸一
  • 設立:1919年
  • 売上高:7569億8300万円
  • 従業員数:単体794名、連結5158名
  • 平均年収:約990万円

川崎汽船は、国際輸送網を駆使した輸送サービスをメイン事業とする総合物流企業です。海外拠点がアジア・ヨーロッパ・アメリカまで幅広くあり、利益の安定している不定期船・エネルギー資源輸送・物流関連の部門を特に重視しています。

川崎汽船の特徴の1つは、陸上職の採用に事務職と技術職の区切りがない点です。定期的な異動によって幅広い業務に携わっていくため、様々な知識を身につけたい人に適しています。

4位:NSユナイテッド海運

【会社概要】

  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:代表取締役社長 谷水 一雄
  • 創立:1950年
  • 売上高:1959億4100万円
  • 従業員数:単体215名、連結645名
  • 平均年収:約876万円

NSユナイテッド海運は、鉄鋼原料・エネルギー資源を中心としたドライバルク輸送の専門海運会社です。鉄鋼原料輸送では安定輸送とコスト低減を両立させ、資源エネルギー輸送ではいち早く環境意識の高まりに対応するなど、外航運送事業において確固たる地位を築いています。

NSユナイテッド海運の魅力は、少数精鋭なおかげで部門の垣根が低いことです。本社が大手町ファーストスクエアの21・22階の2フロアに集約されているため、意見を出したり質問をしたりしやすい環境が整っています。

5位:飯野海運

【会社概要】

  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:代表取締役社長 當舍 裕己
  • 創業:1899年
  • 売上高:1041億円
  • 従業員数:単体169名、連結644名
  • 平均年収:約942万円

飯野海運は、海運事業と不動産事業を展開する企業です。海運事業のなかでは特にオイルタンカー事業と大型ガスキャリア事業に強みをもっており、業界最大級のタンカーとガスキャリアによって安定輸送を実現しています。

不動産業では多数の不動産を所有し、ビル賃貸以外に賃貸事業や倉庫業、開発事業などを手掛けています。

シンガポール・ドバイ・米国・英国などにオフィスを持つうえ、入社10年以内の総合職の25%が海外への駐在を経験するなど、若いうちからグローバルに活躍しやすいのが特徴です。

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海運業界の主な職種と仕事内容

海運業界の主な職種を海上職と陸上職に分けて解説していきます。職種によっては専門資格を必要とするものがあるため、選考対策の際に要件をしっかりと確認しておくことが大切です。

海上職

海上職は実際に船に乗り、エネルギーや資源などの貨物の輸送に関わる職種です。高度な専門知識が求められることから、国家資格の海技士免許をはじめとした専門資格を要件とするケースが多く見られます。

職種 平均年収 平均経験年数
船長・航海士 “船長約790万円
一等航海士約700万円” “船長29. 6年
一等航海士22. 0年”
機関長・機関士 “機関長約730万円
一等機関士約700万円” “機関長28. 2年
一等機関士20. 6年”
通信士 約600万円 –
船員(甲板員の場合) 約330万 12. 3年

参考:国土交通省『船員労働統計調査』の数値より作成

船長・航海士

航海中の貨物の管理や積み下ろしの監督、航海機器の管理などを担当するのが航海士です。航海士は国家資格である海技士免許の区分によって階級が異なり、その最高責任者が船長にあたります。

大型船舶の船長になるためには海技士免許のほか、小型船舶での経験が必要になるなど、多くの要件が設けられている厳しい職種です。

国土交通省の船員労働統計調査(2021年)によると、船長の平均経験年数は29. 6年、一等航海士は22. 0年でした。平均年収は船長が約790万円、一等航海士が約700万円です。

機関長・機関士

機関長・機関士は、船舶の機関部でエンジンや発電機、ボイラーなどの各種機器を管理する職種です。航海中は常に機器の状況や記録を監視し、問題が発生しないように努めています。

機関長・機関士になるには海技士の試験に合格したのち、機関部門で免許を取得する必要があります。船長・航海士と同様に、非常に高度な専門知識が求められる職種です。

船員労働統計調査(2021年)によると、機関長の平均経験年数は28. 2年、一等機関士は20. 6年でした。平均年収は機関長が約730万円、一等機関士が約700万円です。

通信士

通信士は無線電話などの機械を使って陸と連絡をとったり、通信機器の管理をしたりする職種です。国内の民間船では専属の通信士が乗船するケースは稀で、航海士が通信士を兼任するケースが多く見られます。

情報の伝え間違いがあれば大きな事故に繋がるリスクがあるため、状況を正しく説明する力が求められる職種といえます。

船員労働統計調査(2021年)によると、通信士(通信長)の平均年収は約600万円です。(平均経験年数は、十分なサンプル数がありませんでした。)

船員

船員は航海士や機関士、通信士以外の従業員のことを指します。例えば、貨物の積荷や積み下ろしを担当する甲板員、機器の整備や点検をする機関員、食事を担当する司厨員、旅客にサービスを提供するスタッフなどです。

幅広い職種が存在することから、なかには専門資格を必要としない職種もあるのが船員の特徴です。海上職のなかでは最も目指しやすい職種といえるでしょう。

船員労働統計調査(2021年)によると、甲板員の平均経験年数は12. 3年、平均年収は約330万円です。

陸上職

陸上職は、陸から貨物の輸送をサポートする職種です。事務職や営業職など、一般的な企業にもよく見られる職種があります。

海上職と違って専門資格を求められるケースは少ないため、専門的な知識・スキルがない人や文系出身者でも目指しやすいのが特徴です。

事務職

事務職は、モノや人を運ぶための事務手続きを担当する仕事です。案件内容に応じて適切な船を手配する船舶調達、航海計画の指示や入港手続きをおこなう運行管理などを担当しています。

事務職はどの業界にも共通して存在する職種ですが、同じ業務であっても海運業界の場合は規模が大きいのが特徴です。小さなミスが大きな損害に繋がってしまうため、他の業界以上に強い責任感とリスク管理能力が問われます。

船員労働統計調査(2021年)によると、事務職(事務員)の平均経験年数は26. 1年、平均年収は約630万円です。

技術職

技術職は造船から保守運用まで携わる職種です。新造船の仕様検討・発注、図面承認、現場監督、竣工後の保守点検などを担当しています。

実際に作業を担当するのは造船会社ですが、船を動かす人たちの視点で船舶の仕様を考えたり、造船会社が作成した図面をチェックしたりするのは技術職の重要な役割です。

また、運航データの活用や環境規制への対応によって、海運業界全体の技術革新に貢献する役割も担っています。

営業職

営業職は、顧客との様々な契約交渉を担当する職種です。資源・エネルギー会社やメーカー
と交渉して新規運送契約を獲得したり、既存契約を更改に繋げたりする役割を担っています。

物流事業を展開する海運業界の特性上、国内はもちろん海外への出張も多いのが営業職の特徴です。

24時間365日動いている船の上でトラブルが起きれば、休日や深夜に対応に追われる場合もあるため、肉体的にも精神的にも体力が求められる職種といえます。

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海運業界で求められる能力

海運業界というと語学力が必要になりそうなイメージがあると思いますが、それ以外にも求められる能力があります。海運業界だからこそ求められる能力を知り、自分の性格や強みと照らし合わせてみましょう。

責任感・リーダーシップ

海運業界では少数精鋭で働くことが多く、個々の役割を実直に遂行する必要があります。特に、1つの分野に強みをもつ専門企業は総合物流企業に比べて従業員が少ない傾向にあるため、自分の役割を果たす責任感とリーダーシップが求められるでしょう。

例えば、海上職であれば危険物を運搬・欠員発生のフォローなど、船の運航に関して強い責任感を持って業務を遂行する能力が大切です。ビジネスの規模が大きいぶん、問われる責任感も大きくなるのが海運業界ならではの特徴といえます。

分析・考察力

世界情勢や市場変動の影響を受けやすい海運業界では、業界に関わるあらゆる要素を分析・考察する能力が求められます。今後の企業の成長のために何が必要なのか、どんな課題が生まれそうなのかなど、先のことを考えられる人が活躍しやすいでしょう。

見通しを立てる力は業界の予測だけでなく、船の安全運航にも欠かせません。海運業界には様々な職種がありますが、どんな職種でも分析・考察力は重要視されています。

語学力

顧客が海外企業であるケースが多いため、語学力、特に英語力が重要になります。船の運航に携わる海上職はもちろん、事務手続きを担当する事務職や、顧客との契約交渉を担当する営業職などの陸上職でも求められるでしょう。

ただし、入社後の教育環境に力を入れている企業は多いため、就活時点で語学力がないとダメなわけではありません。例えば、飯野海運は就活時点での語学力よりも、世界を相手に自ら飛び込んでいけるような気概と地道な努力を重視しています。

活躍するために重要な能力の一つであることに間違いありませんが、語学力がないからといって海運業界への就職を諦める必要はありません。

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海運業界で働く魅力

海運業界の概要や職種を知って迷いが生まれてしまった人がいるかもしれませんが、この業界ならではの働く魅力も数多く存在します。自分が仕事に求めるものと海運業界で働く魅力を照らし合わせ、やりがいを持って働けそうか考えてみましょう。

グローバルに働ける

海運業界の事業には、海外の港と国内の港の間で貨物を運ぶ外航海運と、国内の港と港の間で貨物を運ぶ内航海運があります。外航海運の場合は基本的に海外で業務をおこなうため、グローバルに働けるのが魅力です。

商社や公的機関などと取引する際に求められる語学力は、話す能力に限らず、話す・読む・書く英語能力全般が必要になります。他文化への理解も必要となる大変な業界ですが、世界を舞台に働きたい人には最適な環境といえるでしょう。

規模の大きい仕事に関われる

エネルギー業界や電機業界など、市場規模の大きい業界と密接な関係を持つ海運業界は、ビジネスの規模が大きい傾向にあります。国単位の経済情勢や世界情勢が大きく関係するため、仕事に強い達成感を求める人に最適です。

また、顧客のなかには貿易に依存している国も多く、時に相手国の国民やインフラにまで影響が及ぶことがあるのが海運業界の特徴です。1つの失敗が数えきれないほどの人に影響を及ぼす仕事だからこそ、他の業界では味わえない楽しさとやりがいを感じられるといえます。

生活に欠かせない物流インフラを支える仕事ができる

ビジネスの規模があまりに大きいと社会への貢献を実感しにくい面がありますが、海運業界の場合、生活に欠かせない物流インフラを支える仕事ができます。

モノを運んだり人を運んだりすることで、自分の仕事が社会に役立っていると実感できるでしょう。海運業界で長く活躍するためにはやりがいを見出すことが重要ですから、需要が高まっている物流インフラに支援・貢献できるのは大きな魅力です。

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海運業界の志望動機の例文

あらゆる産業を支えるような規模の大きな仕事がしたいと思い、総合物流企業である御社を志望しました。

 

海外とのやりとりが多い点でよく似ている総合商社と悩んだのですが、総合商社はあくまで企業同士をつなぐパイプ役です。モノや人を運ぶには必ず海運の力が必要となるため、より社会への貢献を実感できる海運を志望先に選びました。

なかでも、御社は海・陸・空とバランスよく事業を展開しており、市場変動や需要の変化へのリスクヘッジが同業他社よりも優れていると感じています。そんな堅実性が私の真面目な性格に合うと思い、海運業界の数ある企業の中から御社を志望しました。

まとめ

以上、海運業界の業界研究に役立つ情報を紹介しました。

海運業界は市場変動の影響を受けやすい面がありますが、グローバルに働ける点や規模の大きい仕事に関われる点など、働く魅力も多い業界です。自分の強みや仕事に求めるものと、海運業界の特徴がマッチしていればぜひ就職を目指してみてください。

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OfferBox Career Meeting〜企業・キャリアを知る〜

私たちOfferBoxは、学生と企業の出会いの可能性を広げ、就職活動をもっとワクワクするものにしたいと考えています。
学生の皆さんが考える理想のキャリアは千差万別。
実は皆さんが想像もしていなかったようなキャリアがあるかもしれません。
たくさんの可能性を皆さんに伝えたい。
そんな想いから、キャリア探索イベント「OfferBox Career Meeting」を開催いたします。

「OfferBox Career Meeting」は、毎回変わるテーマに基づいたキャリアを歩む社会人と学生をつなぐ、オンラインイベントです。

今回は、「企業・キャリアを知る」と題し、各業界を代表する企業の人事や社会人が登壇し、パネルディスカッションや各企業との座談会をオンラインにて開催します。

ぜひ働いている社会人のキャリアや就活の時に考えていたことを知り、皆さんの働き方を考える機会にしてください!

イベント概要

【開催日時】

2023年10月31日(火)18:00~21:00
※5分前に開場します。
※途中参加を希望される場合、18:45までにご参加ください。
(18:45以降からの参加を希望される場合は理由を添えてOfferBox事務局へご連絡ください)
※途中退室を希望される場合、19:00以降にご退出ください。

【配信方法】

Zoomでのライブ配信です。
※カメラはオン、マイクはオフにてご参加ください。

【参加企業】

株式会社大塚商会
株式会社セガ
三菱ガス化学株式会社
株式会社ロッテ

【参加対象者】

2025年 卒業見込み
※定員 :150名

【参加条件】

2025年卒の方であれば、どなたでもご参加いただけます。
(OfferBoxへの登録有無は問いません)

【参加方法】

①参加応募フォームよりご応募ください。
※フォーム入力締め切り:2023年10月26日(木)18:00
※この時点で申し込み完了とはなりません。


▼OfferBoxに登録されている方
招待オファーをお送りします。オファーを承認いただき申し込み完了までご対応ください。
詳細等はオファーアカウントよりメッセージでご連絡します。

▼OfferBox未登録の方
ご入力いただいたメールアドレス宛に詳細をご連絡いたします。

※定員の関係上、参加条件を満たしていても参加いただけない場合があります。ご了承ください。

【その他】

参加費:無料
服装は自由です。
一部のコンテンツのみアーカイブ配信をおこなう予定です。

イベントコンテンツ

第一部 
各社紹介

第二部 
パネルディスカッション・質疑応答

第三部 
座談会
(グループに分かれ、全ての企業の話を聞くことができます)

参加予定企業からのメッセージ

株式会社大塚商会

大塚商会は国内最大級の独立系SIerとして、お客様のオフィスにおける「困った」への
解決策を「まるごと提案」しています。
オフィスにまつわるさまざまな機器やソフトウェアを提供し、お客様の一生のITビジネス
パートナーを目指します。
日本を支える多くの企業のDX化を支援し、日本を強くする。それが大塚商会のビジネスです。

株式会社セガ

創業以来、様々なエンタテインメントを創り出してきたセガ。スマートデバイス向けゲーム、コンシューマゲーム、アーケードゲームなどのほか、エンタテインメントのあらゆる事業ドメインを持つ当グループの強みを最大限発揮し、環境の変化にもスピーディーに対応していきます。「お客様の感動体験を創造し続ける」というミッションは時代・会社が違えど変わることはありません。私たちは、新時代のエンタテインメントを追求する仲間を求めております!

三菱ガス化学株式会社

三菱ガス化学は、「社会と分かち合える価値の創造」というグループビジョンに基づき、価値ある製品・技術を創出し成長してきました。社員一人ひとりが活躍し、誰にも真似できない技術とビジネスを生み出しています。夢に向かって、情熱を持って挑戦する方にお会いできることを楽しみにしています!

株式会社ロッテ

こんにちは!株式会社ロッテです。
キシリトールガム、ガーナミルクチョコレートなど、社名や商品は知っていても実際の“仕事”はなかなかイメージが湧きづらいのではないでしょうか。
当日は採用担当者がみなさんの疑問・ご質問について本音でお話しいたします。
少しでも食品業界・メーカーに興味がある方、是非ご参加ください!

※お申込受付は終了しました※

就活で志望する業界や企業を調べる時、あわせて理解しておくべきなのが事業内容です。しかし、業務内容や職務内容との違いがはっきり分からず、事業内容について今ひとつつかみきれないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、そもそも事業内容とは何なのか、どのようにして調べるのかを解説します。

事業内容の調べ方は複数あり、それぞれで注目すべきポイントが異なります。この点をおさえておけば、事業内容の多角的な理解に役立つでしょう。

事業内容は面接での自己PRや志望動機にもつなげられる重要なポイントです。業界別に事業内容の事例も紹介しているので参考にしつつ、しっかり理解していきましょう。

(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

事業内容とは?

事業内容とは、企業がおこなっている大まかな仕事内容のことです。
事業内容は、「企業として何をして社会や人々に価値を提供し、利益を得ているか」を考えると分かりやすいでしょう。

例えば電力会社は主に電気を家庭や法人に届けることで社会や人々に貢献し利益をあげています。よって、事業内容は電気事業です。

同じ考え方で、賃貸物件の家主と借り主の間に入り契約を成立させている不動産会社の事業内容は、賃貸仲介事業となります。

なお、事業内容は1つの会社につき1つとは限りません。大きな企業であれば、ホテル事業、レストラン事業、ネット通販事業、など多様な事業をおこなっていることもあります。

「業務内容」や「職務内容」との違い

事業内容と混同されやすいものとして、業務内容や職務内容があります。これらの違いは「それをおこなう主体は誰か」を考えると分かりやすいでしょう。

具体的に違いを挙げると、次のとおりです。

  • 事業内容:企業がおこなっている仕事内容
  • 業務内容:その企業内の各部署がおこなっている仕事内容
  • 職務内容:その企業の社員が個々でおこなっている仕事内容

事業内容は「企業として何をして社会や人々に価値を提供し、利益を得ているか考えると分かりやすい」とお伝えしましたが、業務内容は「その部署が何部なのか」、職務内容は「その人は何担当なのか、1日の中で何をしているのか」を考えると分かりやすいでしょう。

例えば業務内容には、営業、広報、経理、採用などが該当します。職務内容には、新規顧客開拓、顧客対応などが該当するのです。

事業内容を把握することが重要な理由

就活において、企業の事業内容を把握しておくことは非常に重要です。

事業内容を知ればその企業が何をしているのかが分かるのはもちろん、どこからどのように利益を得ているのかといったビジネスモデルも理解できます。

また、事業内容から企業として目指す方向性や実現させたい社会などを把握し、あわせて企業の現状や具体的な活動内容を見てみると、企業の強みや弱み、現在抱える課題などが見えてきます。

これらを踏まえると今その企業で求められる人物像はどのようなものなのか明確になるため、面接での効果的な自己PRにも活かせるでしょう。

入社後のミスマッチを防ぐことにもつながるので、よく確認しておくことがポイントです。

事業内容を調べる方法

事業内容の調べ方には、主に以下の3つがあります。

  • 企業のホームページや説明会、パンフレットを確認する
  • インターンシップに参加する
  • OB・OG訪問で質問する

それぞれの具体的な調べ方と、注目すべきポイントを見ていきましょう。

企業のホームページや説明会、パンフレットを確認する

「その企業の事業内容は何か」という基本的なことについては、企業のホームページや説明会、パンフレットなどから確認できます。

例えば企業のホームページなら、トップページでIR情報や採用情報などと並んで事業内容の項目が出ていることが多いです。

なお、いくつか事業内容がある場合は、各事業の関係性や開始された年なども確認しておくと良いでしょう。

例えばレストラン事業とデイサービス事業をおこなっている企業の場合、一見両者はまったく別の事業のように思えます。しかし、詳しく見てみるとレストラン事業でのノウハウを活かしてデイサービス利用者に食事を提供しているなど、関係性が見えることがあります。

こうした関係性を見ると、その企業のコアな強み・軸を知ることもできるでしょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加し、事業内容についてさらに詳しい説明を聞いたり実際に業務の見学・体験をしたりすると、事業内容やビジネスモデルについてさらに理解が深まるでしょう。

事業内容について詳細な話を聞きたい場合は、短期インターンシップがおすすめです。短期インターンシップは「学生に自社の理解を深めてもらう」という目的で開催されることが多いからです。

事業内容だけでなく業務内容や職務内容まで詳しく知りたい、自分に適性があるか確認したいという場合は、長期インターンシップが良いでしょう。

ある程度の期間実際に就労体験をすることで、より体感的に企業のことを理解できます。

インターンシップの質問については、こちらの記事でも解説しています。
インターンシップの質問集|80の質問とタイミングや注意点も

OB・OG訪問で質問する

OB・OG訪問も事業内容について理解を深めるのに役立つ機会です。

実際にその企業で働いている社員に対して説明会やインターンシップよりもフランクに質問ができるため、採用担当者には聞きにくい質問や突っ込んだ質問もしやすいでしょう。

同じ事業をおこなう競合他社との違いや強み、課題などについて、現場で働く人が日々肌で感じているリアルな内容を聞き出すことを意識してみてください。

加えて、企業の事業に携わるにあたって意識していることや大切なことを聞いてみると、求められる人物像が明確になります。

ホームページやパンフレットのみから情報収集していると自分の解釈・理解が間違っている可能性もあるので、その点も意識してさまざまな質問をしてみましょう。

OB訪問の質問については、こちらの記事でも解説しています。
【OB訪問の質問】目的別の質問例やリストの送付方法を解説

【業界別】事業内容の例

続いて、各業界の事業内容例を紹介していきます。

各業界の基本的なビジネスモデルが分かるので、志望企業の事業内容を理解する際に助けとなるでしょう。まだ志望業界が絞れていない場合は、業界選びの参考にしてみてください。

小売業

小売業の企業は、メーカーや商社から商品を仕入れ、消費者に販売しています。
具体的な事業内容はどのような商品をどのような方法で販売しているかによって異なり、例を挙げると以下のとおりです。

  • 食料品小売事業:食事用の素材を販売する。
  • 医薬品・化粧品小売事業:医薬品や化粧品を販売する。
  • 家電製品小売事業:家電製品を販売する。

上記のように、「扱う商品群」で事業説明をしている企業もあれば、「売り方」が特徴的な事業内容もあります。例えばAmazonや楽天であれば、「インターネット上での販売」が事業内容となります。

また、小売事業をしている企業は、ほかにも関連する事業をおこなっていることがあります。

例えばアパレルや自動車を売る企業では、小売事業だけでなく生産・製造事業や輸入事業も事業内容としていることが多いです。

また、大手総合スーパーを経営する企業なら、バンキング事業やショッピングモールの開発・運営をするデベロッパー事業などを展開していることもあります。

メーカー

メーカーの事業内容は商品を製造することです。自動車製造事業や服飾品製造事業、半導体製造事業など、製造している商品によって具体的な事業内容は異なるでしょう。

  • 自動車事業:自動車を製造し販売する。
  • アパレル事業:衣服を製造し販売する。
  • 半導体事業:シリコンなどの半導体を製造し販売する。
  • 製鉄事業:自動車や家電などに使われる鉄鋼を製造し販売する。

メーカーのビジネスモデルは事業内容によって、BtoBとBtoCに分けられます。

例えば、半導体事業や製鉄事業などおこなう企業は、その原料・素材を使って別の商品を作る加工メーカーや組立メーカーと取引するため、基本的にはBtoBのビジネスモデルです。

花王などの日用品や消費財メーカーなどは、個人が使う商品が中心となるため、BtoC向けのビジネスモデルとなります。

また、企業によっては両方手掛けているケースもあります。
例えば、エアコンで有名なダイキンは、家庭用エアコン、業務用エアコンの両方を手掛けています

メーカーの業界研究についてはこちらの記事でも紹介しています。
メーカーの業界研究|業種一覧とそれぞれ売上ランキングを紹介

商社

商社の事業内容には、以下のものがあります。

    • トレーディング事業
    • 事業投資事業
    • 物流事業
    • コンサルティング事業

トレーディング事業とは、国内外のメーカーや問屋などから商品を仕入れ、別のメーカーや小売企業に流通させる卸売事業のことです。専門商社なら多様な商品を、専門商社なら特定の商品を扱います。

商社というとトレーディング事業が注目されがちですが、ほかにも他社の事業に投資してその配当から利益を得る事業投資事業、商品の輸送をおこなう物流事業をおこなっている企業もあります。

また、自社の事業ノウハウを活用してコンサルティング事業を展開している企業もあるでしょう。

商社の業界研究についてはこちらの記事でも紹介しています。
[業界研究]総合商社・専門商社の違いとは?

IT

IT企業の事業内容は、大きく以下の4つに分類されます。

    • Webサービス事業:アプリやECサイト、Webコンテンツ、Webサイトなどの開発・提供をする。
    • 情報処理(SIer)事業:クライアントから依頼を受けて、要件定義からシステム開発までをおこなう。
    • パッケージプラットフォーム事業:ソフトウェアを開発・販売する。インストールの必要がないソフトウェアを販売する「Saas」もここに該当する。
    • ハード事業:パソコンやスマホ、電子機器などを製造する。

なお、IT事業をおこなう企業が作るシステム・ソフトウェアは金融機関をはじめさまざまな企業でも使われています。よって、こうしたクライアント企業がIT企業の親会社となっていることも多いです。

IT業界の業界研究についてはこちらの記事でも紹介しています。
IT業界の業界研究|職種・仕事内容や志望動機の例

金融

金融業界には銀行や証券会社、保険会社などが含まれ、事業内容は次のとおりです。

    • バンキング事業:預金サービスの提供
    • 貸付事業:顧客に貸付をし利息を得る
    • 株式・債権取引仲介事業:株式や債権などの取引仲介
    • 保険事業:生命保険や自動車保険などの保険商品の開発・販売

銀行ならバンキング事業や貸付事業、保険会社なら保険事業と思われがちですが、実際には複数分野の事業を手掛けているケースもあります。

例えば、銀行でも株式・債権取引仲介事業や保険事業を手掛けていることがありますし、不動産事業のように他業界に分類される事業もおこなっていることもあるので、よく確認しておきましょう。

金融業界の業界研究についてはこちらの記事でも紹介しています。
金融業界の業界研究|今後の動向・課題や働く魅力・志望動機など紹介

広告・出版

まず、広告業界の事業内容は以下のとおりです。

    • プランニング事業:クライアントから広告イメージや商品のポイントなどをヒヤリングし、市場調査をして広告案を作成する
    • 広告制作事業:実際に広告を作成する

ほかにも、イベントやセールスプロモーションを事業内容とする企業もあります。

一方、出版業界の事業内容は次のとおりです。

    • 出版事業:書籍の出版をする
    • 編集事業:出版物の企画や編集・制作をする
    • 出版取次事業:出版社と書店などの間に入り流通を担う

出版取次事業事業は、日本の出版業界特有のものだといわれています。

このように、日本特有あるいは業界特有の特徴・事業については、直接それに関わる仕事を志望しているわけではなくても確認しておくべきでしょう。

広告業界の業界研究についてはこちらの記事でも紹介しています。
広告業界の業界研究|仕事内容や魅力・向いている人の特徴

医療

医療業界の事業内容は、分野ごとに以下のとおりです。

    • 治療・検診事業:診察や検診、手術など医療サービスの提供や薬の処方
    • 製薬製造・販売事業:医薬品の開発、販売
    • 医薬品卸売事業:医薬品の仕入れ・管理・受注・発送・販売
    • 医療機器製造事業:医療機器の製造・販売

医療業界の事業内容は分野によって異なりますが、各分野が連携して患者に医療サービスを提供する仕組みとなっています。

例えば製薬会社は医薬品を直接医療機関に販売することもあれば、医薬品卸に販売することもあります。よって、製薬会社を志望する場合でも医療機関や医薬品卸の事業内容についてもある程度知っておく必要があるでしょう。

公務員

公務員が携わる事業といってもさまざまな種類があるため事業内容は非常に幅広いですが、一例を挙げると次のとおりです。

    • 学校教育事業:学校での児童・生徒への授業・指導など
    • 社会福祉事業:高齢者や障害者の支援、生活保護受給者のケアなど
    • 地方公務事業:役所での各種手続き、消防、警察など

なお、一般企業では商品・サービス提供といった事業の見返りとして利益を追求するのに対し、公務員の仕事では基本的に利益は追求しません。

よって、公務員の場合は求められる人物像や働くことに対する価値観が一般企業とは違うことが多いです。事業内容の研究とあわせてこうした公務員ならではの特徴についてもおさえておきましょう。

まとめ

事業内容を理解すると企業の方針や求める人物像が明確になるため面接対策や企業選びにも役立つでしょう。企業のホームページやパンフレットだけでなく、インターンシップやOB・OG訪問なども活用することで企業の事業内容について理解を深められます。

OfferBoxに登録すると、プロフィールを見た企業からインターンシップや選考のスカウトが届きます。企業の方から「あなたはうちの企業に合っているのではないか」と教えてもらえるようなものなので、本当は向いているのに知らなかった・興味がなかった業界や企業について知り、より自分に合った就活をするきっかけにもなるでしょう。

就職活動をするだけでなく、これから社会に出ていく上でマナーは欠かせないものです。
しかし、一言でマナーと言ってもパッと思い浮かばない学生の方は少なくないのではないでしょうか。
今回は就職活動をするにあたって、正直よくわからない「言葉遣いに対しての考え方」「就活マナーの正体」についてまとめてみました。

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売り手市場?就活マナー?
学生からしてみたら就活なんてわからないことだらけ

最近の新卒採用市場は「売り手市場」と言われており、10年ほど前よりも就職活動が有利に進められるとも言われています。
かといって、SNSなどでは「就活っていってもなにをしたらいいかわからない…」「何社受けたらいいの?」という意見が多く見受けられます。
有利に進められるといっても、実際学生の立場からしてみれば「初めてのことで右も左もわからない」ものです。

今回の記事では、就活において必要と言われている「就活マナー」の正体に迫っていきます。

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現代のSNS社会において、言葉遣いは「違いを見せるチャンス」!

現代、SNSが普及して、SNSの独特な言い回しのまま就職活動のメールなどを書いてしまう学生が多くなってきています。
採用の際、言葉遣いの面は特に注意して見ている企業も多くあります。

ですが、最近では企業と学生がチャット上でやり取りするサービスが増えてきています。
そんな中、『企業側としても言葉遣いの境界線があいまいになって「本当にこれでいいのかな?」と思うことが増えてきた』というエピソードを耳にすることも珍しくありません。
つまり、学生と企業がお互い手探り状態なので、「むしろこれはチャンスだ」と見るべきでしょう。

敬語や文頭・文末の添え書きをしっかりしておけば、早い段階から一目置かれるようになれるかもしれません。

業界によって、必要な就活マナーに違いはあるのか?

「業界によって、就活マナーについて考え方の違いがあるのではないか?」という部分についても、気になるところですよね。
しかし、マナーにおいては業界による違いはありません。
ただ、金融など保守的な業界では、マナーの要求水準が上がる傾向があります。

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金融など保守的な業界では、マナーの要求水準が上がる傾向

中には新人研修としてマナー講習を行っている企業もあるので、そのくらい「働く上でのマナー」は重要ということなのでしょう。

企業の体質や厳しさに依存しない「どこでも使えるマナー」の重要性

上記のように、企業の体質や規模によっても、マナーに対しての見方が厳しくなることがあるようです。
しかし、どんな業界であっても共通に適用できるマナーを身につけ、「本当に行きたい会社」に「自分の強みや魅力」を正確に伝えられるようにしていくことが大切です。
「個性的なありのままの自分」と「どこに出ても恥ずかしくない自分」を使い分けられるようになっておきましょう。

就活において「どこでも使えるマナー」が必要であることをお伝えしてきましたが、具体的にはどのような場面で気を付けるべきなのでしょうか。
ここからは、マナーに気を付ける3つの就活シーンについて、詳しく紹介していきます。

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就活マナーに特に気を付けるべき3つの就活シーン

就活の期間中は、様々なイベントがあります。

その中でも、以下の3つの場面では実際に企業で働く方や採用担当の方と会って話を聞くことが主体となる為、マナーには特に気を付ける必要があります。

  1. 企業説明会
  2. OB/OG訪問
  3. インターンシップ

では、この3つの場面において、どのような部分で気を付けるべきなのでしょうか。

【1】「企業説明会」から行きたい企業を深くイメージする大切さ

まず初めに、新卒就職活動ではほぼ必ず行くことになる会社説明会についてです。
大きな会場で合同説明会が行われていることもあれば、企業の会議室で少人数で行われることもあります。

それぞれの企業がどういった理念を持っているか、将来的な経営方針はどうなのか等、ネットには載っていない詳しい情報が説明される貴重な機会なので、必ずメモ帳と筆記用具は忘れないようにしましょう。

当日の服装で悩むのは誰もが通る道!働く自分を想像して服装を選ぼう

「服装に関しての指定がなくて困った。」という経験は新卒就活においての「登竜門」で、誰もが通る道なので、心配ありません。
実際、指定がない場合の判断はとても難しいです。
多くのネット記事では「スーツを着ていくのが礼儀!」としていますが、「指定がない以上、スーツは無難な選択肢の代表格」であって、実際のところ「正解」とは言い難いです。

何故なら、服装においては業界や企業における傾向が少なからずあるからです。
企業の体質や雰囲気から求められる服装を考えて、間違いのない判断をできるような適応能力をつけることが大事です。
行きたい企業で実際に働く自分をイメージして服装を選ぶといいかもしれませんね。

企業説明会では質問は無理にしなくてもいい

また、企業説明会では、多くの場合質問ができるタイミングがあります。
他の人がたくさん質問していると焦りがでてきて「自分もしたほうがいいんじゃないか」と思われるかもしれませんが、無理に質問する必要はありません。
ただし、しっかりと会社を研究した結果が出る部分ではあるので、「こんな根拠があって質問しています」と言えるくらい企業研究をしているのが理想的です。

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【2】OB/OG訪問は「時間を割いてもらっている」という意識を忘れずに

OB/OG訪問は、企業で実際に働く人が「業務時間」あるいは「休みの時間」を割いて機会を作ってくれているという認識が何より大切です。

就職活動という短期的な目線で割り切ることも、「就職活動」を上手く切り抜ける方法としては間違っていませんが、相手を思いやる気持ちは最低限、常に持っていた方がいいでしょう。
例えば、メールでもなるべく最後に自分のメールで終わるようにしておくようにしておけば「返事ないけど大丈夫かな…」と心配されることもなくなりますね。

【3】インターンシップは選考だが、行きたい会社であればチャンス!

インターンシップでは、現役の業務担当者と実際に企業で一緒に働くことができます。
逆に言えば、実際に働く際の姿勢や態度が見られている場なので、言葉遣いや話し方、人柄等はいつも以上に見られていると考えましょう。
行きたい会社であれば、働いている様子や業務内容、社内の雰囲気など生きた情報がたくさん得られるので、むしろチャンスです。

ただし、「選考だから」と前のめりになってしまうと一歩引かれてしまう可能性があるので、誠実な姿勢で臨むことが大切です。

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マナーの身につけ方は様々!周囲を上手く活用しよう

最近では、マナーはネットで検索すれば出てきます。
ですが、紹介しているサイトによって言っていることが少し違ったりすることもあるので、本当に信頼できる情報かどうかは実践してみないとわかりません。
では、ネット以外の方法で、マナーを身につけるために何ができるのでしょうか。

今回は以下の方法を紹介いたします。

  1. 最も身近な先輩社会人である両親や兄姉から学ぶ
  2. 会社説明会で他の参加者をしっかり観察する
  3. 大学のキャリアセンターに相談する

1.最も身近な先輩社会人である両親や兄姉から学ぶ

自分の周囲で、すでに働いていて最も身近な存在といえば両親や兄姉です。
時代によって就活の過程に違いは多少あるかもしれませんが、当時の体験談を聞くことで、見えてくる対策方法もあるかもしれません。

2.会社説明会で他の参加者をしっかり観察する

会社説明会でもマナーは見られています。
なので、他の参加者もしっかりとマナーの対策をし、言葉遣いや話を聞く姿勢等で気を付けている学生さんは少なくないでしょう。
自分以外の参加者がどのような言葉遣いを心掛けていて、どのように話を聞いているのかを観察することで、実践でも使えるマナーのブラッシュアップが行えるでしょう。

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3.大学のキャリアセンターに相談する

多くの学生が見落としがちなのが、キャリアセンターです。
就職先を紹介してもらうために利用するものと考えている学生さんも多いのではないでしょうか。
しかし、キャリアセンターではエントリーシートや履歴書の添削、OB/OG訪問の手配だけでなく、就活に関して充実したノウハウも持ち合わせているので、就活に関わることなら小さなことでも相談に乗ってくれます。
「マナーについてよくわからないところがある」といった悩みを抱えている学生さんは一度キャリアセンターに相談してみるのも良いでしょう。

まとめ:就活マナーの正体は「どこでも使えるマナー」だった!

就活マナーについて簡単にまとめると以下の通りです。

  • 業界によって、マナーの重要性に違いはない
  • 「どこでも使えるマナー」を身に着けることが大切

就活マナーといわれるものの正体は、担当者や他人を尊重して誠実な姿勢で向き合うことでした。
実際、自分が「本当に行きたい会社」に就職するためには、就活マナーはどこでも必要なものです。
なので「就活マナー」という言葉で括らずに、「どのような相手にでも通用するマナー」を身につけることを目標に、上手く周囲を巻き込みながら、身につけていってくださいね。

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WEB適性検査は就職活動をする上で、一度は耳にする言葉ではないでしょうか。
指定された日時にテストセンターへ行き、受検をすることが企業側から指示されるものです。
今回の記事では、そもそもWEB適性検査とはどういった目的で行われているものなのか、具体的な対策方法はあるのかについて詳しく紹介いたします。

「WEB適性検査にはどんな種類があるの?」「どんな対策をしたらいいのか分からない」といったお悩みを抱えている学生さんは一度参考にしてみてください。

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WEB適性検査は能力と性格の2本立て

まず初めにWEB適性検査とは、就職活動において採用応募者の能力検査や性格検査を行うものです。
大手企業などでは応募者がかなり多くなるので、一定水準に満たない応募者をふるいにかける、いわば「足切り」の目的で行われています。

最近では、テストセンターに行って受検するだけでなく、自宅からPCで受検できるものを採用している企業が多いようです。
種類も10種類ほどと多いですし、事前にどの種類のテストが行われるのかはほとんどの場合公開されていません。
どれが出題されるかが分からないので、一見運試しのようにも思えるWEB適性検査ですが、具体的な対策方法や勉強方法はあるのでしょうか。

ここからは、WEB適性検査の実施時期や種類・対策方法について詳しく紹介していきます。

WEB適性検査はいつ行われるのかわからないので早めの対策が必須

WEB適性検査の対策は、いつすればいいのでしょうか?
選考の開始時期に合わせて始めようとしてはいませんか?

実は、それでは既に手遅れになっている可能性があります。

就活サイトの口コミなどで、ある程度のタイミングや出題傾向を予想することもできますが、例年に比べて早まったりすることもある為、口コミやネットの情報だけをあてにせず、早い段階からしっかり対策するようにしましょう。
では、WEB適性検査にはどのような種類のものがあるのでしょうか。

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WEB適性検査の主要なものは6種類

WEB適性検査と一言にいっても、その種類は多くあります。
例えば「SPI」「ENG」「玉手箱」「GAB」「IMAGES」「TG-WEB」など、主要なものだけでも6種類。
各種類における出題の傾向は以下の通りです。

SPI

SPIは多くの企業で取り入れられている試験です。
WEB適性検査と聞いて、SPIを思い浮かべる方も多いでしょう。
内容は、国語・数学の能力検査と性格適性検査です。
能力検査の問題レベルは高校受験程度とされています。

ENG

ENGはSPIの英語版です。
外資系の企業や、取引先の多くを海外に持つ企業などで取り入れられている場合があります。
同義語を答える問題や長文読解など、問題のレベルが英検準2級程度と比較的高いのでしっかりと予習しておく必要があるでしょう。

玉手箱

玉手箱は、SPIの国語・数学に併せて英語科目が用意されています。
加えて、性格診断もあるので、試験時間が少し短めです。
また、特徴として一つの問題に対して複数の回答が用意されている事があげられます。
どちらか一方が間違っていると、両方間違ってしまう問題ともいえるので、回答時には注意が必要です。

GAB

提供している企業が玉手箱と同じということもあり、問題の形式も玉手箱と似ています。
更に、似た名前の物で「CAB」というものがありますが、こちらはより専門的な試験で、システムエンジニアやプログラマー等の選考で用いられることが多いです。
GABと玉手箱は、問題の形式が似ていることもあり、参考書等では、2つの試験を網羅した内容のものが販売されています。

IMAGES(イメジズ)

GABに似ている試験としてIMAGESもあげられます。
こちらはGABの内容を簡易化したものとも言われており、比較的短時間で能力を測ることができるのが大きな特徴です。
一般職など、人柄重視の企業で採用されている場合があります。

TG-WEB

TG-WEBはSPIや玉手箱・GAB等に比べて、難易度が高いことが特徴です。
その理由の一つとして、従来型・新型の2種類があることが挙げられます。
最近の試験だから、新型が多く採用されているということもなく、企業によって採用しているものは異なるでしょう。
そのどちらも、SPIでは見なかったような問題が出題される事もあるので、よりしっかりと対策する必要があります。

以上が、主要なWEB適性検査とその内容です。
上記のもの以外を含めると10種類ほどにもなりますので、これらすべての対策をしておくことは難しいでしょう。
では、WEB適性検査の対策はどのようにすべきなのでしょうか。

ここからは、対策方法について詳しく紹介していきます。

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WEB適性検査の対策はとにかく早さと広さが大切

そもそもWEB適性検査ではどれが出題されるのか、その年によって傾向も変わるので一概に「これを重点的に勉強しよう」と明確に答えることはできません。

参考書などの選び方で言うならば「出題形式を幅広く網羅した本を選ぶ」ようにすべきでしょう。

対策の開始時期は早ければ早いほど試験も有利になる

対策の開始時期は早ければ早いほど有利な状態で試験を受けられます。

遅くても2~3月には始めておくことがオススメです。

なぜなら、出題される問題は中学2年生レベルとも言われていますが、数学などではしっかりと読み込まないと回答できないような文章の言い回しになっているからです。

早くから対策を始めることで問題の形式に慣れておき、文章を読み解くスキルを身につけておきましょう。

しかし、問題なのが勉強だけがWEB適性検査ではないということ。

実はWEB適性検査のほとんどの種類には、性格診断が用意されています。

この性格診断にも、回答時に注意すべき点があることを御存じでしょうか。
ここからは、性格診断の真の目的と回答時の注意点について解説いたします。

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回答がその後の選考に関わってくる?性格診断の回答における注意点

WEB適性検査に組み込まれている性格診断はただ性格を測定しているわけではありません。
面接時の質問に対する受け答えの真偽性を見抜くために、性格診断の結果が使われている場合があります。

更に、性格診断の中には質問項目に対する回答の矛盾から「真偽性スコア」を算出できるものもあるので、「嘘の回答」は見抜かれる場合があるのです。
では、具体的にどのような姿勢で回答する必要があるのか、詳しく見ていきましょう。

嘘の回答はその後の選考にも影響するので素直に答えよう

性格診断は、その場だけでの診断ではありません。
その結果をもとに面接が行われることもあるので、面接時の違和感などから「性格診断で嘘をついているかも」と思われてしまっては、信用もなくなってしまうでしょう。
なので、自分の気持ちに素直になって回答する必要があります。

回答の矛盾から算出される真偽性スコアに注意

性格診断の中には、文章は違えど同じ内容の質問がある場合があります。
「この質問さっきも答えたような…」は実は気のせいではありません。
「所詮性格診断だから」と適当に答えていては、そういった質問が出てきた場合に、矛盾が生まれてしまうことがあるのです
なので、しっかりと質問を読んでから回答するようにしましょう。

そして、性格診断の中には回答の真偽性をスコアとして算出できるWEB適性検査もあるので、注意が必要です。
基本的には「嘘はつかず、素直に答えること」を意識して回答すれば問題はないでしょう。

まとめ:土俵にも立てないのはもったいない!
早期対策で選考を有利に進めよう

WEB適性診断には多くの種類があり、実際に試験を受けてみるまで種類が分からない場合がほとんどです。
更に性格診断にも落とし穴が潜んでいることがあるので、全体を通して以下の2点には特に注意しましょう。

  1. 対策開始時期は早ければ早いほど良い
  2. 性格診断は普段の姿勢で素直に答える

「まだ、時期的にも余裕があるし」という気持ちで居ると後々に必ず響いてくるので、幅広い出題形式に対応できるよう、早めの対策を心がけてくださいね。
対策の参考書はピンポイントで抑えているものよりも、幅広く網羅しているものがオススメです。

また、性格診断などはその結果が面接時にみられている場合があるので、ありのままの自分で答える必要があります。
嘘はつかず、素直に答えるようにしましょう。

能力検査も性格検査もスコアとして算出されるものなので、1点の差が足切りの可能性を高めます。
面接にも繋がる大事な試験なので、まずは選考の土俵に立てるよう、しっかりと対策しましょう。
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皆さんは、面接対策をどのように行っていますか?

面接対策を行っている学生さんの中には、ネット上で公開されている「面接でよくある質問と回答例」などを参考にしながら、「いかに悪印象を与えずにやり過ごそうか」という考え方をもって対策している方もいるかもしれません。

しかし、回答例ばかり見ていては、「回答を暗記すること」が目的になってしまい、面接自体の質が下がってしまいます。回答を暗記してきたことが面接官に見破られてしまうと、「本当にそう思っているのか」を確かめるために、更に追加で深堀り質問をされる可能性が高くなるでしょう。

更に、「なんとかこの場だけでもしのいでおこう」というような姿勢で就活をしていると、自分の「就活の軸」が形成されません。
その状態で、仮に運良く入社できたとしても「企業とのミスマッチ」が生じ、能力を発揮することができず、早期離職に繋がってしまう可能性が高まります。

では、面接での答え方の質をあげて、ミスマッチを最小限まで減らすには、どのような対策をするのが良いのでしょうか?
今回は、面接の答え方をレベルアップさせる方法を「面接でよく聞かれる質問」を例に、紹介します

また、「面接の答え方とは、本来どう考えるべきなのか」についてもまとめてみました。
「面接の答え方に自信がない」「どんな質問をされるんだろう」と悩んでいる学生さんは参考にしてみてくださいね。

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そもそも面接の答え方は型にはまっていなくても良い

面接では、受け答えが型にはまっている必要性はありません。
企業としては、学生自身の考えを聞けた方が学生自身の人となりを把握しやすいですし、逆にあまりにも型にはまりすぎた回答を連発することで、自己PRや志望動機との間に矛盾が生じ、一貫性が無くなってしまいます。

むしろ、「あまり脚色しようとせず、等身大の自分で質問に答えた方が、面接の場が和やかな雰囲気になった。」という経験がある学生さんの話もよく耳にします。よくある質問の回答例はあくまでも例であり、正解ではないという認識を持っておく必要があるでしょう。
「悪印象を与えない面接の受け答え」という型にはめ込まず、「面接官と自然に会話すること」を意識すれば良い結果に繋がるのではないでしょうか。

ただし、最低限の敬語や話し方には気を付けよう

「型にはまらない」と言っても、最低限注意すべき点はあります。
それは、「敬語」と「話し方」です。
素の自分を出して、自然な会話をするためとはいえ、社会人の先輩と話す上での最低限のマナーと節度は持っておくようにしましょう。
また、話し方の面では、なるべく「結論ファースト」を意識しましょう。

面接の時間は限られていますので、簡潔に相手に伝えることが必要です。

結論ファーストとは

結論を最初に伝え、その後に理由や例などを述べていく話し方です。
結論ファーストの特徴は、簡潔に伝えられること以外にも、聞き手として話の流れが理解しやすいことなどが挙げられます。
社会人としてもぜひ身につけておきたい話術の一つです。

面接での答え方がワンランクアップする面接対策法

ここからは、面接の答え方がワンランクアップする対策方法について、「面接でよく聞かれる質問」を例に、紹介していきます。
「面接でよく聞かれる質問」は、回答例がネットにも載っているだけあって、掘り下げて聞かれる可能性が高い質問です。
そのような質問に対しアドリブで対応しようとすると、ボロが出やすい部分でもあるので、前もって対策しておいた方が良いでしょう。

よく聞かれる質問1:「志望動機は何ですか?」「自己PRをしてください」

もはや、面接では挨拶代わりとも言える質問です。
エントリーシート作成の時に書いた、志望動機・自己PRに基づいて答えるのが良いでしょう。
無理に話を広げようとして、回答とエントリーシートの記載内容に矛盾が生じてしまうと、話の内容に一貫性がなくなってしまう可能性が高まります。
そのため、この質問に対しては、事前に書いたエントリーシートや履歴書との整合性を重視して回答するようにしましょう。

考えられる対策方法:自己分析と企業研究の精度を上げる

自己分析と企業研究が、いかにしっかりできているかがポイントになります。
以前、就活コラムにて紹介した「論理の三角形」や「複数企業との比較分析法」などを使って、自己分析と企業研究の精度を高めておきましょう。
上記の2つ以外にも、自己分析・企業研究の方法が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

【企業研究】
 企業研究のやり方で志望動機は見違えるほどに変わる!志望動機が全然書けないときの真の解決策とは?

よく聞かれる質問2:あなたの「長所・短所」を教えてください。

これも、面接では定番の質問ですね。
しかし、自己分析がしっかりできていなければ、一番答えにくい質問でもあります。
「私は○○です」と、言い切ってしまうのではなく、それに関するエピソード等があると良いです。
そのためにも、まずは自己分析を通して「自分はどういった人間か」を、可能な限り明確に把握しておく必要があるでしょう。
どうしても長所・短所が見えない場合には、適性診断を活用するのもオススメです。
また、短所に関しても、そのまま伝えるのではなく、「短所という課題をどのように解決してきたか」という部分までをワンセットとして伝えるようにしましょう。

考えられる対策方法:適性診断を活用しつつ、短所を戦略的に選ぶ

この質問でも、やはり自己分析は必須の事前準備です。
更に、長所・短所という部分においては、自己分析結果から言語化するのが難しいこともあります。
まずは、適性診断等を活用して「私の長所(短所)は○○です」と言えるようになっておきましょう。
周りの人に長所と短所を聞いておく事で、次に紹介する質問への対応力を付けることが出来ますので、家族や友達に積極的に自分の長所と短所を聞いておくのが良いと思います。

また、短所に関しては、面接官にただ伝えるだけだと「単純に出来ない部分」として受け取られてしまうので、「改善するために努力しているエピソードがはっきりしているもの」を戦略的にピックアップしておくようにしましょう
「短所の答え方に、どうしても自信がない」という方は、以下の就活コラムを参考にしながら考えてみましょう。

【短所の答え方】

「短所」が好印象に!就活面接で聞かれる「短所」の見つけ方と伝え方。

よく聞かれる質問3:周りの人から「どんな人だ」と言われますか?

先ほどの長所・短所の部分で少し触れましたが、面接では長所・短所に加えて「周りの人からのイメージ」を聞かれる場合があります。
その対策として、周りの人に聞くという方法が思い浮かぶかと思います。
この場合、友人に聞くというのが最も手っ取り早く、オススメの方法ですが、同世代の友人だと、お互いに就活中なこともあり、なかなか聞くタイミングがなく、少し気まずいですよね。

もし、友人に聞くことに少し抵抗があるような場合には、家族に聞いてみるというのもいいでしょう
幼少期からの自分をよく知っているので、自分では覚えていないような、意外なエピソードを聞けるかもしれません

考えられる対策方法:「他己分析」をするときは聞く対象を幅広くすることが大切

他の人から見た自分のイメージは、自分で考えても精度が悪いどころか思い浮かびづらいものです。
そんな時は、周りの人に直接聞くことで、自分では気付かなかった自分の強みや弱みに気付くこともできます。
このように、他者を通して自己分析することを「他己分析」と言います。

「他己分析」は面接前だけでなく、エントリーシートを書く前などに行っておくと自己PRなどが書きやすくなるのでオススメです。
しかし、「友人だけ」「家族だけ」と、対象を絞ってしまうのも、偏りが出てしまうので良くありません。
聞く対象を幅広くし、様々な視点からの意見をもらうのが良いでしょう。

よく聞かれる質問4:リーダーシップを発揮した経験はありますか?

多くの学生さんは、この質問の答え方に一番迷うのではないでしょうか?
突発的にこの質問をされたとき特有の「経験はあるけどそんなに得意じゃないし、無いって答えた方が良いんだろうか…。」「そんな経験が無くても、あるって答えた方がいいのかな…?」と、突然心理戦が始まったような感覚になるのって、何なんでしょうね。

もちろん、リーダーシップを発揮した経験があるなら、その時の苦労などをエピソードを交えて話すことも良いでしょう。
逆に無ければ、これまでの経験の中で「リーダーシップと定義できる経験」を探してみるのがいいでしょう

考えられる対策方法:「リーダーシップ≠リーダー経験」です!
無ければ自分で定義しましょう

そもそもリーダーシップとは、必ずしも「リーダーとして何かをした経験」とは限りません
そのため、自分の経験の中で「自分にとってのリーダーシップはこれ!」というものをしっかり言語化して相手に伝えることが大切です。

企業がこの質問をする意図は、「企業や組織にどのように貢献してくれるのかが知りたいから」だと言われています。
なので、「リーダーシップを発揮した経験はありますか?」という質問に対しては、集団をより良い方向に導くために、自身でどのように行動してきたのかを示すことが大切なのです。

例えば、「友人同士の間で小さいトラブルがあった際に、双方の意見をとりまとめて仲裁しました。」等でも、リーダーシップを発揮して集団を導いたと言えるのです。

よく聞かれる質問5:あなたは5年後どうなっていたいですか?‌‌

これも、しっかりとした事前準備が無いと、回答に困る質問です。
回答例を覚えるだけでなく、「自分の思い描く将来像」と「はっきりとした根拠づくり」が必要でしょう。
そのためには、企業研究もそうですが、就活中の経験が活かせることもあります。

考えられる対策方法:身近な社会人から「目標となる人」を探す

何もない状態で、目標を聞かれても困ってしまいますよね。
そこで、まずは身近な社会人から「目標となる人」を探しましょう
「目標となる人」が決まったら、その人が「どんなビジョンを持って働いているのか」を考えながら、理想像を作っていきましょう。
「身近にそんな人が居ない」という場合でも、就活中は様々な社会人と接する機会があるので、質問する機会があれば、色んな事を聞くようにしましょう。

例えば、OB/OG訪問では「その会社・業界で仕事をしようと思ったきっかけ」や「働いていてやりがいを感じたこと」など、働いているからこそわかる「リアルな生の声」を聞くことができるので、目標も設定しやすくなるでしょう。

以上、5つの質問から、面接の答え方をワンランクアップする対策方法を考察してみました。
その場しのぎの対策では、どうしようもない質問も多くあるので、早めに準備しておくのが何よりの対策になります。

まとめ:その場しのぎは良くない!
「入社後の自分を見据えて」厚みのある面接対策をしよう!

今回は、面接の答え方について、紹介しました。
やはり「回答例の暗記」だけでは、面接対策をしたとは言い切れません。

今回紹介した質問例の他にも、面接でよく使われる質問は数多くあります。
その中でも今回紹介した質問は、面接官に突っ込まれやすい質問です。
自己分析や企業研究、他己分析等を通して、しっかりとした根拠づくりをし、面接官と自分自身の「双方が納得できるような受け答え」が出来るようになっておきましょう。

そのためにも、就活中の対策は「面接だけ」「エントリーシートだけ」と切り分けて考えるのではなく、「入社後も視野に入れながら」行うようにしましょう。事前準備を早めに行って、一度きりの就活をより良いものにしてくださいね。

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「社長への逆質問で何を聞けばいいのか分からない…」
「最終面接で社長に逆質問する具体的な例を知りたい」

最終面接で社長への逆質問で何を聞けばいいのか、不安を抱えている学生も多いでしょう。一次・二次とせっかく面接を通過したのに、ここで失敗したくないと考えるのは当然です。

詳細は記事中で紹介しますが、「何か質問はありませんか?」という社長からの質問に、「特にありません」と答えるのは基本的にNGです。社長がなぜ逆質問をするのか理解したうえで、しっかりと回答を準備して最終面接に望みましょう。

この記事では最終面接と一次面接・二次面接の違いとして、社長面接の目的や評価の観点、よく聞かれることを解説します。社長に逆質問する際のポイントや、例文も紹介するので参考にしてください。

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社長面接の逆質問の目的

まず社長面接において、どんな目的で逆質問をすべきか理解しておきましょう。逆質問の目的は個人個人で異なってよいものですが、一般的にどんな目的でやりとりがされているのか理解しておくことで、安心できます。

ここでは、3つの目的を紹介します。

疑問や不安を解消する

疑問や不安を解消するのが逆質問の主な目的です。

逆質問が一般化したため、何か特別なことを聞かなくてはならないと思われがちですが、基本的には何を聞いても問題ありません。自分が入社するにあたって不安なこと、気になることを質問しましょう。

ただし、せっかく社長に質問できるので、社長に質問するに値する質問をすることを心がけましょう。詳細は後述します。

今後の会社の経営方針を知る

今後の成長性や自分とのマッチ度を知るために、今後の会社の経営方針を知るために逆質問するケースも多いです。

企業の大きな方針は基本的に社長が決めます。当然、方針に対しての理解度が最も高いのは社長なので、社長に質問することでしか知れない情報が手に入るかも知れません。

ただ、権限移譲が進んでいる会社の場合、社長も1つ1つの事業のことを詳細に把握していないケースもあります。経営メンバーの構成を見ながら、質問を考えましょう。

会社が築いてきた文化を知る

会社が築いてきた文化を知ることも逆質問の目的の1つです。

特に創業社長の場合、企業の文化を一番知っているのは社長です。その社長の口からこれまで築いてきた会社の文化や今後も大事にしたいカルチャーについて聞くことは、企業選びにおいても重要な意味を持つでしょう。

組織の文化にマッチするかどうかは、これまでの自分の経験と照らし合わせて考えやすいです。自分が身をおいてきた環境のなかで、どのような環境が居心地がよかったか、自分の力を発揮できたか振り返り、照らし合わせてみましょう。

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社長面接の逆質問で評価されている点

 

最終面接の逆質問で、社長からあなたは何を評価されているのかも気になるポイントではないでしょうか。3つの評価の観点を紹介します。

企業に貢献する意思があるか

入社後、本当に企業へ貢献する意思があるかを見極めようとしています。

例えば、入社後自分が活躍するために重要なポイントを質問された場合、社長は「入社後活躍して会社に貢献しようとしてくれている」と好意的に受け取ることができます。

一方で、「自分が利用できる福利厚生は何があるか」などの質問ばかりしてしまうと、「入社後自分が使える権利ばかり考えていて、会社に貢献する意思がない」と思われてしまう可能性があります。

福利厚生の質問をしてはいけないわけではないのですが、それだけでは会社に貢献する意欲がないと思われてしまいます。

従業員に還元するためには、企業は利益を上げなくてはなりません。そのため、会社の利益・成長に貢献したいという意思や覚悟を社長は期待・評価しています。

経営方針を正しく深く理解できているか

企業の経営方針を正しく理解できているかも見られています。

「経営方針を正しく深く理解できているか」を評価されていると聞くと不安に感じるかもしれません。

ただ、経営方針を完全に理解することは難しいので、完全に理解をしていることは求めていません。少し認識が異なる程度であれば、認識が違うことを教えてくれるでしょう。

企業の経営方針と自分の価値観が合致していることは、入社後に結果を出すために重要なポイントです。そのため、正しく経営方針を理解したうえで入社してくれているかを社長は気にかけており、間違いがあれば是正したうえで入社してほしいとも考えています。

認識の違いに早い段階で気付けることは、学生・企業の双方にとってよいことなので、質問の際は、自分の仮説も伝えつつ質問できるとよいでしょう。

入社する意思があるか

本当に入社する意思があるかも、逆質問を通して評価されます。

入社する意思があれば、今後の企業の経営を担っている社長に質問したいことはたくさん出てきますよね。「本当に理解ができていて質問がない」と思っているとしても、社長に自分の意見や疑問を投げかけるチャンスは他にありません。

その場でよい質問を考えようとしても浮かばないことが多いので、事前に3つほど用意しておくようにしましょう。

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社長に逆質問する際のポイント

最終面接で社長に逆質問する際のポイントは以下の5つです。

  • 社長にしか質問できないことを聞く
  • 事前に書籍・SNS・記事をチェックする
  • 質問の意図をなるべく具体的に
  • 答えをある程度想定しておく
  • 未来に関する質問がおすすめ

社長にしか質問できないことを聞く

社長面接では、社長にしか質問できないことを聞きましょう。

社長以外に質問できることはなるべく避けて、社長にしか聞けない、あるいは社長に聞くからこそ価値がある質問をするのがポイントです。

前述のとおり、社長と話をするのは、なかなか経験できるものではありません。入社後はほとんど接することがないケースもあります。

そんな貴重な機会に他の社員の方にも聞ける内容の質問をするのはもったいないです。場合によっては、社長の時間を奪って失礼と思われてしまうこともあります。

企業の代表である社長にしか聞けない質問を準備しましょう。

「役職別のポイント」を詳しく知りたいなら、こちらの関連記事も参考にしてみてください。
【逆質問例文集】面接官ごとのポイントやNG質問も紹介

事前に書籍・SNS・記事をチェックする

事前に社長の書籍やSNS、取材記事などをチェックするのもポイントです。

社長にしか質問できないことを聞くと紹介しましたが、社長の書籍・SNS・取材記事などを見れば誰でも知れる内容を質問しても意味がありません。

社長面接は取材などでも話せていないことを聞くチャンスです。例えば企業のホームページに書いてある内容を聞くのではなく、その内容を深掘りできる質問をする方法もあります。

また、社長の書籍やSNS、取材記事などをチェックしておけば、社長の価値観や考え方も参考にできるでしょう。

質問の意図をなるべく具体的に

社長への逆質問は、なるべく具体的にしましょう。抽象的な質問では、質問の意図が伝わりません。

例えば「今後の経営方針を教えてください」では、質問が抽象的です。質問を丸投げしているようで、何を知りたいのか「質問の意図がよく分からない」と思われてしまう可能性があります。

質問は具体的にして、相手が考えやすく答えやすくするのが基本です。ただ、そのためには企業研究をして、事前に企業のことを理解しておく必要があります。

答えをある程度想定しておく

ときには「自分はどう思う?」と逆質問に対し質問されるケースもあるので、逆質問の答えをある程度想定・仮定しておくのもポイントです。

逆質問した後にいきなり質問を返されて、頭が真っ白になってしまう人もいます。完璧に準備するのは難しいですが、ある程度想定し準備しておけば落ち着いて対応できるでしょう。

答えの仮説を持つことで、質問の意図が明確になることもあるので、質問を具体的にするためにも答えをある程度想定しておきましょう。

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社長に逆質問する際の注意点

社長に逆質問する際の注意点は以下の3つです。

・基本的には逆質問をする
・枕言葉をうまく使う
・現場業務に関する質問をしない

基本的には逆質問をする

「何か質問はありませんか?」などの逆質問に対し、「特にありません」はなるべく避けましょう。聞かれるものと考えて、しっかりと事前準備しておきましょう。

ただ、本当に何も思いつかないことや、準備していても緊張で頭が真っ白になりすぐに逆質問が出なくなるケースもあります。

その場合でも「特にありません」は避け、「面接のなかでも丁寧にご説明いただいたので質問はありません。御社への入社意欲がさらに高まりました」など、入社意欲を見せるなどの工夫をしましょう。

枕言葉をうまく使う

枕言葉をうまく使うようにしましょう。

例えば、経営に関する質問はインサイダー情報が含まれる可能性があるなど取り扱いが難しいことがあるので、「差し支えなければ」などの枕言葉を添えます。社長にとって答えづらい内容と思われる質問は枕言葉を使いましょう。

ただ、配慮したつもりが上から目線と感じられるケースもあります。「ご存じないかも知れませんが」などは丁寧に配慮しているつもりでも、上からの印象を与える可能性があるので注意しましょう。

現場業務に関する質問をしない

社長に聞くからこそ価値があることを除いて、現場業務に関する質問はしないようにしましょう。現場業務に関する内容は、現場社員や採用担当の方でも回答できる質問であることが多いです。

社長は企業の経営を担う立場なので、現場業務を担当する立場ではありません。現場業務を担当するのは、各部署に配属された社員になります。

前述したように、最終面接での社長への逆質問は「社長にしか質問できないことを聞く」がポイントです。

現場業務の質問は面接後に採用担当の方に質問するようにしましょう。

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社長への逆質問の例文

社長への逆質問の例文として以下4パターンを紹介するので、参考にしてください。

  • 経営理念に関する逆質問例
  • 事業方針に関する逆質問例
  • 企業文化に関する逆質問例
  • 人事に関する逆質問例

経営理念に関する逆質問例

  • 御社の強みは◯◯と認識しています。今後さらに競合に差別化するために強化しようとしている点はありますか?
  • 社長が感じている、他社が模倣できない御社一番の魅力を教えてください
  • 3年間の中期経営計画の先に社長が描く、10年後のビジョンは何ですか?
  • 著書で新卒入社後の苦労を拝見しましたが、社長が新入社員にアドバイスするとしたら、何を一番に伝えたいですか?
  • 御社にとって現在、不足していることや課題に感じることはありますか?
  • 社長が社員に対し求めている仕事に望む姿勢はどのようなことですか?
  • 社員が同じ目標に向いて働くにはどのような環境が必要と考えますか?

経営理念などは公式HPで知ることができます。見れば分かる内容ではなく、それらを把握したうえで質問を準備しましょう。

事業方針に関する逆質問例

  • 御社ホームページで、海外展開も視野に入れていると拝見しました。具体的に何年以内に進出をするご予定か伺いたいです。
  • 御社の創業から続いている◯◯事業で活躍されている社員の方は、どのような共通点がありますか?
  • 御社が◯◯でトップシェアを誇る大きな成果を上げている要因は◯◯だと感じています。社長はどのような要因だとお考えでしょうか?
  • 御社の大きな事業方針の変更のリリースをみました。会社全体の意識を新しい事業に転換するのは大変だったと思いますが、どのようにして足並みを揃えましたか?
  • ◯◯事業で業界トップの御社が、△△事業を展開した理由は何ですか?
  • 御社の◯◯に感銘を受けています。プロジェクトに参加するために必要なことは何ですか?

できるだけ企業研究をしたうえで、質問を準備しましょう。相手が考えやすく答えやすい質問にするのがポイントです。

企業文化に関する逆質問例

  • 社長から見て御社ではどのような社員が活躍する傾向にあると感じていますか?
  • 社員が自発的に行動できる環境が特徴と感じていますが、創業から何か取り組んできたことはありますか?
  • 私は結婚や出産後も働き続けたいと考えています。今後女性活躍のために考えている施策などがあればご教示いただきたいです。
  • 御社には◯◯な企業文化があると伺いました。具体的なエピソードがあれば教えてください。
  • 幅広く事業展開しているので、部署ごとに風土の違いがあると思いますが、そのなかでも共通していることはありますか?
  • 今後も継続していきたい会社の文化、できれば刷新していきたい文化があればご教示いただきたいです。

企業文化は企業特有の価値観なので、企業側は面接で自社と合う人材かを見ています。質問しつつ自分が企業に合う人材とアピールできる内容を選ぶのも一つの方法です。

人事に関する逆質問例

  • 社長はどのような人間を採用したいと考えていますか?
  • 社長はどのような人間を管理職に抜擢したいと考えていますか?
  • 創業以来続く、◯◯事業に興味がありますが、どのような能力が必要だと考えていますか?
  • 将来的には出世したいと考えていますが、そのために内定者・新入社員のうちにやっておいてほしいことはありますか?
  • 社長が若手社員に求めることは何ですか?
  • 社会人として活躍できる人間とは、どのような人と考えますか?

人事についても、会社全体を見てきた社長にしか分からないことがあります。特に創業社長の場合は、創業から活躍する人、そうでない人を多く見ているので、社長に聞くメリットがある質問です。

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まとめ

以上、社長面接の逆質問のポイント・注意点、目的・評価の観点などを中心に解説しました。

社長面接で「何か質問はありませんか?」などと聞いてくるのは、逆質問とされる質問です。しっかりと質問を準備して面接に臨みましょう。

社長面接では、企業方針や企業文化に合う学生か見極めています。調べれば誰でも知れる内容ではなく、業界・企業研究をしたうえで質問を準備しましょう。

記事では質問例も紹介しました。社長への逆質問が思い浮かばない時には、ぜひ参考にしてください。

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