就活の面接における質問一覧と回答例10選|選考段階ごとの違いも解説

就活の面接は、事前準備が合否を大きく左右します。しかし、面接ではどのような質問をされるのか、どのような回答をするべきかわからない学生も多いでしょう。

そこで本記事では、面接でよく聞かれる質問とその回答例10選を紹介します。さらに、集団面接ならではの、回答のコツや、一次面接から最終面接まで、各フェーズで重視される質問の違いもわかりやすく解説しています。これから面接を控えている就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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【自己PR】就活の面接における質問一覧と回答例

就活の面接における質問一覧と回答例を「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」の3つのテーマで、それぞれ解説します。まずは、自己PRに関する質問と回答例を3つ紹介します。

  • 自己紹介をしてください
  • あなたの自己PRを1分でお願いします
  • あなたの長所と短所を教えてください

1. 自己紹介をしてください

面接で最初に聞かれる「自己紹介」は、第一印象を決める大切な質問です。この質問の意図は「簡潔にまとめて話せるか」「強みや経験を整理できているか」を確認することにあります。

効果的に答えるためには、以下の3点を意識しましょう。

  • 学歴・経歴を30秒〜1分で要約する
  • 専攻内容・ゼミ活動・インターン・アルバイト経験を交える
  • 志望企業との接点や活かせる強みを盛り込む

<回答例>

○○大学△△学部4年の□□です。大学ではゼミでマーケティングを研究し、企業と共同で市場調査を行った経験があります。その中で課題解決のプロセスを考える力を養いました。

ゼミで培った能力は、お客様がまだ言葉にできていないニーズを汲み取り、商品の魅力を届ける貴社のマーケティング職の仕事で活かせると考えています。本日はよろしくお願いいたします。

就活の自己紹介については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

2. あなたの自己PRを1分でお願いします

自己PRは「自分の強みを企業でどう活かせるか」を示す場です。面接官は「この人を採用するとどのような価値をもたらすか」を確認しています。

答えるときは、以下の流れを意識すると効果的です。

  • 強みを明確に示す
  • それを裏づける具体的な経験を説明する
  • 入社後の活かし方につなげる

<回答例>

私の強みは計画力です。ゼミの発表ではスケジュールを細分化し、遅れが出ても改善策を共有しました。その結果、チームの一体感が高まり、ゼミ内で最優秀賞を受賞するという評価をいただいたこともあります。この経験を活かし、御社の既存事業の発展に貢献したいと考えています。

自己PRの書き方や例文について、より詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

3. あなたの長所と短所を教えてください

この質問の意図は、自己分析の深さと誠実さを確認することです。長所は企業で活かせる点を、短所は改善の努力を添えて伝えるのが基本であり、両者を表裏一体にして話すと説得力が増します。

面接官は「欠点をどう克服するか」を重視しており、成長意欲が伝われば好印象になります。

<回答例>

私の長所は責任感が強い点です。アルバイトでシフト管理を任され、欠員が出ても調整して運営を維持しました。一方で、自分一人で抱え込みがちな面もあります。現在は周囲に相談しながら進めるよう意識しており、協力の大切さを学びました。御社でもチームの中で責任感を発揮しつつ、成長していきたいと考えています。

長所を伝えるのが苦手な方は、見つけ方や長所の一覧を紹介している以下の記事もチェックしてみてください。

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【ガクチカ】就活の面接における質問一覧と回答例

次に「ガクチカ」の質問と回答例を紹介します。

  • 挫折経験とそれをどう乗り越えたか教えてください
  • 学生時代にもっとも力を入れたこと(ガクチカ)について教えてください
  • 学生時代、チームで活動した経験について教えてください

1. 挫折経験とそれをどう乗り越えたか教えてください

挫折経験は「困難をどう受け止め、乗り越えたか」を見る質問です。企業は、学生が仕事で困難な状況に陥った際、それを乗り越えることができるのかを知ることが目的です。そのため、失敗内容の程度に加え、その後の努力と学びが重視されます。

完璧な成功でなくても問題なく、失敗を正直に話す姿勢こそ評価されます。

<回答例>

大学1年生のときに英語のスピーチコンテストに挑戦しましたが、準備不足で予選敗退してしまったという挫折経験があります。悔しさをバネに毎日30分の発音練習を続け、翌年は入賞できました。この経験から、失敗を受け止め努力を積み重ねれば成果につながることを学びました。今後も粘り強く課題に挑戦したいです。

挫折経験の書き方・答え方に自信がない方は、ぜひ以下の記事もあわせてご確認ください。

2. 学生時代にもっとも力を入れたこと(ガクチカ)について教えてください

この質問では「主体性」「行動力」「成果」を一貫して伝えることが求められます。活動内容の規模よりも、どのように考え・動き・学んだかが評価されます。

企業は単なる結果だけでなく、行動のプロセスや自ら学ぶ姿勢を重視しており、成長意欲や問題解決能力も同時に見ていることがほとんどです。

<回答例>

私が学生時代にもっとも力を入れた活動は、サッカーサークルのキャプテンとしてチームの改革に取り組んだことです。当初は練習への参加率が低く、チームの一体感に欠けるのがキャプテンとしての大きな悩みでした。

そこで、日々の練習が個人の目標達成とチームの勝利にどう繋がるかを丁寧に共有し、練習に参加する「目的意識」を高めることを目指しました。

結果、練習に活気が生まれ、参加率は8割を超え、地区大会で優勝を成し遂げました。この経験を通じ、課題を分析して改善策を実行する力を培いました。御社でもこの力を発揮して成果に貢献したいです。

以下の記事では、ガクチカの回答方法について詳しく解説しています。見つけ方や具体例を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

3. 学生時代、チームで活動した経験について教えてください

チームで活動した経験は「協調性」「リーダーシップ」「課題解決力」を見る質問です。単なる成功体験でなく、意見の衝突や問題解決の工夫を語ると説得力が増します。

企業には、チームの中で主体的に関わり、他者と協力して成果を出せる人材かを確認したい意図があります。

<回答例>

ゼミでの研究発表に向け、6人のチームをまとめた経験があります。当初、研究の方向性をめぐって意見が対立し、準備が完全に停滞してしまうという壁にぶつかりました。

そこで私は、対立する意見を否定せず、一度すべての考えをテーブルに出し切ることを提案しました。そのうえで、全員が納得できる優先順位を一緒に見つけ出しました。その結果、方向性が固まってスムーズに準備ができるようになり、発表会では最優秀賞を受賞しています。

この経験では、相手を尊重しながら、合意形成を図る重要性を学びました。

チームワークを自己PRで伝える際のポイントについて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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【志望動機】就活の面接における質問一覧と回答例

最後に「志望動機」の質問と回答例を紹介します。

  • 当社への志望動機を教えてください
  • 入社後、具体的にどのような仕事をしてみたいですか?
  • 他にはどのような企業を受けていますか?
  • 最後に何か質問はありますか?(逆質問)

1. 当社への志望動機を教えてください

志望動機は「なぜその業界か」「なぜその会社か」を明確に語ることが必須です。一般的な理由ではライバルと差別化できないため、自身の経験や価値観と結びつけましょう。

面接官は応募者が自社で本気で働きたいかを判断し、価値観や目標が会社と一致しているかを見ています。

<回答例>

私はITを通じて、人々の生活を便利にするサービスを提供したいと考えています。その中でも御社の◯◯サービスはユーザー視点の工夫が多く、満足度が高い点に惹かれました。私自身の、アプリ開発の経験と利用者のニーズを汲み取る力を活かし、御社の一員としてサービスを更に成長させたいと考え、志望いたしました。

魅力的な志望動機を書くポイントは、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。

2. 入社後、具体的にどのような仕事をしてみたいですか?

この質問の目的は「長期的にどのように成長し貢献するか」を知ることです。いきなり大きな夢を語るより、段階的なキャリアを描くと現実味が増します。

企業は計画性や自己成長の意識を見て、将来的に組織にどう貢献できるかを確認しています。

<回答例>

入社後は現場で経験を積み、知識とスキルを習得します。3年後にはプロジェクトを任される立場を目指し、周囲を巻き込みながら成果を出したいです。さらに長期的には新規事業にも挑戦し、御社の成長に貢献できる存在になりたいと考えています。

3. 他にはどのような企業を受けていますか?

この質問の意図は「企業選びの一貫性」と「志望度の高さ」を確認することです。正直に答えつつ、相手の企業を第一志望と位置づけることが大切です。

面接官は応募者が自社に本気で入りたいかを見極め、志望の優先順位や価値観の一貫性を評価します。

<回答例>

現在は御社を含め、IT業界の企業を中心に受けています。共通点は「顧客の課題解決を第一に考える姿勢」です。アルバイト経験から、顧客満足を意識することが成果につながると実感しました。そのため、顧客視点を重視している御社が第一志望です。

4. 最後に何か質問はありますか?(逆質問)

逆質問は「企業への関心度」と「主体性」を示す重要な機会です。ネットで調べればわかる内容や待遇の質問は避け、働く姿を想像した前向きな質問をしましょう。

ここでの質問内容から、自社でどのように成長したいか、応募者が具体的に入社を考えているかどうかも判断されます。

<回答例>

質問は3つあります。1つ目は、新入社員が配属されるまでの研修やサポート体制について伺いたいです。2つ目は、御社で活躍している若手社員に共通する特徴があれば、教えてください。最後の3つ目は、部署間の連携やチーム内のコミュニケーションの取り方について、具体例をお聞きできれば嬉しいです。

以下の記事では、逆質問の例文集を掲載しています。聞きたいこと別に整理しているので、ぜひ参考にしてください。

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集団面接における質問と回答の特徴

集団面接では、一対一の面接とは異なるポイントが主に3つあります。

  • 質問に回答する時間が短い
  • 回答が挙手制になることがある
  • 他の就活生と比較されやすい

また、集団面接対策については、以下の記事で詳しく解説しています。流れやマナーについて知りたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

質問に回答する時間が短い

集団面接では、多くの場合、2~6名ほどの就活生が一度に面接を受けるため、質問に対して一人ひとりが答えられる時間は限られます。そのため、回答は簡潔かつポイントを押さえて話す必要があります。

長く話しすぎると印象が薄れる可能性があるため、事前に要点を整理して「結論→理由→具体例」の順で短くまとめる練習をしておくと効果的です。与えられた時間内に、簡潔に伝えられるように準備をしておきましょう。

また、集団面接は必ず一次面接というわけではなく、選考の各段階で行われることもあるため、注意が必要です。

回答が挙手制になることがある

集団面接では、面接官が質問に答える人を指名するのではなく、挙手で回答者を募る場合があります。この形式では、手を挙げるタイミングや積極性が評価対象になることがあります。

ただし、勢いだけで答えるのではなく、内容の質も重要です。自信を持って手を挙げつつ、簡潔で論理的な回答を心がけることで、積極性と理解力の両方をアピールできます。

他の就活生と比較されやすい

集団面接では、面接官は複数の応募者を同時に観察するため、回答内容・態度・表情・話し方などが他の就活生と比較されやすくなります。自己PRや志望動機が独自性に欠けると、埋もれてしまうこともあるでしょう。

そのため、内容の独自性だけでなく、声の大きさや姿勢、表情なども含めて総合的に印象を高めることが重要です。差別化できるポイントを事前に整理しておきましょう。

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一次面接・二次面接・最終面接で聞かれる質問の違い

一次面接・二次面接・最終面接では、聞かれる質問の特徴があります。それぞれの質問内容について確認しておきましょう。

  • 一次面接
  • 二次面接
  • 最終面接

一次面接

一次面接は、応募者の基本的なスキルや社会人としての基礎能力を確認するのが目的です。履歴書やエントリーシートをもとに、学歴・職歴・志望動機などの基本情報、ビジネスマナーやコミュニケーション力などがチェックされます。

面接官は主に人事担当者や現場社員で、所要時間は30分程度が一般的です。ここでの質問は表面的な内容が中心で、深い自己分析や企業理解は求められないため、まずは結論ファーストで正確かつ簡潔に答えることが合格の鍵となります。

一次面接については、以下の記事もぜひあわせて参考にしてください。

二次面接

二次面接では、一次面接を通過した応募者と企業とのマッチ度や志望度、価値観をより深く確認することが目的です。面接官は現場の責任者や管理職で、所要時間は30分から60分程度になることが多く、一次面接よりも踏み込んだ質問をされます。

自己分析や企業研究が問われるため、自分の経験を具体例で示し、企業理念や業務内容にどのように貢献できるかを説明できることが重要です。一次面接とは質問の深さや評価軸が異なる点に注意しましょう。

以下の記事では、二次面接の質問内容について解説しています。回答例や逆質問の具体例についても紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

最終面接

最終面接は、最終的な意思確認と企業とのマッチ度を判断することが目的です。面接官は社長や役員など経営層が多く、所要時間は30分〜60分程度です。

ここでは、企業のビジョンや方針への理解・共感度、長期的に貢献できる姿勢が評価されます。質問は抽象度が高く、志望動機の再確認やキャリアビジョンに関する内容が中心です。

最終面接では、応募者の人柄や企業との相性が大きく問われるため、緊張せず自分の言葉で考えを伝えることが重要です。

最終面接のポイントや逆質問について詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

就活の面接では、よく聞かれる定番質問を理解し、適切な回答を準備しておくことが合格への近道です。自己紹介や志望動機といった基本的な内容から、ガクチカや逆質問まで幅広く対策することで、自信を持って臨めるようになります。

また、集団面接や一次・二次・最終面接など、選考段階ごとの特徴を把握しておくことも重要です。

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新卒の自己PRの書き方|5つの手順や能力別の例文、注意点まで解説

新卒の就活において、自己PRは自分を企業にアピールする重要な手段です。しかし「何を書けばいいのかわからない」「自分の強みが伝わるか不安」と感じる人もいるでしょう。

そこで本記事では、そもそも自己PRとは何かを踏まえたうえで、新卒向けの具体的な自己PRの書き方をステップごとに解説します。さらに、コミュニケーション能力や協調性など企業へアピールする能力別の例文や、自己PRを書く際の注意点も紹介します。

初めて自己PRを書く人でも、自信を持って文章を作成できる内容にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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そもそも自己PRとは?

自己PRとは、自分の強みや経験を整理し、企業に「採用したい」と思わせるために伝えるアピール内容のことです。単なる経歴の羅列ではなく、自分の能力がどのように発揮され、企業でどう役立つのかを示すことが重要です。

そのためには、自己分析を通じて得意分野や価値観を明確にし、具体的なエピソードと結びつけて伝える必要があります。履歴書やエントリーシートで効果的に伝えることで、応募先の求める人物像とマッチ度 の一致を示し、他の候補者との差別化ができるでしょう。

自己PRとは何かについて、さらに詳しく確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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新卒の自己PRの書き方4ステップ

新卒が自己PRを書く際は、以下4つのステップに沿って進めてみましょう。

  1. 自己分析をして経験や強みを洗い出す
  2. 志望する企業に合った自己PRポイントを抽出する
  3. 自己PRポイントを具体的なエピソードに落とし込む
  4. 自己PRポイントを文章にまとめる

1.自己分析をして経験や強みを洗い出す

自己PRを書く第一歩は、徹底した自己分析です。学生時代の学業・部活動・アルバイト・ボランティア、インターン経験などを振り返り、自分がどのような経験を積み、どのような成果や学びを得たのかを整理します。

とくに「得意だったこと」「周囲から評価されたこと」「努力して成し遂げたこと」は、強みを見つける手がかりになります。単なるエピソードの列挙ではなく「自分らしさが表れている経験」を中心に考えることが大切です。ここでしっかり材料を集めることで、その後の自己PRの説得力が大きく変わります。

また、自己分析の有名な方法としては、上図のような「モチベーショングラフ」作りが挙げられます。モチベーショングラフとは、モチベーションが上がった瞬間、下がった瞬間を時系列ごとに書き出して印をつけ、線で結んでいってグラフにするものです。

どのようなことがきっかけで「やる気が上下したのか」を、より具体的に書き出していくことで、今の自分がどのように作り上げられたのかが見えてくるでしょう。

他の自己分析のやり方については、以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

2.志望する企業に合った自己PRポイントを抽出する

自己分析で強みを整理したら、次に大切なのは自身の自己PRと志望企業が求める人材とのマッチングです。どんなに優れた強みでも、企業の求める人物像と結びつけられなければ効果は半減します。

まずは企業研究を通じて、その会社が重視しているスキルや人柄を把握しましょう。そのうえで、自分の強みの中からとくに企業に響きやすい強みを選び出してみてください。

たとえば「挑戦を歓迎する企業」なら、長期インターンでの営業経験などチャレンジ精神をアピールして、「協働を大切にする企業」ならサークルやアルバイトでのチーム経験を強調するなど、企業ごとにアピールポイントを調整することが成功の秘訣です。

3.自己PRポイントを具体的なエピソードに落とし込む

強みを決めたら、それを裏づける具体的なエピソードを用意しましょう。「リーダーシップがある」と伝えるだけでは説得力が弱いため「ゼミでリーダーを務め、意見をまとめながら研究を完成させた」といった経験と合わせて強みを示す必要があります。

エピソードは「課題や状況 → 取った行動 → 得られた成果」の流れで整理すると伝わりやすくなります。また、成果は数値や客観的な評価を盛り込むと、いっそう効果的です。強みが実際の行動にもとづいている点を証明することで、面接官に納得感を与えられます。

以下の記事では、エピソードの考え方について詳しく解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

4. 自己PRポイントを文章にまとめる

最後に、強みとエピソードを一つの文章に仕上げます。文章構成は「結論 → 根拠となるエピソード → 入社後の活かし方」という流れが効果的です。まずは自分の強みを端的に述べて、そのあとで具体的な経験を示し、最後に「この強みを貴社でどう活かしたいか」を伝えることで、論理的かつ熱意のある自己PRになります。

文章化の際は長すぎず、読みやすさを意識することも重要です。簡潔でわかりやすい文章にすることで、採用担当者に好印象を残しやすくなります。

<自己PRの例文>

私の強みは課題解決力です。(結論)

長期インターン先のSNS運用でフォロワー数が伸び悩んだ際、データ分析に基づきターゲット層に響くコンテンツを企画・実行し、3ヶ月で20%増加させました。(根拠となるエピソード)

この経験で培った分析力と実行力を活かし、貴社のマーケティング分野で事業成長に貢献したいです。(入社後の活かし方)

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自己PRで企業が評価するポイント

自己PRで企業が評価するポイントは、主に以下の3つです。

  • スキルや経験の有無
  • 人間性や社風との相性
  • 強みの具体性と再現性

スキルや経験の有無

新卒採用では、社会人としての実務経験が少ないことは当然の前提です。そのため企業は「学生時代に培ったスキル」や「学業・課外活動での経験」を重視します。

たとえば、語学力やITスキル、アルバイトで培った接客力なども立派なアピール要素です。大切なのは、そうしたスキルをどのような場面で活かし、どのような成果につながったのかを具体的に伝えることです。企業は「成長の可能性」を見ているため、自分の経験を未来にどう活かせるかを示しましょう。

人間性や社風との相性

新卒採用ではスキルや実績以上に、人柄や企業との相性が重視される傾向があります。なぜなら、入社後に育成することを前提としているため、まずは「自社とマッチした人材」「一緒に働きやすい人材」であることが大切だからです。

責任感・協調性・前向きさなどは大きな評価ポイントです。たとえば、部活・ゼミ・アルバイトなどでのチーム経験を交え、自分が周囲とどう関わり、どのような役割を果たしたかを伝えると、社風に合う人材であることを効果的にアピールできます。

強みの具体性と再現性

自己PRで高く評価され、選考を通過するためには、自分の強みを単に主張するだけでなく、裏づけとなる具体的な経験や成果を示すことが必要です。たとえば「責任感がある」と言うだけでは説得力に欠けますが「アルバイトでシフト管理を任され、最後まで責任を持って取り組んだ」といった経験を示すと信頼性が増します。

また、その強みを入社後の仕事にも活かせることを説明すると、より効果的です。企業は「この学生は将来も同じ力を発揮できるだろうか」を見ているため、再現性を意識して伝えることが評価につながります。

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【能力別】新卒の自己PRの書き方例文5選

能力別に、自己PRの例文を紹介します。以下の5つに分けて紹介するので、自分がアピールしたい能力やエピソードに合わせて、参考にしてみてください。

  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • リーダーシップ
  • 主体性
  • チャレンジ精神

コミュニケーション能力

<例文>

私の強みは、相手に合わせた表現で、円滑にやりとりできるコミュニケーション能力です。(結論)

飲食店でのホールスタッフのアルバイトでは、幅広い年代のお客様と接する中で、同じ説明でも伝え方を変える工夫をしてきました。たとえば、高齢のお客様には専門用語を避けて具体的に表現し、外国人観光客には簡単な英語やジェスチャーを交えて説明するよう心がけました。その結果「説明がわかりやすい」と感謝されることも多く、接客アンケートで高評価をいただいた経験があります。(根拠となるエピソード)

貴社でも、相手の立場を尊重しながら信頼を築ける人材として貢献したいです。(入社後の活かし方)

以下の記事では、具体的なアピール方法や注意点についても紹介しています。コミュニケーション能力をアピールしたい方は、ぜひあわせてご覧ください。

協調性

<例文>

私は協調性を大切にし、チームで成果を出すことを得意としています。(結論)

大学ではゼミ活動でグループ研究に取り組み、意見が対立した際には双方の主張を整理し、妥協点を見出す役割を担いました。その結果、全員が納得できる形で発表を完成させ、優秀賞を受賞したことがあります。加えて、アルバイト先でもスタッフ同士の連携を意識し、周囲の業務を手助けすることで、円滑な運営に貢献しました。(根拠となるエピソード)

どのような環境でも周囲との信頼関係を築き、協力しながら課題解決を進める姿勢を持ち続けたいと考えています。今後も相手を尊重しながら自分の意見も発信し、チーム全体の成果に貢献していきたいです。(入社後の活かし方)

リーダーシップ

<例文>

私はリーダーシップを発揮して、チームをまとめる力があります。(結論)

大学のサークル活動では代表を務め、定例イベントの企画・運営を指揮しました。全体方針を示しつつ、一人ひとりのメンバーの意見を尊重することで参加意欲を高め、最終的に来場者数を前年の2倍に増やす成果を上げました。課題が発生した際も冷静に役割分担を調整し、最後まで責任を持ってやり遂げました。(根拠となるエピソード)

今後も周囲を巻き込みながら、成果を最大化するリーダーシップを発揮したいと考えています。(入社後の活かし方)

主体性

<例文>

私は主体性を持って行動することを心がけています。(結論)

大学では研究活動の進め方に課題を感じ、自ら教授に相談して新たな調査方法を導入しました。その結果、研究の精度が高まり、学会での発表機会にもつながりました。また、アルバイト先では売上向上を目的に、店舗レイアウトの改善案を提案したことがあります。自分の意見を行動に移すことで実際に売上が向上し、店舗責任者からも高い評価を得られました。(根拠となるエピソード)

周囲に指示されるのを待つのではなく、自ら考えて動く姿勢は、どのような環境でも通用する力だと考えています。今後も課題を見つけ、解決のために能動的に取り組む姿勢を貫いていきたいです。(入社後の活かし方)

チャレンジ精神

<例文>

私はチャレンジ精神を大切にし、困難な課題にも積極的に挑戦してきました。(結論)

大学では未経験のプログラミングに挑み、独学と仲間との勉強会を通じてスキルを習得しました。その結果、ゼミ発表で自作ツールを活用し、教授からも高い評価をいただきました。さらに、アルバイト先でも新規イベントの企画を任され、未知の業務に戸惑いながらも調査と試行錯誤を繰り返し、成功につなげられました。挑戦を通じて学びを得ることで、次の成果につながることを実感した経験です。(根拠となるエピソード)

今後も新しい環境や課題に前向きに取り組み、成長し続けることで貴社に貢献していきたいです。(入社後の活かし方)

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新卒で自己PRを書くときの注意点

新卒で自己PRを書くときは、以下の3点に注意しましょう。

  • 具体性を意識する
  • 個性を出す
  • 内容に一貫性を持たせる

具体性を意識する

自己PRでは、抽象的な表現だけでは強みが伝わりません。「コミュニケーション力があります」だけでは、どの場面で・どの相手に・どのような成果を出したのかがわからず、説得力に欠けます。

具体性を持たせるためには、エピソードに5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように)を盛り込みましょう。数字や成果を加えると、さらに説得力が増します。

また、行動の背景や工夫した点も書くことで、面接官により深く理解してもらえるでしょう。

個性を出す

企業は応募者の人柄を知りたいと思っています。誰にでも当てはまるような一般的な強みだけでは、面接官の印象に残りません。

自己分析を行い、自分ならではの経験や考え方を取り入れることで、個性を表現できます。無理に面白おかしくする必要はなく、自然体で自分の特徴を示すことがポイントです。

また、失敗や苦労を乗り越えた経験も加えると、個性と信頼性が同時に伝わります。

内容に一貫性を持たせる

自己PRの文章やエピソードがバラバラだと、読んだ人は「結局何を伝えたいのか」を判断しにくくなります。強みを示すエピソード・結論・結果までを筋道立てて書くことで、内容に一貫性を持たせましょう。

一貫した構成は読みやすさだけでなく、信頼性や説得力を高める効果もあります。また、面接官の質問にもスムーズに答えやすくなるため、評価につながります。

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まとめ

自己PRは、新卒就活において、自分をもっとも効果的にアピールできる手段です。大切なのは「自分の強みをどう整理し、どう伝えるか」を意識し、具体性や一貫性を持たせることです。

企業はスキルだけでなく人柄や再現性も見ているため、自分らしさを大切にしながらまとめましょう。

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そのため、通常よりも選考が通りやすい場合や、自分のどんな強みが企業に刺さるのかを知るきっかけにもなります。

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最終面接まで行ったらあとは「意思確認」だけだから大丈夫!なんて話も聞いたことがありますが、実際先輩学生の話を聞いてみると、悲しいかな、最終面接で落ちてしまうことは誰にでも起こり得ます。
では、面接官のどんな態度が、OKサインなのか?NGサインなのか?誰しもが気になる最終面接の様子を紐解いてみましょう。

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そもそも最終面接とは何なのか?

最終面接とは言葉通り「内定までの最終段階」。大抵の企業は役員、場合によっては執行役員・社長が面接を行い、本当にその学生が企業に合うかどうかを見定める場と言っても過言ではありません。
しかも、最終面談まで残った学生は皆あなた同様「優秀」なんです。ただ…企業も採用計画があるので、全員採用したくてもすることができない。つまり、選考要素は確実にあるのです。
だからこそ、気を抜くことなく十分な下調べや準備を行った上で最終面接にのぞむ必要があります。

最終面接の対策は、こちらのコラムを参考にしてください。
現役人事が伝授!新卒最終面接で聞かれること・心構え・向き合い方【30の質問例・逆質問例付】

先輩の実体験。最終面接の合格・不合格フラグとは?

では最終面接を経験したOfferBoxユーザーに、どんな会話が最終面接の場で行われ、どんな時に「内定をもらえたのか」「内定がもらえなかったのか」を実際に聞いてみました!

内定をもらえたケース

内定をもらえたケースの共通点と、具体例を紹介していきます。
今回のインタビューから分かったことは、

  • 「入社後」の具体的な話があるかどうか
  • 穏やかな雰囲気のもと最終面接が行われたか
  • 早めの内定連絡

が、最終面接から判断できる「内定をもらえるかどうか」の分かれ道だということ。

驚くことに、今回インタビューを行った全員がなんと、面接中からある程度の「手ごたえ」を感じていたそうです。

「内定をもらえた際の面接では、手ごたえを感じていましたか?」

では、実際にどのような点から手ごたえを感じていたのでしょうか。

・良いフィードバックをくれたり、一緒に働くことにポジティブな意見を言われた

・入社後の具体的な話をしていただいたり、自分の回答に大きく頷いてくれた

・終わりの言葉が「また連絡します〜」みたいな軽い感じだったのと、会話の内容が込み入った話だったり、入社後なにをするか、したいかといった具体的な話だったりした

・面接で雑談が混じっていたり、笑っていたりした

・業界の話しかせず、これでどう判断するのだろうと思ったので、おそらくもう合格なんだろうと思った

・うちは内定出そうと思っているけど、来てくれるなら出すよみたいな感じだったから

・深く掘らない上っ面な話が多かったから(もう怪しんでないんだろうなと思った)

・自分の考えや意見に自社のことを絡めて共感してくれる、入社後の具体的な話をしてくれたから

・入社後の具体的な段取り、勤務先(国)の詳細な情報を共有をされたから

・「〇〇さんが君のことを欲しがっているという話を聞いた」と言われたから

・給料の具体的な交渉をされたから

・最終面接の内容が薄かったから(良くも悪くも)

・面接官などの態度やメンターの態度が良い意味で急激に変わったから

「内定の連絡は最終面接後どれくらいで来ましたか?」

やはり、内定をもらえたケースは最終面接と感じないくらい穏やかな雰囲気であったり、内定通知までの時間が短いということが大きな特徴なようですね。

最終面接で落ちてしまったケース

今回のインタビューから分かったことは、

  • 雰囲気が悪い
  • 変な緊張感を感じた
  • 否定的な回答が多い

こんな様子だと、最終面接で落ちてしまうことが多いようです。
しかも、ほとんどの学生が手ごたえを感じていなかったという回答。

「内定をもらえなかった際の面接では、手ごたえを感じていましたか?」

では、受からなかった時はどんな面接がおこなわれ、どう感じていたのでしょうか。

・部屋に入った瞬間に面白くない空気だった。そのせいで変な緊張感の中で話すことを強いられた

・雰囲気が悪く、企業理念に共感していたはずなのに一時的に考えが変わってしまっていて、理念と真逆のことを話していた

・最終面接官であった社長と気が合わず、自分からこの企業は合わないなと思ったので落としてくれてありがとう、断る手間が省けたという感じだった

・最終面接で社長とその他役員2、3名の前で自分で考えた新規事業のプレゼンをしたが、社長には合わなかったので、途中から社長が聞く気がなかったので落ちたと思った。役員の1名は賛同してくれて、社長と役員の間で方向性がバラバラで採用要件が共通ではなかった

・心ここにあらずで、こちらの話を聞いていない

・掘った挙句、最後諦めたように終わったため

・自分の考えに対して否定的な回答をしてくる。「俺も若い頃そうだったけど、実際そうもいかないよね(笑)」など。面接官の相槌やレスポンスがほぼない

・理念と性格診断テストの結果がそぐわないと言われた

最終面接官の態度や不穏な空気感が、総じて最終面接から判断できる落ちてしまう大きな特徴なようですね。

最終面接で合格だったパターンのフラグまとめ

上記の先輩の実体験以外にも、どんな合格フラグがあるのでしょうか?

フラグと言っても、「こうだったから確実に合格」というわけではありませんので、
最終面接を終えて、結果を待つ間に気持ちを落ち着けるための参考程度に見てみてください。

合格のフラグ①:自分の意見に共感してくれる

最終面接では、自社とその学生が本当にマッチしているかの最終確認をおこなう場です。
役員や経営者といった、企業のトップに近い人が担当するのも、それらの人が企業の方針や風土、キャラクターを最も理解していたり、もしくはその人自身が体現しているためです。

ですので、そうした面接担当者が自分に共感してくれるということは、「自社と相性がいい」と感じてくれている可能性が高いということです。

就活の軸や、将来のビジョンといった、考え方に対して共感してもらえたら、企業との相性は良さそうと考えられます。

そうした箇所以外にも、「どんなサークルに入っていたか」や趣味といった、好きなことに対する共感を得られた場合も、カルチャーフィットしていると判断してもらえている可能性が高いです。

先輩の体験談で、合格した最終面接は「穏やかな雰囲気」だった、ともありましたが、合う人どうしであれば話が弾みやすいものです。

【合格フラグ具体例:自分の意見に共感してくれる】

  • 学生時代頑張った取り組みを評価してくれる
  • 志望理由に共感してくれる
  • 強みや得意なことに共感してくれる
  • 将来やりたいことに「いいね」と行ってくれる
  • 自分の考え方に共感してくれる
  • 就活の軸に共感してくれる
  • サークル活動や部活などに対して「社内でも経験者がいる」といった話が出る
  • 趣味に対し「社内でもやっている人がいる」といった話が出る
  • 話が盛り上がって、面接時間がオーバーする

合格のフラグ②:他社の選考状況についてヒアリングしてくる

2つ目の合格フラグは、他社の選考状況を詳しくヒアリングされたかです。
当たり前ですが、企業は、内定を出したい学生を他社に取られたくありません。

また同時に、新卒採用数は採用計画の中でしっかりと決まっているため、内定を出す数自体をシビアに決めている企業は多いです。

ですので、内定を出すからには、できるだけ入社してほしいというのが企業の本音なのです。

そうした理由から、他社の選考状況について、想定以上に深く聞かれた場合、合格可能性は高いと考えられます。

【合格フラグ具体例:他社の選考状況についてヒアリングしてくる自分の意見に共感してくれる】

  • 他にどんな企業を選考中か確認される
  • 他社の選考の進み具合を確認される
  • 他社の選考の具体的な日にちを確認される
  • 内定を出した場合、いつまでに返事をくれるか確認される
  • 現在の率直な志望順位を確認される
  • 選考中の他社の具体的な条件(職種など)を確認される
  • 自社と他社を、どこで比較しているか確認される

注意すべきなのは、こうした質問にはっきりと答えられないと、内定が出た時のことを具体的に考えていない=自社に対して志望度が高くないと捉えられ、不合格に繋がってしまう可能性があることです。

最終面接は、企業にとっても、学生を判断できる最後の場です。いかにそれまでの選考評価が高くても、100%通過する面接はありません。
質問に対する対策は怠らないようにしましょう。

他社の選考状況を聞かれたときの回答の仕方は、こちらのコラムも参考にしてみてください。
就活面接で「他社の選考状況は?」と聞かれた時の企業の意図は?企業名は言うべき?答え方も徹底解説!

合格のフラグ③:入社後について詳しく説明してくれる

3つ目の合格フラグは、入社後について詳しく説明されたかです。

「内定を出すからには、できるだけ入社してほしい」というのが企業の本音と、先にお伝えしましたが、面接担当者は入社して欲しい学生には、最終面接の場で、最後のアピールを行いたいと考えています。

そのため、入社後の仕事内容や、働き方などを話し、具体的な働くイメージを持ってもらおうとします。

企業のビジョンや将来性に強く共感している学生に対しては、今後の事業展開など、少し先の未来の話もあるかもしれません。

【合格フラグ具体例:入社後について詳しく説明してくれる】

  • 配属先の仕事内容を具体的に説明される
  • 配属先のチームについて具体的に説明される(どんな人がいるかなど)
  • 具体的な働き方について説明される
  • 今後の具体的な事業戦略について説明される
  • 会社の目指す方向性について説明される
  • 面接全体を通して、採用担当者側からの説明が多い
  • 「あなたに期待していること」を伝えられる

ただし、注意点としては、本当に自社の仕事ができそうか?を確認されている可能性もあります。
仕事の大変な部分などを伝え、リアクションを見て、仕事への覚悟を判断しているケースもあります。

仕事内容については、最終面接前にしっかりと情報収集しておき、本当にその仕事をしたいか、覚悟を持って面接にのぞみましょう。
そうすることで、説明を受けた時にも戸惑わず、堂々とふるまえるはずです。

入社後にしたいことを聞かれた時の回答方法については、こちらのコラムも参考にしてください。
入社後にしたいことの回答方法【例文あり】就活で聞かれる理由も解説

合格のフラグ④:「結果は電話でご連絡します」と言われる

4つ目の合格フラグは、「結果は電話でご連絡します」と言われたかです。

採用担当は非常に多忙なケースが多いため、面接に関する連絡は、基本的にメールや採用サイトのマイページといった、テキストベースで行われます。

しかし、内定を伝える連絡に関しては、電話で伝えるケースが多いです。
その理由は、

  • 内定を伝えた時の学生のリアクションを知りたいから
  • できれば、その場ですぐに返事が欲しいから
  • 内定承諾をしてもらった場合、必要書類などの案内がすぐにできるから

などです。

そのため、もし採用担当者が「結果は電話でご連絡します」と断言した場合、内定の可能性は高いと考えられます。

しかし、こちらもまた100%ではありません。
企業によっては、最終面接まで参加してくれた学生全員に対し、誠意をもって対応するために電話連絡をしているケースもあります。

こちらもあくまで参考程度に考えるようにしてください。

最終面接で落ちるパターンのフラグまとめ

続いて、最終面接で落ちる場合によく見られるパターンを紹介します。
合格フラグと同様、「こうだったから確実に不合格」というわけではありませんので、参考程度に見てみてください。

最終面接で落ちるフラグ①:自分の意見に対しての反応がうすい

1つ目の落ちるフラグは、自分の意見に対しての反応がそっけない場合です。

「そっけない」と言っても、態度が冷たいというわけではなく、自分の意見に対して腑に落ちていないようだったり、質問を返されたりしないケースを指します。

【落ちるフラグ具体例:自分の意見に対しての反応がそっけない】

  • 質問に回答した後、話を深掘りされない
  • 回答している最中に、あまり頷いてくれない
  • 腑に落ちていない表情・仕草が多い
  • 自分の意見に対して、否定的な感想を言われる

これは、自分の回答が的外れ、もしくは不十分であることが理由の大半を占めます。

最終面接を担当する役員や社長は、「最終面接まで進んできたのだから、きちんと受け答えできる学生のはずだ」と想定しています。

それに対し、ガクチカ志望理由といった基本的な質問に対して、適切な回答ができないと、上記のようなそっけない反応をされてしまうのも無理はないと言えます。

「最終面接は形式だけだから」と、面接の準備が十分にできていないと、こうした失敗をしてしまいがちです。
これまでの面接と同様に、しっかりと受け答えの練習をした上で挑みましょう。

最終面接で落ちるフラグ②:予定より面接時間が短い

2つ目の落ちるフラグは、予定より面接時間が短い場合です。

合格フラグでお伝えしましたが、採用担当者は入社して欲しい学生には、最終面接の場で、最後のアピールを行いたいと考えています。

そのため、心の中で内定を出した学生に対しては、話を深堀りしたり、別の話をしたりして、入社意欲を上げようと、採用担当者は考えます。
面接が予定の時間よりだいぶ早く切り上がってしまった場合は、そうした必要がないと考えている可能性があります。

【落ちるフラグ具体例:予定より面接時間が短い】

  • 予定の時間の8割にも満たずに面接が終わってしまった
  • 質問数が少ない
  • 回答に対しての深掘りが少ない

ただし、面接時間が短いことも、100%不合格ということには繋がりません。
中には「もう十分話が聞けたし、内定を出して問題ない」という理由で、面接を早めに終了する企業もあります。

最終面接で落ちるフラグ③:就活相談の時間が長い

3つ目の落ちるフラグは、就活相談の時間が長い場合です。

就活相談に親身になってくれていると、合格可能性が高いようにも感じますが、実際は落ちるフラグである可能性の方が高いようです。

特に、就活相談の中でも「どうしたら選考に通過するか」といった相談である場合は、落ちるフラグである可能性が高いです。

なぜなら、もしその企業の選考に通過しているのならば、指摘をする部分はそう多くないはずだからです。

まして、最終面接の段階ですから、内定を出した学生には、自社に内定を決めて就活を終了して欲しいのが企業の本音です。
就活相談よりも、先に述べたような、自社のアピールをしたいと考えるのが自然です。

【落ちるフラグ具体例:就活相談の時間が長い】

  • 面接の受け答えのアドバイスをされる
  • 提出書類の内容の添削をされる
  • 10分以上、就活相談の時間がある

ただし、今後のキャリアや、企業選びのポイントといった内容であれば、合格フラグである可能性もあります。

この話題であれば、採用担当者は、自社の魅力をさりげなくアピールすることもできますし、自社とのマッチ度を改めて確認することもできます。

就活相談の中でも、どんな部分で話が盛り上がったかが、フラグの分かれ目のようです。

落ちるフラグ④:「結果はメールでご連絡します」と言われる

4つ目の落ちるフラグは、「結果はメールでご連絡します」と言われたかです。

合格フラグの場合、「結果は電話で…」とご紹介しましたが、その逆パターンです。
その後の連絡事項がないため、メールで連絡を済ます企業は多いです。

ただし、採用人数が多い企業など、合格の場合もメール連絡を先にする企業もあります。

ここまで、最終面接の合格フラグ・落ちるフラグの具体例を紹介してきました。

繰り返しになりますが、あくまで可能性の1つであり、「フラグに当てはまったから、絶対合格」もしくは「落ちた」ということはありません。
参考程度に考えてください。

最終面接に合格する人の特徴

ここからは、最終面接に合格するために、最終面接に通過しやすい人の特徴をご紹介していきます。

合格する人の特徴①:結論ファーストで話をする

これは全ての面接において共通していることですが、面接の回答はまず結論から伝えることが重要です。
結論から話すことで、話の着地点が分かるため、聞き手は安心して耳を傾けることができます。

まして、最終面接を担当するのは、役員や社長といった、会議を効率的に進めて物事を決めていかなければいけない立場の方達です。
普段から、結論ファーストで話す習慣がついている方も多いため、冗長な話し方が大きな減点に繋がってしまう可能性もあります。

結論ファーストで話すことがしっかりとできている学生は、最終面接の採用担当者ともスムーズにやりとりができるでしょう。

今までの面接と同様、最終面接でも結論ファーストで話せるよう、準備をしておきましょう。

合格する人の特徴②:会話のキャッチボールが適切にできる

最終面接で合格する人の特徴の2つ目は、適切な会話のキャッチボールができることです。

これも結論ファーストと同様に、全ての面接において言えることですが、面接は対話の姿勢でのぞむことがポイントです。

面接は、「一緒に働きたいと思えるか」をお互いに判断する場です。

質問に対して、的外れな回答が返ってきたり、コミュニケーションがどちらか一方的になってしまったりすると、「果たして今後、この人と一緒に働いていけそうか」と、採用担当者は不安になってしまいます。

それに対し、質問に対しての回答の仕方や、一度に話す量など、適切な会話のキャッチボールができている学生であれば、採用担当者は、一緒に働いた時のイメージが持ちやすくなるでしょう。

そのため、リラックスして、素直に会話を弾ませることができれば、合格につながりやすいと言えます。

合格する人の特徴③:志望理由に納得感がある

最終面接で合格する人の特徴の3つ目は、志望理由が深く納得できるものであることです。

最終面接では、入社意欲の強さを見られているケースが多いです。

基本的なスキルや素養は、一次面接や二次面接を中心に見られますので、最終面接まで進んでいるということは、その点はクリアしているということです。

では、最終面接で何を見るかというと、入社の意欲や企業との相性といった「長く活躍してくれそうか」を判断できるポイントを確認するのです。

特に志望理由は、学生の熱意を判断する1番のポイントです。

合格する人の志望理由は、「同業他社ではなく、本当に自社に入りたいのだ」と、採用担当者を納得させられる内容になっています。

その企業だけではなく、同業他社も企業研究した上で、志望理由をまとめておきましょう。

合格する人の特徴④:企業の社風に合っている

最終面接で合格する人の特徴の4つ目は、その企業の社風に合っていることです。

前の項目で、最終面接では、入社の意欲や企業との相性といった「長く活躍してくれそうか」を判断できるポイントを確認するとお伝えしましたが、社風とのマッチもこれにあたります。

最終面接を担当する役員や社長は、その企業の社風を色濃く体現しているケースが多いです。
また多くの部下を見ていて、どんなタイプの社員が活躍できるかも知っています。

合格する人は、そうした採用担当者や活躍している社員と共通点があったりするようです。

正直、ここに関しては相性の要素も大きいため、100%準備したから合格できるというものでもありません。
しかし、無理に自分を曲げて、自分に合わない社風に入ってしまうと、入社後辛い思いをしたり、早期離職に繋がったりしてしまう可能性もあります。

最終面接への対策としては、リラックスして、普段の自分らしく面接に臨むことです。
本来の自分を見てもらい、企業の社風に合っているか、最終面接の場で判断してもらいましょう。

最終面接に落ちる人の特徴

続いて、最終面接に落ちやすい人の特徴をお伝えします。
最終面接という場面だからこそ、失敗してしまいやすいポイントを中心に紹介します。
落ちるフラグを回避するためにも、最終面接の準備に役立ててください。

落ちる人の特徴①:これまでと整合性がない話をしてしまう

最終面接に落ちる人の特徴の1つ目は、これまでの面接で話した内容と、整合性のない話をしてしまうことです。

強みや志望理由といった基本的な質問は、一次面接、二次面接と同様に最終面接でも聞かれることが多いです。
そうした質問に対し、今までの面接と相反するような内容をアピールしたり、全く異なる志望理由を伝えてしまうと、最終面接で落ちるリスクが高くなります。

なぜなら、最終面接では、今までの面接での回答の受け答えや評価が申し送り事項として、採用担当者に事前に渡されているケースが多いため、今までと相反するような回答をしていることが採用担当者にはすぐわかってしまうからです。

もちろん、選考の過程でアピールしたいポイントや、志望理由が変わること自体は問題ありません。
話を聞く中で、今まで知らなかったその企業の魅力を知ることもあるでしょうし、自分の能力をより活かせる場面を発見することもあるでしょう。

ですので、もし今までと異なるアピールをする場合は、「今まではこう思っていたけれど、前回の面接の話を踏まえて、今はさらにこうも思っている」と、これまでのアピールしてきたことの追加として、伝えるようにしましょう。

この前提を伝えていないと、「これまでの面接と言っていることが違う=面接対策をしっかりしてきていない=自社の志望度が高くない」と、悪いイメージを持たれてしまい、最終面接で落ちてしまうリスクが高くなってしまいます。

落ちる人の特徴②:緊張しすぎてうまく話せない

最終面接に落ちる人の特徴の2つ目は、緊張でうまく話せなくなってしまうことです。

最終面接では、役員や社長といった役職が担当するため、一般的に、それまでの選考よりも、年齢が上の方が採用担当者になります。

また企業によっては、複数の役員で最終面接を実施するケースもあり、採用担当者が多い企業ですと、コの字型の机に囲まれるように、最終面接を受ける…ということもあります。

そうした最終面接の場は、緊張しない方が難しいかもしれませんが、緊張のあまり頭が真っ白になってうまく話せなくなってしまうと、良い結果には繋がりません。

緊張しないためには、何よりも事前の準備が重要です。
友人や家族など、実際の人を相手にして面接の練習をしたりして、プレッシャーに慣れておきましょう。

また、最終面接にはどんな人が出てくるのかなど、事前に情報を得ておくのも、心構えができるので有効です。
最終面接の日程調整連絡の際などに、人事の方に聞いてみるのがおすすめです。

落ちる人の特徴③:逆質問の準備がしっかりとできていない

最終面接に落ちる人の特徴の3つ目は、企業に対する逆質問の準備が不十分であることです。
「最終面接は確認だけだから」と油断しがちな人に起きがちな失敗です。

最終面接の逆質問は、企業が内定者面談などを実施しない限り、企業に直接疑問をぶつけられる最後のタイミングになります。
そのため、「入社を真剣に検討している企業であれば、知りたいこともたくさんあるはず」と最終面接の担当者は考えています。

ですので、逆質問がほとんど出てこないと「自社に対して入社する意欲が低いのでは」と思われてしまいます。

もしかすると、これまでの選考の過程で、入社するかを判断するために聞きたいことは十分に聞けている状態かもしれません。
そんな時は、その採用担当者だからこそ聞ける質問をぶつけてみましょう。

役員や社長といった役職の方に会える機会は滅多にありません。
企業の長期的なビジョンや、業界の課題といった、視座の高い質問をしてみましょう。

逆質問の具体例は、こちらの記事も参考にしてみてください。

新卒の面接で逆質問をチャンスにするポイント【質問例付き】

落ちる人の特徴④:失礼と捉えられる発言・態度をしてしまう

最終面接に落ちる人の特徴の4つ目は、失礼と捉えられる発言や態度をとってしまうことです。
こちらも、最終面接に油断しがちな人に起きがちな失敗です。

「どうしたらうちに来てくれる?」など、合格フラグのような質問をされると、「これはもう合格しているのかな?」と、つい、気持ちが緩んでしまうこともあります。

しかし、あくまで最終面接は選考です。
既に内定を取った気持ちになってしまい、言葉遣いや姿勢など、マナーが崩れてしまっては、いかにそれまでの評価が高くても、不合格に繋がりかねません。

最終面接がどんな展開になったとしても、ビジネスマナー、相手に対する敬意を忘れずに、最後まで緊張感を持って挑みましょう。

「最終面接は落ちたかも…」と思ったら

ここまで記事を読み進めて「最終面接に落ちたかもしれない」と思われ、気持ちが沈んでしまう方もいるかもしれません。
そう感じてしまった場合に、次にやるべきことをご紹介します。

やるべき行動①:まずは気持ちを切り替える

まずやるべきことは、思い切って気持ちを切り替えることです。悩んでも結果が変わらないことに対して、いつまでも気を揉んでいても仕方がありません。

これから先の就活を考えるためにも、まずは気持ちをフラットな状態に戻しましょう。スポーツや読書など、気分転換できることをするのがおすすめです。

どうしても頭が就活でいっぱいになってしまった時のリフレッシュ方法については、こちらの記事でも紹介しています。

就活に疲れたときの処方箋 〜自信を取り戻すためにできること〜

また、全力でやりきった結果が不合格だったとしても、「社風との相性が合っていない」などが原因の可能性もあります。
「ミスマッチの可能性を、企業側が潰してくれたんだ」と前向きに捉えましょう。

やるべき行動②:最終面接の失敗を冷静に分析する

気持ちが落ち着いたらやるべきことは、他社の最終面接対策です。同じ失敗を繰り返さないためにも、しっかりと振り返り、次に向けての準備をしましょう。

具体的には下記のような内容を振り返り、対策しましょう

    • 前回の最終面接でできなかったこと
    • 本来もっと伝えたかったこと
    • 失敗したと感じたこと
    • 上記の理由(なぜできなかった?など)
    • 次うまくいくためにやるべきこと

最終面接の準備に関しては、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

現役人事が伝授!新卒最終面接で聞かれること・心構え・向き合い方【30の質問例・逆質問例付】

まとめ

この記事では、最終面接の合格フラグ、不合格フラグについて解説しました。
誰しもが内定をもらう前に経験する最終面接。
インタビューに協力してくれた多くの学生が「内定をもらえない」経験をしたのち、最終的に運命の企業に出会えたようです。
先輩の中には、
「最終面接で落ちるということは、自分がそこで働いても幸せになれないということ。もっと合う企業があるんだろうと前向きに捉えるようにしていていました!」と言っていた方も多くいました。
と言っても、やはりできることなら内定を勝ち得たいですよね。
そのためにも今までに話した内容や、企業のことを再度調べるなど十分な用意をしたうえで、最終面接に望むようにしましょう!

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企業説明会の質問例70選!差をつける質問の作り方やマナーも紹介

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企業説明会で質問するのがおすすめな理由

企業説明会で質問するのがおすすめな理由は、以下の3つです。

  • 採用担当者に好印象を与えやすい 
  • 企業や業界への理解が深まる
  • 受け答え内容から企業の雰囲気がつかめる 

的を射た質問はあなたの入社意欲の高さを示し、採用担当者に好印象を与えます。また、社員の回答の仕方や表情から、企業のリアルな雰囲気を肌で感じとれるでしょう。

これから紹介する質問例を参考に、ぜひ自信をもって手を挙げてみてください。

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企業説明会で役立つ質問例文70選|カテゴリパターン別に紹介

企業説明会での質問は、事業内容から選考まで7つの種類があります。入社意欲を伝えて企業とのミスマッチを防ぐためにも、それぞれの質問例やポイントをおさえておきましょう。

  • 「事業内容・会社概要」に関する質問例10選
  • 「仕事内容・やりがい」に関する質問例10選
  • 「企業の社風・雰囲気」に関する質問例10選
  • 「キャリアパス・将来性」に関する質問例10選
  • 「福利厚生・制度」に関する質問例10選
  • 「求める人物像」に関する質問例10選
  • 「選考」に関する質問例10選

「事業内容・会社概要」に関する質問例10選

会社概要・事業内容に関しては、以下の質問をおすすめします。

・御社の〇〇事業に興味をもっていますが、新入社員の段階でその事業に携われる可能性はありますか。
・御社の事業や商品の中で、これだけは競合他社に負けない強みはありますか。
・〇〇業界は競争が激しいですが、競合他社と差別化を図るため工夫している取り組みを教えてください。
・差し支えなければ、主力事業以外に今後力を入れる予定の事業があれば教えてください。
・海外進出に興味がありますか。(すでに海外進出している場合)今後のビジョンを教えてください。
・社員の皆様が日々の業務の中で、〇〇という企業理念を強く実感されるのはどのような瞬間ですか。
・御社の主力である〇〇事業を今後さらに成長させるうえで、若手社員にどのような活躍を期待されますか。
・〇〇事業を通じて社会へ価値を提供していくうえで、御社がもっとも大切にされている価値観について教えてください。
・若手社員のアイデアがきっかけとなって、会社全体にインパクトを与えた事例はありますか。
・御社が今後さらに成長するために、最大の挑戦と捉えていらっしゃることは何ですか。

企業説明会では採用担当者に直接質問できることから、多くの学生が仕事内容や条件面に目が行きがちです。

その中で会社概要・事業内容に関する質問をすれば、仕事に対する興味・関心を伝えることができ本選考まで顔と名前を覚えてもらいやすくなるでしょう。

応募先の事業やサービスについて詳しく理解していれば、面接やES選考で「応募先の同業他社にはない強み」をもとに、入社後どのような仕事をしたいか明確に答えられるようになります。

企業研究だけではわからなかった点や疑問点を積極的に質問して、業界と企業への理解を深めていきましょう。

質問を考えるにあたり、事業内容の意味や調べ方を知りたい方は、こちらの記事をご一読ください。

「仕事内容・やりがい」に関する質問例10選

企業説明会を通して仕事内容を正確に理解するには、以下の質問が最適です。

・大まかに営業職の1日の仕事の流れを教えてください。
・仕事にやりがい・楽しさを感じる瞬間はありますか。
・〇〇さんが仕事をするうえで気をつけているところはありますか。
・転勤について(頻度、海外転勤の有無、転勤先の希望が通るかなど)
・仕事での成功体験や失敗体験について教えてください。
・若手社員の「挑戦したい」という意欲を後押ししてくれた、上司や先輩の言葉・行動があれば教えてください。
・お客様からいただいた言葉の中で、〇〇さんの励みになったエピソードを教えてください。
・チームで目標を達成するうえで、とくに大切にされているコミュニケーションやルールはありますか。
・仕事のプロセスにおいて、とくに評価されるのはどのような行動や姿勢ですか。
・1つのプロジェクトが完了するまで、どのような部署の方と、どうやって連携しながら仕事を進めるのか教えてください。

インターネット上に掲載できる情報には限りがあり、文章だけではイメージしづらい部分もあります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、仕事内容については時間の許す限り詳しく確認しましょう

他にも、仕事にやりがい・楽しさを感じる瞬間を知ることで、志望動機に活かすことができるようになるでしょう。

仕事の大変な面を知りたい場合は、採用担当者の新人時代の成功体験・失敗体験を聞くと良いでしょう。たとえば「仕事の辛いところは何ですか」などと直球に聞くと、なぜあえてその質問をしたかに疑問をもたれ、意欲がないと捉えられる場合があるからです。

ネガティブに捉えられかねない内容は、他の質問で代用して遠回しに聞き、回答内容から自分で想像するようにしましょう。

「企業の社風・雰囲気」に関する質問例10選

企業の社風・雰囲気をより正確に理解するために、以下の質問がおすすめです。

・企業全体で大切にしている仕事に対するマインドはありますか。
・〇〇さんから見て御社の社風や職場の雰囲気を一言で表現すると。
・社員について(年齢、男女比、どのようなタイプの人が多いかなど)
・職場の雰囲気や社員同士のコミュニケーションについて教えてください。
・若手社員も仕事において提案できる風潮はありますか。
・「これが自社らしいな」と感じる、社員の皆様に共通する価値観や行動があれば教えてください。
・上司や先輩からのフィードバックの中で、ご自身の成長にもっともつながったと感じる言葉は何ですか。
・業務外での社員の方同士の交流について、部署やチームの垣根を越えた活動があれば教えてください。
・御社独自のユニークな社内制度や恒例イベントがあれば、その目的と併せて教えてください。
・新入社員が早く職場に馴染めるよう、部署やチームとして歓迎するために行っていることはありますか。

仕事内容と同じくらい、誰とどのような環境で仕事をするかも大切です。社風や雰囲気が自分に合わないと、入社後にストレスを感じる瞬間が多くなります。

社風に関してはホームページに書いている場合がほとんどですが、職場の雰囲気と併せて企業説明会で直接確認するようにしましょう。良くも悪くも、ホームページには書いていない、リアルな社風を知れたという声も、実際、企業説明会に参加した学生から良く聞こえます。

職場の雰囲気を詳しく聞くと「人間関係に自信がない」と捉えられる場合もあるので、採用担当者から一言で表現してもらって、自分で想像しても良いでしょう。

インターンシップに参加する場合を除き、企業説明会は職場環境について詳しく知れるまたとない機会です。実際に入社してからでないとわからない部分も多いですが、1つでも多くの情報を得られるように質問していきましょう。

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「キャリアパス・将来性」に関する質問例10選

入社後のキャリアパスに関して、以下の質問はおさえたいところです。

・〇〇職種の一般的なキャリアパスを教えてください。
・入社後どれくらいで指導/管理的な仕事に携われますか。
・将来的には○○の事業の○○というポジションを目指していますが、どのような業務に携わる必要がありますか。
・入社後に必ず取得する資格はありますか。(学生のうちに勉強しておいた方が良いこと)
・OJTやキャリアアップ支援など社内研修は充実していますか。
・キャリアアップしていくうえで、成果に加えてどのようなプロセスやスタンスが評価の対象になりますか。
・今後の事業展開において、若手社員が新たに挑戦できる役割やポジションにはどのようなものがありますか。
・上司との定期的な面談など、自身のキャリアプランについて中長期的に相談できる機会はありますか。
・本人の希望による部署異動やジョブローテーションは、どのような制度や基準で実現しますか。
・御社で高く評価されている方が、業務以外での自己投資や学習で意識的に取り組んでいることは何ですか。

企業のホームページや求人情報に載っているキャリアパスは、あくまでも標準的な例であり、必ずしもその通りになるとは限りません。

企業説明会の質疑応答を通して、「実際には」どのようなキャリアパスを歩めるかをしっかり確認するようにしましょう。

理想とするキャリアパスに近づくための資格取得やスキルアップへの支援、入社後に目標としている仕事などについても質問し、成長意欲が伝わるようにしましょう。

「福利厚生・制度」に関する質問例10選

働き方や福利厚生については、以下の質問内容がおすすめです。

・〇〇さんの中でこれがあって良かったと思う福利厚生はありますか。
・部署やチームを超えた社員の交流を促進するようなイベント、サークル活動、または制度などはございますか。
・繁忙期・閑散期はいつ頃ですか。
・リモートワークはありますか。また、その回数に上限などはありますか。
・財形貯蓄制度はありますか。
・社員のスキルアップや自己啓発を支援する制度について、もっとも活用されている具体例を教えてください。
・社員の健康をサポートする取り組みの中で、とくに効果があったと感じるものがあれば教えてください。
・社員の声がきっかけで、新しく生まれたり改善されたりした福利厚生制度の事例があれば教えてください。
・有給休暇の取得について、部署内で取得を促進するためにどのような工夫をされていますか。
・社員の皆様のメンタルヘルスをサポートするために、相談しやすい環境づくりや具体的な取り組みがあれば教えてください。

条件面は今後のキャリアパスを考えていくうえでも大切なので、企業説明会の場で確認しておきたい気持ちは理解できます。

しかし、企業説明会でのやり取りを選考の判断材料の一部にする企業も少なくないので、質問しすぎてしまうとマイナスに捉えられかねません

どうしても聞きたい場合は、質問の仕方を工夫する必要があるでしょう。

たとえば残業時間を聞きたい場合、繫忙期と閑散期はいつなのかを質問して、採用担当者から残業時間について話してくれるのを待つのがおすすめです。採用担当者におすすめの福利厚生などを聞いて、条件面の充実度を想像する方法でも良いでしょう。

そもそも、条件面については就活エージェントに聞いたり、大学のキャリアセンターで先輩たちの実績を確認したりするなど、何かしらの方法で調べられる可能性もあります。

この手の質問をする場合は、働き方やスキルアップに関する内容を中心にするのがおすすめです。

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「求める人物像」に関する質問例10選

求める人物像については、以下の質問を確実におさえましょう。

・御社で活躍している人材の特徴を教えてください。
・学生時代に身につけておくと良い、業務に役立つスキルはありますか。
・選考でとくに重視していることはありますか。
・新入社員や若手社員に期待することはどのようなことですか。
・どのような社員に仕事を任せる企業文化がありますか。
・第一線で活躍されている社員に共通する「仕事への向き合い方」や「価値観」があれば教えてください。
・業務中に「この人は伸びるな」と感じるのは、どのような行動をとる人材ですか。
・配属後にいち早くチームに貢献できる新入社員は、どのような強みや特徴をもっていますか。
・困難な状況に直面した際、御社ではどのような対応や思考ができる人材が評価されますか。
・今後の事業展開を見据えた際に、これからの御社を担う人材に必要なスキルや資質は何ですか。

求める人物像について質問をすれば、企業に入社意欲と成長意欲が同時に伝わります

求める人物像は企業ホームページや募集情報に記載されている場合もありますが、箇条書きや一文で書かれるなど抽象的な場合がほとんどです。

企業説明会には現場の責任者や役員クラスの社員も参加する場合もあるため、「企業にどのような人材ニーズがあるか」より具体的に、かつ潜在的な部分まで探れる可能性もあります。

求める人物像を明確にして、企業との相性やアピールの方向性を正確につかみましょう

「選考」に関する質問例10選

企業の採用方針を理解するために、以下の質問がおすすめです。

・差し支えなければ、内定者に共通している特徴を教えてください。
・御社はインターンシップの経験をどれくらい重視していますか。
・これまでの採用活動を通して、もっとも印象的だった学生について教えてください。
・オンライン選考は可能か?/重視するポイントを教えてください。
・ES選考では何を重視しているか教えてください。
・面接では学生の回答のほかに、どのような個性や能力に注目していますか。
・選考フローにある〇〇(選考名)には、学生のどのような力を見極めたい意図がありますか。
・面接官の方が「この学生と一緒に働きたい」と感じるのはどのような瞬間ですか。
・選考を通じて、学生と企業の入社後のミスマッチを防ぐために工夫されている点はありますか。
・選考の過程で、合否に関わらず学生の成長につながるようなフィードバックをいただける機会はありますか。

就活生の立場として選考について聞くのは当然です。

企業説明会は採用責任者が中心となって行う場合が多いので、少しでもわからないことがあれば積極的に質問しましょう

役員クラスの採否の決裁権をもつ社員が参加することもあるため、求めている人材や選考で重視するポイントを正確に把握できる可能性もあります。

企業説明会は企業の人材ニーズを知れる貴重な機会です。質問内容によっては選考が有利になる情報を得られ、他の就活生と差別化できる可能性もあります。

下記の記事では、面接での質問集ややるべき対策を紹介しています。あわせてご覧ください。

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企業説明会に向けてオリジナルの質問を生み出す3ステップ

他の就活生と差をつけるためにも、オリジナルの質問を生み出すステップを理解しておきましょう。

  1. 企業研究を徹底して情報を見つける
  2. 仮説を立てて質問の軸を作る
  3. 具体的な質問文に落とし込む
  4. 応用編:質問に自分の強みを盛り込んで自己PRにつなげる

ステップ1:企業研究を徹底して情報を見つける

採用担当者の記憶に残るように質問するには、企業の公式サイトに書かれている以上の情報をつかむ必要があります。採用担当者は「学生がどれだけ自社に関心をもち、時間をかけて調べてきたか」という熱意も見ているからです。

そのため、以下のように企業研究を徹底しましょう。

  • 公式サイトのプレスリリースやIR情報で最新の動向を知る
  • 中期経営計画で会社の未来像を理解する
  • 採用サイトの社員インタビューから、価値観やリアルな社風を読みとる

「この企業の本当の強みや、今後の課題は何だろう?」と考えながら読み、気になった点をノートにメモしておきましょう。

企業研究のやり方をあらためて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

ステップ2:仮説を立てて質問の軸を作る

企業研究で情報を集めた後は、自分なりの仮説を立てるステップです。情報の点と点をつなぎあわせて洞察を加えることで、あなたの思考の深さを示せる質問の軸が生まれます。

たとえば、企業研究によって下記2種類の情報を集めたとしましょう。

  • プレスリリースで発表されたAという新技術
  • Bさんの社員インタビューで語られていた今後の目標

この2つの情報をつなぎあわせて、「〇〇社は今後、Aの新技術を活用してCという分野に本格参入するのではないか?」といった仮説を構築します。

このように仮説を立てることで、深い企業理解にもとづいた独自の質問ができるようになります。

ステップ3:具体的な質問文に落とし込む

最後に、自分なりの仮説を具体的な質問文に落とし込みましょう。質問の意図を明確かつ簡潔な言葉で表現できれば、あなたのコミュニケーション力も同時に示せます。

以下は、ステップ1~3を踏まえた質問文の一例です。

「社員インタビューで『若いうちから裁量権が大きい』というお話が印象的でした(ステップ1)。その背景には、挑戦を後押しし、失敗から学ぶことを許容する文化があるのではないかと思います(ステップ2)。つきましては、若手の挑戦を支える具体的な社風や制度について、何か象徴的なエピソードがあれば教えていただけますか?(ステップ3)」

「(情報源)+(自分の仮説)+(問いかけ)」という型によって、仮説に至った背景と質問をセットで伝えられます。企業研究の深さや論理的思考力、入社意欲の高さを一度にアピールできるオリジナルの質問になるでしょう。

応用編:質問に自分の強みを盛り込んで自己PRにつなげる

質問に自分の強みを盛り込み、自己PRにつなげる上級テクニックもあります。質問を通じて入社後の活躍を採用担当者にイメージしてもらいやすいので、他の就活生と差をつけられるのがメリットです。

たとえば行動力や企画力に強みがあるなら、次のような質問文が一例です。

「私の強みである『周囲を巻き込み、前例のないことでも行動に移す力』は、貴社が注力されている〇〇事業の推進力として貢献できるのではないかと考えております。若手のうちから、企画の初期段階に携われる機会はありますか?」

あくまで自己PRは前振りなので、簡潔にアピールして聞きたい内容へとつなげましょう。

自分の強みを詳しく把握したいなら、オファー型就活サービスの「OfferBox」がおすすめです。あなたのプロフィールに興味をもった企業からオファーが届くので、どのような強みが企業に刺さるのか、オファー文面をから知ることます。ぜひ以下からご利用ください。

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企業説明会でやってはいけない3つのNG質問

企業説明会で避けるべきNG質問は、大きく分けて3つのパターンがあります。意欲の低さや配慮不足と見なされないためにも、それぞれの内容と理由を把握しておきましょう。

  • 調べればすぐにわかる質問
  • すでに説明があった質問
  • 給与や待遇に関する直接的すぎる質問

NG1:調べればすぐにわかる質問

給料や勤務地などの調べればわかる内容を質問すると、企業研究をしていない就活生だと見なされてしまいます

たとえば、下記のように公式サイトや採用パンフレットを読めば確認できる質問です。

・企業理念は何ですか?
・従業員数は何名ですか?
・住宅手当や家賃補助の制度はありますか?
・今後の選考スケジュールはどのようになっていますか?
・新卒ではどのような職種を募集していますか?

企業説明会の参加前には、新卒採用ページを読んだりOB訪問をしたりして企業理解を深めましょう。

NG2:すでに説明があった質問

企業説明会の中で、すでに説明があった内容を再度質問することも避けましょう。「この学生は集中力がない」「人の話を真剣に聞けない」というマイナス評価を受けかねません

具体的には、採用担当者が事業内容について詳しく説明した直後に、「主な事業内容について教えてください」と質問するなどです。

このような事態を防ぐため、説明中は必ず手元にノートとペンを用意し、重要なポイントをメモする習慣をつけましょう。

NG3:給与や待遇に関する直接的すぎる質問

次のような質問は、「仕事内容そのものよりも、働く条件を優先している」と思われる可能性があります。

・残業は月平均で何時間ですか?
・ボーナスは年間で何ヶ月分出ますか?

もし給与や待遇を知りたいなら、「社員のワークライフバランスを向上させるために、会社として力を入れている制度は何ですか?」のように尋ねましょう。

企業の取り組みを尋ねる形にすれば、ポジティブな印象を与えつつ、働きやすさに関する情報を引き出せます。

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企業説明会の質問時に好印象を与える6つのマナー

企業説明会では、社会人としての基本姿勢を示して好印象を残すことも大切です。下記6つのマナーを紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

  • 事前に質問内容を書き出しておく
  • 大学名と名前を名乗る
  • 「〇〇についての質問です」と結論から話す
  • 質問は1分以内に簡潔にまとめる
  • 相槌を打ちながらメモをとる
  • 回答をいただいたお礼を言う

マナー1:事前に質問内容を書き出しておく

企業説明会で、質問する内容が咄嗟に出てこなくて歯がゆい思いをした経験はありませんか?

企業説明会は社員から直接話を聞ける数少ないチャンスなので、準備不足が理由で質問できないのはもったいないことです。

ホームページや採用情報など見て感じた疑問は、事前に洗い出しておきましょう。聞きたいことをメモ帳に自分の言葉で書き出しておけば、説明会本番でスムーズに質問できて便利です。

説明会中に他に質問したいことができた場合でも、事前にまとめたメモ帳を参考に質問の仕方を考えればいいので、言葉が思い浮かばず困るケースは少なくなります。

マナー2:大学名と名前を名乗る

企業説明会で質問する際は、立ち上がってから大学名と名前を名乗りましょう。礼儀正しさを示すマナーであり、採用担当者にあなたの顔と名前を覚えてもらうきっかけにもなります。

自己紹介が長いと悪印象を与えかねないので、学部名や学科名までは述べる必要はありません。

マナー3:「〇〇についての質問です」と結論から話す

「〇〇についての質問です」と結論から話し始めることも、印象を良くするマナーです。話のゴールがわからないまま長い前置きを聞かされると、聞き手は内容の理解に余計な労力を使ってしまいます。

具体的には、以下の流れで質問するのがおすすめです。

  1. 「事業内容について1点質問がございます」と宣言する
  2. 質問の背景を話す

結論の一言があるだけで、採用担当者は話のテーマを予測できるため、あなたの質問に集中して耳を傾けてくれます。

マナー4:質問は30秒以内に簡潔にまとめる

質問する際は、30秒以内を目安に簡潔にまとめて話しましょう。質疑応答の時間は限られているため、長々と話すと「周りへの配慮ができない学生だ」という印象を与えかねません。

一番聞きたい内容を、30秒程度(約200字)にまとめるのが理想です。事前に質問を声に出して、時間を計っておくことをおすすめします。

また、企業説明会は大きな会場で行われることが多いので、人事や周りの就活生にも声が聞こえるように、大きな声でハキハキと話しましょう。

オンラインの企業説明会でも、マイクがしっかりと声を拾うように大きな声で話すのが大切です。

マナー5:相槌を打ちながらメモをとる

他の参加者もいる緊張感がある中で質問した後は、安堵からどうしても気が緩みやすくなります。採用担当者はあなたの一挙手一投足に注目していると言っても過言ではないので、質問した後こそマナーに気をつけましょう

具体的には、話を聞いているときは姿勢を正し、相槌を打ちながらメモをとるようにしてください。採用担当者も人間です。せっかく説明しているのに態度が悪かったり反応が薄かったりすると、早く話を切り上げたいと思うでしょう。

また、回答を聞くときは、話をさえぎらないように注意しましょう。

基本的に企業側から何か質問がないか聞かれたとき以外は、話が終わるまで質問しないのがマナー的には正解です。

下記の記事では、企業説明会中にメモするべきポイントを紹介しています。

マナー6:回答をいただいたお礼を言う

企業説明会で質問に対する回答をいただいた場合は、お礼を伝えましょう。

「お礼を言うなんて当たり前のことだ」と思っていても、いざ企業説明会に参加すると緊張して、お礼を伝え忘れてしまう就活生もいます

当たり前のことだからこそ、回答をいただいたお礼はきちんと伝えられるように気をつけましょう。

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オンライン企業説明会でおすすめの質問の仕方

オンライン企業説明会では画面越しに表情や熱意が伝わりにくいので、以下を意識しましょう。

項目意識する点
環境面・安定した通信環境
・シンプルな背景
・顔色が良く見える照明 など
行動面・カメラ目線
・大きめのリアクション
・発言時以外はミュートにする など
ツール面・チャットでの質問は簡潔にまとめる
・挙手機能で積極的に発言機会をつかむ など

環境・行動・ツールの3つの側面から準備を万全にすることで、オンラインでもあなたの意欲と真剣さを採用担当者に伝えやすくなります。

オンライン企業説明会のマナーや事前準備をおさえておきたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

企業説明会に参加せずに就活するなら「OfferBox(オファーボックス)」

企業説明会で興味のある求人の話を実際に聞いてみたら、自分に合わなくて収穫が少なかったと感じるケースも多いのではないでしょうか?企業説明会への参加なしで就活を進めたいなら、オファー型就活サービス「OfferBox」の活用がおすすめです。

OfferBoxにプロフィールや自己PRを入力すると、あなたに興味をもった企業から「会いたい」というオファーが届きます。自分から企業説明会に参加しなくても、プロフィールひとつで企業と出会えるため、ゼミやアルバイトで忙しい就活生にもおすすめです。

また、企業はあなたのプロフィール内容に惹かれてオファーを送るので、価値観や希望の働き方にミスマッチが少ないのも魅力です。実際にOfferBoxを利用した学生は、次のようにコメントしています。

Y.Mさん

「企業側からオファーが届くため、こちらからエントリーするよりも心理的ハードルが低い」

引用:OfferBox「就活ボイス」Y.Mさん

M.Tさん

「企業からの個別オファーが届くため、ある程度企業と自分がマッチしていることが多い」

引用:OfferBox「就活ボイス」M.Tさん

Y.Mさん

「希望条件に合った企業からオファーが届くため、効率よく就職活動を進めることができる」

引用:OfferBox「就活ボイス」Y.Mさん

学歴によるオファー受診の偏りも下図のとおり少なく、プロフィールを80%以上入力した場合の平均オファー受診数は41件(※)です。

就活を効率化させるためにも、ぜひ利用を検討してみてください。

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(※)OfferBox2023年卒利用実績データより

まとめ

本記事では、企業説明会で他の就活生と差がつく質問例や、好印象を与えるマナーを解説しました。質疑応答の時間は、あなたの入社意欲や企業理解をアピールする絶好の機会です。

今回紹介した70の質問例を参考にしつつ、企業研究にもとづいたあなただけの質問を準備しましょう。NG質問を避けて、社会人としてのマナーを守ることも忘れないでください。

また、自分からエントリーする就活と並行して、「OfferBox」を活用するのもおすすめです。プロフィールを充実させておくだけで企業からオファーが来るので、就活で失われがちな自信を保ちやすくなります。ぜひ以下から登録して、内定獲得へ近づきましょう。

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「一次面接で何を評価されるのかよくわからない」
「話下手なので面接が不安」
といった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

就活を進めるうえで避けては通れない一次面接ですが、面接に苦手意識がある人にとっては大きな関門ですよね。

面接への苦手意識を払拭するためには、評価や回答のポイントを正しく理解することが大切です。

この記事では、一次面接を乗り切るためにはどのような対策が必要なのかを、面接での評価や回答のポイントから、具体的な質問例まで紹介します。

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(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

一次面接の質問は少ない?概要と質問数

万全の準備をして臨んだ面接で、想定したよりも質問数が少ないと「落ちてしまったのでは」と不安になる人も多いと思います。しかし、一次面接に限っては質問数をそれほど気にする必要はありません。

一次面接は集団面接(グループ面接)が多い

質問数を気にする必要がないのは、一次面接では集団面接(グループ面接)が多く、一人あたりにかけられる時間が少ないためです。

面接時間と受験者の数によって差異はありますが、面接の中で一人あたりにかけられる時間は10〜15分程度しかありません。10〜15分という短い時間では聞けることも限られるため、一次面接では質問数が少ない傾向にあります。

そのため、想定していたよりも質問が少なかった場合や、内容をあまり深掘りされなかった場合でも不安になる必要はありません。「次の個別面接でこの人の話をじっくり聞いてみたい」と面接官に思わせられれば、一次面接通過の可能性が高まります。

集団面接(グループ面接)の特徴や、個人面接との違いについては以下の記事も参考にしてください。

質問数はおおよそ3、4個

自分の持ち時間が10〜15分、一つの質問への回答時間が約3,4分と考えると、一次面接の質問数はおおよそ3,4個に絞られます。

質問数が少ないため、何を聞かれるのかを予想しやすいのが一次面接の特徴です。志望動機自己PRガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、長所と短所といった頻出の質問を中心に対策を進めていきましょう。

頻出の質問は二次面接や最終面接でも繰り返し聞かれることになるため、早めに対策しておけば後々の面接対策にもなります。

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一次面接で聞かれる質問一覧と回答例

学生が持つスキルや能力を広く浅く見ていく一次面接では、一つの質問を深く掘り下げるというより、履歴書やESに記入するような一般的な質問の割合が高めです。

なかでも、「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」「長所・短所」は頻出の質問です。きちんと自分の言葉で答えられるよう入念な自己分析をおこない、万全の状態で面接に臨みましょう。以下の一次面接でよく聞かれる質問例を参考に、回答を考えてみてください。

  • 「自己紹介をしてください」
  • 「学生時代に力を入れたことはなんですか?」(ガクチカ)
  • 「自己PRをしてください。」
  • 「あなたの長所と短所はなんですか?」
  • 「志望動機はなんですか?」
  • 「最後に何か質問はありますか?」

「自己紹介をしてください」

回答例)

〇〇大学〇〇学部4年の〇〇です。

 

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。

大学では建築関係のゼミに所属し、主に住宅の構造について研究してきました。このような経験や学びを御社で活かせたらと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

ポイント)
自己紹介では、まずは自分の名前を伝える必要があります。出身大学や出身学部と合わせて名乗りましょう。自己紹介によって第一印象が形成されるため、できる限り笑顔でハキハキ伝えるのがポイントです。

次に、大学での経験や活動など、自分の人となりがわかるエピソードを簡潔に伝えます。企業によってはゼミ活動やサークル活動のほか、アルバイトなどについて聞かれるケースもあるので、落ち着いて答えられるように回答をまとめておきましょう。

最後に、結びの言葉として「本日はどうぞよろしくお願いいたします」という言葉で締めくくります。

自己紹介とよく似た言葉として自己PRがありますが、自己紹介では強みのアピールまでは求められていないケースが多いです。

【ガクチカ】「学生時代に力を入れたことはなんですか?」

回答例)

私は大学時代、英語学習に力を入れてきました。数ある科目の中で特に英語を頑張ろうと思ったのは、将来は海外で働いてみたいと思ったからです。

 

語学力向上のため特に力を入れて取り組んだのが、外国人に地元の魅力を紹介する観光ガイドのボランティアです。始めたばかりの頃はほとんど英語を話せなかったので、観光客や先輩に迷惑をかけてばかりでしたが、毎週10人以上の外国人と話すことで、複雑な場面でも対応できるまでに成長できました。

この経験を通じて身についた根気強く努力を続ける粘り強さは、ゼミでの研究や就活にも活きています。

ポイント)
ガクチカで見られている主なポイントは、物事への向き合い方です。頑張ったことの裏には、少なからず大変だったこともあるはず。そうした苦労や困難にぶつかった際、あなたがどのように向き合い、どう対処してきたのかを見極めようとしています。

ガクチカの回答は、「なぜ」「どんな」行動をとったのかを明確にすることが重要です。上記の例文では、この2点を簡潔に伝えています。

「なぜ」 →「将来は海外で働いてみたいと思ったから」
「どんな」→「外国人に地元の魅力を紹介する観光ガイドのボランティアで毎週10人以上の外国人と話す」

「私は大学時代、英語学習に力を入れてきました」だけだと、面接官はあなたの人柄や価値観が読み取れないため、それを裏付けるエピソードを詳しく伝えましょう。

「1分で自己PRをしてください」

回答例)

私の強みは調整力です。大学時代は家庭教師として、主に中学生に対して指導をおこなってきました。

 

生徒の中には嫌々授業を受けている子も多く、保護者の勉強方針と生徒の考え方が対立することがよくありました。しかし、生徒の学力向上のためには、親子の協力関係が不可欠です。

そのため、意見が対立したときでも、どちらか一方を味方するのではなく、常にお互いの意見を取り入れた最適解を提示するよう心がけてきました。

社会人になれば、アルバイトのとき以上に多様な意見のぶつかり合いがあると思います。そんなときでも片方の意見をないがしろにせず、常に最適な解決策を見つけられるよう調整していきたいです。

ポイント)
自己PRでは、過去の経験やスキルをアピールします。過去の経験を淡々と伝えるだけではアピールにならないので、「どんな場面で強みを発揮したのか」「課題にどう対処したのか」を具体的に説明するのが重要です。

また、自己PRの内容から、企業はあなたが自社の求めるものに合った人材かどうか見極めてます。企業は新卒採用において優秀な人材だけではなく、自社の目的や雰囲気に合った人材を採用したいと考えているためです。

いくら魅力的な強みであっても、それが入社後に活かせないと判断されれば採用を見送られる可能性もあるため、自己PRは企業からの目線も考慮する必要があります。

「あなたの長所と短所はなんですか?」

回答例)

私の長所は、一度決めたことを最後までやり抜く粘り強さです。大学在学中に日商簿記1級合格を目指し、毎日1時間の勉強をコツコツと続けた結果、2年次に目標を達成できました。

 

一方で、大きな目標があると、そのことばかり考えてしまい、他のことに身が入りづらくなるところがあります。例えば、簿記の勉強のことばかり考えて大学の講義に身が入らなかったり、アルバイトで作業に集中できなかったりした経験がありました。

一つのことにとらわれて、ほかが疎かにならないよう、それぞれの活動で具体的な目標を掲げるようにしています。一度決めた目標をやり抜くのが私の長所なので、アルバイトや学業などそれぞれで目標を掲げることで、目の前のことに集中できるように心がけています。

ポイント)
面接で長所と短所を聞くのは、学生が自分自身を客観視できているか確かめるためです。自分の強みと弱みを正しく理解し、欠点があればそれを克服する姿勢があるかどうか見極めています。

特に短所を伝えるときは、「私の短所は、一つのことにとらわれて周りが見えなくなるところです」だけで終わってしまうと、欠点を改善しようとする姿勢が見えません。

これでは自分が欠点を克服して成長していける人間だとアピールできないため、短所を伝えるときは改善策も合わせて伝える必要があります。

短所を伝えたうえで、「それぞれの活動で具体的な目標を掲げるようにしています。」具体的な改善策を述べている例文のように、自分なりの工夫を伝えてください。

「志望動機はなんですか?」

回答例)

私は水害に強い街づくりに携わりたいと思い、御社を志望しました。

 

このような考えを持つようになったのは、大学生の頃、豪雨の影響で祖父母の家が浸水被害に遭ったことがきっかけです。

幸い祖父母の命に別状はなかったのですが、この出来事をきっかけに私の住む地域は水害の危険性が非常に高いと知り、早急な対策が必要だと感じるようになりました。

数ある建設業者の中でも、御社は河川や港湾の補強工事に強みを持っていると伺っています。入社後は研究開発職として、誰もが安心して暮らせる街づくりに貢献していきたいと思います。

ポイント)
志望動機では「なぜこの企業を選んだのか」を詳しく説明する必要があるため、企業の強みや特色を知るための企業研究が不可欠です。

企業のホームページやパンフレットからはもちろん、説明会やインターンシップ、OB訪問なども活用して、企業に関するさまざまな情報を収集しましょう。

二次面接以降は、他の業界や企業と比べて「この企業でなければならない理由」をさらに明確化する必要がありますが、一次面接であればそれほど内容を深掘りされることはありません。

まだ同業他社との差別化がしっかりとできていない人も、現時点でその企業のどこに魅力を感じているか説明できれば大丈夫です。

【逆質問】「最後に何か質問はありますか?」

企業によっては学生の疑問を解消するため、面接の最後に逆質問の時間を設ける場合があります。逆質問の内容に決まりはないため、企業に対して疑問に感じることを素直に聞くべきですが、以下の点には注意が必要です。

「特にありません」と答える

せっかく質問の時間を設けてもらったのに「特にありません」と答えるのは、企業に対して興味がないように見えます。何も聞かないのは避け、業界・企業研究を通じて感じた疑問を質問してみましょう。

ただ、本当に疑問や不安がすべて払拭されているのであれば、その旨を伝えましょう。

HPに掲載されていることを質問する

企業理念や従業員数など、調べればすぐにわかる情報を聞くのはNGです。深い企業研究をしていないと自ら証明することになってしまいます。

「はい」「いいえ」で終わる質問をする

「仕事は楽しいですか?」など、相手がYES or NOで答えられるような質問は話が膨らみません。「この仕事のどういった点に楽しさを感じますか?」のように、オープンクエスチョンで相手の話が膨らみやすい質問を心がけましょう。

逆質問例)

  • 「御社で活躍するには、どのような心構えが必要ですか?」
  • 「御社で結果を出している社員の共通点があれば教えてください」
  • 「〇〇様が新入社員だったときに、苦労したことはありますか?」
  • 「どんな場面でこの仕事にやりがいを感じますか?」
  • 「新入社員に求められる知識やスキルを教えてください」

その他変わった質問集

変わった質問例)

  • 「友人は何人ぐらいいますか?」
  • 「隣の人の話を聞いてどう思いましたか?」
  • 「自分を色にたとえるなら何色ですか?」
  • 「あなたを採用するメリットを教えてください」
  • 「自分を動物に例えると何だと思いますか?」

その他の逆質問例は、こちらのコラムも参考にしてみてください。

自分を動物に例えると何?に対する回答例)

自分を動物にたとえるならラクダです。

 

なぜなら、砂漠の厳しい乾燥に適応したラクダのように、どんな状況でも落ち着いて対処できる対応力があると自負しているからです。

こうした対応力が身についたのは、大学に入ってから始めたコールセンターのアルバイトのおかげです。日々理不尽な要望やクレームに対応していくうちに、どんな状況でも冷静に対処できる対応力が培われました。

入社後も、環境に変化があったときや緊急時でも落ち着いて行動し、貢献していきたいと思います。

「自分を動物に例えると?」の質問回答に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

ポイント)
面接では稀に変わった質問をされることがあります。こうした想定外の質問は、パニックで回答がしどろもどろになったり、黙り込んだりしてしまいがちです。

しかし、変わった質問で見られているのは「何と答えるか」ではなく、「どう対処するか」です。企業は回答を用意していないであろう質問をあえてぶつけることで、学生の対応力を見極めようとしています。

そのため変わった質問に答える際は、慌てずに質問の意味をきちんと理解してから答えることが大切です。急いで答えようとして意味の分からない回答をすると、かえって評価は下がってしまうので、焦らず冷静に対処するようにしましょう。

どうしても回答が思い浮かばない場合は、「少し考える時間をいただいてもよろしいですか?」などと断りを入れて時間をもらうのも一つの方法です。

そのほかにも、一次面接ではこのような質問をされるケースがあります。

【自己アピール】

  • 「1分間で自己PRをしてください」
  • 「これまでの経験や学びが、弊社において活かせると思いますか?」
  • 「過去の失敗談について教えてください」

【業界・企業理解】

  • 「なぜこの業界に興味を持ったのですか?」
  • 「弊社の事業について知っていることを教えてください」
  • 「弊社の印象を教えてください」

【入社後のイメージ】

  • 「入社後のキャリアプランを教えてください」
  • 「入社後にやりたい業務はありますか?」
  • 「10年後、あなたはどのようになっていたいですか?」

【その他】

  • 「最近気になっているニュースを教えてください」

模倣しても結果は出ない

ここまで一次面接で聞かれる質問一覧と回答例を紹介してきましたが、当然ながら回答例をそのまま模倣するのはやめましょう。

回答を丸暗記して面接に臨むと、機械的な受け答えになりやすいうえ、面接官の意図にそぐわない回答をしてしまう可能性があります。

また、受け答えの長さについては、例文は300文字程度ですが、あくまで面接の雰囲気を読みながら、自分で長さを調整していくことが大切です。短すぎず長すぎない回答にするため、「PREP法」を意識しながら答えましょう。

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一次面接と二次面接・最終面接の違い

まずは一次面接が選考の中で、どのような位置付けにあるのか把握しましょう。二次面接や最終面接を実施する目的も踏まえながら、一次面接での企業の狙いを明確にしていきましょう。

一次面接はスキルや能力を見られている比率が高い

多くの応募者の中から一定数を絞り込んでいく一次面接では、「社会人として基礎的な能力が備わっているか」が最も重要なポイントになります。具体的には、仕事上のあらゆる場面で必要となるコミュニケーション能力や、働くことに対する意欲などの能力です。

上記のような基礎的な能力を見られる比率が高い理由は、特に応募者が非常に多い一次面接では、個々の話をじっくりと聞く時間がとりづらいためです。基礎的な能力を満たす学生を一次面接で見極めたうえで、二次面接、三次面接で個々をじっくり見て選考したいという企業は多いです。

また、一次面接ではできる限り多くの学生の話を聞くために、個々にかける時間は少ない傾向にあり、志望動機や自己PRはそれほど深堀りされないケースもあります。

企業によっては個別面接ではなく、グループ面接やグループディスカッションを一次面接に取り入れているケースもありますが、いずれにしても見られているのは基本的な能力です。

そのため、一次面接では「会話のキャッチボールをしっかりする」「物事に真摯に取り組む姿勢を見せる」といった当たり前のことが重要になります。

面接では自分を売り込んでいくことももちろん大切ですが、それ以前にまずは「面接官の意図を正しく汲み取り」「結論から分かりやすく回答する」ことを心がけましょう。

二次・三次面接は価値観やカルチャーフィット重視

二次・三次面接は学生の能力に加え、性格や価値観を引き出し、自社が求めている人物像とマッチしているかを見極める場です。

一次面接では主に人事部所属の若手社員が面接官を務めるのに対し、二次・三次面接は「人を見極める」ことに長けている現場や人事の管理職が面接官を務めることが多いです。

面接を通して企業が自社との相性も確かめるのには、入社後のミスマッチを避ける狙いがあります。いくら優秀な人材であっても、企業の雰囲気と合わないと、早期退職してしまうケースもあります。それは、企業、学生の双方にとってデメリットしかなく、できるだけ避けたいものです。

企業は少しでも早期離職のリスクを減らすため、二次・三次面接で学生の価値観を引き出し、自社とカルチャーフィットするか確かめています。

カルチャーフィットが重視されるということは、アピールする側である学生としても、企業について深く理解しておく必要があります。

企業の特徴や文化、社風などを理解し、自分が魅力に感じるポイントが明確になっていれば、自然と企業の求める内容とも近しいアピールになります。

二次・三次面接に向けては一次面接のとき以上に、入念な企業研究・自己分析をして臨みましょう。

二次面接に関しては、こちらの記事でより詳しく解説しています。

最終面接は入社意志・覚悟を問われることが多い

これまでの面接は「自社で活躍できる人材かどうか」に比重が置かれていたのに対し、最終面接では「本当に入社してくれるか」が重視されます。入社する意志の強さや入社後の活躍に対しての熱意を問われるケースがほとんどです。

最終面接まで進んだ学生は、ある程度企業の求める水準をクリアしている人材といっても過言ではありません。

しかしながら、企業が内定を出したからと言って、必ず内定承諾して入社してくれるとは限りません。「内定を出したものの多くの学生が辞退してしまった」という事態を回避するために、内定を出す前に入社意志を確認します。

そのため、能力がある程度認められた学生が残っている最終面接では、熱意や覚悟といった入社意志の強さがポイントになります。

最終面接に関しては、こちらの記事でより詳しく解説しています。

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一次面接の質問で主に評価される能力

ここまで、各選考フェーズで評価されるポイントを紹介してきました。

一次面接では「社会人としての基礎力」を主に評価しているとお伝えしましたが、具体的に何が評価されるのかよくわかっていない人も多いのではないかと思います。

ここでは、一次面接で具体的にどんな能力が評価されるのか、解説します。

自己管理能力

1つ目の能力は自己管理能力です。一口に自己管理といっても以下のようなさまざまな能力があります。

  • 体調管理
  • 時間管理
  • 感情の管理
  • モチベーションの管理

これらがうまく機能すれば、長期的に活躍する土俵に立てます。例えば、毎日万全の状態で仕事に励むためには体調管理が不可欠ですし、長く会社に貢献していくにはモチベーションの管理が不可欠です。どちらが欠けてしまっても、長期的な活躍にはつながらないですよね。

そのため、一次面接においても「社会人として必要な自己管理能力が備わっているか」が重視されています。

具体例を挙げると、ガクチカや挫折経験で「困難にぶつかったが乗り越えた経験」を伝えれば、どのようにして自分を管理して困難な状況を切り抜けてきたかが分かりますよね。

その強みが入社後も発揮できると証明する必要があるため、具体的にどんな場面でどんな考えのもと、どんな行動をしたのかを伝えてください。

コミュニケーション力

2つ目の能力はコミュニケーション力です。企業は一次面接で、以下のようなコミュニケーション力が学生に備わっているか見極めています。

  • 自分の考えを相手が理解できるように表現する“言語化能力”
  • 相手の考えや感情を汲み取る“共感力”

社会で求められるコミュニケーション力とは、学生生活で役立つような、誰とでもすぐに打ち解けられる能力だけではありません。

多種多様な考えを持つ人たちの異なる意見をすり合わせ、相手の意図を正しく理解したうえで自分の意見を発信する能力こそ、社会で求められるコミュニケーション力です。

例えば、営業や会議、プレゼンテーション時には「言語化能力」、他部署や他社と連携を図りながら進める仕事では「共感力」といったように、仕事のあらゆる場面でコミュニケーション力が必要とされます。

こうしたコミュニケーション能力を備えている学生は、慣れない環境でも活躍が期待できるため、企業は一次面接で「コミュニケーション力が学生に備わっているか」を見極めているのです。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

3つ目の能力は論理的思考力です。論理的思考力とは、さまざまな課題に対して筋道を立て、推論や結論を導き出す能力のことです。

自社内での会議やプレゼンテーションはもちろん、取引先との商談や上司に対する説明など、あらゆる場面で必要となります。ロジカルシンキングができる人材は、あらゆる業種・職種において重宝されます。

この能力を一次面接の中で示すためには、一問一答のようにただ質問に答えるのでなく、しっかりとした根拠を加えて面接官を納得させることが重要です。

例えば長所について質問された場合、「私の長所は〇〇です」だけで終わらせず、「なぜそれが長所だと思うのか」「どんな場面で発揮されたのか」を筋道を立てて説明する必要があります。

詳しく説明しようとして話が長くなりすぎないよう注意しつつ、面接での回答は「主張+根拠」の形で面接官が納得できる情報を提供することを心がけてください。

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一次面接で聞かれる質問への対策・コツ

一次面接では、コミュニケーション能力や働くことに対する意欲などの基礎的な能力が重視されるとはいえ、対策なしで突破することはできません。どんな質問にも自信をもって答えられるよう、以下の方法を参考に入念な準備を進めましょう。

  • 質問への回答は一通り準備しておく<
  • 短時間で分かりやすく伝える練習を
  • 集団面接では回答が被ってもOK

質問への回答は一通り準備しておく

志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたこと、長所と短所など、高確率で聞かれるであろう質問への回答は一通り準備しておきましょう。

質問数が増える二次面接や最終面接で回答を一通り準備するのは困難ですが、質問が限られている一次面接では対策が容易です。

まずは頻出の質問への対策をしっかりとしたうえで、変わった質問への回答もいくつか準備しておくことをおすすめします。

短時間で分かりやすく伝える練習を

質問への回答を準備できたら、短時間で分かりやすく伝える練習もしておきましょう。

時間の限られている一次面接では特に、短時間で最もアピールしたいポイントを簡潔に伝えることが重要になります。一次面接が集団面接の場合は一つの質問への回答時間が約3分しかないため、1~3分程度で話すことを想定して練習しましょう。

「1分で自己PRをしてください」といったように時間を指定されるケースもあるので、短い回答と長い回答の2パターンを用意しておくと安心です。

集団面接では回答が被ってもOK

他の人と回答が被るのが嫌で集団面接に苦手意識をもっている人も多いと思いますが、エピソードが被ることを気にする必要はありません。

面接で評価されるのはエピソードのテーマそのものよりも、結果までの過程や経験から得た学びです。そのためエピソードのテーマでオリジナリティを出すのではなく、話の内容でオリジナリティを出していきましょう。

例えば「カフェでのアルバイト」というテーマが他の人と被ってしまっても、その中で経験したことや感じたことを具体的に話せば、自分ならではの回答になります。

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一次面接の質問に自信を持って答えるコツは自己分析

ここまで、質問例を紹介しましたが、「自己PRをしてください」とそのまま聞かれることは稀です。会話の流れの中で、変わった形式で質問されることもあります。

そのなかで質問の意図をきちんと汲み取って回答をするためには、入念な自己分析で自身への理解を深めることが重要です。

自分の経験や能力をうまく言語化するためにも、まずは自己分析で自分がどんな価値観を持っているのか、これまでどういった考えに基づいて行動してきたのかを明らかにしましょう。

自己分析が深まれば自分らしさに気づける

自己分析は面接での回答を考えることだけでなく、自分らしさに気づけるメリットもあります。

「どんなときにモチベーションが上がるのか」「人生で何を一番大切にしているのか」など経験に紐付いた自分らしさに気づければ、他の人と内容が被ったとしても自信をもって回答することができるようになります。

このように、自己分析をすることで、「他でもない自分」の特徴が理解できるようになります。それは、企業選びをする際にも役立ちますので、徹底して自己分析するようにしましょう。

本音で回答できる準備ができれば面接が簡単に

面接が苦手な人はいても、面接が得意な人はほとんどいないのではないでしょうか。一生懸命回答を考え、真面目に面接練習に励んできた人ほど、本番では「練習通りに話さないといけない」と考えすぎてうまく答えられなくなるものです。

しかし、面接で必要とされるのは「会話のキャッチボール」であり、一方的な「自分語り」ではありません。本音で回答できる準備さえできていれば、面接を怖がる必要はなく、会話のキャッチボールをすることはできます。

そこで重要になるのが「自己分析」です。自己分析で自身のことを本音で話せる状態にしておけば、たとえ緊張で準備していた回答をすべて忘れたとしても、答えに詰まることはないでしょう。

緊張でつい焦ってしまう気持ちもわかりますが、焦って答えても良い結果は生まれないため、まずは落ち着いて「面接官と会話をする」ことを意識しましょう。

自己分析を深められるツール「AnalyzeU+」

自己分析には、自己分析ツール「AnalyzeU+」を活用するのがおすすめです。AnalyzeU+は251の質問に答えることで、社会で求められる力を偏差値で測定できる適性診断テストです。

質問数は他のテストと比べると少し多めですが、診断結果が、社会人基礎力11項目+次世代リーダー力14項目の他、役割思考タイプ、認知・思考スタイル、職種適性の計28項目とかなり詳しく出るので、自分の強みや弱みを把握するのに最適です。

もちろん「テストの結果が悪い=他の学生と比べて能力が低い」というわけではないため、あくまでも自己分析の一つの手段として気楽にチャレンジしてみてください。

AnalyzeU+で自分の強みと弱みを理解した後は、「それらを裏付けるエピソード」を探していきましょう。

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【まとめ】一次面接の質問集と回答例・対策

以上、一次面接の位置付けやよく質問される内容を模範解答例を交えながら解説しました。

面接における回答のポイントは以下の3つです。

  • 自分語りではなく、面接官との会話を心がける
  • どんな質問をされても冷静に対応する
  • 画一的な回答にならないよう本音で答える

以上の3点を意識すれば、面接に対して苦手意識を持っている人でもしっかりと自分をアピールできるはずです。質問の意図をきちんと汲み取った回答をするために、自己分析を入念におこなったうえで面接に臨みましょう。

AnalyzeU
就活の話をしていると「業界研究をした方がよい」とよく耳にすると思います。

しかし、一口に業界研究と言っても、何をどの程度やればいいのかわからない学生は多いのではないでしょうか。また、ゴールはある程度理解しているものの具体的にどう進めればいいのか知りたい学生もいるでしょう。

この記事では就活の業界研究の概要と、やる理由・目的を解説します。そのうえで、業界研究をする際のポイントや具体的なやり方・進め方を紹介します。

就活で人気な業界の概要も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

業界研究とは

業界研究とは自分に合った業界・企業を見つけることを目的に、さまざまな業界の情報を調べることです。

自分のスキルや経験が活かせない会社や興味のない業界に就職してしまうと、仕事に興味をもてないなどの理由で早期離職につながります。辞めずに我慢してもモチベーションを保てず、後悔しながら働き続けることになるでしょう。

就活で業界研究をして自分のスキルや経験が活かせる、または興味のある業界・企業を知っておけば、入社後のミスマッチを防げる可能性があります。

就活で業界研究するべき理由と目的

就活で業界研究をすべき理由と目的は主に2つあります。

  • 自分が志望する業界を絞るため
  • 業界の中で志望する企業をさらに絞るため

です。

企業の数は膨大にあるため、全く絞らずに就活を進めることは難しいです。業界を絞っても、企業の特徴がそれぞれ異なりますので、違いを理解しておく必要があります。具体的にみていきましょう。

自分が志望する業界を絞るため

ある程度、自分が働いてみたい業界をイメージしている学生も多いのではないでしょうか。しかし、いろんな業界を知らないなかで1つの業界に絞っても、「その業界でなければならない理由」が分からなくなってしまいます。

その業界でなければならない理由は、裏を返すと「他の業界ではダメな理由」です。1つの業界しか知らない場合、その業界を志望する理由も薄くなりやすいです。

逆に、興味がある業界があったとしても、ほかの業界について研究することで、より自分に合っている業界を見つけられる可能性もあります。

業界の中で志望する企業をさらに絞るため

業界研究をするもう一つの目的は、自分に合うと判断した業界の中から志望する企業を絞るためです。

企業を絞るなら企業分析ではないか?と思う人もいるかもしれませんが、企業を選ぶうえで業界全体の動向を知ることは重要です。業界全体の動向のなかで、どのような経営をしているかは、将来性を見極めるうえでは非常に重要な情報になります。

同業界のなかで成長する可能性が高い企業を選ぶためにも、志望業界を決めた後も業界研究をする必要があります。

就活で業界研究する際のポイント

就活で業界研究する際は、以下3つのポイントを意識して進めましょう。

  • 業界の役割・全体像を把握する
  • 業界の動向・トレンドを把握する
  • 業界の成長性を把握する

業界の役割・全体像を把握する

まず業界の役割・全体像を把握しましょう。

業界の役割・全体像を把握するためには、「商流」を理解することが大切です。商流とは、ビジネスの流れのことを指します。

例えば、スーパーやコンビニエンスストアが属する小売業界は、メーカーから卸業界の企業が卸したものを販売しています。そのため、仕事をする際に関わるのは、卸業者や販売した商品を買う消費者であることが分かります。

消費者に販売する方法について考えてみると、実際の店舗で販売する方法やインターネット上で販売する方法などに分かれているので、それぞれの営業・マーケティング職の業務がイメージできます。

このように商流を理解すると、その業界で働く際に、どのような立場・職種で働く選択肢があるのかがイメージできるようになります。

業界の動向・トレンドを把握する

業界の動向やトレンドとは、業界全体としての市場の大きさやビジネスモデルなどを知ることです。

業界として分類されているものは、ある程度の市場規模が認められているものがほとんどですが、市場成長率などから今後さらに伸びる業界を推測することができます。

また、トレンドを把握することで、どの企業が、今後業界内で優位に立っていきそうかがわかります。

こちらも小売業界を例に出すと、小売業者が利益を出すためには、卸業者やメーカーから買い取る原価を下げることが重要です。そのため、卸業者と交渉して安価に仕入れられるようにすることが小売業者の業務のひとつでした。

しかし、原価を下げるという目的で考えた際に、自社で作ったほうが原価が下げられると考える企業が生まれたことで、プライベートブランドと呼ばれる自社ブランドを作る小売業者が増えました。

こうしたトレンドを理解して、早急に対策を打っている企業のほうが、今後成長する可能性が高いことはイメージできますよね。

このように、トレンドを把握することで、その業界で今後生き残っていくために重要なことが分かるので、業界選び、企業選びに役立ちます。

業界の成長性を把握する

これまで、過去や現在をもとに業界を研究する方法を紹介しましたが、将来の成長性を把握することは、就活においても重要度が高いです。

例えば、年々SDGsへの注目が高まっています。SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略語で、「持続可能な開発目標」とも呼ばれています。具体的には、17のゴール・169のターゲットから構成されています。

SDGsは国連サミットで採択された国際目標であり、加盟国はこの目標に取り組んでいます。そのため、SDGsに沿った経営をしている企業は、国の支援を受けたり、投資が集まったりしやすいと考えられます。

また、SDGsに逆行する経営をしている企業は企業価値毀損のリスクを抱えていると捉える投資家もいます。

以上のことから、SDGsに注力している企業に今後資金が集まりやすくなり、成長する可能性が高いといえるでしょう。
このように、よりマクロな観点から業界の成長性を見極めることも重要です。

就活の業界研究のやり方・進め方

就活の業界研究の具体的なやり方・進め方は、主に以下の5つの方法があります。

  • 本や新聞、ニュースを見る
  • 就活情報サイトを活用する
  • 業界団体のホームページを見る
  • 業界研究セミナー・合同企業説明会に参加する
  • インターンシップに参加する
  • OB訪問をする

それぞれの方法について紹介します。

本や新聞、ニュースを見る

業界研究で最も取り組みやすいのは、業界地図などの業界研究本でしょう。それ以外にも四季報や、業界ごとに詳しくまとめられた本を活用する方法もあります。新聞やニュースなどタイムリーな情報を得られる媒体を、日々チェックするのも効果的です。

新聞やニュースでは、一般的な社会情勢を理解できることも活用するメリットの1つです。その業界がなぜ成長・衰退しているのかをより高い目線から理解することができます。

企業によっては、面接で時事問題を聞かれることもあるので、日々、本や新聞、ニュースを見る習慣をつけておきましょう。

業界研究本の選び方や使い方に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
業界研究におすすめの本10冊|具体的なやり方

四季報のわかりやすい使い方に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
「四季報」で就活を有利に!簡単&分かりやすい使い方【徹底的な企業研究で内定獲得】

就活情報サイトを活用する

就活情報サイトには、採用状況や業界ごとの詳細や動向をまとめているページも多くあります。Web上で検索すれば簡単にたどり着くことができるので、知りたい業界について検索してみてください。

また、業界セミナーや就活関連のイベントの開催情報も発信しているので、業界以外にも多くの情報を得られるのがメリットです。

業界団体のホームページを見る

業界団体のホームページには、その業界全体の動向などの最新情報が載っています。定期的にチェックすれば、日々変化するタイムリーな情報を得ることができるので積極的に活用しましょう。

業界団体のホームページには、例えば以下のホームページがあります。

    • 商社:一般社団法人 日本貿易会
    • 銀行:一般社団法人 全国銀行協会
    • 自動車:一般社団法人 日本自動車工業会
    • 小売:日本小売業協会
    • 広告:一般社団法人 日本広告業協会
    • マスコミ:一般社団法人 日本民放放送連盟

業界研究セミナー・合同企業説明会に参加する

大学や合同企業説明会で開催される業界研究セミナーに参加すれば、各業界で働く人の生の声を聞くことができます。将来その業界でどのようなキャリアを積んでいくのかなど、具体的なイメージもできるので積極的に参加しましょう。

合同企業説明会では、同じ業界の企業ブースを回って各企業の違いを知ることもできます。
それぞれの企業の雰囲気もイメージできるので、自分に合う企業探しの参考にもなります。

また話を聞くだけでなく質問も可能です。実際に働く社員と会話できる貴重な機会なので、質問をまとめたうえで参加してみましょう。

インターンシップに参加する

業界理解を目的としたインターンシップに参加すれば、業界の概要や具体的な業務がイメージできるようになります。

インターンシップでは業務の一部を体験できたり、その企業で働く社員の話を聞けたりするので、その業界・企業のリアルな部分に触れることができます。

自分が目指していた業界が思っていたよりも自分に合わないことや、興味のなかった業界の仕事が想像以上に魅力的なこともあります。インターンシップはこれらを直に体験できるので、積極的に参加してみてください。

インターンシップについてはこちらの記事で詳細を解説しています。
就活インターンシップ大全|2026卒2027卒の選考時期など紹介

OB・OG訪問をする

実際にその業界・企業で働く大学のOB・OGを訪問し、業界や企業の情報を聞く方法もあります。

OB・OG訪問は、自分のゼミやサークル、部活の先輩や大学の卒業生リストから依頼することができます。大学のキャリアセンターで卒業生を紹介してくれるケースもあるので、OB・OG訪問をしたい場合は相談してみてください。

また、OB・OG訪問はあくまでも自分で調べて業界研究をしたうえで、働いている人にしか分からない情報を得るために訪問するのがポイントです。OB・OG訪問を効果的にするには、質問内容をまとめてから訪問しましょう。

就活で人気な業界の概要

就活で人気のある11業界の概要を紹介します。業界研究や業界選びの参考にしてください。

広告・マスコミ

マスコミ業界は、新聞やテレビ、ラジオ、出版物、メディアなどを通して人々にさまざまな情報を届ける業界です。広告業界はそれらメディアにクライアント企業の商品やサービスを人々の興味を引く形で広告を打ったり、イベントを開催したりする業界です。

インターネットの影響力が強くなり、新聞やテレビ、ラジオ離れなどが話題になっていますが、YouTubeやTwitter、Instagramなど各種SNSを活用して、複数の媒体で情報を発信する企業が増えています。

こうした消費者が利用する媒体の変化に伴い、広告業界もオンライン・オフラインをまたいだ複数チャネルでの総合的なマーケティング施策を実施することが増えています。

不動産・建築

不動産業界は、不動産の開発や流通、管理などをおこなう業界です。建築業界は、建造物の建築を、道路や橋のような交通インフラから、マンションや商業ビルまで幅広く施工を担う業界です。

不動産業界は少子高齢化などで家の購入・賃貸需要が低下する見方が強いです。ただ、関東の都心部では、単身世帯が増えているにも関わらず、1Rマンションの建設に規制がかかっているため、需給のギャップから価格が増加傾向にあるなど、例外地域もあります。

建築業界は、『令和3年度(2021年度)建設投資見通し(国土交通省)』によると政府の投資額は2011年から2022年まで増加の一途をたどっています。

新型コロナウイルスの影響により民間の建設投資額は減少傾向にありましたが、2021年から2022年にかけては政府の投資額だけでなく、民間の建設投資額も増加するなど、復調の兆しを見せています。

金融(銀行・証券・保険・リースなど)

金融業界は、銀行・証券・保険・リースの大きく4つに分けられます。
近年では、FinTech(FinanceとTechnologyから作られた造語)と呼ばれる動きがあり、キャッシュレス決済や暗号資産など、金融業界へのIT活用が積極的に進められています。

スマートフォンから個人が投資できるようにするサービスなども出てきており、個人の資産運用の形が変わってきています。

銀行業界に関しては、こちらの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
企業の説明会に参加するまでに読んでおきたい銀行業界まるわかり解説

総合商社

総合商社は、食料品・資源・金融・情報など、さまざまな事業を幅広くおこなう日本独自の業態をもつ業界です。日本の総合商社といえば三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・三井物産・住友商事・豊田通商・双日が7大商社とされています。

総合商社は、ものをタンカーなどに載せて運ぶ貿易がメインでしたが、近年はお金や人を投資する事業投資にも力を入れています。これは業界としても大きな成長機会ですが、背景には自社で物流機能を持つメーカーが出てきたことも影響しています。

総合商社に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
[業界研究]総合商社・専門商社の違いとは?

コンサルティング

コンサルティング業界はクライアント企業の課題を洗い出し、助言や解決に取り組む業務をおこないます。コンサルティングといっても、戦略や総合などさまざまな種類があります。

代表的なコンサルティング領域

        • 戦略コンサルティング
        • 総合コンサルティング
        • ITコンサルティング
        • 会計コンサルティング

コンサルティング業界の市場規模は成長傾向にあると言われており、IDCの調査では2025年に1兆2,551億円に達すると言われています。

機械メーカー(自動車・医療機器など)

機械メーカーとは、自動車や医療機器などの機械の製造を行うメーカーです。TOYOTAや日産などの完成品メーカーだけでなく、機械部品を製造するメーカーや生産設備を製造する機械メーカーもあります。

ここでは、自動車・医療機器メーカーについてみていきましょう。

IT化により医療現場では医療設備への投資が活発化しています。それにより、医療機器メーカーの市場は拡大傾向にあります。

自動車メーカーでは、自動運転や環境に配慮した自動車の開発が注目されています。ただ、水素ステーションや電力ステーションの配置など、インフラ面における課題も少なくありません。

素材メーカー(化学・半導体など)

素材メーカーとは、機械などで使われる化学品や半導体を製造するメーカーを指します。

化学素材メーカーは海外に拠点を持つ企業も多く、国内だけでなく海外シェアも高い企業が多いのが特徴です。日本企業は、特に半導体の素材に強みがあります。

メーカーと言うと、身の回りで使われている完成品を作るメーカーに目が行きがちですが、素材メーカーは1つの素材を複数の用途で使えることが魅力の1つです。例えば、営業であれば、顧客に幅広い提案ができることにやりがいを感じている方が多いようです。

食品・消費財メーカー

消費財メーカーとは、食品を含む生活雑貨や衣料品、洗剤などなど、個人や家庭で使用・消費するものを製造する企業です。

食品・消費財メーカーでは、ECが広まり、製品をインターネットで購入する消費者が増えたため、Webマーケティングの重要度が高まっています。

またD2C(Direct to Consumer)と呼ばれる商品販売方法が普及し、新興のメーカーも多く立ち上がっています。知人の口コミだけでなく、ネット上の口コミ、さらにはインフルエンサーの口コミを参考にして購入するなど、購買プロセスにも変化があるため、こうした環境変化にすばやく対応することが求められています。

IT業界

IT業界はさらに細かく分類すると、ソフトウェア、ハードウェア、情報処理、インターネット・Webなどに分かれます。

近年はIT業界以外でも、IT活用を推進する動きがあり、ますます勢いを増しています。特にDX(デジタルトランスフォーメーション)は企業だけでなく、国も積極的に推進しています。

ビッグデータ活用やAI、VRなど新たな技術・話題が絶えず、今後も積極的に投資が集まると予想され、成長性が高い業界の1つと言えます。

観光・旅行・ホテル

観光・旅行・ホテル業界は、観光ツアーの企画や現地での宿泊などのサービスを提供する業界です。

観光・旅行・ホテル業界は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けてしまった業界の1つです。しかし2023年3月には、水際対策も緩和され、海外観光客数は急回復しました。
マスク着用義務も撤廃され、日本国内の観光・旅行・ホテル業界の復調も予想されています。

資源・エネルギー・プラント

資源業界は、石油やガスなどのエネルギーの原料の生産を担う業界であり、エネルギー業界は、原料をエネルギーに加工・流通させる業界です。プラント業界はエネルギーを作り出す工場を建設・運営する業界です。

日本の各プラントの環境技術は注目されており、産油・産ガス国などから堅調に受注しています。また海外へのインフラ輸出や国内の老朽化したインフラの整備など、今後も日本の技術が役立つ機会は多いと考えられます。

一方で、これらの業界は市況の影響を大きく受けます。世界のエネルギー消費量は人口増加や発展途上国の経済成長などに伴い、年々増加していることからも、成長の見込みがあると考えられていますが、資源は有限です。

そのため、新たなエネルギーの開発と実用化にも注目が集まっています。

就活の業界研究に関するよくある質問

      • 就活の業界研究に関して、学生からよくある質問をまとめたので参考にしてください。

業界研究はいつから始めるべき?

業界研究は、始めるのに早すぎることはありません。サマーインターンシップの募集は大学3年生の6月以降に始まることが多いので、それまでにある程度どんな業界があるのか知っておくとよいでしょう。

また、遅くてもウィンターインターンシップの選考までに、ある程度業界理解を深めておくことをおすすめします。ウィンターインターンシップは業界を深く理解するのに役立つコンテンツが多いので、事前にある程度勉強しておくことで、知識をより自分のものにすることができます。と、

そのため、遅くてもウィンターインターンシップの選考が始まる大学3年生の12月頃には始めましょう。

業界研究はどのくらいやるべき?

これだけ業界研究をすれば十分という基準はありませんが、まずは就活の軸に当てはまる業界を網羅することを目指しましょう。

もし、「就活の軸に当てはまるけど志望度が高くない業界」がある場合は、まだ見えていなかった就活の軸を見つけるチャンスです。業界研究と自己分析を行き来しながら、自分がほかでもなくその業界を志望する理由を明確にしていきましょう

また、商流を把握して、志望業界の上流・下流にある業界についても理解を深めておくと、業界をより俯瞰的に見られるようになるので、おすすめです。

また、本やインターネットである程度情報を集めたら、OB・OG訪問に積極的に行きましょう。実際に働いている人から話を聞くことで学べることは非常に多いです。

他業界比較はどこまでやるべき?

他業界との比較で、自分が目指す業界の魅力を見つけられることがあるので、他業界比較は業界研究の有力な手法の1つです。他の業界と比較することで、その業界特有の魅力を発見することができます。

ただ、すべての業界と比較しようとしても、なかなかうまく進まないでしょう。まずは、自分の就活の軸に合った他業界との比較をおすすめします。

例えば、「企業の問題を解決する仕事がしたい」という軸があれば、コンサルティング業界、金融業界、広告業界などを比較してみましょう。

まとめ

以上、就活の業界研究の目的やポイント、やり方・進め方、人気業界の概要などを中心に紹介しました。

業界研究は、やろうと思えばどこまでも業界を広げられますし、深堀りすることもできます。そのため、業界研究の終わりが見えず、悩んでしまう学生は多くいます。

そのときは、自分の就活の軸に当てはまる業界を網羅して研究することを目指しましょう。できれば、志望業界の上流・下流にある業界との関係性まで把握できていると、より俯瞰的な視点で業界を理解することができます。

業界研究をするなかで、自分で気付いていなかった企業選びの軸、就活の軸に気づくこともあります。そのときは自己分析を深めるチャンスだと思って、一度自分のことを振り返ってみましょう。

早期内定を獲得する方法を解説!早期選考を受けるメリットなども紹介

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インターンシップや早期の選考イベントが一般的になり、早期内定を目指している学生も多いのはないでしょうか。人それぞれ考えは異なりますが、できるだけ早く内定をもらうことは安心にもつながります。

早期内定をもらうには、業界ごとに異なる選考スケジュールを把握したうえで就活を進める必要があります。また、早期内定をもらうためにはどのような方法があるのかも知っておくべきです。

この記事では、早期内定の時期と通常の内定時期の違いを解説します。

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早期内定とは?

早期内定とは、一般的な内々定をもらえる時期よりも早く内定をもらうことです。

一般的に内々定が出るのは大学4年の6月頃からで、内定が出るのは10月くらいとされています。これは経団連により、就活時期のスケジュールにルールが設けられていたためです。

現在は、経団連の代表や政府関係者が参加する会議でスケジュールを決めていますが、2023年まではこれまでと同様のスケジュールで進めることが決まっています。

そのため、経団連に加盟しているかどうか、によっても内定出しのスケジュールは異なります。早期内定を目指す場合は、まずこの違いがあることを理解しておきましょう。具体的なスケジュールの違いは後述します。

早期内定について知っておきたいこと

早期内定を目指すうえで知っておくべきことを紹介します。

一般的な就活スケジュール

一般的な就活は、以下のスケジュールで進みます。

一般的な就活では、4年生の6月以降に内々定が出て10月以降に内定がもらえます。10月以降に採用通知や内定通知などが企業から届くので、内定承諾書を提出すれば労働契約は成立です。

学生の半数近くが早期内定を獲得している

約半数近くの学生が早期内定を獲得していると言われています。また早期内定を出している企業は、外資系企業、ベンチャー企業に多いと言われています。

業界区分でいうと、コンサルティング業界、IT業界、人材業界などが早期内定を出すケースが多いです。

こうした企業形態や業界による内定を出すタイミングの違いも理解しておくことが大切です。

早期内定はいつまでも保留できない

早期内定をもらったら、最後に内々定をもらった会社をすべて並べて判断したいという学生もいるかもしれませんが、内定はいつまでも保留することはできません。

どれくらいの保留できるのかみていきましょう。

早期内定の保留期間の例

大学4年5月までに出る内々定は、内々定が出揃う大学4年の6月まで待ってくれることもありますが、多くの場合、1ヶ月ほどの保留期限が設けられます。

企業によっては、1週間ほどの保留期限の場合もあります。期限を設けられたからと言って、決断を焦ることは避けましょう。自分に合った企業に入社することが就活では重要です。

「内定保留」に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

早期内定を辞退する場合

早期内定を辞退するなら、すぐに採用担当に連絡しましょう。以下の例文を参考にしてください。

早期内定を辞退する場合の例文

株式会社◯◯
採用ご担当者様

お世話になっております。
◯◯大学の◯◯ ◯◯です。

先日は内々定をいただき、誠にありがとうございました。

この度いただいた内定ですが、辞退させていただきたく連絡いたしました。
時間を掛けて向き合ってくださったにも関わらず、
内定を辞退することをお詫び申し上げます。

貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。

——————————————–
〇〇 〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Mail:〇〇@〇〇.com
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
——————————————–

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【業界別】早期内定含む内々定時期目安

ここからは、早期内定が出る時期の目安を業界ごとに紹介します。

外資系戦略コンサル:大学3年9月

外資系戦略コンサルと外資系投資銀行は、早ければ大学3年の9月から早期内定が出ます。

外資系戦略コンサルは、クライアント企業の課題を洗い出し改善策を提案する仕事です。クライアントは大手企業のほか、政府機関や教育機関などにも及びます。

外資系投資銀行は日本でいう証券会社です。企業や機関投資家を顧客とし、資金調達や金融商品売買などのアドバイス、M&Aの実行などをします。

それぞれ人気のある業界で、内定を勝ち取るのは簡単ではありません。基本的には大学3年生夏のジョブ選考通過者のみが本選考に進むことができます。乗り遅れることがないよう、早めの対策が必要です。

【選考スケジュール】

  • 大学3年5月〜:エントリ受付
  • 大学3年6〜7月:ジョブ選考
  • 大学3年7〜8月:ジョブ実施
  • 大学3年9月〜:面接・内々定

【主な外資系戦略コンサル】

  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • ベイン・アンド・カンパニー
  • ボストン コンサルティング グループ
  • ATカーニー
  • PwC Strategy&
  • アーサー・ディ・リトル
  • ローランド・ベルガー
  • コーポレイト ディレクション
  • ZSアソシエイツ
  • ドリームインキュベータ

【主な外資系投資銀行】

  • ゴールドマン・サックス
  • モルガン・スタンレー
  • バンク・オブ・アメリカ
  • シティグループ
  • J.P.モルガン
  • バークレイズ
  • ドイツ銀行グループ
  • UBSグループ
  • クレディ・スイス証券
  • BNPパリバ証券

外資系総合コンサル・外資系メーカー:大学3年10月

外資系総合コンサル・外資系メーカーは、早ければ大学3年の10月から早期内定が出ます。

外資系総合コンサルは、戦略コンサルのようにクライアントの課題の改善提案だけでなく、実行まで総合的に幅広いコンサルを担う仕事です。就活の競争率も高い業界とされています。

外資メーカーは飲料・消費財・精密機械などジャンルは多岐にわたります。営業、マーケティング、財務・会計など、入社時から職種が決めて採用されることが多いです。

選考が進むのが早いため、10月にエントリーシートを提出して、10月中に内々定が出ることもあります。

【選考スケジュール】

  • 大学3年6月〜:インターンシップ受付
  • 大学3年6〜7月:インターンシップ選考
  • 大学3年6〜9月:インターンシップ実施
  • 大学3年10月〜:エントリーシート受付・本選考・内々定

【主な外資系総合コンサル】

  • アクセンチュア
  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • PwCコンサルティング・PwCアドバイザリー
  • マーサージャパン
  • コーン・フェリー・ヘイグループ

【主な外資系メーカー】

  • ユニリーバ・ジャパン
  • コカ・コーラ
  • ネスレ
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • 日本ロレアル
  • マース ジャパン リミテッド
  • レキットベンキーザー・ジャパン
  • モンデリーズ・ジャパン
  • 日本GE
  • ロクシタンジャポン
  • シック・ジャパン
  • エスティ ローダー

マスコミ・TV局:大学3年1月

マスコミ・TV局は、早ければ大学3年1月から早期内定が出ます。

マスコミは放送や新聞などの業界に分類され、特にTV局の内定時期が早いとされています。

面接を重視する企業が多いのも特徴で、5回以上の面接を通過しなければならない企業もあります。また模擬取材など、業界に特化した試験も少なくないので対策が必要です。

【選考スケジュール】

  • 大学3年6月〜:インターンシップ受付
  • 大学3年6〜7月:インターンシップ選考
  • 大学3年8〜9月:インターンシップ実施
  • 大学3年12月〜:本選考エントリー受付・選考
  • 大学4年1月〜:内々定

【主な企業】

  • フジテレビ
  • 日本テレビ
  • TBS
  • テレビ朝日
  • 朝日新聞
  • 読売新聞
  • 毎日新聞
  • 日本経済新聞
  • 共同通信
  • 集英社
  • 小学館
  • 講談社

ベンチャー・人材業界:大学3年12月

ベンチャー・人材業界は、早ければ大学3年12月から早期内定が出ます。

少し注意が必要な点は、インターンシップと本選考の境界が不明瞭な企業が一部あることです。インターンシップ参加後に、定期的に面談を重ねる企業が多いですが、評価が高い場合など、特例的にエントリーシートなどを出さずに本選考の面接が組まれるケースがあります。

ベンチャー企業は経団連に非加盟の企業が多く、早期から選考を実施して内々定を出しています。メガベンチャー・ミドルベンチャー企業になると、若いうちから広く使われているサービスに裁量権を持って携わることができることもあり、特に人気があります。

人材業界は、企業にとっても労働者にとっても重要な役割を担っています。高いコミュニケーション能力と営業力が求められる業界で、さまざまな業界の人材と関わる仕事が多いのも特徴です。

【選考スケジュール】

  • 大学3年6月〜:インターンシップ受付
  • 大学3年6〜7月:インターンシップ選考
  • 大学3年8〜9月:インターンシップ実施
  • 大学3年10〜12月:面談・面接
  • 大学3年12月〜:内々定

【主なベンチャー企業】

  • 楽天
  • DeNA
  • Yahoo
  • サイバーエージェント
  • LINE
  • メルカリ

【主な人材業界企業】

  • リクルートホールディングス
  • パーソルホールディングス
  • パソナグループ
  • アウトソーシング
  • テクノプロ・ホールディングス

広告代理店:大学4年5月

広告代理店は、インターン参加者限定で早ければ大学4年5月から早期内定が出ます。

広告代理店は、クライアント企業の代理で広告活動をおこなうのが主な仕事です。テレビや新聞、Webなどの媒体に、クライアント企業の広告を出稿し、その手数料で利益を得ます。

日系企業の中でも学生から人気が高く、内定を勝ち取るのが難しい業界の1つです。

【選考スケジュール】

  • 大学3年6月〜:インターンシップ受付
  • 大学3年6〜7月:インターンシップ選考
  • 大学3年8〜9月:インターンシップ実施
  • 大学4年3〜5月:本選考エントリー受付・選考
  • 大学4年5月〜:内々定

【主な企業】

  • 電通
  • 博報堂
  • アサツー・デイ・ケイ
  • 東急エージェンシー
  • NTTアド
  • JR西日本コミュニケーションズ
  • JR東海エージェンシー
  • 読売エージェンシー

総合商社・メーカー:大学4年6月

総合商社・メーカーは、大学4年6月に内々定が出ます。経団連のルールに則っている企業が多いので、一般的なスケジュールでの就活となります。

総合商社は資源・化学品・ICTなど、あらゆる事業を展開する商社です。このような業態は海外にはなく、日本独自の業態とされています。総合商社は国内企業の中でも就職が難しいとされる業界の1つです。

メーカーは自動車や食品などさまざな業種からなる業界なので、難易度もそれぞれで異なります。特にトヨタやホンダなど、海外でも活躍する自動車メーカーの内定取得難易度は高いです。

【選考スケジュール】

  • 大学3年6月〜:インターンシップ受付
  • 大学3年6〜翌1月:インターンシップ選考(随時)
  • 大学3年8〜翌2月:インターンシップ実施(随時)
  • 大学4年3〜5月:本選考エントリー受付・選考
  • 大学4年6月〜:内々定

【主な総合商社】

  • 三菱商事
  • 伊藤忠商事
  • 丸紅
  • 三井物産
  • 住友商事
  • 豊田通商
  • 双日

【主なメーカー】

  • トヨタ自動車
  • 本田技研工業
  • 日産自動車
  • 日立製作所
  • SONY

そのほかの経団連に所属している企業:大学4年6月

そのほか、経団連に所属している企業は、大学4年6月から内々定が出ます。

経団連には2022年時点で1,494の企業が加盟しています。経済センサス活動調査によると、2021年6月の全国の企業数は367万4000社なので、そうしてみるとほんの一部ですが、加盟しているのは大手企業が中心です。

前述したように、経団連は2020年卒まで就活スケジュールにルールを設けていました。2021年卒からルールは撤廃されていますが、経団連に所属している企業はルールに沿って就活スケジュールを進めています。

【選考スケジュール】

  • 大学3年6月〜:インターンシップ受付
  • 大学3年6月〜翌1月:インターンシップ選考(随時)
  • 大学3年8月〜翌2月:インターンシップ実施
  • 大学3年3〜大学4年5月:本選考エントリー受付・選考
  • 大学4年6月〜:内々定

【主な経団連加盟企業】

  • IHI
  • 旭化成
  • NTTドコモ
  • ANAホールディングス
  • キリンホールディングス
  • セブン&アイ・ホールディングス
  • 大成建設
  • 武田薬品工業
  • パナソニック
  • ミサワホーム
  • 横浜ゴム
  • ライオン
  • リコージャパン

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早期内定を獲得する方法

続いて、早期内定を獲得する方法を紹介します。主に以下の3つの方法があります。

  • 内定直結型インターンシップに参加する
  • 早期に開催される選考イベントに参加する
  • 逆求人サイトを活用する

内定直結型インターンシップに参加する

内定直結型インターンシップに参加した学生に早期内定を出す企業は多いです。参加して早期内定をもらえれば、その後の就活にも余裕をもって取り組めるでしょう。

内定直結型インターンシップは、インターンシップ参加後に、本選考に進んでほしい学生に個別に連絡がくる事が多いです。
2025年卒から、条件を満たした内定直結型のインターンシップは公認となり、ますます増えることが予想されています。

内定直結型と謳わなくても、実質的には本選考に直結する形でインターンシップを実施している企業は多いです。「まずは情報収集」くらいの気持ちで参加したインターンシップでも選考されているケースはあるので、必ず事前準備をして手を抜くことなく参加しましょう。

早期に開催される選考イベントに参加する

GD会や座談会、合同説明会など早期に開催される選考イベントへの参加も、早期内定につなげられます。

GD会は、グループディスカッションの様子を見た採用担当からスカウトをもらえるイベントです。多くの企業が参加しているので、自分を評価してくれた企業からの早期内定の獲得が期待できます。

会社説明会などの後におこなわれる座談会や、合同会社説明会などは企業の社員と学生が直接会話できるイベントです。座談会形式でも、優れた質問をする学生や積極性のある学生は本選考に呼ばれることがあるので、積極的な姿勢で臨みましょう。

逆求人サービスを活用する

逆求人サービスを活用する方法もおすすめです。

逆求人サービスとは、学生から興味をもった企業に応募するのではなく、自分のプロフィールに興味をもった企業からのオファーがもらえるサービスです。

中でも、おすすめはOfferBox(オファーボックス)です。
OfferBoxでは、企業側が送信できるオファーの数に制限を設けているため、企業はプロフィールをよく読んだうえでオファーを送信します。
そのため、自分合った企業からオファーをもらい、早期内定につながる可能性も高くなっています。

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早期内定を目指すメリット

早期内定を目指すことには、以下のようなメリットがあります。

  • 企業を見る目を養える
  • 選考の経験を積める
  • 自分の課題に気付いて対策できる
  • 企業を選ぶ基準ができる
  • 内定者インターンシップに参加できる

それぞれ紹介します。

企業を見る目を養える

早期内定を目指す場合は、早い段階から就活の準備を始めることになります。早い段階からさまざまな企業に触れることで、企業を見る目を養えることは早期内定を目指すメリットの1つです。

自分に合いそうか、この業界でやっていけるのかなど入社後をイメージできれば入社後のミスマッチ防げます。また、多くの社会人と早い段階で接することで、社会人としてのマナーや心構え、コミュニケーションを身につけることができます。

選考の経験を積める

ほかの学生よりも早く就活を始めるので、選考の経験を多く積めることもメリットです。
社会人と多く話していても、やはり選考の場となると緊張してしまうものです。慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、場数を踏むことでしか慣れることはできません。

インターンシップのときから、Webテストや筆記試験、面接試験などを重ねることで、本選考の時期には十分に慣れた状態で選考に臨むことができるでしょう。

自分の課題に気付いて対策できる

早期選考で失敗しておけば、自分の課題に早く気づくことができます。これも、早期選考にチャレンジした学生にしか得られないメリットです。

自分がなぜ不採用になったのか課題を早い段階で把握できるため、次の選考に活かすことができます。早い段階から選考を受けて、自分を磨いていきましょう。

企業を選ぶ基準ができる

早期内定を獲得すれば、企業を比較する対象できます。それにより、就職する企業を選ぶ基準ができ、よりスキルや経験が活かせる自分に合った企業を選べるようになります。

しかし内々定をダラダラ保持したままにすることは、その企業を志望するほかの学生の選考機会を奪うことに繋がります。入社意思の薄い内々定は保留せずに、できるだけ早めに辞退するようにしましょう。

内定者インターンシップに参加できる

内定者インターンシップとは企業によりますが、内々定から大学卒業までおこなわれるインターンシップです。

早い段階から職場の雰囲気や業務に触れることができるので、入社する同期に差をつけることができます。また、社員と接点がもてるので入社後の人間関係をイメージし、上司や先輩社員とうまくやっていけるかなどの判断材料も得られます。

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早期内定を目指すデメリット

早期内定を目指すことはメリットだけではありません。以下などのデメリットもあるので確認しておきましょう。

  • 自分が成長する前に落選してしまう可能性がある
  • 優秀な学生と競うことになりやすい
  • オワハラを受ける可能性がある

自分が成長する前に落選してしまう可能性がある

就活により成長する学生は多いですが、早期内定を目指し早めに就活を始めると、成長する前の段階で志望企業の選考に落ちてしまう可能性もあります。

基本的に本選考を受けられるチャンスは1回なので、第一志望の企業は、就活で成長し十分な選考対策を取った状態で受験したいものです。しかし、本命企業からの早期内定を目指し、選考対策が十分でない状態で受けてしまうと落選のリスクも高いです。

ただ、なかには一度落ちても再度志願して内定を獲得できたケースもあるので、早い段階での落選ですべてを諦める必要はありません。どうしても諦められない場合は、ほかの企業を見たり、自分の課題を克服したりしたうえで、採用担当に相談してみましょう。

優秀な学生と競うことになりやすい

早期選考を受ける際は、同時期に優秀な学生が選考を受けている可能性が高くなります。選考でそれらの優秀な学生と競うことになることはデメリットです。

採用基準を満たす学生には全員に内々定を出す企業もありますが、基本的には、企業はその年の採用枠を決めています。同時に出せる内々定の数にも限りがあります。採用枠が埋まってしまうリスクも考えると、早めに選考にチャレンジすることをおすすめします。

オワハラを受ける可能性がある

早期内定をもらうと、いわゆるオワハラを受ける可能性もあります。オワハラとは「就活終われハラスメント」といわれる、企業が内々定を出す見返りとしてほかの企業の選考を受けないように強要するハラスメントです。

オワハラには法的拘束力がないことがほとんどですが、無視し続けるのは入社するにしてもしないにしても、好ましくありません。オワハラと感じる発言を受けた場合は、入社するか内々定を辞退するかを早めに決めて、連絡しましょう。

OfferBoxを利用して早期内定を獲得しよう

改めてになりますが、新卒オファー型就活サイト「OfferBox」を利用することで、早期内定を獲得できるチャンスが広がります。

プロフィールを80%以上充実させた学生の平均オファー受信件数は41件となっており(※)、プロフィールを充実させることができれば、高確率でオファーをもらうことができます。

オファーがもらえるだけでなく、プロフィール閲覧数やオファー状況を見て、自分のプロフィールを見直すことができます。自分の自己PRやガクチカを磨いて、自分の魅力を十分に伝えられるようにしましょう。

(※)OfferBox2023年卒利用実績データより

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まとめ

以上、早期内定の概要と業界ごとの就活スケジュール、早期内定のメリット・デメリットなどを解説しました。

早期内定とは、大学4年の6月以前に内々定・内定をもらうことです。ただ、業界によって選考スケージュールが異なるため、早期内定のタイミングも同様に異なります。

自分が目指す業界や企業から早期内定をもらうためにも、就活スケジュールを把握したうえで準備を進めましょう。

結果的に早期内定がもらえなくても、都度対策をすることで内定をもらえる可能性を高めることができます。最終的に、自分に合った志望企業から内定がもらうためにも、早期から就活に取り組んでみましょう。

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就職活動を行う上で欠かせない業界研究をスムーズに進めるためには、「業界研究ノート」の作成がおすすめです。

業界研究ノートとは、自分が気になった業界や入社を志望する業界の情報を見やすくまとめたもののことで、志望する業界を受ける時のエントリーシートの作成や面接時にも役立ちます。

とはいえ、いざ業界研究ノートを作成しようと思っても、どのように書けば良いかわからない方も多いでしょう。

今回は、これから業界研究ノートを作成したい就活生の方向けに、業界研究ノートの作成方法や作成する目的、書き方のコツをテンプレートに沿ってご紹介します。本記事を参考にしながら、ぜひ自分だけの業界研究ノートを作成してみてください。

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業界研究ノートとは

業界研究ノートとは、就職活動の中で気になった業界や、入社を志望する業界の情報を整理して見やすくまとめたノートのことです。

基本的に特定の企業へ提出することはなく、自分自身の情報整理ツールとして使用するものなので、まとめ方にはこれといった決まりはありません。記載する内容も業界の特徴や魅力、課題、将来性など、自分が押さえておきたい情報を自由な形式で記入します。

業界研究ノートを作る目的・メリット

業界研究ノートを作る目的やメリットは以下の通りです。

  • 入社後ミスマッチを防ぐ
  • 興味のある業界を広げる/絞る
  • 面接やエントリーシートの志望動機対策をする

それぞれについて、詳しくご紹介します。

入社後ミスマッチを防ぐ

業界研究ノートは、入社後ミスマッチを防ぐことに役立ちます。

業界研究ノートを作成して気になる業界の情報を整理することで、その業界の現状や特徴、働き方や求められる人材などについて正しい理解を得られます。

まとめた情報と自分の強みや理想とする働き方に乖離がある場合は、入社できてもミスマッチが起こってしまったり、そもそも受かりづらかったりするリスクが高くなります。

自分に合った業界・企業に入社するためにも、業界研究ノートの作成は重要です。

興味のある業界を広げる/絞る

業界研究ノートは、興味のある業界を広げたり絞ったりする際に利用できます。

業界研究ノートにまとめたさまざまな業界の情報を比較してみることで、興味のある業界とそうでない業界の区別がつきやすくなります。その中で、特に魅力を感じた業界については関連する業界を調べることで視野を広げたり、理解を深めたりできるでしょう。

一方で、あまり興味のない業界は選考を受けるのをやめておく等、業界を絞る時の判断にも役立ちます。

面接やエントリーシートの志望動機対策をする

実際の選考では、志望動機は重要項目のひとつとして頻出し、深掘りされます。その際、企業のサイトやパンフレットに書いてある情報を読み上げただけでは、誰でもいえる内容で説得力がありません。

業界研究ノートには、自分の考えも交えながら業界全体の情報を記載するので、面接前やエントリーシートの作成時に見返すことで、「そもそもなぜその業界を志望するのか」という深い部分から、志望動機を答えられるようになります。

より詳しく知りたい方は、志望動機についての記事も参考にしてみてください。

業界研究ノート作成は紙とPCどちらがおすすめ?

業界研究ノートを作成する際は、できればPCでエクセルを利用するのがおすすめです。

エクセルを使えばスペースを気にせず書き足し・削除ができるだけでなく、参照URLを残しておけば、すぐに企業ページに飛ぶことも可能です。

PCではなく手書きで業界研究ノートを作成する場合は、情報を書き足しやすいルーズリーフの使用がおすすめです。用紙が一枚ずつ独立しているルーズリーフであれば途中で順序の変更ができるだけでなく、情報の追記も簡単に行えて便利です。最近ではさまざまな種類のルーズリーフが販売されているので、自分に合ったものを探してみると良いでしょう。

なお、紙とPCどちらを使用する場合も、まとめる情報の項目については変える必要はありません。

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業界研究ノートのテンプレート【エクセルフォーマット】

ここまで、業界研究ノートを作成する目的やメリットについてご紹介しました。しかし、いざ業界研究ノートを作成しようと思っても、どのように書き進めたら良いかわからない方も多いでしょう。

そこで、これから業界研究ノートを作成したい方向けに、すぐに活用できる業界研究ノートのテンプレートをご用意しました。
業界研究ノートのテンプレート【エクセルフォーマット】をダウンロード

【業界研究シートの記入例】 【業界比較表の記入例】

ここからは、本テンプレートをベースにノートの作り方やまとめ方、記載すべき項目について詳しく解説していきます。ぜひ下記リンクからダウンロードいただき、本記事を参考に自分オリジナルの業界研究ノートを作成してみてください。

なお、PCではなく紙を使用する場合も同様の項目・手順で進めることが可能ですので、紙で業界研究ノートを作成しようとしている方も、参考にしてみてください。

業界研究ノートの作り方

業界研究ノートの作り方は以下の通りです。

  • ステップ①興味のある業界の基礎情報を書き出す
  • ステップ②興味のある他の業界と比較する
  • ステップ③新しい情報が入ったら更新する

それぞれについて、詳しく解説します。

ステップ①興味のある業界の基礎情報を書き出す

テンプレートをダウンロードしたら、まずは「☆☆業界(サンプル)」のシートを複製してください。そして、シートの名前を研究対象(興味のある業界)の業界名に変更します。

続いて「基本情報」「業界詳細」「業界の沿革・動向」の各項目に、わかる範囲で基礎情報を記入していきます。必要な項目の詳細や書き方は後述するので、参考にしてみてください。

なお、埋まらない箇所は、「業界地図」や「業界地図デジタル」などを利用して、調べながら作成するのがおすすめです。

さらなる詳細は、業界研究の調査におすすめの本の記事で紹介しています。

ステップ②興味のある他の業界と比較する

ノートに情報を書き溜めていくと、徐々に志望度の高い業界とそうでない業界にわかれてくるかと思います。そこで、興味のある業界を1つの表にまとめて比較していきます。

まず、「業界比較表(サンプル)」のシートをコピーしてください。

そしてコピーして作成したシートに、研究済みの業界の中から、特に志望度の高い業界をピックアップして「業界比較表」にまとめてください。続いて、その業界ならではの魅力や、逆に気になること・懸念点などを整理していきます。

1つの表に一覧化して比較することにより、就活の軸の優先度を考えたり、深堀りしたりするきっかけになります。

なお、ここで記入した「他の業界と比較して魅力的な点」は、そのまま業界の志望動機を考える際に利用できます。「他の業界と比較して気になる点」は、その点を解消するためのネクストアクションを考えるきっかけになるので、ぜひ活用してみてください。

ステップ③新しい情報が入ったら更新する

まとめた情報は新しい情報が入るたびに更新しましょう。再度調べたり、OB/OG訪問などで人と会ったりして新しい情報が入った場合は適宜最新情報に書き換えます。

追記情報はそのまま書き足す形で問題ありませんが、古い情報が上書きされる場合は、前の記録も残しておくことをおすすめします。更新前の情報を残したままにしておくことで比較したり、参考にしたりできるのでできるだけ消さないようにしましょう。

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業界研究ノートにまとめるべき項目

ここからは、業界研究ノートに記入する項目について詳しく解説していきます。

  • ①業界名・企業群・企業名
  • ②興味を持ったきっかけ・志望理由
  • ③業界の市場規模(業界内の領域別も)
  • ④ビジネスモデル(誰に・何を・どのように)
  • ⑤商流・関連する業界
  • ⑥業界の歴史・最近のニュース/トレンド
  • ⑦業界の将来性・課題
  • ⑧求められる人物像
  • ⑨他の志望業界との比較
  • ⑩その他のメモ

それぞれについて見ていきましょう。

①業界名・企業群・企業名

まずは業界名と領域ごとの企業群、各企業群に該当する企業名を記載しましょう。

テンプレートを使用する場合は、まずは基本情報の欄に更新日と業界名を記載します。次に、該当の業界に所属している企業名を所属する領域ごとに分けて、企業群ごとに記載していきましょう。

②業界の市場規模(業界内の領域別の市場規模も)

業界の市場規模も重要なデータです。業界内でもいくつかの領域に分かれていることがあるので、その場合は領域ごとの市場規模も記載していきましょう。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「業界詳細」内の「市場規模」の欄を活用してみてください。

【市場規模の例】

 

  • ◯◯領域:10兆円
  • △△領域:2兆4000億円
  • □□領域:7兆8000億円

③ビジネスモデル(誰に・何を・どのように)

研究する業界の業務内容やビジネスモデルも書き込みましょう。ビジネスモデルを考える際は、だれに何を提供し、どのように収益が発生しているのかを調べてまとめていきます。

ビジネスモデルを理解することで、業界に将来性があるかどうかがわかります。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「業界詳細」内の「ビジネスモデル」の欄を活用してみてください。こちらも、領域ごとに分けて記載するのがおすすめです。

【ビジネスモデルの例:食品業界(食品メーカー領域)】
食品卸業者・小売店に対して、加工した食品を提供する。
近年では、消費者に対して直接オンライン販売するケースも(D2C)

④商流・関連業界

研究する業界の商流や、関連する業界も書き込みます。商流や関連する業界を把握することで、研究する業界がどのような役割を果たしているのかや、他の業界との関わりを理解できます。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「業界詳細」内の「商流・関連する業界」の欄を活用してみてください。

【商流・関連する業界の例:食品業界】
農林水産業界→食品卸領域→食品メーカー領域→食品卸領域→小売店→消費者

⑤業界の歴史・最近のニュース/トレンド

業界の歴史や最近のニュース、トレンドも押さえておきましょう。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「業界の沿革・動向・求められる人物像」内の各項目を活用してみてください。

【業界の歴史の例:食品業界】
明治時代になり美味しさや文化として味わう楽しみが注目されるようになった。近代化に伴い、殖産興業のひとつとして食品産業も発展を遂げる。明治15年以降になると工場が現れるようになり、さらに食品産業の普及が広まった。その後も、食品品質の向上のための研究が進められてきた。また、近年では、スマートフォンの普及に伴い、直接消費者にメーカーが食品を提供するD2C(Direct to Consumer)のビジネスモデルが台頭するなど、食品サプライチェーンの効率化のための取り組みも積極的に行われている。

 

【最近のニュース/トレンドの例:食品業界】
コロナ禍により巣ごもり需要が起こっていたが、2021〜2022年にはやや落ち着きを見せ、経済回復に伴い業務用食品の需要が巻き返されている。また、共働き世帯や単身世帯が増えていることから、家庭料理を食べる機会が減り、食品需要全体が低下している傾向にある。

⑥業界の将来性・課題

業界の将来性や課題も重要です。業界を絞り込む判断のひとつとして役立つため、しっかり記入しておきましょう。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「業界の沿革・動向・求められる人物像」内の「業界の将来性・課題」の欄を活用してみてください。

【業界の将来性・課題の例:食品業界】
日本の人口減少による国内市場の縮小が懸念される(長期的な課題)。一方で、昨今では海外市場の開拓が行われており、グローバル化による利益拡大の可能性が期待できる。

⑦求められる人物像

業界全体が求めている人物像を記載することで、自分との相性を把握できます。業界の動向や将来性から、必要とされる素養や人柄について記載します。先に記述した「業界の将来性・課題」の欄を参考にしながら書き出してみると良いでしょう。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「業界の沿革・動向・求められる人物像」内の「求められる人物像」の欄を活用してみてください。

【求められる人物像の例:食品業界】
・食品やそれによって届けられる幸福・健康に興味がある
・サプライチェーンの前後の企業と関係構築するスキルがある
・海外の人とも対等に話せる語学力・交渉力がある

⑧他の志望業界との比較

各項目を書き終えたら、他の志望業界との比較を行いましょう。研究した業界の魅力的な点や懸念点を記載していきます。

テンプレートを使用する場合は「業界比較表(サンプル)」のシートを活用してみてください。

【他業界と比較して魅力的な点の例:食品業界】
・人々の生活に欠かせない分野である
・グローバルに働ける可能性が高い
・自分の強み(語学力)が活かせる

 

【他業界と比較して気になる点の例:食品業界】
・日本国内での需要が縮小する可能性がある
・配属によっては希望の食品領域に携われない

⑨志望理由・興味を持ったきっかけ

データや情報だけでなく、志望理由や興味を持ったきっかけなど自分の感じたことや考えも交えて記入します。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中の「その他・感じたこと」の項目や、業界比較表の中の「他業界と比較して魅力的な点」や「業界の志望理由」の欄に書き込んでいきましょう。

どのようなことを書けばよいのかわからない場合は、以下の例文も参考にしてみてください。

【興味を持ったきっかけ・志望理由の例:食品業界】
興味を持ったきっかけ:食べることが好きだったため食品を扱う業界に興味が沸いた
志望理由:人々の生活に欠かせない食品づくりに携われるため。日本ならではの食品を海外展開することに魅力を感じている。

⑩その他のメモ

先に紹介した項目以外で書きたいことが出てくる可能性もあるため、「その他のメモ」欄も用意しておくと便利です。

テンプレートを使用する場合は、「☆☆業界(サンプル)」シートの中にある「その他・感じたこと・他人の意見」の欄を活用してみてください。

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業界研究ノートを作るときのポイント

続いて、業界研究ノートを作るときのポイントをご紹介します。

  • 事実と意見を分けて記載する
  • 懸念点に関しては情報収集して解消する
  • OB/OGや先輩の意見も聞いてみる

それぞれ見ていきましょう。

事実と意見を分けて記載する

業界研究をする上で、自分の考えや意見を交えて記載するのは大切ですが、事実と意見を同じ場所に記載するのは、混同してしまう可能性があるためあまり良くありません。

見返した時にひと目でわかるように、事実と意見は分けた状態に整理して記載するようにしましょう。紹介したテンプレートでは、「その他感じたこと・他人の意見」の欄に意見を記載し、その他の欄には事実情報を記載するようにしています。

また、事実情報には、参照元を記載しておくのもおすすめです。

懸念点に関しては情報収集して解消する

業界研究を進めていくと、志望する業界であっても、自分の理想とする働き方との乖離や、今後の展望についての不安など、懸念点が現れることがあるかもしれません。

懸念点を見つけた場合は、新たに情報収集をして解消できるかどうかを調べてみることが重要です。「懸念点が払拭できないことがわかる」ことも前進している証拠なので、目的を決めて業界への理解を深めていきましょう。

OB/OGや先輩の意見も聞いてみる

OB・OG訪問も機会があれば積極的に活用しましょう。研究したい業界で働くOB/OGの方や就活が終わった先輩の意見を聞くことで実体験に基づいた情報を得られます。

ゼミやサークル、大学のキャリアセンターなどを通じて興味のある業界で働いている人を探してもらったり、OB・OG訪問ができるアプリを利用してみたりすると良いでしょう。

OB・OG訪問については、こちらの記事で解説しています。気になる方は参考にしてみてください。

業界を絞れたら企業研究ノートも作成しよう

業界研究ノートを活用して志望業界をある程度絞ったら、その業界や領域に属する企業ごとの情報収集も始めてみましょう。企業一社一社について深掘りするには、必要な情報を洗い出して比較できる「企業研究ノート」の作成がおすすめです。

企業研究ノートの作成方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

今回は、これから業界研究を行いたい就活生の方向けに、業界研究ノートの作成方法や作成する目的、書き方のコツをテンプレートに沿ってご紹介しました。

業界研究ノートを作成することで、自分が気になった業界や入社を志望する業界の情報を洗い出し、比較できるメリットがあります。また、エントリーシートの作成や面接時の振り返りにも役立つほか、入社後のミスマッチも防げます。

いくつかの業界を研究したら、特に志望する業界をピックアップして業界ごとの魅力や気になる点を比較してみましょう。

就職活動を行う上で欠かせない業界研究をスムーズに進めるために、ぜひ本記事を参考に、自分だけの業界研究ノートを作成してみてください。

AnalyzeU

みなさんこんにちは!ライターの秋山健一です!
企業分析についての役立つツールやフレームワークを紹介し、それを実際にやってみる教師と生徒の1人二役のようなコラムです!ここまで企業分析について大事なポイント3つを紹介し、順を追いながらポイントの実践をしてきました。

 

さて、じゃあ今回は何を紹介するかと言いますと「企業の将来性」の分析方法です!気になる企業、行きたい企業に入れたとしても、その入社して数年でその会社が倒産しては話にならないですよね?そうならないために、企業の将来性を自分で判断できるようになっておきましょう!

 

今回は「SWOT分析」という経営学で使われている手法を用いて分析していきます!「SWOT分析」・「経営学」と聞くととっても難しそうですよね。でも、これができれば就活の企業分析においてライバルたちから一歩先んじること間違いなし!使い方や考え方も、さほど難しくないのですぐ覚えられることでしょう。

 

SWOT分析とは

「SWOT分析?何それおいしいの?」という人もいると思いますので、まずは「SWOT分析」とは何かからお話ししていきたいと思います。「SWOT分析」とは、企業の経営戦略を立てるためにその企業の置かれた環境を、内部環境の「強み」と「弱み」、外部環境の「機会」と「脅威」という4つに分類して分析する手法のことです!
これだけだと何を言ってるかわからないですよね?詳しく解説しましょう!

SWOT分析のSWOTとは「Strong=強み」・「Weak=弱み」・「Opportunity=機会/チャンス」・「Threat=脅威」のそれぞれの頭文字をとったものです。つまり

強み:目標達成に貢献する組織(個人)の特質。
弱み:目標達成の障害となる組織(個人)の特質。
機会/チャンス:目標達成に貢献する外部の特質。
脅威:目標達成の障害となる外部の特質。

 

ということです。
このように色々な角度から分析するときに便利な方法となっています。

 

 

SWOT分析を使って企業分析をしてみよう!

ここまで、SWOT分析について簡単に説明してきましたが、ここからはもう少し具体的に例を出して説明していきます。
こういったフレームワークは具体例で覚えたほうが理解しやすいですからね。

 

例:旅行代理店OfferBox
創業40年目くらいの中小旅行代理店。主要エリアは近畿。ネットサービスは行わずに旅行プランを直接説明する営業を主としている。売り上げはほとんど仲介料から。顧客は国内のみで外国人に手を広げてはいない。

 

この企業についてSWOT分析を使って分析していきましょう。やることは結構単純。
この旅行代理店についての情報とそれを取り巻く状況を調べ、それらを内部と外部、好影響と悪影響で分類していきます。

 

外部環境としては、今はじゃらんネットや一休ドットコムなど、個人でもホテルや観光施設を簡単に比較検討できて予約まで行えるサービスが普及しています。この流れは止まる気配がありませんし、さらに民泊によってホテルに泊まる旅行者自体が減り始めました。これらは明らかに旅行代理店にとって外部の悪影響、つまり「脅威」となります。
では外部の好影響である「機会」はないのかといえば、そんなことはありません。知っての通り日本は高齢化が進んでおり、若い人より高齢の人のほうが数は多いです。そして高齢者層は若年層に比べて金銭的に余裕があり、またネットでホテルを予約する習慣が無かったり、面と向かって話せる接客を好む傾向があります。これらは直接営業を主とするこの会社にとって「機会」と言えるでしょう。

 

内部に目を向けると、ネットを介したビジネスのノウハウがないためそこは「弱み」となりますが、逆に対人の営業に関してはノウハウの蓄積があるでしょうから「強み」となります。

 

就活にどう活かす

このように企業に関する情報を集め、4つの領域に分類することで、企業の置かれた環境を俯瞰して見ることができ、経営戦略も立てやすくなるのです。「いや、経営者でもないのに経営戦略立ててどうするの?将来性ある会社かどうかわかればいいよ」という声が聞こえそうですが、ちょっと待ってください。経営戦略を考えることは、企業の将来性の判別にとても役立つのです。

 

経営戦略を考える目線があると、SWOT分析のようにその企業の内外様々な情報を調べるようになります。そして自分なりにその企業の生き残る道筋を考えられるようになります。つまり「生き残る戦略」が考えられるようになるため、「生き残る企業」もわかるようになるのです。

 

この企業の場合は明らかに今からネットビジネスに飛び込むのは勝ち目がないので、高齢者層を対象として丁寧な接客と親切なフォローを武器に旅行プランを販売していくのがいいと考えられます。この企業が自分の考えた経営戦略をとっているのか調べてみましょう。もしとっていないなら説明会などで質問しましょう!その会社なりの意図があるのかもしれません。もしその意図に納得できるなら、その会社も自分にとっての将来性ある企業となるでしょう。

 

つまり、将来を考えられる人「生き残り戦略」を考えられる人でなければ、将来性のある企業は見つけられないのです。

 

 

さて、今回はちょっとだけ難しい話になってしまいました。どうでしょう?SWOT分析は使えるようになりましたか?
次回は実在する企業を使ってSWOT分析を実践してみますので、今回のコラムよりもっとわかりやすくなると思います!
SWOT分析を使えるようになれば、他の就活生に比べてより深い企業分析をすることができます。他の就活生と差をつけるチャンスなので頑張ってみてください!

「就活で志望動機が大切なのは知っているけど、どんな志望動機が企業に評価されるのか分からない」と悩む人は多いです。

志望動機の目的や見つけ方を理解しないままいきなり考え始めても、途中で行き詰ってしまうのは当然のことです。

この記事では、就活面接で企業が志望動機を聞く理由や、具体的な例文を紹介していきます。

企業の意図や例文から作り方のポイントを理解し、それから自分なりの志望動機を考えていきましょう。

しっかりとした手順を踏んで考えていくことが、企業に評価してもらえる志望動機を作る一番の近道です。

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就活面接で志望動機を企業が聞く理由

そもそもなぜ、企業は志望動機を聞くのでしょうか?

当たり前かもしれませんが、志望動機を考える上で大切なことなので、改めて確認しましょう。

就活生の人柄を知りたいから

1番の理由はここにあります。採用担当者としては、どれだけ企業のことを詳しく話せる人でも、その人自身のことがわからなければ、採用することはできません。

企業が採用したいのは、自社のことを知っている人ではなく、活躍してくれる人です。

そのため、「活躍してくれそうか?」を判断するために、自社のどこに興味を持っていて、どうしてそこに興味を持ったのかを聞くのです。

むしろ「どこに」よりも「どうして興味があるのか」を重要視しています。

なぜなら、興味がある理由は、あなたの人柄や大切にしていること、目指すものなどにリンクしているからです。

志望動機は、自分自身のことを伝える場であるということを理解しましょう。

自社に対する興味・共感の強さを知りたいから

先ほど、企業が採用したいのは活躍してくれる人である、とお伝えしました。

活躍してくれるかを判断するために、1つの指標としているのが「熱意」です。そしてここで言う熱意とは、「大変なことがあっても、辞めずに頑張れる」と信じられることを意味します。

どんなに能力的にも、企業カルチャー的にもマッチしている人であっても「この人すぐ辞めそうだな」と感じる人は採用されません。とりわけ、新卒採用においては育成期間を想定しているため、活躍してもらうまでの間に退職されてしまうと企業側はとても困ってしまいます。

ですので、大変なことがあっても辞めない人を見極めたいのです。その見極めの方法として、「自社に対してどのくらい興味・共感を持っているのか」を志望動機を通じて測るのです。

自社に強い興味があり共感してくれている人であれば、辞めづらいと判断できますし、逆に、興味・共感がそこまでなさそうだったり、限定的な部分に共感している場合は、すぐに辞めてしまうように見えてしまうでしょう。

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面接で企業が志望動機に期待していること

就活生にとって、志望動機を考えるのが大変な理由をお伝えしましたが、実は企業もそのことは理解しています。

そうした就活生の背景を知っているため、「あなたがどんな人か知る」「自社に対する興味・共感の強さを知る」以外に、プラスアルファで期待している箇所があります。

自己分析がしっかりできていること

志望動機は、自分自身を伝える場である…と、前段でお伝えしましたが、自分自身がどんな人間かをしっかり分析して、相手に伝えられる人は評価されます。

なぜなら、就職活動に対して意欲的に取り組んでいることがわかりますし、また、「相手が求めることを、わかりやすく物事を伝えられる力」は、どんな企業でも求められる能力だからです。

自分のことを深く理解した上で、その上で自社に興味を持っている理由をそこに結び付けて説明できていれば、志望動機に強い納得感を持たせることができます。

企業研究がしっかりできていること

企業は、就活生が志望動機を考える大変さだけでなく、他社と並行して選考を受けていることももちろん理解しています。

1日に何社も企業を巡ることも少なくないことを認識しているので、それだけ忙しい中で、各社の会社HPを全てじっくり見ることは難しいと思っています。(だからこそ、簡単に自社を理解してもらえるように、わかりやすい就活生用のページを作ったりしているのです。)

ですので、とりわけ1次面接など選考が始まったばかりのタイミングにも関わらず、自社のことをしっかりと調べていることがわかると、「忙しい中でも、興味を持って調べてくれたんだ!」と、面接官は好印象を抱きやすいです。

自分なりの意見を持っていること

志望動機を伝える際、「ここを魅力に感じた」「興味がある」で終わらずに、「この部分を私はこう感じた」と、具体的に自分なりの意見を伝えられると、より深く自社について考えてくれていると感じられ、好印象です。

これは志望動機に限ったことではありません。

例えば、映画の感想でも
「ラストシーンで主人公が究極の選択をするところに感動した」
よりも
「ラストシーンの主人公の選択は、私には勇気がなくてできないかもしれないと思ったけれど、その分すごく憧れた」
のように、その人自身がどう感じたかがある方が、その物事に強い興味・関心があるように見えます。

志望動機も同様で、ただ興味のある箇所を伝えるのではなく、「どんな風に興味があるのか」を伝えることを意識すると良いでしょう。

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面接で志望動機を答えられない理由

志望動機をしっかり考える大切さは、ご理解いただけたかと思います。

しかし、そうは言っても志望動機を考えるのは大変ですよね。就活生が志望動機を見つけるのが大変なことには理由があります。

企業研究ができていないから

志望動機が思いつかない大きな理由の1つは、その会社のことをよく知らないからです。

就活生が面接を受ける会社は、大半が以下の2つに分類できます。

  • 名前は知っているが、会社については詳しく知らない
  • 名前も知らなかったし、会社についても詳しく知らない

例え、食品・日用品・アパレルなど、日頃からよく使っている製品の会社であっても、その会社の事業全体のことや、会社のビジョンなどは知らないのが普通です。

一方で、「この製品が好きだから入社したいです」では志望動機が不十分であることはわかる…。では、何をどう伝えたらいいのか?と迷ってしまうのです。

会社を知るためには、企業のHPや業界誌などから情報を得たり、社員の話を聞くのが有効です。

特に企業と会ってからであれば、一度社員から話を聞けているので、会社の理解が進み、志望動機を考えやすくなります。そのため、書類選考や一次面接が、志望動機を考えるのが最も大変かもしれません。

働くイメージを持てていないから

志望動機が思いつかない大きな理由のもう1つは、会社情報を集めたとしても、社会人経験がないため、自分に置き換えてイメージするのが難しいからです。

例えば、転職者が中途採用面接を受ける場合は、今の仕事と比較することで、その会社の仕事をイメージすることができます。

特に、同業界へ転職する人は、会社HPを見ても見慣れた単語が多く、どんなことをしている会社なのか想像することができます。

一方、新卒の就活生は、会社HPを見ても初めて見る単語がたくさん。
「営業がアポをとる」と一言書かれていても想像できません。そもそも想像する選択肢すら出てこない方が大半だと思います。

これが転職者であれば「アポとりは電話?メール?飛び込み?」「既存顧客?新規顧客?」「アポの頻度は?」「アポとりノルマはあるのか?」など、この一言からたくさんの想定ができます。

当たり前ですが、初めて社会人になるため、会社HPがいかに学生向けに書いてくれているとはいえ、イメージが掴みづらいのは当然です。

書いてあることが全部よく見えてしまったり、頭に入ってきづらかったりするのが、志望動機を作るのが難しい理由の1つです。

“企業ウケ”を気にしすぎているから

企業ウケを気にしすぎて、変に考えすぎてしまっている可能性があります。企業の特徴をよく理解してアピールすることは大切ですが、無理矢理それに合わせたような志望動機を企業は求めていません。

企業向けの「建前」は期待されていないので、企業ウケばかりを気にせずホンネで自分らしさをアピールしましょう。企業の特徴に無理矢理合わせないと志望動機を作れないようであれば、そもそもその企業が自分に合っていないと考えられます。

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面接の志望動機を本音で話すメリット

自分のホンネの志望動機を言えるメリットは主に下記の3つです。いずれも就職活動の面接において、大切なポイントとなっています。

熱意が伝わりやすい

1番のメリットは、ホンネであるからこそ、言葉に気持ちを乗せやすく、熱意が伝わりやすいということです。

採用面接で最終的に合否を判断するのは「どれだけ本気でやりたい気持ちがあるか」だと言っても過言ではありません。

面接官は多くの就活生を見ていますので、話し方から本気度を汲み取ることが得意です。
ホンネであれば、思う存分気持ちを伝えることができます。

話が食い違わない、一貫性がある

ホンネの志望動機の場合、嘘がないので、話が食い違うことがありません。面接の中で、話を具体的に深掘りされても、正直に話せば良いだけなのです。

もし嘘の志望動機だった場合、どこかで話に一貫性がなくなり、しどろもどろになってしまう可能性が高いです。そうなると、面接全体で良い印象を得るのが難しくなり、選考通過の可能性が下がってしまいます。

入社後活躍できる可能性が上がる

ホンネで話して通じ合えた結果、入社後のギャップが少なくなるのも大きなメリットです。入社後のギャップが少なければ自分の能力を正しく発揮できるため、活躍できる可能性が高くなるでしょう。

反対に、建前の志望動機で合格した場合は、入社後に企業と自分の相性がよくないことに気づくリスクが高まります。その結果、早期退職となれば再び就活をする必要があり、非常に手間です。このように志望動機をホンネで話すことは、企業にとっても自分にとってもメリットがあると理解しておきましょう。

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【例文】面接での志望動機の回答例

ここでは、面接での志望動機の回答例を5つのテーマ別に紹介します。企業が志望動機を聞く理由や期待していることを踏まえ、自分なりの回答を考えてみてください。回答例はあくまでも考え方の一例にすぎませんから、そのまま真似するのではなく、自分自身の言葉で志望動機を作ることが大切です。

企業理念・ビジョン

【例文】

「お客様が求める、一歩先を見据えたサービスを提供する」という御社の理念に共感しました。

 

私は弓道部の部長として、「既存のやり方や伝統にとらわれすぎず、時代に合わせて非効率な点を改善していく」考えのもと活動してきました。例えば、私が所属していた弓道部には挨拶文化が根付いており、練習が始まる前に先輩1人1人に挨拶をするというルールがありました。

挨拶は大切ですが1人1人にするのはとても非効率だったため、撤廃したところ、より多くの練習時間を確保できるようになったと部員からも好評でした。

貴社においても、常に効率的なやり方を模索しながら仕事に臨みたいと思います。

【ポイント】
企業理念・ビジョンをテーマにする場合は、ただ共感しただけで終わらず、自分とどう関連するのかまで言及するのがポイントです。

例文では「一歩先を見据えたサービスを提供する」理念と「時代に合わせて非効率な点を改善していく」という考えが一致しており、入社後も能力を最大限発揮してくれそうな期待感が持てます。

バリューや行動指針

【例文】

従業員の労働環境や健康状態に配慮した行動指針に惹かれました。

 

大学でファストフード店のアルバイトをした経験から飲食業界に興味を持って企業研究を進めていたのですが、ほとんどの企業は「お客様視点」「顧客満足の最大化」などお客様重視の行動指針でした。

そんな中、御社だけは従業員の健康保持増進を掲げており、従業員を大切にする企業なら長期間にわたって健康とモチベーションを維持して働けると思い御社を志望しました。

【ポイント】
同業他社と比較しながら企業研究を進められていることが読み取れる例文です。

入社後にどんな業務に携わりたいかについても言及すると、業界の中でその企業を選んだ説得力がさらに高まるでしょう。

商品やサービス

【例文】

御社が手がけた来島海峡大橋の近くに私の実家があることが、企業選びの決め手となりました。

 

物心ついてから来島海峡大橋を通った際に「人間は海の上にこんなすごいものが造れるんだ」と感じた経験が強く印象に残っており、それ以来、大規模な建設プロジェクトに携わることを目標にしてきました。

入社後は実務経験を積みながら建設に関するスキルと知識を身につけ、ゆくゆくは1級建築施工管理技士の資格を取りたいと考えています。

【ポイント】
モノづくりに興味を持った理由が、幼少期の実体験に基づいていることが伝わります。

今の時点で持っているスキルや知識についてアピールすると、より入社後の活躍をイメージしてもらいやすい志望動機になるでしょう。

社風・文化

【例文】

年齢や職種にかかわらず意見を出し合える社風に魅力を感じました。

 

大学時代のアルバイト先では、店長が「自分の意見が常に正しい」と考える人で、従業員が意見を出しにくい環境でした。

その後、周りに意見を積極的に求める店長に代わった結果、私たち従業員も高いモチベーションで働けるようになった経験がありました。

それ以来、誰もが意見を言いやすい環境を企業選びで重視しており、志望業界の中で最も風通しの良い御社で働きたいと考えています。

【ポイント】
風通しの良い社風を重視する理由について、過去の経験から根拠を示せています。

業界の中でその企業を選んだ根拠が少し弱いため、「どのような点に風通しの良さを感じたのか」という深掘り質問への回答も考えておくと安心です。

社員

【例文】

企業選びの最終的な決め手となったのは、御社で働く社員の方々の人柄です。

 

1年ほど前に御社の長期インターンシップに参加したのですが、プログラミングを勉強し始めたばかりということもあり、必要以上に社員の方々に迷惑をかけてしまいました。

不機嫌な顔をされてもおかしくないところ、「私も最初は全然できなかったから」などと励ましてくださり、プログラミングを嫌いになることなく作業に取り組めました。

この経験から周りの人の人柄が自分のパフォーマンスに大きく影響することに気づき、企業選びでも働く社員の方々の人柄を重視しています。

【ポイント】
社員の人柄がテーマの志望動機は説得力が弱くなりがちです。

誰でも作れるような志望動機にならないよう、人柄に惹かれた時のエピソードを伝えるとともに、それが自分にどんな好影響を及ぼすのかを伝えましょう。

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面接で本音で話せる志望動機の見つけ方

ホンネで話せる志望動機を作るには、一つ一つ手順をふんで丁寧に考えることが大切です。いきなり考え始めてはまとまりのない志望動機になってしまいますから、まずは興味のある企業とその特徴を洗い出すことから始めましょう。

具体的には、以下のような手順で考えていくのが効率的です。

  • STEP1.興味のある企業・特徴を洗い出す
  • STEP2.各企業の共通点・異なる点を整理する
  • STEP3.自分史で自分の経験や価値観を洗い出す
  • 「その企業の魅力」と「自分の経験や価値観」を紐付ける

STEP1.興味のある企業・特徴を洗い出す

最初に、興味のある企業とその特徴を洗い出しましょう。リストとして興味のある企業を視覚化することで、全体像をつかみやすくなるメリットがあります。

リストアップの際は、その企業の特徴も合わせて洗い出すことがポイントです。興味のある企業とその特徴を一緒にメモしておけば、各企業の特徴がごちゃ混ぜになってしまい、調べなおすはめになる失敗を回避できます。

STEP2.各企業の共通点・異なる点を整理する

興味のある企業の特徴を整理できたら、次は各企業の共通点や違いを整理しましょう。企業研究では各企業を絶対的に評価するのではなく、相対的に評価する必要があります。

他の企業と比べてこの企業にはどんな特徴があるのか、何を強みとしているのかといった視点で研究を進めてみましょう。そうすることで、その企業にしかない独自性を見つけ出しやすくなります。

2-1.共通点しかない場合は要注意

違いが見つからず、共通点しかない場合は注意が必要です。「なぜ他の企業ではなくこの企業を選んだのか」という、志望動機で最も大切なポイントを考えづらくなってしまいます。

そのため共通点しかない場合は、複数の企業をまとめて比べるのではなく、1社:1社で比べてみましょう。まとめて比べた場合は独自性が分かりづらかったとしても、2社に絞って比較するとそれぞれの独自性が見えてきます。

2-2.「知名度の高さ」は志望動機にならない

整理していく中で「給与」や「知名度の高さ」などが企業の特徴として見えてくる場合がありますが、それらは基本的に志望動機の材料にはなりません。

志望動機は自分の価値を企業にアピールするものであって、自分にとってのメリットをアピールすることが一番の目的ではないからです。もちろん、それらが本当の志望動機であれば正直に話すべきですが、企業には共感されないことが多いと理解しておきましょう。

STEP3.自分史で自分の経験や価値観を洗い出す

企業の違い・独自性が整理できたら、いよいよ「自分」と結び付けていきましょう。自分に合った企業を見つけるためには、企業の特徴と自分の特徴を照らし合わせる必要があります。

具体的には、自分史で自分の経験や価値観を洗い出す方法がおすすめです。自分史とは中学時代・高校時代・大学時代というように、年代別に過去の自分を振り返る方法のことです。
過去の自分がどんな考えを持ち、どんな行動を取ったのかを振り返ることで、自覚していなかった強みや価値観を見つけやすくなります。

自分で自分を分析するのが難しい場合は、自己分析ツール「AnalyzeU+」を使うのもおすすめです。AnalyzeU+はOfferBoxで利用できる自己分析ツールで、客観的かつ詳細なデータをもとに分析を進められます。
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STEP4.「その企業の魅力」と「自分の経験や価値観」を紐付ける

自分の経験や価値観を洗い出せたら、その企業で働く魅力と紐付けていきましょう。働く魅力と自分の特徴が合っていれば、その企業が本当に自分に合っていることの裏付けになり、ホンネで話せる志望動機が自然と見えてくるはずです。

また、志望動機は「そう言っている人と自分が働きたいか」という視点から考えることが大切です。

志望動機を自分で評価して「この人とは働きたくない」と感じるようなら、当然企業にも同じように捉えられるため、志望動機を考えなおすか企業を選びなおす必要があります。

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志望動機がどうしても見つからない時は…

上記のステップを踏んでも、どうしても志望動機が見つからない時はどうしたら良いのでしょうか?

煮詰まってしまった時は、「どうしてその企業を受けたいのか?」を改めて自問自答してみましょう。

その結果、いくつかのパターンに分かれるはずです。

考えがまだ抽象的

「どうしてその企業を受けたいのか?」の答えが、「なんかかっこいいから」といったものになる場合、「かっこいい」という魅力を感じているのは確かです。

ただ、それを言語化できていないだけです。自己分析・企業の調べが足りない可能性があります。

「どこがかっこいいのか」「どうかっこいいのか」を言葉にしてみましょう。

仕事内容と関係ない箇所に魅力を感じている

自問自答の答えが仕事と関係ない場合、いくら企業HPを見ても、自分のホンネと繋がる箇所がないため、志望動機が見えてきません。

以下のいくつかの例のように、見方を変えて考えてみましょう。

例)給与がよくて楽そうだから
「楽そう」と思えるのはどうしてでしょう?あなた以外の人にとっては、「楽そう」に見えないかもしれません。つまり、その部分が自分が得意だから、それを生かせる仕事と考えているのでは?

例)地元だから
あなたが地元にこだわりがあるのはどうして?地元のどんなところが好き?
その企業は地元に貢献していそう?その部分がわかれば志望動機が作れそうですね。

実は企業とは全く関係ない理由で受けようとしている

意外と多いのがこのパターンです。この場合、実際はこの企業でなくても良いと考えているため、もし受けたとしても内定に繋がる可能性は低いです。

他の企業を探すか、もしくは企業に直接会って情報収集をした上で、志望動機を再度見つけられるか判断しても良いかもしれません。

例)周りがみんな受けているから
周囲の人には魅力的でも、あなたにとってはそうとは限りません。また、あなたに合っている会社かもわかりません。あなた自身が魅力を感じる会社に、力を注ぎましょう。

例)とにかく早く内定が欲しいから
「すぐ内定を出してくれると聞いたから」など、就活終盤になると、焦ってそうした会社を受けたくなるものです。気持ちはよくわかりますが、大切なのは内定よりもその後長く長く続く社会人生活です。あなたが魅力を感じられる会社を、視野を広げて探しにいく方が良いかもしれません。

例)一旦練習で受けてみようと考えているから
就活初期の場合、こうしたケースは多いと思います。まずは業界のことを知りたいなど、そうした気持ちでいる場合は、いっそ志望動機を準備せずに面接に挑むのも1つの方法です。ただ、具体的には魅力を伝えられなくても、「まだよくわかっていないところが多いけれど、どんな業界・仕事なのか興味を持っています」ということはしっかり伝えるようにしましょう。

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おすすめしない志望動機

ここまで、ホンネの志望動機の見つけ方と、見つからない場合の対処法をお伝えしました。
ここでは、逆におすすめしない志望動機についてお話していきます。

入社したいだけに見えてしまうリスクがあるもの

以下の項目は、ややもすると「入社して所属することでメリットを享受したいだけ」に見えてしまう可能性があるため、おすすめしません。

■給与が良い
「とにかく稼ぎたい」という前のめりな姿勢は悪くありませんが、稼げる会社は世の中にたくさんありますので、この志望動機だけを伝えるのはおすすめしません。「どうしてその企業で?」という他の理由も一緒に伝える必要があります。

■福利厚生が良い
福利厚生とは、頑張って働いている社員に対して企業が整えている環境のことですので、これを目的に入社をするのは本末転倒に見えてしまいます。別の切り口で志望動機を考えた方が良いでしょう。

ネット・例文のコピペ

ネットにあふれている志望動機の例文・テンプレは、選考が進むほどにバレます。「なぜそう思うのか?」など、面接では志望動機についてどんどん突っ込まれますので、一次選考は受かったとしても、内定までは行きません。

それに万に一つの可能性で内定・入社したとしても、あなたが自分自身の言葉で入社したい理由を思いつかなかった会社で働くのは、辛い結果になるかもしれません。

準備が大変なのはよくわかりますが、しっかりと自己分析して自分なりの言葉で志望動機を作りましょう。

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就活の志望動機に関するよくある質問

最後に、就活の志望動機に関するよくある質問にお答えしていきます。

面接での数ある質問の中で、志望動機は最も重要な質問です。自分の人柄や価値観がきちんと採用担当に伝わるよう、疑問点を解消してから面接本番に臨みましょう。

志望動機の長さはどれくらいが適切?

時間は1分、文字数は200~250文字で考えるのが適切です。

志望動機が長すぎては最もアピールしたいポイントが分かりづらくなるため、深掘り質問をされることも想定しながら簡潔に伝えるよう心がけましょう。聞いていないことまでダラダラと話し続けるのは、面接で嫌われやすい行為の一つです。

ただし、企業によっては「1分で志望動機をお願いします」「志望動機を3分で話してください」などと具体的な時間を指定されるケースがあります。そのようなケースに対応するため、短めの志望動機と長めの志望動機の2パターンを用意しておくのがおすすめです。

面接前は企業情報を暗記しないといけない?

「事業部の名前やサービスの正式名称など、間違ったら失礼にあたるので暗記しなければ…」といった話を耳にすることがありますが、企業側は、名前を言い間違えられたからといって減点することは滅多にありません。

なぜなら、そうしたことは入社後に覚えれば良いことであり、入社前に必要な知識ではないからです。

固有名詞を暗記することよりも、その事業やそのサービスはどんなものなのかを理解することの方がずっと大切ですし、そちらをしっかり準備するようにしましょう。

面接では一貫して同じことを言わないといけない?

「一次面接で伝えた志望動機は、二次、三次、最終面接も同じように伝えないと一貫性のないように見えてしまうのでは?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。

もちろん、最初から志望動機が本当に変わらないのであれば、同じ内容で伝えて全く問題ありません。

しかし、選考の途中でその企業の新たな魅力を知った場合や、自分自身が仕事をする上で大切にしたいことが見えてきて、その企業でもそのことを重視したい…といった場合などは、志望動機を変える方が良いでしょう。

企業側も、就職活動の中で就活生がどんどん成長し、価値観が変わることは想定していますので、「最初と言っていることが違うじゃないか!」と責めるようなことはありません。

嘘でも第一志望と言わないといけない?

選考が進むにつれ、「弊社は第何志望ですか?」と志望順位を聞かれる可能性は高くなります。そんな時必ず「第1志望」と言い切らないと落とされてしまうのか?というと、そんなことはありません。

そもそも企業が志望順位をどれくらい重要視するかは、選考の段階によって異なります。
具体的に説明すると、一次選考よりも二次、二次より最終選考の方が、志望順位を重要視します。

なぜなら、選考が進むほど、就活生の自社への理解が深まっており、入社したいかの判断がしやすくなっていると考えるからです。

また、最終選考フェーズでは、その企業だけでなく他の企業の選考段階も最終選考近くになっていることが多いため、そこと比べて自社をどう考えどう考えているのかを知りたいのです。

それに対して、一次、二次選考の段階では、まだ企業理解も完全にはできていないし、また比較をする他社の選考も進んでいない可能性も高いです。そのため、「今、第1志望と言っていても変わる可能性がある」ということを企業は認識しているのです。

とはいえ、正直に「第5志望です」などと低い順位を言うのは、もし僅差の応募者がいた際に、志望順位の差だけで合否を判断されてしまってはもったいないので、得策ではありません。

「いくつか入社を考えている企業があり、その企業の1つです。」と言った伝え方が良いでしょう。

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志望動機が大変な「最初」をオファーで会いませんか?

この記事ではホンネの志望動機の作り方をお伝えしてきました。志望動機は、企業のことを知れば知るほど作りやすくなるということはご理解いただけたかと思います。

つまり、裏を返せば志望動機を作るのが1番大変なのは「企業と初めて会う前」です。

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あなたの興味のある分野の企業からオファーが来るかも知れませんし、
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つまり、企業があなたと自社のマッチする部分を教えてくれるのです。

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もちろん、内定獲得のためには選考を突破する必要があり、そのために自己分析や企業研究はしっかりやらないといけません。

しかし、1番最初の「企業を知る工程」を企業側が整えてくれることが多いのは、大きなメリットです。ぜひ、OfferBoxを活用して、ホンネの志望動機を見つけられる企業と効率よく出会いましょう。

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LIVE配信 概要

【開催日時】

2023年3月17日 (金)
13:00〜14:00(最大30分延長)

※Zoomでのライブ配信です。
※質問数に応じて、最大30分延長します。
※セミナー開始5分前より開場します。

【参加対象者】

2024年卒業見込み
※2024年卒メインの内容となりますが、2025年卒の方もご参加いただけます。

【参加方法】

ZOOMでのライブ配信です。
カメラ、マイクは自動でオフの設定となります。
①開始時間までに、以下からZOOMウェビナーに事前登録をお願いします。
②ZOOMウェビナー事前登録後、ご入力いただいたメールアドレスに参加用URLを送信します。
③お時間になりましたら参加用URLにアクセスしご参加ください。

【登壇者の紹介】

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株式会社i-plug 学生メディアチーム チームマネージャー:小林 大剛
2009年 兵庫県の大学を卒業後、東京のシステム会社に入社、営業部に配属となり新規企業の開拓とコンサルティングに従事。2016年 i-plugに入社、大学営業部門で100校以上の大学で講師として登壇、就活準備セミナーを企画から実施まで担当。新規事業の企画立案・営業を経て現在はマーケティングに従事

イベントは終了いたしました

「27卒のインターンはいつから始まるの?」

「インターンシップに参加してみたいけど探し方が分からない」

本格的な就職活動に向けて準備を進めている人や、これから始めようとしている人は、このような悩みを抱えていませんか。

就職活動ではインターンシップへの参加が重要とよく言われますが、自分で情報を集めるのは大変ですよね。興味があっても探し方が分からなかったり、自分に合ったインターンシップの見つけ方が分からず悩んだりしている人は少なくないはずです。

今回は、27卒の人に向けてインターンシップの開催時期や探し方を解説します。インターンシップの種類も詳しく紹介するので、ぜひ就職活動の参考にしてください。

OfferBoxは、就活生の約24万人(※1)に利用されている新卒逆求人サービスです。 プロフィールを見て、あなたに興味を持った企業から直接オファーが届くので、効率よくインターンシップを探すことができます。 また、累計登録企業数は約20,423社(※2)で、大手から中小・ベンチャー企業まで幅広い企業に登録されています。 ぜひ、ご活用ください。
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(※1) OfferBox 2026年卒利用実績データより
(※2)当社アカウントを開設した累計企業数で、直近で利用していない企業含む(2025年8月時点)

【27卒】インターンシップとは?

インターンシップとは、学生が企業などで仕事を体験・見学する制度です。企業は自社の魅力を伝え、学生は業界や仕事への理解を深められます。「自分に何が向いているか」を知る自己分析や、社会人に必要なスキルを身につける良い機会です。

自己分析や業界・企業研究を深められるので、積極的に情報を集め、参加を検討してみましょう。

インターンシップについて、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください。

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27卒のインターンシップはいつから?

27卒のインターンシップは、2025年の夏から冬にかけて開催されます。冬に先立って開催される夏のインターンシップが本格化するのは2025年の8~9月頃ですが、募集時期はそれよりも2~3ヶ月前が目安です。

応募を後回しにしていると「既に募集が締め切られていた」という事態になりかねないため、早めの情報収集と行動を心がけましょう。夏と冬それぞれのインターンシップは、大まかに以下のような流れで進んでいきます。

【夏のインターンシップ(8~9月)】

  • 2025年4~5月:インターンシップの情報公開。早い企業では募集開始
  • 2025年6月:本格的に募集開始
  • 2025年7月:参加選考
  • 2025年8~9月:インターンシップ開催

【冬のインターンシップ(10~2月)】

  • 2025年9~10月:インターンシップ募集開始
  • 2025年9~10月:参加選考
  • 2025年10~2026年2月:インターンシップ開催

27卒の学生がいつからインターンに応募・参加しているか知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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27卒のインターンシップの種類

インターンシップにはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を知り、自分の目的にどのインターンシップが適しているのか考えてみましょう。

短期インターンシップ

早いものでは1日、長いものでも1ヶ月程度の期間で実施されるのが短期インターンシップです。期間が短いことから忙しい時期でもスケジュールを調整しやすく、参加のハードルが低いメリットがあります。

内容は企業によって異なりますが、説明会や社員との座談会、グループワークなどを実施するタイプがほとんどです。大学3年生のみを対象としたものが多く、参加のハードルも低いため、初めて参加する場合は短期インターンシップを選ぶ学生が多い傾向にあります。

長期インターンシップ

1ヶ月以上の長期間にわたって実施されるのが長期インターンシップです。短期インターンシップより参加のハードルは高めですが、「職場の雰囲気や業務内容を深く理解できる」「給与が発生するケースが多い」といったメリットがあります。

内容を分かりやすくたとえるなら、興味のある企業でアルバイトとして働くようなイメージです。大学3年生に加え、時間的余裕のある大学1~2年生も対象にしている長期インターンシップが多くみられます。

採用直結型インターンシップ

25卒から、企業がインターンシップで得た学生情報を、採用活動開始後に活用することが可能となりました。従来は広報活動や採用活動に使用できなかった情報が、一定の要件を満たせば使用可能になることで、採用直結型インターンシップが増えると予想されます。

以下に紹介する、採用直結型の要件を満たす2つのインターンシップの例を参考に、今後増えるであろうインターンシップの特徴を押さえておきましょう。

採用直結型①汎用型能力・専門活用型インターンシップ

一つは、汎用型能力・専門活用型インターンシップと呼ばれるものです。これは企業単独、もしくは大学が企業や地方自治体などと連携して実施するインターンシップのことを言います。

汎用型能力活用型は短期(5日間以上)、専門活用型は長期(2週間以上)を想定しており、いずれも参加期間の半分を超える日数において必ず「就業体験」を実施するのが特徴です。

従来のインターンシップでは、説明を聞くだけのケースも珍しくなかったのに対し、汎用型能力・専門活用型インターンシップでは必ず就業体験できるのが最大の利点といえます。

採用直結型②高度専門型インターンシップ

もう一つは、高度専門型インターンシップと呼ばれるものです。これは修士課程、つまり大学院生を対象にしたインターンシップで、大学と企業が連携して専門人材を育成する目的があります。

プログラムは「ジョブ型研究インターンシップ」と「高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ」に分けられ、実施期間はそれぞれ2ヶ月以上と2週間以上です。

必ず実施される就業体験で実践力を鍛えられるほか、長期間有給で仕事に携わることで社会人としてのスキルを養える点が、高度専門型インターンシップの特徴といえます。

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27卒がインターンシップに参加するメリット

27卒がインターンシップに参加する主なメリットは、以下のとおりです。

【参加メリット】
・自己分析が深まる
・企業や業界で働くイメージがしやすくなる
・本選考で有利になる可能性がある

それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

自己分析が深まる

インターンシップに参加する大きなメリットの一つは、自己分析が深まる点です。

実際の仕事に触れることで、「自分は何に興味があるのか」「どのような仕事に向いているのか」「どのような時にやりがいを感じるのか」などの自己理解を、リアルな体験から深められます。

書籍やWebサイトだけでは得られない「気づき」があります。たとえば、チームでの作業を通して自分の得意な役割や苦手なこと、コミュニケーションの癖などを発見できるでしょう。

具体的な就業体験から得られた自己理解は、本選考での就活の軸として、エントリーシートや面接でアピールできます。

企業や業界で働くイメージがしやすくなる

インターンシップでは、社員の方々と一緒に働いたり、直接質問したりする機会が多くあります。オフィス環境や社員同士のコミュニケーションを間近で見聞きすることで、その企業の文化や風土を肌で感じられます。

企業のWebサイトや説明会だけでは、職場の雰囲気や実際の仕事の流れ、社員の方々の人柄まで掴むのは難しいものです。

インターンに参加することで、企業や業界で働くことのリアルなイメージができ、入社後の「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぎやすくなります。

本選考で有利になる可能性がある

企業によっては、インターンシップ参加者限定の早期選考の実施や、本選考の一部プロセスを免除する場合があります。一部プロセスの免除とは、エントリーシート提出や一次面接などです。

また、インターンシップでの経験や学びは、本選考でアピールする際の材料になります。とくに面接では、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」として具体的に話せるでしょう。

ただし、すべての企業が優遇措置を設けているわけではありません。有利になることだけを目的とせず、経験から何を学び、どう成長できたかを明確にすることが重要です。

インターンシップ参加のメリットは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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27卒がインターンシップに参加するデメリット

インターンシップに参加するデメリットとしては、以下の2つがあります。

  • 学業との両立が難しい
  • 目的意識がないと参加しただけになる

デメリットも理解した上で、計画的にインターンに応募・参加することが大切です。

学業との両立が難しい

長期のインターンシップに参加したり、多くのプログラムに参加したりする場合、学業との両立が難しくなる可能性があります。

授業への出席や課題、試験勉強のための時間を十分に確保できなくなるかもしれません。インターンシップに時間を割きすぎて、本来の学業がおろそかになっては本末転倒です。

インターンシップに参加する際は、履修状況やアルバイトなどのスケジュールを考慮することが重要です。

目的意識がないと参加しただけになる

「周りが参加しているから」といった曖昧な動機でインターンシップに参加するのは避けましょう。なぜなら、参加目的が不明確だと、得られる学びが減ってしまうからです。

目的意識がないと、主体的に質問したり行動したりできず、せっかくの貴重な経験の機会を活かしきれない可能性があります。

「このインターンで〇〇業界の仕組みを学びたい」「△△のスキルを試したい」のように、具体的な目的をもって臨むことが大切です。

【最新】学生のインターンシップ活動状況

次に、インターンシップ活動状況を具体的なデータをもとに紹介します。「何社くらい参加すればいいのか分からない」「長期と短期どちらに参加すべきか悩んでいる」といった人は、他の学生の活動状況を一つの判断材料にしましょう。

26卒の学生の78.8%がインターンシップに参加している

就職みらい研究所の調査によると、2024年9月時点で、2026年卒業予定の大学生・大学院生のうち、78.8%がインターンシップ(1日開催のものも含む)に参加したと回答しています。

参考:【2026年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの参加状況(9月時点) 

平均参加社数は5.75社

就職みらい研究所の同調査によれば、26卒学生がインターンシップに参加した企業の平均社数は5.75社でした。この平均参加社数は、前年とほぼ同水準です。このことからも、依然として多くの学生が複数の企業のプログラムに参加し、比較検討している様子がうかがえます。

インターンにおいて、何社応募・参加すべきなのか詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

参考:【2026年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査】インターンシップ等のキャリア形成支援プログラムへの参加状況(9月時点) 

長期インターンシップのほうが満足度が高い

株式会社ディスコ・キャリタスリサーチの調査によると、インターンシップの満足度は参加日数が多いほど高い傾向にあります。全体では「大変満足」と答えた学生が47.2%だったのに対し、「5日間以上」のインターンシップに着目すると6割を超えています。

そのため、可能な範囲で長期インターンシップに参加してみるのがおすすめです。短期インターンシップに比べると参加のハードルが高いところが難点ですが、実践的な内容が多いため、結果として満足感を得やすい利点があります。

参考:株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 【インターンシップ特別調査】

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【27卒】インターンシップの6つの探し方

ここからは、インターンシップの具体的な探し方を紹介していきます。「興味はあるけど探し方が分からない」と行き詰まっている人は、以下の6つの方法を試してみましょう。

①就活ナビサイト

就活ナビサイトは、就職活動中の学生向けの求人情報や、就職活動に関する情報を掲載したサイトです。大企業からベンチャー企業まで、幅広い企業の情報を網羅しているため、インターンシップの情報をひと通り得られる利点があります。

サイトによっては、自己分析やWebテスト対策のツールも利用できる点が就活ナビサイトの特徴です。インターンシップを探す以外の場面でも活用できるため、早めに登録しておいて損はありません。

②新卒オファー型就活サイト

新卒オファー型就活サイトは、プロフィールを載せることで、自分に興味をもつ企業からオファーを受け取れるサイトです。自分から情報集めをする就活ナビサイトに対し、新卒オファー型就活サイトでは企業側から声をかけてもらえるチャンスがあります。

代表的なサイトとしては「OfferBox」が挙げられます。OfferBoxでは自分に興味をもつ企業とチャット感覚で気軽にやり取りできるため、就活ナビサイトのように、膨大な情報の中から必要な情報を探す方法が苦手な人におすすめです。

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③インターンシップ合同説明会

イベント会場で複数の企業が集まる「インターンシップ合同説明会」に参加する方法もあります。多くの企業を一度にまとめて検討できるうえ、担当者と直接接触できるところが他の方法にはない利点です。

説明会には多様な業界の企業が集まるため、インターンシップに参加してみたい企業のイメージがまだ明確でない人にも向いています。インターンシップの流れや選考内容など、疑問に感じていることを担当者に質問してみるとよいでしょう。

④企業のホームページ

興味のある企業を既に絞れているのであれば、その企業のホームページを直接のぞいてみるとインターンシップを募集している場合があります。一つの企業のインターンシップ情報だけを得られるため、応募まで非常にスムーズに進められるのが利点です。

応募方法は企業によってさまざまで、マイページからエントリーする方法や問い合わせフォームからエントリーする方法があります。就活ナビサイトにインターンシップ情報を掲載していない企業もあるため、その場合は直接ホームページをチェックしてみましょう。

⑤SNS

募集方法が多様化している現在では、SNSでインターンシップに参加したい学生を募集する企業もあります。気になる企業のアカウントをフォローしたり、「インターン 応募」で調べたりしてみましょう。

特に、企業のアカウントをフォローしていると、新商品や新サービスなどの最新情報を入手しやすくなります。そうした情報は選考に活用できるため、ぜひ就職活動にSNSを取り入れてみてください。

⑥大学のキャリアセンター

インターンシップを探すために、大学のキャリアセンターを利用する方法もあります。官庁・自治体が公募するインターンシップは、キャリアセンター経由で申し込むケースが多いため、公務員や準公務員に興味のある人におすすめの方法です。

また、大学が推進するインターンシップも存在します。他の探し方では見つからないインターンシップ情報を得られる場合があるため、他のサービスとうまく併用しながら活用するとよいでしょう。

インターンシップの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

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【27卒】自分に合ったインターンシップを見つける方法

インターンシップはただやみくもに探せばよいものではなく、自分に合ったものを見つけることが重要です。目的と異なるインターンシップに参加すれば、貴重な時間が無駄になってしまうため、以下の点を意識しながら探しましょう。

「業界」から探す

まずは、興味のある業界から企業を探してみることをおすすめします。自分の興味に沿ってインターンシップに参加すれば、業界への理解を深められるのはもちろん、業界と自分の相性を確認できます。

それでも見つからない場合は、ビジネス上の結びつきが強い業界や、併願する人が多い業界まで視野を広げて探すと効果的です。最初に興味をもっていた業界が合わなかったとしても、関連する業界から自分に合ったインターンシップを見つけやすくなります。

「職種」から探す

「営業をやりたい」「企画をやりたい」など、大まかなイメージがある人はやりたい職業から企業を探す方法がおすすめです。仕事体験のインターンシップは業務理解と適性の把握につながるため、現時点で興味が強くなくても、今後志望先を決める際に役立ちます。

同じ職種でも、商社の営業職とメーカーの営業職では役割が異なるように、体験してみるとわかる大きな違いがあります。業界ごとの特徴を知りたい場合は、複数の業界のインターンシップに参加し、比較検討すると効果的です。

「時期・実施期間」から探す

まだ志望する業界や職種が定まっていない人は、自身の空いているスケジュールから参加できるインターンシップを探すのもおすすめです。まずは参加してみることで、自分の興味関心を見極めやすくなります。

興味関心がまだ曖昧な人におすすめの探し方は、新卒オファー型就活サイトやインターンシップ合同説明会です。例えば新卒オファー型就活サイトは、企業からオファーをもらうことで、今まで知らなかった業界を知るきっかけになります。

「インターン実施内容」から探す

インターンシップの参加目的が明確な人は、実施内容から探しましょう。例えば業務を体験したいなら、「実際の業務を一部体験可能」などと記載されているものを中心に探していくと、自分に合ったインターンシップを見つけやすくなります。

インターンシップには会社説明会の側面が強いものや業務体験が中心のものなど、さまざまな種類があるため、応募前に実施内容まできちんと確認することが大切です。

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27卒のインターンシップの選考の流れ

27卒向けのインターンシップに参加する際、選考が実施されるケースがあります。

一般的な選考の流れは以下のとおりです。

  1. エントリーシート(ES)提出
  2. Webテスト受検
  3. 面接・グループディスカッション(GD)
  4. 参加決定

ただし、選考内容は企業によりさまざまで、面接が複数回行われたり、グループディスカッションがなかったりすることがあります。また、プログラムによっては、選考がない場合もあります。

興味のあるインターンを見つけたら、募集要項で選考の有無や内容を確認し、早めに準備しましょう。

27卒がインターンシップに向けて準備すべきこと

27卒がインターンシップに応募・参加する際には、以下の4つについて準備しましょう。

【準備すること】
・自己分析
・業界研究・企業研究
・ES・面接対策
・ビジネスマナー

上記のそれぞれを入念に準備することで、インターンシップの選考に通過しやすくなります。

自己分析

インターンシップに応募・参加する際、まず自己分析が大切です。これまでの経験を振り返り、自分が何に興味をもち、何が得意で、将来どうなりたいのかを深く考えましょう。

たとえば「なぜそう感じたのか?」「どのような時に力を発揮できたか?」と考えることで、自分の価値観や強みが明確になります。

自己分析で得られた理解は、インターンシップ先の選定や、選考でのアピールにつながります。

また、自己分析を行うなら、自己分析・適性診断ツール「AnalyzeU+」の活用もおすすめです。設問に回答することで、自分の強みや価値観、考え方の傾向を診断できます。約100万人のデータに基づいた精度の高い診断結果が出るため、客観的な自分の強みや弱みなどを知りたい人におすすめのツールです。

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業界研究・企業研究

自己分析と並行して進めたいのが、業界研究・企業研究です。世の中にどのような業界や仕事があるかを知らなければ、自分に合うインターンシップは見つけられません。

まずは広く浅く、さまざまな業界を調べてみましょう。ニュースや書籍、企業のWebサイトなどが情報源です。

興味をもった業界や企業が見つかったら、さらに深く事業内容や企業文化などを調べていきます。業界や企業への理解が深まっていると、より志望度の高いインターンシップを見つけやすくなります。

ES・面接対策

インターンシップによっては、ESや面接といった選考があり、対策をしておかないと、選考に通過するのは難しいです。

ES・面接では、主に以下の内容を質問されることが多いです。

  • 志望動機
  • ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
  • 強み(得意なこと)
  • 弱み(苦手なこと)
  • 自己PR など

上記の内容を事前にまとめて、先輩や大学のキャリアセンターの方に見てもらって、わかりやすく説明できるように、ブラッシュアップすることが大切です。

ビジネスマナー

インターンシップは学外活動であり、社会人としての基本的なマナーを身につけておくことで、担当者にアピールできます。

挨拶や正しい言葉遣い、時間管理、メール・電話対応といった基本的なビジネスマナーを事前に学んでおきましょう。

服装や身だしなみにも気を配る必要があります。相手に失礼なく、気持ちよくコミュニケーションが取れるように心がけることが大切です。

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27卒のインターンシップに関するよくある質問

27卒のインターンシップに関して、よくある以下の質問について回答します。

・27卒は夏休みにどれくらいインターンに参加したほうがいいですか?

・27卒はどれくらい短期インターンシップに参加したほうがいいですか?

・27卒の理系はどれくらいインターンに参加したほうがいいですか?

27卒は夏休みにどれくらいインターンに参加したほうがいいですか?

インターンの応募・参加社数への明確な決まりはありません。ただし、複数のインターンに参加することで、企業や業界を比較検討しやすくなります。

無理のない範囲で、複数のインターンに応募・参加することを検討してみてください。

27卒の就活スケジュールについては、以下の記事で詳しく解説しています。

27卒はどれくらい短期インターンシップに参加したほうがいいですか?

27卒が応募・参加すべき短期インターンの数に、明確な決まりはありません。ただし、志望業界を明確にしたり、自己分析を深めたりするには、複数の短期インターンに参加することをおすすめします。

短期インターンに参加するメリットは、短期間にさまざまな企業や業界に触れられる点です。学業やアルバイトなどを考慮して、無理せず応募・参加してみてください。

27卒の理系はどれくらいインターンに参加したほうがいいですか?

27卒の理系学生についても、インターンに参加すべき数に明確な基準はありません。 研究室の活動や専門分野の学習との兼ね合いが重要になります。

たとえば、視野を広げたい場合は、短期インターンを複数経験するのもよいでしょう。専門性を深めたいなら、特定の企業のインターンにじっくり参加するのもおすすめです。自身の状況にあわせて計画を立てることが大切です。

ただし、志望する企業を絞りすぎると選考で全落ちするリスクもあるので、複数社のインターンに応募することをおすすめします。

大学3年生でインターンに参加しないと就活で不利になるのか知りたい方は、こちらの記事を読んでください。

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まとめ

今回は、27卒のインターンシップについて、開催時期や探し方、準備などを解説しました。

27卒がインターンシップに参加することには、自己分析が深まったり、企業で働くイメージがしやすくなったりするメリットがあります。

また、本選考で有利になることもあるので、無理のない範囲で、インターンに応募・参加してみてください。

オファー型サイトのOfferBoxに登録すると、プロフィールを見た企業からインターンシップのオファーが届くチャンスがあります。効率的に情報収集するために、活用を検討してみてください。

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